彩瀬まるのレビュー一覧

  • 草原のサーカス(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    すごい好き!

    姉妹のどちらも危うい状況になっていて、多少現実的ではないけれど、そこがエンタメ性があって楽しめた。どんなことがあってもやり直せる!強いエールをもらいました!

    0
    2025年01月17日
  • なんどでも生まれる

    Posted by ブクログ

    前情報なく入りました。
    最初主人公が何なのか分からずに読み進めて、やっとチャボが主人公で茂が人間だということが分かりました。そこからは読みやすく、難しい表現もそんなにない。
    途中、これはどんな結末だ?着地点はなんだ?と多少不安になりますが、中盤以降でグイグイ読めました。

    読み終えた後は、仕事や家事で悩んでいる自分を誇らしく思えるような、そんな温かい元気をもらえた気がします。

    動物目線で描かれるので、周りの人に対する想いがフラット。周りで起きていることは意外と波風が立っていて、普通だったら結構大きな出来事なのに、桜の目線から語られるとあまり大したことないように思えてそこも良かったです。

    0
    2025年01月16日
  • 花に埋もれる

    Posted by ブクログ

    久しぶりの彩瀬まるさん。不思議な世界。「ふるえる」が1番好き。石を交換し合うなんて、嫌いになったら、どうするんだろう。あと、振られちゃったら。ストーカーみたいに体から石を取り出すことができなくなって、、などさらに考え進めても面白い。

    私の中から石が出るなら、真綿色がいいかな。

    0
    2024年12月13日
  • なんどでも生まれる

    Posted by ブクログ

    最初は目線が分からなくて読みづらかったけどチャボ目線だと理解してからは楽しく読めた。
    生きづらい世の中だけど何回もやり直す力強さを感じた。とても良かった。

    0
    2024年11月23日
  • まだ温かい鍋を抱いておやすみ

    Posted by ブクログ

    食事、料理にまつわる短編集。
    生きるって難しい。
    苦しかったり、悩んだり、時にはもがくように生きたり。
    でも食べる事は生きる事。
    食べて美味しいという感情は人を救う。
    また前を向いて生きようと思える。
    各話色々考えさせられた。

    0
    2024年11月10日
  • 骨を彩る

    Posted by ブクログ

    本屋で偶然出会った一冊。
    いまはいない大切な人への一筋縄ではいかない思いが溢れている短編集で、どれもとても透明感のある物語で、よかった。

    0
    2024年11月10日
  • 朝が来るまでそばにいる(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    彩瀬まる、怒涛の三連続読破。ちょっと中毒性があるね。私の前には他の本も読んでくださいと言って並んでいるから、そちらの方も無視はできない。ひとしきり読んだら、また戻って来るから、安心して待っていて下さい。

    今回は、本の題名と同じ作品は無く、各作品に「朝が来るまでそばにいる」という状況が共通して出てくる。こういった短編のまとめ方は初めて体験した。最初からこういった短編集を出版するために作品に共通概念を組み込んだのだろうか。そうだったら素晴らしい。今回もその素晴らしさを書き記して永遠に心に留めておきたい。そのためには今回も各作品についてコメントしたい。ただし、共通部分には敢えて触れないでおく。

    0
    2024年11月07日
  • 川のほとりで羽化するぼくら

    Posted by ブクログ

    彩瀬まるに嵌っちゃったな。私にとっての初めて彩瀬まる作品「なんどでも生まれる」が新刊で発売されるのを機に、駅前の書店を巡りに巡ったところ、一店だけ単行本・文庫本含めて7冊置いており、この機を逃すものかと大人買いをしたのが懐かしい。今回の文庫新刊「川のほとりで羽化するぼくら」も10月の出版と同時に速攻で購入した。

    おおまかに彩瀬まるの作風を経験しているので、読み進めるのは速い。2日でじっくり読んだ。本書は2021年8月に単行本で出版されたものを文庫化したとのこと。4作品からなる短編集で、解説はSF界の池澤春菜ということで、ジャンルは辛うじてSF、いや?ファンタジーに区分されるか?一応、池澤春菜

    0
    2024年11月09日
  • なんどでも生まれる

    Posted by ブクログ

    アンソロジー「明日町こんぺいとう商店街」で大好きだった短編が一冊の本になっているのを見つけて狂喜乱舞した。(大げさ笑)。「アタシ」と一人称で語られる、チャボ桜さんの世界が可愛くて愛しくて、読み終えるのが悲しかった。やっぱ大だぁ。
    「明日町こんぺいとう商店街」も新作を出版して欲しい。

    0
    2024年10月26日
  • 鍵のかかった部屋 5つの密室(新潮文庫nex)

    Posted by ブクログ

    最初に密室トリックが明示される、変わった作品集。トリックが分かっているからこそ使える謎や伏線、どんでん返しが魅力的だった。特に、「薄着の女」は最後の一行で物語の真相が明かされて驚いた。

    0
    2024年10月18日
  • 明日町こんぺいとう商店街 心においしい七つの物語【電子限定特典付】

    Posted by ブクログ

    久しぶりの明日町こんぺいとう商店街(^^)♪って…こんな大人っぽい話だったっけ?(・・;)ドキドキ
    ほろ苦、ぽわぽわアンソロジーだった気がしたんだけれど…でも、読み心地は良かった(*´∀`*)

    0
    2024年10月09日
  • なんどでも生まれる

    Posted by ブクログ

    読み始めたときは、そこからの視点で話が展開していくのかぁとビックリしました。
    読み進めるうちにその視点もしっくりくるようになってきて、お話にもグイグイと引き込まれました。
    ツライ内容もありましたが、心温まるストーリーでした。

    0
    2024年10月06日
  • くちなし

    Posted by ブクログ

    変わった掴みどころのない話が多かったけど、世界観と発想が面白かった。異世界っぽいけど読みやすい、入って来やすい。

    0
    2024年09月07日
  • 神様のケーキを頬ばるまで

    Posted by ブクログ

    とある雑居ビルに関わり生活している人々の連作短編集。

    誰かの何気ない一言が、人の人生を大きく変えるきっかけになる。
    人生捨てたもんじゃないなって思える、何気ない名言が散りばめられた一冊だと思う。


    人の印象というのは、見る人によって全然違って見えて。
    自分の思う"私"と、他人から見える"私"は違うのだと、当たり前のことなんだけど、なんだかそれがすごく印象的だった。


    人生に疲れた時にぜひ読んでほしい一冊。




    ーーーーーーーーーーーーーーー

    優しい人になりたい。
    暗いものやみすぼらしいものに
    目をつむるのではなく、
    それを見たまま
    それでもそ

    0
    2024年09月06日
  • なんどでも生まれる

    Posted by ブクログ

    チャボが主人公の小説、初めて読んだ!
    とっても、楽しくて、切なくて、よかった!

    チャボの桜さん、まるで天使のような、守護神のような、
    いつも茂さんに寄り添って、何とも暖かい。

    セキセイインコの師匠も、すごくよかった。

    鳥好きの方は、多いに楽しめる。

    メンタルをやられている人、
    辛い状態で生活が滞っている人、
    つまづいて立ち上がれない人、
    この本を読んで、元気を出してほしい。

    転んでけがをしたら、誰かに手当をしてもらう。
    立ち上がれなかったら、手を差し伸べてもらう。
    手すりにつかまって、ゆっくり起き上がればいい。
    一人で頑張らない。
    そんなメッセージをひしひしと感じた。

    映像化、もし

    0
    2024年09月02日
  • 暗い夜、星を数えて―3・11被災鉄道からの脱出―(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    やがて海へと続くから読んでみた。実際に震災に遭われた体験談がリアルで、その場にいた理由も書く事があったからなんだろうなと 彩瀬まるさんたくさん読んでるけど、やっぱやがて海へと続くが何度読んでも沁みる

    0
    2024年09月01日
  • 珠玉

    Posted by ブクログ

    構成が好きなんだな、やがて海へと帰るのサムイボが出たくらい思い出深い本だったけど、珠玉もラストでサムイボでした。同時進行して交わらないけど騎士のキシとカリンと会話が大事だから、リズを長年見つめるキシのなんと的確な事。少女のリズと海辺を歩く歩の2人の姿がしんみりと胸に刺さるってこと。リズを何も知らない事を知ってが収穫とか上手いこと言うね、歩の成長が嬉しいかな、ラストでお母さん出てくるのもいいね、どんな仕事をしてるのかな、リズの娘で自分でも乗り越えた時期があったのに、娘の歩にさりげない言葉が良いな

    0
    2024年09月01日
  • 森があふれる

    Posted by ブクログ

    凄く良かった。

    芸術家が素晴らしい作品をつくる為に“奪われる人”がいる時、何の疑問も持たずに甘受するだけでいいのか?

    琉生が夫に言う

    “思わせぶりにエッチで、急に母親っぽく優しくなって、困難に打ち勝った主人公にご褒美をあげて、存在をまるごと許さななければならない彼女達と、同じ性別なの。そんな役、まっぴらなのに、美しい女性とはそういうものなんだって…”

    彩瀬まる さんの作品の中では今の所一番好き。
    この作品中の女性達によって自分自身のジェンダーバイアスに気付かされた。

    0
    2024年08月23日
  • 暗い夜、星を数えて―3・11被災鉄道からの脱出―(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    被災した経験を私たちに残してくれたことに感謝する。
    私は関東にいた人間で、テレビでみる統制された情報からは分からなかった現地の感情。自分が体験したかのようにずっしり感じることができた。

    2024.1.1能登半島地震
    学生時代にお世話になった方が輪島に住んでいる。8.4、能登を訪れた。半年たったいまもなお、道路は盛り上がり、つぶれた家屋が道路にはみ出し、火災でやけた場所は、一部更地になっていた。のこっている建物だって、傾いていて。
    ニュースではそんなことやってないのに。復興は遠いことを知る。

    更地は片付けたあとなこと、復興とは建物や道路が元に戻るだけじゃないこと、私も差別をしていたこと、いろ

    0
    2024年08月06日
  • あのひとは蜘蛛を潰せない

    Posted by ブクログ

    彩瀬まるさん、本当にすごいわ。
    うまく言い表せる気がしないし、
    この本の良さを伝えられる気がしない。
    人間に関する機微の表現が巧みすぎる。
    綺麗な表現でまとめられた小説って割とよくあると思うんだけど、綺麗とは違って、現実を美化しすぎてなくて、なんというか、本当にすごいんだよなあ。
    私にもう少し語彙があったらなあ。
    とにかく、出てくる人たちにあまりにも血が通っている。

    1
    2024年08月01日