彩瀬まるのレビュー一覧

  • あのひとは蜘蛛を潰せない

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    思ってた以上に、読んでいて苦しくなってしまった。
    知らず知らずにかけられてしまった、「みっともない人間になるな」「あなたは頭が悪い」という呪い。そのせいで、主人公は、自分を否定する思考が当たり前になっていて、辛そうだ。誰にでも、生きていればいつの間にか自分の中に漠然とした縛りが生まれる。それは大抵自分を制御するもの、本当の自分を否定するものになり得るんじゃないかと思う。
    誰にでも歪んだ部分があって、どうしようもない部分があって、それを上塗りするために時には誰かを嘲笑ったりして、生きている。

    彩瀬さんの作品を読むのは3作目だけど
    人の弱さや黒い部分を包み隠さず表現してくれて、
    そっと寄り添って

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    2025年02月27日
  • 骨を彩る

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    ネタバレ

    こういう時、なんて返すべきだろう。なるべく端的に、物事の核心を突いた返答を探す。正しい事はいつも短い。(136p)

    短編かと思い読み進めると…すべて繋がります。
    家族、友達、恋人。そして自分。どうしてもそれぞれ世界があって、傷付いたり、傷付けたり、誤解ができたり、和解できたり。他者と関わることによって、全て分かり合う事はできないかもしれないし、少し分かるようになれる、歩み寄ることができる。読んだあと、すこし心が温かく、さみしい気持ちになれます。素敵でした。読めて良かった。

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    2025年02月22日
  • くちなし

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    「愛のスカート」
    愛すること、作ること。それを見つめることもまた愛だ。
    数年前に私を救った台詞は、今もなお私を救い続けている。

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    2025年02月15日
  • くちなし

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    彩瀬まるの世界観が詰まった短編集。短編のそれぞれにひとくせあってそれがたまらなく魅力的だった。
    「けだものたち」の『私たちはみんな別々に、それぞれの理由で死ぬのよ』という文章が心に響いた。

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    2025年02月11日
  • 桜の下で待っている

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    ふるさとを巡る心が浄化されるような本書。

    新幹線で向かうそれぞれ5人の5つ短編集。
    どの物語にも新幹線に乗っている時の感情や、想い、または過去といった内容が丁寧に書かれていた。

    そして一番私が好きだなと思ったのは、行く先々に観光名所となるものが本作に登場してくる。
    人生で一度は、郡山(こおりやま)・福島・仙台・花巻などへ新幹線で観光してみたい。

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    2025年01月26日
  • あのひとは蜘蛛を潰せない

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    ネタバレ

    親子感の悩み、人とは話せないことをこうやって小説が相談相手になってくれる
    主人公が抱える親に対して、親が辛い目にあったから私は側にずっといてあげないと、親が言う通りにしないと、って自分がしたいことを自然とできなくなるし言えなくなる。それが社会にでても人と接するのにすごく影響してしまう、
    本当に人に言えなかったことを彼女が代弁してくれてるような気がして救われた。

    恋愛小説って感じは私には一つも感じなくて
    1人の女性がそういう呪縛?束縛?閉鎖的?なことから徐々に解放されて自分として生きていく本だと思った。すごく良かった、読めてよかった

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    2025年01月25日
  • 草原のサーカス(新潮文庫)

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    すごい好き!

    姉妹のどちらも危うい状況になっていて、多少現実的ではないけれど、そこがエンタメ性があって楽しめた。どんなことがあってもやり直せる!強いエールをもらいました!

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    2025年01月17日
  • なんどでも生まれる

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    前情報なく入りました。
    最初主人公が何なのか分からずに読み進めて、やっとチャボが主人公で茂が人間だということが分かりました。そこからは読みやすく、難しい表現もそんなにない。
    途中、これはどんな結末だ?着地点はなんだ?と多少不安になりますが、中盤以降でグイグイ読めました。

    読み終えた後は、仕事や家事で悩んでいる自分を誇らしく思えるような、そんな温かい元気をもらえた気がします。

    動物目線で描かれるので、周りの人に対する想いがフラット。周りで起きていることは意外と波風が立っていて、普通だったら結構大きな出来事なのに、桜の目線から語られるとあまり大したことないように思えてそこも良かったです。

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    2025年01月16日
  • 花に埋もれる

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    久しぶりの彩瀬まるさん。不思議な世界。「ふるえる」が1番好き。石を交換し合うなんて、嫌いになったら、どうするんだろう。あと、振られちゃったら。ストーカーみたいに体から石を取り出すことができなくなって、、などさらに考え進めても面白い。

    私の中から石が出るなら、真綿色がいいかな。

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    2024年12月13日
  • なんどでも生まれる

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    最初は目線が分からなくて読みづらかったけどチャボ目線だと理解してからは楽しく読めた。
    生きづらい世の中だけど何回もやり直す力強さを感じた。とても良かった。

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    2024年11月23日
  • まだ温かい鍋を抱いておやすみ

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    食事、料理にまつわる短編集。
    生きるって難しい。
    苦しかったり、悩んだり、時にはもがくように生きたり。
    でも食べる事は生きる事。
    食べて美味しいという感情は人を救う。
    また前を向いて生きようと思える。
    各話色々考えさせられた。

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    2024年11月10日
  • 骨を彩る

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    本屋で偶然出会った一冊。
    いまはいない大切な人への一筋縄ではいかない思いが溢れている短編集で、どれもとても透明感のある物語で、よかった。

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    2024年11月10日
  • 朝が来るまでそばにいる(新潮文庫)

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    彩瀬まる、怒涛の三連続読破。ちょっと中毒性があるね。私の前には他の本も読んでくださいと言って並んでいるから、そちらの方も無視はできない。ひとしきり読んだら、また戻って来るから、安心して待っていて下さい。

    今回は、本の題名と同じ作品は無く、各作品に「朝が来るまでそばにいる」という状況が共通して出てくる。こういった短編のまとめ方は初めて体験した。最初からこういった短編集を出版するために作品に共通概念を組み込んだのだろうか。そうだったら素晴らしい。今回もその素晴らしさを書き記して永遠に心に留めておきたい。そのためには今回も各作品についてコメントしたい。ただし、共通部分には敢えて触れないでおく。

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    2024年11月07日
  • 川のほとりで羽化するぼくら

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    彩瀬まるに嵌っちゃったな。私にとっての初めて彩瀬まる作品「なんどでも生まれる」が新刊で発売されるのを機に、駅前の書店を巡りに巡ったところ、一店だけ単行本・文庫本含めて7冊置いており、この機を逃すものかと大人買いをしたのが懐かしい。今回の文庫新刊「川のほとりで羽化するぼくら」も10月の出版と同時に速攻で購入した。

    おおまかに彩瀬まるの作風を経験しているので、読み進めるのは速い。2日でじっくり読んだ。本書は2021年8月に単行本で出版されたものを文庫化したとのこと。4作品からなる短編集で、解説はSF界の池澤春菜ということで、ジャンルは辛うじてSF、いや?ファンタジーに区分されるか?一応、池澤春菜

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    2024年11月09日
  • なんどでも生まれる

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    アンソロジー「明日町こんぺいとう商店街」で大好きだった短編が一冊の本になっているのを見つけて狂喜乱舞した。(大げさ笑)。「アタシ」と一人称で語られる、チャボ桜さんの世界が可愛くて愛しくて、読み終えるのが悲しかった。やっぱ大だぁ。
    「明日町こんぺいとう商店街」も新作を出版して欲しい。

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    2024年10月26日
  • 鍵のかかった部屋 5つの密室(新潮文庫nex)

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    最初に密室トリックが明示される、変わった作品集。トリックが分かっているからこそ使える謎や伏線、どんでん返しが魅力的だった。特に、「薄着の女」は最後の一行で物語の真相が明かされて驚いた。

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    2024年10月18日
  • 明日町こんぺいとう商店街 心においしい七つの物語【電子限定特典付】

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    久しぶりの明日町こんぺいとう商店街(^^)♪って…こんな大人っぽい話だったっけ?(・・;)ドキドキ
    ほろ苦、ぽわぽわアンソロジーだった気がしたんだけれど…でも、読み心地は良かった(*´∀`*)

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    2024年10月09日
  • なんどでも生まれる

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    読み始めたときは、そこからの視点で話が展開していくのかぁとビックリしました。
    読み進めるうちにその視点もしっくりくるようになってきて、お話にもグイグイと引き込まれました。
    ツライ内容もありましたが、心温まるストーリーでした。

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    2024年10月06日
  • くちなし

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    変わった掴みどころのない話が多かったけど、世界観と発想が面白かった。異世界っぽいけど読みやすい、入って来やすい。

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    2024年09月07日
  • 神様のケーキを頬ばるまで

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    とある雑居ビルに関わり生活している人々の連作短編集。

    誰かの何気ない一言が、人の人生を大きく変えるきっかけになる。
    人生捨てたもんじゃないなって思える、何気ない名言が散りばめられた一冊だと思う。


    人の印象というのは、見る人によって全然違って見えて。
    自分の思う"私"と、他人から見える"私"は違うのだと、当たり前のことなんだけど、なんだかそれがすごく印象的だった。


    人生に疲れた時にぜひ読んでほしい一冊。




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    優しい人になりたい。
    暗いものやみすぼらしいものに
    目をつむるのではなく、
    それを見たまま
    それでもそ

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    2024年09月06日