彩瀬まるのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
前情報なく入りました。
最初主人公が何なのか分からずに読み進めて、やっとチャボが主人公で茂が人間だということが分かりました。そこからは読みやすく、難しい表現もそんなにない。
途中、これはどんな結末だ?着地点はなんだ?と多少不安になりますが、中盤以降でグイグイ読めました。
読み終えた後は、仕事や家事で悩んでいる自分を誇らしく思えるような、そんな温かい元気をもらえた気がします。
動物目線で描かれるので、周りの人に対する想いがフラット。周りで起きていることは意外と波風が立っていて、普通だったら結構大きな出来事なのに、桜の目線から語られるとあまり大したことないように思えてそこも良かったです。
ま -
Posted by ブクログ
彩瀬まる、怒涛の三連続読破。ちょっと中毒性があるね。私の前には他の本も読んでくださいと言って並んでいるから、そちらの方も無視はできない。ひとしきり読んだら、また戻って来るから、安心して待っていて下さい。
今回は、本の題名と同じ作品は無く、各作品に「朝が来るまでそばにいる」という状況が共通して出てくる。こういった短編のまとめ方は初めて体験した。最初からこういった短編集を出版するために作品に共通概念を組み込んだのだろうか。そうだったら素晴らしい。今回もその素晴らしさを書き記して永遠に心に留めておきたい。そのためには今回も各作品についてコメントしたい。ただし、共通部分には敢えて触れないでおく。
〇 -
Posted by ブクログ
彩瀬まるに嵌っちゃったな。私にとっての初めて彩瀬まる作品「なんどでも生まれる」が新刊で発売されるのを機に、駅前の書店を巡りに巡ったところ、一店だけ単行本・文庫本含めて7冊置いており、この機を逃すものかと大人買いをしたのが懐かしい。今回の文庫新刊「川のほとりで羽化するぼくら」も10月の出版と同時に速攻で購入した。
おおまかに彩瀬まるの作風を経験しているので、読み進めるのは速い。2日でじっくり読んだ。本書は2021年8月に単行本で出版されたものを文庫化したとのこと。4作品からなる短編集で、解説はSF界の池澤春菜ということで、ジャンルは辛うじてSF、いや?ファンタジーに区分されるか?一応、池澤春菜 -
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Posted by ブクログ
チャボが主人公の小説、初めて読んだ!
とっても、楽しくて、切なくて、よかった!
チャボの桜さん、まるで天使のような、守護神のような、
いつも茂さんに寄り添って、何とも暖かい。
セキセイインコの師匠も、すごくよかった。
鳥好きの方は、多いに楽しめる。
メンタルをやられている人、
辛い状態で生活が滞っている人、
つまづいて立ち上がれない人、
この本を読んで、元気を出してほしい。
転んでけがをしたら、誰かに手当をしてもらう。
立ち上がれなかったら、手を差し伸べてもらう。
手すりにつかまって、ゆっくり起き上がればいい。
一人で頑張らない。
そんなメッセージをひしひしと感じた。
映像化、もし -
Posted by ブクログ
被災した経験を私たちに残してくれたことに感謝する。
私は関東にいた人間で、テレビでみる統制された情報からは分からなかった現地の感情。自分が体験したかのようにずっしり感じることができた。
2024.1.1能登半島地震
学生時代にお世話になった方が輪島に住んでいる。8.4、能登を訪れた。半年たったいまもなお、道路は盛り上がり、つぶれた家屋が道路にはみ出し、火災でやけた場所は、一部更地になっていた。のこっている建物だって、傾いていて。
ニュースではそんなことやってないのに。復興は遠いことを知る。
更地は片付けたあとなこと、復興とは建物や道路が元に戻るだけじゃないこと、私も差別をしていたこと、いろ