彩瀬まるのレビュー一覧

  • 新しい星

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    大切なことは、ひとそれぞれで、完全に理解することはない。だからこそ、簡単なことばを使って傷つけることがないようにしなければ…
    読み終えて、かつての友人たちが出会い、お互いのいまを尊重しながらも、丁寧に、深く関わる光景に、とてもあたたかい眩しさを感じた。
    また読み返したい。

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    2025年04月07日
  • 朝が来るまでそばにいる(新潮文庫)

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    ものすごく抽象的なようで、リアルで生々しく、わかりにくいようで「なんか知ってる、この感じ」と思わせる描写が何とも言えず癖になる。
    面白いという感想があってるのかはわからないけど、胸の奥がずんと重くなるような存在感のある一冊。

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    2025年04月01日
  • あのひとは蜘蛛を潰せない

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    彩瀬まるさん初の長編。
    とても心が締め付けられるお話だった。
    子離れできない母と親離れできない主人公 梨枝。
    そして、仕事先で出会う梨枝の恋人 三葉くん。
    様々な人間関係が交差していくのがとても興味深かった!

    彩瀬まるさんの何だか安心感のある文章で、苦しかったけれど読んでいて安心する部分もあった。

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    2025年03月31日
  • くちなし

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    別れた男に片腕をもらい、その片腕と共に暮らす女。ある日、男の妻が訪ねてきて、意外な要求を受ける(『くちなし』)。


    繊細で不思議な幻想世界を描く愛の短編集。
    表題作を含め7篇を収録していますが、別れた男の片腕と暮らす女、運命の恋人同士に見えるという幻の花、難民の少年との人形遊びなど、どれも現実とは少しだけ乖離した不思議な物語。けれど、描かれるのは淡々としていつつ繊細で、その中にとろりとした熱の籠った愛の世界。
    本当に7篇全てがそれぞれ唯一無二で、それでいてどの話も本当に良いです。
    幻想作品めいたものばかり取り上げてしまいましたが、現代日本を舞台にしていると思しき作品も2作ほど収録されています

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    2025年03月24日
  • 新しい星

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    大学の合気道部同期の男女4人の物語。
    4人の関係性、距離感がとても優しくてあたたかい。

    美しくもあり緻密な文章により、今まで言語化できていなかった過去の経験を表現してもらえた。

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    2025年03月21日
  • あのひとは蜘蛛を潰せない

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    思ってた以上に、読んでいて苦しくなってしまった。
    知らず知らずにかけられてしまった、「みっともない人間になるな」「あなたは頭が悪い」という呪い。そのせいで、主人公は、自分を否定する思考が当たり前になっていて、辛そうだ。誰にでも、生きていればいつの間にか自分の中に漠然とした縛りが生まれる。それは大抵自分を制御するもの、本当の自分を否定するものになり得るんじゃないかと思う。
    誰にでも歪んだ部分があって、どうしようもない部分があって、それを上塗りするために時には誰かを嘲笑ったりして、生きている。

    彩瀬さんの作品を読むのは3作目だけど
    人の弱さや黒い部分を包み隠さず表現してくれて、
    そっと寄り添って

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    2025年02月27日
  • 骨を彩る

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    ネタバレ

    こういう時、なんて返すべきだろう。なるべく端的に、物事の核心を突いた返答を探す。正しい事はいつも短い。(136p)

    短編かと思い読み進めると…すべて繋がります。
    家族、友達、恋人。そして自分。どうしてもそれぞれ世界があって、傷付いたり、傷付けたり、誤解ができたり、和解できたり。他者と関わることによって、全て分かり合う事はできないかもしれないし、少し分かるようになれる、歩み寄ることができる。読んだあと、すこし心が温かく、さみしい気持ちになれます。素敵でした。読めて良かった。

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    2025年02月22日
  • くちなし

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    「愛のスカート」
    愛すること、作ること。それを見つめることもまた愛だ。
    数年前に私を救った台詞は、今もなお私を救い続けている。

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    2025年02月15日
  • くちなし

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    彩瀬まるの世界観が詰まった短編集。短編のそれぞれにひとくせあってそれがたまらなく魅力的だった。
    「けだものたち」の『私たちはみんな別々に、それぞれの理由で死ぬのよ』という文章が心に響いた。

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    2025年02月11日
  • 桜の下で待っている

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    ふるさとを巡る心が浄化されるような本書。

    新幹線で向かうそれぞれ5人の5つ短編集。
    どの物語にも新幹線に乗っている時の感情や、想い、または過去といった内容が丁寧に書かれていた。

    そして一番私が好きだなと思ったのは、行く先々に観光名所となるものが本作に登場してくる。
    人生で一度は、郡山(こおりやま)・福島・仙台・花巻などへ新幹線で観光してみたい。

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    2025年01月26日
  • あのひとは蜘蛛を潰せない

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    ネタバレ

    親子感の悩み、人とは話せないことをこうやって小説が相談相手になってくれる
    主人公が抱える親に対して、親が辛い目にあったから私は側にずっといてあげないと、親が言う通りにしないと、って自分がしたいことを自然とできなくなるし言えなくなる。それが社会にでても人と接するのにすごく影響してしまう、
    本当に人に言えなかったことを彼女が代弁してくれてるような気がして救われた。

    恋愛小説って感じは私には一つも感じなくて
    1人の女性がそういう呪縛?束縛?閉鎖的?なことから徐々に解放されて自分として生きていく本だと思った。すごく良かった、読めてよかった

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    2025年01月25日
  • 草原のサーカス(新潮文庫)

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    すごい好き!

    姉妹のどちらも危うい状況になっていて、多少現実的ではないけれど、そこがエンタメ性があって楽しめた。どんなことがあってもやり直せる!強いエールをもらいました!

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    2025年01月17日
  • なんどでも生まれる

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    前情報なく入りました。
    最初主人公が何なのか分からずに読み進めて、やっとチャボが主人公で茂が人間だということが分かりました。そこからは読みやすく、難しい表現もそんなにない。
    途中、これはどんな結末だ?着地点はなんだ?と多少不安になりますが、中盤以降でグイグイ読めました。

    読み終えた後は、仕事や家事で悩んでいる自分を誇らしく思えるような、そんな温かい元気をもらえた気がします。

    動物目線で描かれるので、周りの人に対する想いがフラット。周りで起きていることは意外と波風が立っていて、普通だったら結構大きな出来事なのに、桜の目線から語られるとあまり大したことないように思えてそこも良かったです。

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    2025年01月16日
  • 花に埋もれる

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    久しぶりの彩瀬まるさん。不思議な世界。「ふるえる」が1番好き。石を交換し合うなんて、嫌いになったら、どうするんだろう。あと、振られちゃったら。ストーカーみたいに体から石を取り出すことができなくなって、、などさらに考え進めても面白い。

    私の中から石が出るなら、真綿色がいいかな。

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    2024年12月13日
  • なんどでも生まれる

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    最初は目線が分からなくて読みづらかったけどチャボ目線だと理解してからは楽しく読めた。
    生きづらい世の中だけど何回もやり直す力強さを感じた。とても良かった。

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    2024年11月23日
  • まだ温かい鍋を抱いておやすみ

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    食事、料理にまつわる短編集。
    生きるって難しい。
    苦しかったり、悩んだり、時にはもがくように生きたり。
    でも食べる事は生きる事。
    食べて美味しいという感情は人を救う。
    また前を向いて生きようと思える。
    各話色々考えさせられた。

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    2024年11月10日
  • 骨を彩る

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    本屋で偶然出会った一冊。
    いまはいない大切な人への一筋縄ではいかない思いが溢れている短編集で、どれもとても透明感のある物語で、よかった。

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    2024年11月10日
  • 朝が来るまでそばにいる(新潮文庫)

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    彩瀬まる、怒涛の三連続読破。ちょっと中毒性があるね。私の前には他の本も読んでくださいと言って並んでいるから、そちらの方も無視はできない。ひとしきり読んだら、また戻って来るから、安心して待っていて下さい。

    今回は、本の題名と同じ作品は無く、各作品に「朝が来るまでそばにいる」という状況が共通して出てくる。こういった短編のまとめ方は初めて体験した。最初からこういった短編集を出版するために作品に共通概念を組み込んだのだろうか。そうだったら素晴らしい。今回もその素晴らしさを書き記して永遠に心に留めておきたい。そのためには今回も各作品についてコメントしたい。ただし、共通部分には敢えて触れないでおく。

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    2024年11月07日
  • 川のほとりで羽化するぼくら

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    彩瀬まるに嵌っちゃったな。私にとっての初めて彩瀬まる作品「なんどでも生まれる」が新刊で発売されるのを機に、駅前の書店を巡りに巡ったところ、一店だけ単行本・文庫本含めて7冊置いており、この機を逃すものかと大人買いをしたのが懐かしい。今回の文庫新刊「川のほとりで羽化するぼくら」も10月の出版と同時に速攻で購入した。

    おおまかに彩瀬まるの作風を経験しているので、読み進めるのは速い。2日でじっくり読んだ。本書は2021年8月に単行本で出版されたものを文庫化したとのこと。4作品からなる短編集で、解説はSF界の池澤春菜ということで、ジャンルは辛うじてSF、いや?ファンタジーに区分されるか?一応、池澤春菜

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    2024年11月09日
  • なんどでも生まれる

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    アンソロジー「明日町こんぺいとう商店街」で大好きだった短編が一冊の本になっているのを見つけて狂喜乱舞した。(大げさ笑)。「アタシ」と一人称で語られる、チャボ桜さんの世界が可愛くて愛しくて、読み終えるのが悲しかった。やっぱ大だぁ。
    「明日町こんぺいとう商店街」も新作を出版して欲しい。

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    2024年10月26日