彩瀬まるのレビュー一覧

  • なんどでも生まれる

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    チャボの桜さん、可愛すぎる。なかなか外に出られない茂さん、優しすぎるんだけど、気持ちはすごくわかる。
    うちにもそんな感じの息子がいるので。
    しかし鳥たちのおしゃべりの面白いこと。
    そして観察眼の鋭いこと。
    さくらさんから見たら、人間もただの雄と雌でしかないのが可笑しい。

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    2024年08月15日
  • なんどでも生まれる

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    語り役、主人公がチャボの桜さん。
    チャボ視点のはずが、人間の事を知り過ぎている都合の良いところには多少の不満が出てしまいますが、
    それを気にせず物語として楽しめたなら、
    師匠との会話から「なんどでも生まれる」に気付いた桜さんは、人としても行き詰まっても、何度でも生まれることができる気持ちで前を向きたいと思える。

    最後のたまごの上に座りたい気持ちは、どうなんだろうと面白く感じた。

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    2024年08月14日
  • まだ温かい鍋を抱いておやすみ

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    心にすうっと入ってくる彩瀬まるさんが紡ぐ言葉。
    やさしいだけじゃなくて、苦しさや弱さも、すべてがスパイスになって人生の味に深みを与えてくれる。

    「きらわれることが一番怖かったけど、今は、自分のことを自分で決められなくなることの方がずっと怖い。本当にそう、思います」

    「食べるってすごい」
    「すごくて、こわいね」
    「生きたくなっちゃう」

    ストレスを感じても、辛くてしんどくても、
    誰かの作ってくれたごはんの温かさに救われたり、ホッとしたり。

    誰かと一緒に食べる温かいごはんがいちばん美味しいし、誰かのために作る時間も楽しい。

    ひとときだけでも、温かいごはんは自分を救ってくれる。和らげてくれ

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    2024年08月06日
  • あのひとは蜘蛛を潰せない

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    「みっともない」「ちゃんとしなさい」
    母親から言われた言葉に縛られる20代後半の女性

    親との関係性は悪くはないが、自分の考えや意見を言って争いを避けるような感じだった私としては、理解できる部分も多かった
    そして、この作品の脇役にも血の通った設定がしっかりあり、生きている体温が感じられるため、私自身の弱さにぶつかり気付かされることも多かった

    恋愛小説のような様相でもっと深い部分を掻き混ぜてくる、好きな作品でした

    初読みの作家さんではありましたが、他の作品も読みたいと思いました

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    2024年08月05日
  • まだ温かい鍋を抱いておやすみ

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    なんとなく手に取った本なのですが、良かったです。おいしいものが出てくる本が好きなので、最初のワインと煮込みの話からたまらなくて、こんならお店が近くにほしい!食べることが、生きることとつながっている、当たり前だけれど人を前に進めてくれる本だと思いました。

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    2024年08月03日
  • 森があふれる

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    小説家の夫に赤裸々に書かれ奪われてきた琉生。
    植物の種を飲んで発芽した彼女はやがて街をものみ込む森と化す…へぇ…欧米でも話題の傑作?ほぅ…と思って読んでみたが、あまり刺さらず、なんだかなぁ?と思って、窪美澄さんの解説を読んで、なるほどな…と。

    まぁ、それなりの気づきはあったかな…。

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    2024年07月29日
  • 朝が来るまでそばにいる(新潮文庫)

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    ネタバレ

    六つの短編集。この世ならざるものとこの世を生きるものの不安や苦悩や執着や愛情が彼我の境界を溶かすような形で不思議に描かれていて、幻想的でちょっと怖いような。いや、この世ならざるものというよりは、主人公の意識とか思いがそういう形で立ち現れている、ということなのかもしれない。
    突如亡くなった新妻が、火葬した後も家にいて毎日料理を食べさせてくる「ゆびのいと」や、交通事故で亡くなった母親が、幼い弟に何かを食べさせている「よるのふち」で、死者から愛する聖者に食べさせている腥い肉片は何なのだろう。古事記に出てくるよもつへぐいを思い出した。その肉片も、あるいはそれを嘔吐した時の墨のような吐瀉物も黒い。または

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    2024年07月25日
  • まだ温かい鍋を抱いておやすみ

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    食べることは生きるための行為でもあるし、苦しみを軽減する手段でもあるかもしれないと思った。「かなしい食べもの」が印象的だった。灯が枝豆チーズパンを作って欲しいと彼氏にお願いした時はなんて可愛らしいお願いなんだろうと微笑ましかったが、その背景を知ったら切なくなった。しかし、最後はそれを食べなくても大丈夫になり、良かったと安心した。

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    2024年07月14日
  • まだ温かい鍋を抱いておやすみ

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    心にじんわり来る、ほっこり短編集。結婚観、家族観を考えさせられるストーリーばかりで、冬に食べる鍋とか湯豆腐みたいに心が温まります。食べることは、殺すことだし、生かされているからこそ力が湧いて、心を癒してくれる。素敵な1冊だった…

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    2024年07月06日
  • 眠れない夜は体を脱いで

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    趣味に生きたいと思いながらも結婚しろしろ言われてしまい不安を感じる日々の私的には合気道、爬虫類、オンラインゲームに共感しながら読んでました。
    最初のイケメン過ぎて悩んでいるのも新鮮で面白かった。

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    2024年06月29日
  • さいはての家

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    田舎の鬱蒼と緑が茂った敷地に立つ古ぼけた一軒家。
    そこにいろんなことから逃げてきた人たちが暮らす。
    そんな設定だったら絶対今まで人生色々あったけどこの家で暮らしていくうちに心が絆されたり前向きになっていくんだろうなあと、思ってしまうんだけど、そうじゃないんだなあ。

    光に強く照らされるほど影は濃くなる、美しいものは恐ろしい、っていうあとがきがとても印象的だった。

    最初の一作のオッサンのことは私が想像で刺しておきます!

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    2024年06月24日
  • 珠玉

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    作品紹介文やあらすじを読んだだけだと、ありがちな若者の成長物語というかんじなんですが、なんというか…それだけではない美しい作品でした。「キシ」と「カリン」から見える世界の描写、ふたり(?)の独特な会話のやりとりがクセになります。明日生きる勇気がポッと灯るような、静かであたたかい物語。

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    2024年06月24日
  • やがて海へと届く

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    突然姿を消した親友のことを
    いつか忘れようとする周囲に抵抗を感じながら
    忘れることってどういうことなのか
    何が正しい反応なのかとか
    悩み苦しみながらも
    自分なりの答えを見つけていく。

    読みながら苦しくなるんだけど
    大災害とかいつ何があるか分からないし
    誰にでも起こりうる状況たがら
    目を背けたらいけないと思ったし
    途中で本を閉じることが出来なかった。

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    2024年06月23日
  • 花に埋もれる

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    全編好きだったけど特にふるえるが好きでした

    私の石は何色なんだろう、本当にあったらいいのになあと何度も思いながら読みました

    たまに描写が想像しづらくて、でもいろんな場面で綺麗な画が想像できてそんなところも好きでした

    創造のものなのにリアリティがあってたまにゾッとするような瞬間もあり楽しかったです

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    2024年06月21日
  • まだ温かい鍋を抱いておやすみ

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    食に関する短編集。食べ物で人に寄り添い、そして食べることで元気になる。

    特に最後の「大きな鍋の歌」が良かった。万田は松ちゃんや娘の野栄の身の上に大変なことがあった時には、思いやりの料理で励ましてくれる。そして、小さかった野栄にもその気持ちはしっかり通じていた。独身で通した万田だが、優しい人生を過ごした人なんだろうなと思った。

    私も今受験に向けて頑張る息子のために料理を頑張っている。今朝、息子から「お母さんは毎日料理を頑張っている」との言葉をもらい嬉しかった。会話しながらの家族のご飯は楽しい。来年には家を出る息子との限られた月日、大事に過ごしていきたいと思う。

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    2024年06月20日
  • 眠れない夜は体を脱いで

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    読みやすく、一話一話は短いのに、個人的には割と没入感があった。
    自分の体がしっくりこない人たちがメインの話。
    こんな時自分が男だったら…とは思ったことあるし、なんだかわかるなぁという話が多かった。

    中学生の時にこの本に-こんな読みやすさでさらっとジェンダーのバイアスとかを扱う話に-出会えていたら、もっとはやく視野が広がって、無意識に他の人にバイアスのある視線や声をかけず、自分も気にせず過ごせてよかっただろうにな、と少し思ってしまった。

    とりあえず、合気道、とてもやってみたい。
    中学、高校の時の柔道の授業で受け身が特に好きだったことを思い出した。

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    2024年06月19日
  • 森があふれる

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    妻が発芽するという物語で進んでいく、現実ではありえないフィクションの中にすごくリアルな男女観の違い、会話が描かれていてのめり込んで読んだ。

    人は自分を脅かさないものを軽んじるもの
    この一文がすごく的確で納得した。

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    2024年06月18日
  • 暗い夜、星を数えて―3・11被災鉄道からの脱出―(新潮文庫)

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    旅行途中、東日本大震災に遭った彩瀬さんのルポルタージュ
    彩瀬まるさん、22作目

    福島に向かう常磐線に乗車中、あの揺れと津波を体験
    第一章 川と星
    3/11の震災直後から 埼玉の自宅にたどり着く3/14までを
    第二章 すぐそこにある彼方の町
    6/28、29 再び被災地に向かいボランティア活動を中心に
    第三章 再会
    震災当日偶然乗り合わせ、一緒に逃げた女性との再会 その女性は彩瀬さんの作品を読み連絡してくれたとのこと

    このルポ的作品が 彩瀬さんの単行本デビュー作となった
    ルポなので、実際経験した事、彼女と実際に関わった人達とのつながりになっている
    あまりに震災の近くにいて、大きな震災の状況とい

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    2024年06月16日
  • 神様のケーキを頬ばるまで

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    どこにでもあるような駅前雑居ビル
    そこに入居している、マッサージ店、カフェ、古本屋等
    今回は、ビルの一部屋が変わりながら物語の中心となる連作短編集
    プラス「深海魚」という映画がそれぞれの主人公達の記憶に残る
    小説宝石掲載の4作と書下ろし1作
    それぞれ50ページほどの短編だけど 登場人物達のキャラクターが把握しやすい
    何かに傷付き 誰かを失いながら 次に進める神様のケーキを見つけるといったところ
    痛くて脆いけれど 決してそこで止まらない

    「光る背中」と「龍を見送る」の
    好きな男子から自分の次の為に離れていく女子の物語が好きだった

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    2024年06月14日
  • 神様のケーキを頬ばるまで

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    「もし売り場で大野さんを見つけてからかってくる人がいたら、その人は最後に別れた時からずっとおんなじ場所に立ってる。変化のないつまらない人だよ。」
    これほんま確信ついてると思う。
    「私は私を褒めていい」
    いやほんまそれ~みんな自分大事にしよ~
    自分だけのケーキを口いっぱいに頬ばって癒されてぇー

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    2024年06月09日