彩瀬まるのレビュー一覧

  • 森があふれる

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    作家の妻が発芽する、という話
    ありえないけど、それ以外は日常でありそうな男女の問題で読みやすい。
    森になるって好きだから離れたくはないけど、対話できないなら篭もりたいっていう感じなのかな。
    森の中で話していても、夫が何が問題かはじめは分からず、最後もわかってはいないけど話をできるようにはなってることが良かった。

    他の作品も読んでみたい。

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    2024年06月09日
  • さいはての家

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    ネタバレ

    ネズミで始まりヘビで終わった。
    一つの家のいくつかの物語。
    ネズミを追い張ってくれと思ったヘビに最後は丸呑みされそうになるものがたり。
    捕まえて始末してしまったネズミはなんだったのか、丸呑みしようとしていたヘビはなんだったのだろうか。

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    2024年06月07日
  • 暗い夜、星を数えて―3・11被災鉄道からの脱出―(新潮文庫)

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    『桜の下で待っている』を最近読み、魅力的だなと感じた、福島などの東北地方。
    当時西日本の小学生だった自分は考えが幼く、しばらく関心があまりない状態だった。申し訳ない。
    この話ではじめてすごくリアルなものとして認識できた。震災時の描写は読んでいるだけで怖さを感じた。

    当事者にならないとわからないことはたくさんある。
    そんな事態が自分の身に起きた時にどうするのか。
    ただ一つ、不確かでどうすることもできない時点で怖がりすぎたり、人を差別したりしないようにはしたい。
    他の人に手を差し伸べられるかなんてわからないが、差別意識は絶対に持たない。
    それは決意した。
    また、家族や大切な人を守るためにどうする

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    2024年06月06日
  • 花に埋もれる

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    短編が6本の構成だが、読後感は何かしっくりこない.「なめらかなくぼみ」はアームソファ ノアールを中心にした物語だが、萌花と礼央くんのやり取り、澄香と啓太の生活、離婚した雅美も出てきて、ごっちゃな感じだ.「マイ、マイマイ」はベーグル店を営む父、翻訳家の母の存在、友梨愛と鈴白くんの付き合いに潜り込んでくるハルヒが登場するがアンモナイトのおはじきが主題だ.「ふるえる」では体から様々な色の石が出てくる.こりゃなんじゃ.「マズノリアの夫」では白木蓮に変身してガラスの鉢に潜り込む郁人の話だが、うまく把握できない.「花に眩む」では体に芽が出てくる.ツリガネニンジンやセンニチュウ、ハトムギなどだがそれを摘まん

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    2024年05月28日
  • ここから先はどうするの―禁断のエロス―(新潮文庫)

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    好きな言葉はエロスです。

    ってな事で、『ここから先はどうするの 禁断のエロス』

    澤村 伊智
    壁の向こうで誰かが

    彩瀬 まる
    噛みあとはオレンジ

    木原 音瀨
    Lotus

    樋口 毅宏
    ROMANCE

    窪 美澄
    バイタルサイン

    の5人の官能アンソロジー

    それぞれええ感じのエロスです。

    眠っていた自身のエロスを解放していく様…

    脚フェチから纏足に魅せられ、また自身の纏足との別れ
    と共に、過去の複雑な呪縛から解放された『何だか清々したわ』にシビれた

    1番はやっぱり窪美澄さんのバイタルサインがえかったな

    義父と娘のズルズルと沼にハマっていく禁断の愛が……

    それぞれの作家さんのエロ

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    2024年05月26日
  • 草原のサーカス(新潮文庫)

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    彩瀬まるさん、10作目
    自分の正しさを貫くことは、保身かもしれない
    所属する組織への遵奉は、献身かもしれない
    正しさの基準は、その場所その時で変化していくのでは、と思う
    求める生き方の違う二人の姉妹の物語
    二人は違う道を求めながら同じ様に突き進んでしまう
    自分の気持ちを表現したい妹
    組織のために黙する姉
    二人共 真っ直ぐで 揺らぎに弱い
    妹の元彼ではないけれど
    金とか名誉とか色恋で動くことも
    寄り道ではないんだろうなあと思う
    真面目すぎる二人が それぞれの行動を間違えて堕ちていく様は 具体的で現実的で寒気がする
    サーカスの挿入に多少違和感はあるけれど
    人生をステージでの演目として与えられる役を

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    2024年05月18日
  • 神様のケーキを頬ばるまで

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    雑居ビルに関わる人が、やむにやまれぬ状況から一歩踏み出す短編集。登場人物たちの現状への閉塞感で読むのがしんどいシーンもあるけど、少し希望が見えて終わるお話が多くてよかった。

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    2024年05月16日
  • 花に埋もれる

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    ちょっと妖艶で不思議な世界の女性視点短編集。拘りのアームソファ、体に潜るカタツムリ、体に埋まっている石、皮膚から生えてくる草等々、寓話的に読むのか、視覚、触覚的に感じとるものののか。

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    2024年05月16日
  • 桜の下で待っている

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    東北新幹線でゆかりのある場所に向かう5つのストーリー。

    ふるさと、というと一般的には温かいものと連想されがちだけど、それだけではない、
    少し面倒だったり、緊張したり、複雑な思いがあったり、
    そんなところが共感できて良い。

    『モッコウバラのワンピース』と『菜の花の家』が好きだったけど、
    それまでの4つの物語の深みが増す最後の『桜の下で待っている』も良かった。

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    2024年05月15日
  • 骨を彩る

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    言葉を選び、選びながら寡黙に テーマは“喪失”
    10年前に妻であり母親を亡くした、父娘を中心とした連作短編集

    「指のたより」
    妻を亡くした後、娘との生活を大切に暮らしてきた父親に心惹かれる女性が現れる
    妻の日記に残された言葉
    誰もわかってくれない
    亡くなる前の記憶と妻の出てくる夢が交差する

    最後の「やわらかい骨」
    こちらは、高校生の娘の視線
    父親との生活に過不足はないものの、自分では気が付かないほど本来の母親の不足
    宗教家一家の転校生との短いけれど篤い交流
    この章は、若くも深い感情が静かに描写されていて、若い世代にお勧めしたい

    「古代のバームロール」
    父親と親しくなりそうだった女性
    彼女

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    2024年05月14日
  • まだ温かい鍋を抱いておやすみ

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    ネタバレ

    食事をキーにした6つの短編集。特に「シュークリームタワーで待ち合わせ」と「大きな鍋の歌」がよかった。夜子が何となく自分に似てる(笑)夜子が幸のために食事をふるまっていくのはすごく良かった。
    特に後半の2編に食と生のつながりを強く感じて心に響いた。
    普段自分は別に料理が好きでもないし、人にふるまうよりふるまわれる方が好き。でもスキルのない人でも容易に、あたたかく優しさを伝える事ができるものに料理や食があるんだなと温かい気持ちになった。

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    2024年05月12日
  • 妖し

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    〈怪異〉をテーマに描く、奇譚アンソロジー。アンソロジーって色んな作家さんの話を読めるからお得感がある
    不思議な話もあったけど、一番最後の小池真理子の話は強さがぶっちぎりだった…
    背筋がぞぞーっとして鳥肌がすごかった。
    不思議と恐怖というのはグラデーションで、たぶん私がそんなに怖くない、特に不思議ではないというような感想をもつ話も他の人からすればすごく怖い!不思議すぎてわからん!ってなる話もあるんだろうな
    色んな人に読んでもらって一番好きな作品とか語り合うのが楽しい本だと思う

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    2024年05月11日
  • 花に埋もれる

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    彩瀬まるさん ベストアルバム的短編集とのこと
    ストーリーの中に メタファー的(だと思うのだけど)モノや身体変容を独特に差し込んでいる
    多少不思議系でもある
    この短編集集は、ベストと言われるだけあり
    モノと人、ストーリーがとてもしっくり

    「なめらかなくぼみ」 小説新潮2021
    選りすぐったソファの肌触りを愛する女
    …というより 自分の愛でるモノを尊重してくれるパートナーが良いんだよね

    「二十三センチの祝福」 文芸あねもね2011
    同じアパートに住む女の傷んだ靴を直す男
    安く傷んだ靴は彼女そのもの
    都会で傷つき疲れた女性を優しく送る大人の男

    「マイ、マイマイ」 オール読み物2018
    大学生同

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    2024年05月10日
  • くちなし

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    綺麗なお話ばかりだった。自分の側にありそうでない、そんな短編集。どれが好きかと言われると選べないくらい、どの世界も美しいと思った。

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    2024年05月03日
  • あのひとは蜘蛛を潰せない

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    ネタバレ

    「みっともない」と「かわいそう」の呪縛。
    完全には消えはしないけど、梨枝が踏み出せて良かったです。面白くてあっという間に読んでしまいました。
    わたしの母も梨枝の母みたいなところがある…というか、ここが九州とかわたしが長女というだけでなく、娘を持つ女親って大なり小なりこういうところあるかも。紀子は娘をコントロールすることで自分を保ってるんだろうな…わたしの母は違った理由もあったのだけれど。理解はできるけど納得はできないです。
    「かわいそう」と思うことで、歪んだ優越感が得られる…という黒い気持ちもまざまざと見せつけられます。自分自身も誰かからかわいそうだと思われてるだろうし、誰かに言われてるのは嫌

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    2024年05月03日
  • まだ温かい鍋を抱いておやすみ

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    食事を通じて変わっていく人間関係を描いた6つの物語。

    現代に生きる私たちが抱える不安や悩みが、それぞれの食事を通して解消されていく。どの物語も読み始めはザラザラとした感覚が心の中に生まれるけど、登場人物が咀嚼するほどに滑らかになっていく感覚。

    子育て中の女性が主人公ということもあって、「ミックスミックスピザ」「ポタージュスープの海を越えて」「シュークリームタワーで待ち合わせ」は頷く部分が多かった。3つとも「完璧でなくていい」「母親になっても自分は自分でいい」というメッセージが伝わる。大切なものを大切にしながら自分の人生を生きていくという、覚悟を決めた主人公たち。登場人物から勇気と力強さをも

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    2024年04月24日
  • 眠れない夜は体を脱いで

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    あまり期待せずに読んだがおもしろかった
    それぞれの章で主人公の気持ち、物の捉え方などが変わっていくのをみていると、自分の考え方の幅も広くなったような気がした
    どの短編も好きだけど4つ目のおじさんの話が一番よかった

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    2024年04月14日
  • 桜の下で待っている

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     東北新幹線を北上しながら、春の花に彩られたそれぞれのふるさとの物語が詰まった短編集。婚約者の実家に帰省する『からたち香る』、祖母の手伝いに帰る『モッコウバラのワンピース』と車内販売のお姉さんが主人公の表題作がお気に入り。『ハクモクレンが砕けるとき』の生々しい描写は心が抉られるよう。実家は同じ市内にあるので、新幹線に乗っての帰省には少し憧れる。初恋の人と久しぶりに会って握手するっていいなぁ。

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    2024年04月10日
  • 花に埋もれる

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    「花に眩む」

    一緒にいたい、一人になりたい、一つになりたい。

    矛盾をいつも、抱えている。
    けれど、どれも私のほんものの気持ちで、どれも大事に抱いていたい。私たちはいつだって本当はひとりで、溶け合える日は決して来ない。だからこそ、不意に触れ合う温度に心が踊る。

    その刹那を夢見て、今日もひとり、矛盾を慈しみ、生きていく。

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    2024年03月27日
  • 妖し

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    全編シンプルに怖い。どろどろしているわけじゃなくて、上品な怖さだけど、それ故に怖い…!作家さんたちがみんな巧みなんだな…

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    2024年03月19日