村山由佳のレビュー一覧
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ネタバレ今から3年前2019年、当時の首相による日本学術会議の会員任命拒否問題は、政府による自由・学術・教育に対する介入であると大変な危機感をつのらせることになった出来事でしたが、自分の周りでこの件について同じようなことを考えていたり意見を交換したりということがあったのは、小学校教員である友人ただ一人との間でした。
そこにあるものの不穏さを感じ取った人が自分の周りにはあまりにも少なかった、と思います。
それから現在までを振り返ってみるとたった3年の間に自由というものがとても堅苦しく緊張の伴うものになってしまっており今なお進行形であると感じます。
気づいたら周りから固められてて自分は奇特な意見を述べる -
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Posted by ブクログ
著者の鴨川暮らしエッセイ。何もない土地から、馬小屋や畑・家などを作ったり、すごく逞しい。お米や野菜やその肥料も全部自分達で作って生活していて、執筆業の傍らこんな大変なことをされていたんだなー!と驚いた。動物と自然への愛と尊敬が伝わってきた。
▼印象的な言葉
・一般的な意味においては何の役にも立たない存在であったとしても、こちらに「私がいなきゃ駄目なんだ」と感じさせてくれる彼らは、それだけで立派に役割を果たしていると言えるんじゃないだろうか。自分は誰かに必要とされている、という実感は、世間に氾濫するぬるい癒しなんかよりも、よほど深く人を慰めてくれるから。
・人生を愉しむ時間というのは、忙しい -
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サクサク読めてすぐ読み終わった。植物が沢山出てきたり、ハナが住む家の雰囲気だったり、季節の流れを感じさせる細かい描写だったり、トキヲの関西弁や近所のおじいさんの方言だったりが、ハナの生活を想像しやすくさせる。最初は40代の恋愛にしては、恋愛の内容や感じる気持ちが若すぎて、なんか嫌だな..って思ってたけど、読み終わる頃にはあと10年後の自分もハナとトキヲみたいな気持ちでいられたら幸せだよなぁと思った。お互いの親を大事に思い合えるのって夫婦の最上級の形だと思う。ハナの生活こそ丁寧な暮らしだなぁと。真似出来ないけど、いつかこういう生活を望む日がくるのかなぁ。
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Posted by ブクログ
村山由佳さんは初読。なんとなく濃密な恋愛小説のイメージが強い小説家さんでしたが、それがいい意味で裏切られる爽やかな成長物語でした。人と人とのかかわり、馬とのふれあい、そして競技にかける情熱を織り込み、登場人物の成長と再生を描いた作品です。
いじめと父の死で不登校になってしまった少女のまりも。ひょんなことからまりもと知り合った男性恐怖症気味の貴子は、まりもを自分が通う乗馬のできる牧場につれていく。
牧場主はアルコールにはまった結果、妻と離婚し子どもの親権も失った志渡。
それぞれに喪失やトラウマを抱えた三人。彼らがときに厳しく、そして優しく支え合っていく姿がまず好印象。
そして馬にも慣れ三人の -
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一部ネットで嫌われてそうな論客たちからのメッセージ集。みなさん、日本から少しずつ自由が奪われていると危惧している。
ある一面の行動・発言が切り取られて批判されることが多い方々だが、その考えに直に触れると、国の在り方や自由について真剣に考えているのが分かる。
例えば表現の不自由展に携わった津田大介氏。近年、アートの世界では政権の意向に沿った展示しかできなくなってきたと言う。意向に反せば、補助金が下りないなど不自由を強いられるそうだ。
詳しく知らないが、おそらく、この展示は慰安婦像などを展示するのが目的ではなく、賛否両論のものを公の場で示すこと自体が目的だったのではないか。こうした国の動きに対 -
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2022.05.28~05.29
ほっとする読後感。
丈と京子ちゃんの関係が好き。心の声を言ってくれる、その強さが頼もしい。
そして、中沢先生の「そんなの偽善だよ」の一言。だよね、と思った。私は、マスターたちのような達観した大人ではないので、中沢先生の気持ちの方がわかる。
最近、この作家の作品が私には大人過ぎて、読みづらかった。このシリーズだけは、自分がまだ大人になり切れていない頃の、青臭い思いの「あるある」感のまま続いてほしいと願っていた。
その思い通り、さわやかに終わってくれたことに、深く感謝したい。また、いつかこの続きが読めることを。 -