角幡唯介のレビュー一覧
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冒険と結婚を並列して語っている。
それは目の前に立ち現れた事態で、事態に対処する成り行きが結婚であっても、極夜の北極圏を冒険することも、事態に対処することについて、どちらも同じなんだと。
最終盤の冒険論は特に印象的で、40代を迎えた冒険家は体力の衰えを感じながらも、うまく次のステージに移行できたように見える。60代を迎えようとする私も次のステージに移行しようとするが、体力や身体の機能的な劣化が想像以上に大きく、戸惑っている。
50代の頃、60代になった時にやりたいと思い浮かべたことに対し不安がよぎる。冒険家の思索を咀嚼し自身の考え方のベースをつくりたい。
冒険家の思索と冒険行を楽 -
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裸の大地 第二部
犬橇事始
著者:角幡唯介
発行:2023年7月10日
集英社
初出:「すばる」2021年9月号~2022年11月号
昨年(2022)に出版された「裸の大地 第一部 狩りと漂泊」で、探検家の角幡唯介がそれまでとは違う漂泊という旅を始めた。目的地や期間を決めず、一定量の食料のみを橇に積み、狩りをしながら食料調達しつつする冒険旅行である。2018年3月にスタート。場所はグリーンランド北極圏。人力橇という、犬を1頭だけ連れ、犬の助けを借りながら自分が橇を引きつついくスタイルだった。その時、次は犬橇にしたいと感じ、第一部にも書いていた。
犬橇とは、橇を犬たちに引かせ、自分も乗って -
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コロナ後の世界というのはわたし自身にとっても明確にいろいろな意味でそれまでと変わりました。
わたし自身は50代半ばですがワクチン接種は拒否しています。
コロナウイルス自体に関しましては、日本人にとってはもともと大騒ぎをするほど大して問題ではなかったのですが、健康な人達までもがコロナワクチン注射を受けてしまうことによって、ワクチン注射を打った人たちの体内で悪いウイルス・菌が増殖をしてしまい、その悪いウイルス・菌を周り・周囲や日本中にばらまいてしまうことになるという説を信じています。
そしてコロナ以前にはわたし自身では、「何とかコツコツと学び続けてさえいけば、生きていく道はあるのではないのかな」 -
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角幡さんの処女作。
『空白の5マイル』を始めとするこれ以降の著作が「角幡唯介を読んでいる!」という印象を与えるものが多いのに対し、「雪男捜索という出来事とそれにまつわる人々」が前面に出ているように感じられる。角幡さん自身があとがきでも言っているように、その辺りがジャーナリストの立場で書いたことの効果なのだろうと思う。何というか、レンズ一枚隔てた向こうの話を聞いているような感じ。『アグルーカの行方』にも近いような感じがした。
結局、雪男の実在は(もちろん)この本では明らかにされることはないのだけれど、実在を証明しようとすると、あるいは、実在を実感してしまうと後戻りできない道に踏み込んでしまうとい -
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凡ゆる事に想像が及ぶというのは所詮幻想だ。寧ろそれは逆に情報が過多になった事による想像力の貧困を示す証拠に他ならない。 身も蓋もない言い方をすれば、極夜等単に暗いだけの世界である。だから極夜の本質は、外界の自然状況より経験する人間の内面に表れる。つまり極夜は客観的事象ではなく主観的経験なのだ。 闇の中で六分儀で星を観測し、星を眺め、星に導かれ、星と直接繋がりながら、私は極夜世界を彷徨しようと考えた。 日中になると空には薄紫のしょこう曙光が広がり 立派な装丁そうてい 知識が自分の確実な血肉になっているという手応えだ つまり北極点では極夜という冬の夜が半年続き、年に一度の日の出があり、次の日から逆
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2020年夏に刊行された本。コロナ後の社会の変化について。 人間、生命、歴史、国家、くらしと文化をテーマに21人の知性が語る。
インタビューと寄稿された文で構成されている。コロナが蔓延し拡大していた頃の見解なので、現在の視点で読むとやや違和感がある意見もあるけれど、総じてコロナをきっかけに、今後社会が大きく変化すること、先が見通せない不安がつきまとうことで一致している。コロナ発生から1年が経って、ワクチン接種が進んでいるが、なかなか終息しないのが心配。 経済活動は悪化しているが、でもマクロレベルでの指標と実態の乖離は、それほど危機的ではないように思う。 影響が出てくるとすれば社会構造の変化、人 -
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ラジオ「荻上チキセッション」が夕方に移ってから聞くようになり、荻上チキさんとはどういう人かと探していて行きあたった本。読みたいと思った人の章のみ読みました。
養老孟司:「不要不急とは」という、今回もまた若干ずれた感のある内容なのだが、この用語への同氏の違和感は、医者でありながら現場ではなく解剖をやっている自分、また現在の老人で公職にもない自分の存在は不要不急なのではという根本から生まれている。そこからさらに、人間自体不要不急なのではという話。この辺りは、前回読んだ氏のインタビューで、老人はコロナ禍を乗り切ったところで生き甲斐はあるのかという疑問と相反するようで通じるところがあり、面白いなあと -
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チベットにある大河ツアンポー川の秘境探検記。
この小説を読むまでは、こんなに壮大な大河がアジアにあるなんて知りませでした。
チベット高原を西から東へ横断しヒマラヤ山脈からインドに向かって南下する全長2900キロの大河ですがその流域に100年以上前から探検家達が幾度も目指したツアンポー峡谷で前人未到の”空白の5マイル”といわれる秘境が存在するという。
この小説はその秘境を目指した元朝日新聞記者の単独探検記で、著者は2009年冬にこの秘境を再び目指す為に朝日新聞を退職してまで挑戦する熱い気持ちと行動力に魅せられます。
現代は手軽に誰でも世界中旅行が出来、ガイド本は溢れ、グーグルではNET上 -