柚月裕子のレビュー一覧

  • 小説 孤狼の血 LEVEL2

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    原作・柚月裕子、映画脚本・池上純哉、ノベライズ・豊田美加『小説 孤狼の血 LEVEL2』角川文庫。

    映画『孤狼の血』のオリジナル続編映画『孤狼の血 LEVEL2』の脚本をベースにしたノベライズ小説。小説『孤狼の血』と『凶犬の眼』との間をつなぐ物語となっている。オリジナル映画のノベライズというと原作のイメージを損なうのではないかという懸念もあったのだが、そんなこともなく非常に面白い作品に仕上がっていた。

    広島の裏社会の暴走を食い止めていた呉原東署の刑事・大上が亡き後にその意思を継いだ若手刑事の日岡秀一は再び広島の裏社会に新たな抗争の火種が燻るのを感じた。日岡が壊滅状態に追い込んだ五十子会を復

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    2021年06月20日
  • 小説 孤狼の血 LEVEL2

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    本作は小説であるが、小説のシリーズ第1作を原案にした映画の“続篇”として企画制作された映画の脚本を下敷きにしながら起こした小説となっている。「映画の尺」という分量の物語を小説化しているので、読み易い分量の小説に纏まっている。
    『孤狼の血』のシリーズについては、映画を愉しく観たという経過が在り、小説の『孤狼の血』を読み、小説がシリーズ化されていたので第2作の『凶犬の眼』も読んだ。更に本の登場まで少し待った第3作の『暴虎の牙』も愉しく読んだ。
    映画も、3作の小説も知る“一ファン”と「映画の2本目が在るなら?」と考えれば、第3作の『暴虎の牙』を下敷きに脚本が創られるというようなことを予想した。が、そ

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    2021年06月19日
  • 凶犬の眼

    購入済み

    正義から仁義へ

    主人公、日岡の前作での揺らぐ正義感が今作では正義から仁義へと揺るぎない心情がテンポ良く描かれ新登場のキャラクターも魅力的でした
    完結となる次作が非常に楽しみです。

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    2020年06月12日
  • もの書く人のかたわらには、いつも猫がいた NHK ネコメンタリー 猫も、杓子も。

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    NHKのネコメンタリー、チェックして見てました。
    でも保坂さんの回は見逃してました。
    その時を思い出してとても読みやすかったです。
    写真も多めで癒されました。
    作家さんも素敵な表情ばかりでした。

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    2019年05月19日
  • 猫が見ていた

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    ジャケットの猫の目にやられた猫アンソロジー。
    短編が7作並んでいるけど、気に入ったのは柚月裕子さんの「泣く猫」だな。猫が脇でいい仕事をする。
    あと、「100万回生きたねこ」が感動の書なのか、絶望の書なのかは深いテーマだ。
    最後の猫小説傑作選も、また読まなきゃいけない本を増やしてくれる。

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    2019年01月20日
  • 最後の証人

    購入済み

    読後感すっきり

    かってな思い込みをうまく利用されてしまったが、すっきり面白く読めた。

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    2018年07月03日
  • 孤狼の血

    購入済み

    若き日に見た 絵が浮かぶ

    呉 在住
    呉弁も 完璧
    内容も 違和感なく 感動ました。

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    2018年05月18日
  • 慈雨

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    殺人事件の解決とヒューマンストーリーが併せて展開する。
    お辺土巡りと併せて進むにでまた違った楽しみ方もできる。引退した刑事の事件解決への責任と執着は古来の仕事魂かと思う。

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    2025年12月07日
  • 慈雨

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    それぞれの心情をじっくり味わえる。刑事ストーリーだが、ミステリーというより、人間関係や、自分の人生を振り返る感じで、ゆっくりした気持ちでしんみりと味わえる作品だと思う。ハラハラとかはしませんが、ゆったりと楽しめます。

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    2025年12月04日
  • 最後の証人

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    4.2/5.0

    巧みなミスリードを交えながら、気持ちが揺さぶられたまま終わるラストまで無駄のないミステリー小説だったと感じた。
    正義ってなんなんだろうなぁ

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    2025年12月03日
  • 教誨

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    "教誨"という言葉を初めて知りました。
    "教えさとす事"


    犯した罪は重いが、響子の人生を知っていく度に悲しく、やるせない気持ちになりました。

    教誨師の住職の存在が響子の唯一の救いだったのかなと思います。

    色々と考えさせられる本でした。

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    2025年12月02日
  • 逃亡者は北へ向かう

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    柚木裕子さんの硬質な、男性が描いたようなピシッととした警察モノがやはり好きかも。救いはないけどでもやはり救いはある。本当に運のない、何もかもを生まれや世間のせいにしてきた疫病神に取り憑かれたような犯人だけど、最後に親の愛情を知って気付いた「すべては自分で選択して決断してきた結果」なんだということ。この真実に気づくには誰かに心から愛されて大切にされることが必要なんだと思う。柚月さんだからこそ描くことができた未曾有の悲劇的災害の中での希望と再生の物語。

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    2025年12月01日
  • 逃亡者は北へ向かう

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    確かに2人も殺してしまったし、1人殺してしまった時自首するべきだったのかもしれない、でも
    この逃亡者の生い立ちを考えると可哀想で逃げ切ってほしいとさえ思った。
    甲野が1番許せない

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    2025年11月30日
  • 最後の証人

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    一人息子を交通事故で亡くした夫婦の切実さが伝わる内容でした。弁護士となった左方貞人が裁判をどのように進めていくのか、特に被告人と被害者が途中まで明かされないことに驚きました。心理描写が圧巻です。

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    2025年11月30日
  • 合理的にあり得ない 上水流涼子の解明

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    上水流涼子は弁護士資格を剥奪された後、探偵事務所を構えています。助手貴山は頭脳明晰かなりのイケメンで、非常に良い働きをします。
    短編で読みやすいです。
    なぜ弁護士資格を剥奪されたのか、貴山が助手になった経緯も描かれていておもしろかったです。
    2023年に天海祐希、松下洸平でドラマ化していました。
    こちらも機会があったら見たいです。

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    2025年11月30日
  • 検事の本懐

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    飄々としながらも鋭く事件の真実をひもとく検事のお話

    それなりに昔の作品ですが、脚色少なく、それがかえってよい作品に思いました。
    最後の証人も好きでしたが、
    一人一人「本当」が違う、という定義は一貫していて読みごたえがありました。

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    2025年11月28日
  • 逃亡者は北へ向かう

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    柚月裕子さんの作品には力強さの中にある緻密さや繊細さのようなものが宿る一言一句に惹き込まれてしまいます。本作もなかなかでした。

    運命なのか、人生の歯車なのか。東日本大震災直後の東北を舞台に、選択ができないような生かされ方に翻弄されるままの真柴亮(22歳)が連続殺人犯となり、さつき東署の陣内康介が相棒の藤島とその犯人を追い詰めていくという話です。

    逃亡犯となってしまった真柴はある人を探し会うため北へ向かいます。一方、陣内も震災で家族が被災します。果たして真柴は会いたい人のもとへたどり着けるのか。この捜査の特命班長に任命された陣内は、ある人を救い無事に事件を解決できるのでしょうか。

    逃げる真

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    2025年11月28日
  • 慈雨

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    柚月裕子作品は情景描写が美しく、目の前に映像が広がるのでいつも映像化してほしいなという気持ちになる。
    出てくる登場人物がそれぞれの生き方の中で、真っ直ぐでひたむきで、心を打たれた。

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    2025年11月28日
  • 合理的にあり得ない2 上水流涼子の究明

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    このシリーズは面白くて自分の中ではヒット。展開はもちろんのこと、著者の文章も好きなんだろうなと思う。

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    2025年11月27日
  • 暴虎の牙 上

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    孤狼の血、狂犬の目、暴虎の牙の三部作で完結まだ上巻だけしか読んでないが、前作、前々作と比べると…。まだ布石展開中なのかな…?盤上の向日葵も上巻はボチボチと取り留めのない話で下巻から凄く面白かったような覚えがあるし、下巻に活かされるのかな?主人公は孤狼の血のガミさんなので後半楽しみ!

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    2025年11月27日