柚月裕子のレビュー一覧
-
ネタバレ 購入済み
面白い
とにかくいろんな人に読んでもらいたい。面白いだけでなく希望がもてる作品。このシリーズは大好きなのでまだまだ続きが読みたくなる。これで終わりかと思うとかなり切なくなる。次もあると期待してしまう。本当にシンプルに面白すぎた。
-
ネタバレ 購入済み
面白かった
シリーズの中で一番好きかなと…本当に面白かったしスッキリとした。もう一冊残っているが読んでしまうのが名残惜しい。まだまだいろいろな話が読みたいなと思った。法廷ミステリーはたくさんあるけれど本当にオススメしたい作品だ。
-
ネタバレ 購入済み
面白かった
少し先が読めてしまったが本当に面白かった。いつも本当にこのシリーズは人に対して希望が持てるものだなと思う。世の中汚い人間ばかりではないと救われる。素敵な作品に出会えて本当に嬉しい。また続きも読みたいと思う。
-
ネタバレ 購入済み
面白かった
先生の作品は本当にいつも涙してしまう。でも切ないながらに力強いなにかがいつもあるので少し救われた気持ちになる。これから続きも読むがとても楽しみだ。一気に読めるし満足感がすごい。本当に面白い作品だった。もう一度最初からよみたい
-
Posted by ブクログ
『佐方貞人』シリーズ4作目。4編からなる連作短編集。米崎地検検事時代の佐方を描く。
* * * * *
前半の2話で描かれるのは、「『起訴』と『真実の解明』が一筋縄ではいかない」という現実を、佐方が身を以て知ることになるお話でした。
人間は神ではなく、善良な市民のための落としどころを見いださなければならないときもあるのでしょう。そこは理解できます。
後半の2話で描かれるのは「検察内部のメンツ」が絡む話でした。
真実を解明し、事実に照らして起訴・求刑をすることが検察の務めのはずです。佐方はその信念のもと真っ当な裁きを貫きますが、先輩検事は佐方を非難します。
まったくくだらない。
組織のメンツを守ることを第一義とするような公的機関は不要だし、ましてや上昇志向を満足させることのみに血道を上げるクズ官僚は害悪でしかないと思いました。
本作に収められた話には胸のすくようなものはなく、心に一点の曇りを残しましたが、却ってそこに作者の拘りが感じられて、印象深い作品になりました。 -
Posted by ブクログ
『佐方貞人』シリーズ2作目。5編からなる連作短編集。大藪春彦賞受賞作品。
* * * * *
本作での佐方は検事として米崎地検に配属されて1年という設定です。
高校時代の佐方を描く「恩を返す」、横領の罪に問われ獄中死した佐方の父・陽世の謎に迫る「本懐を知る」以外の3編は、佐方の検事としての佇まいについて、異なる側面から描いています。
それも佐方に心の内を語らせることなく、各話の登場人物の目を通した佐方という人間の描写にすることで、却って主人公としての存在感を確固としたものにしていました。実にうまい手法だと思います。
巻末が近づくと言いようもなく淋しくなります。そして、早く続編を読みたくて仕方なくなります。まったく厄介な名作シリーズだと思いました。 -
Posted by ブクログ
原作・柚月裕子、映画脚本・池上純哉、ノベライズ・豊田美加『小説 孤狼の血 LEVEL2』角川文庫。
映画『孤狼の血』のオリジナル続編映画『孤狼の血 LEVEL2』の脚本をベースにしたノベライズ小説。小説『孤狼の血』と『凶犬の眼』との間をつなぐ物語となっている。オリジナル映画のノベライズというと原作のイメージを損なうのではないかという懸念もあったのだが、そんなこともなく非常に面白い作品に仕上がっていた。
広島の裏社会の暴走を食い止めていた呉原東署の刑事・大上が亡き後にその意思を継いだ若手刑事の日岡秀一は再び広島の裏社会に新たな抗争の火種が燻るのを感じた。日岡が壊滅状態に追い込んだ五十子会を復興するために刑務所から出所した残虐で冷酷無比の怪物・上林が復讐のために形振り構わず動き出したのだ。
警察組織にも疎まれ、エスのチンタを失った日岡は上林と対決するが、その闘いの果てに待っていたのは……
本体価格620円
★★★★★ -
Posted by ブクログ
本作は小説であるが、小説のシリーズ第1作を原案にした映画の“続篇”として企画制作された映画の脚本を下敷きにしながら起こした小説となっている。「映画の尺」という分量の物語を小説化しているので、読み易い分量の小説に纏まっている。
『孤狼の血』のシリーズについては、映画を愉しく観たという経過が在り、小説の『孤狼の血』を読み、小説がシリーズ化されていたので第2作の『凶犬の眼』も読んだ。更に本の登場まで少し待った第3作の『暴虎の牙』も愉しく読んだ。
映画も、3作の小説も知る“一ファン”と「映画の2本目が在るなら?」と考えれば、第3作の『暴虎の牙』を下敷きに脚本が創られるというようなことを予想した。が、それが見事に「好い意味!」で裏切られた…この小説の下敷きになった脚本が新たに創られた訳である。
『小説 孤狼の血 LEVEL2』の物語は映画やその原案となった小説の物語が幕を引いた後、小説第2作の『凶犬の眼』の物語が始まる辺りの少し前の時期を想定していると見受けられる。
“シリーズ”という作品に関しては、自身のように面倒なことを言い出すファンが往々にして在るということで、ここまで面倒な能書きになっていることは御容赦願う…
国立大学を卒業後に県警に奉職している日岡刑事は呉原東署で、暴力団事案担当の“ガミさん”こと大上刑事と仕事をしていた経過が在った。暴力団抗争が燃え上がろうという情勢下、抗争を鎮静化しようと画策していた大上刑事は殺害されてしまっていた。その大上刑事の事件の後も日岡刑事は呉原東署で活動を続けていた。日岡刑事は、大上刑事の後継者を自認し、暴力団抗争を抑え込むことに腐心していた。
呉原では老舗の尾谷組に対し、広島の大勢力である仁正会の参加である五十子会が対立するというのが暴力団の業界の構造であった。そうした中、五十子会は会長が殺害されてしまって勢威が削がれていた。そんな街に、殺害された会長に最も可愛がられていた五十子会の幹部であった上林が刑期を終えて還って来たのだった。
そして猟奇的な殺人事件が発生する。ピアノ講師をしていた女性が無残な遺体で発見された。殺害された女性は、五十子会の上林が服役していた刑務所の刑務官の妹であった。
殺人事件の特捜本部が立ち上がった中、呉原東署から日岡が本部に召集された。殺害された女性が、五十子会の上林が服役していた刑務所の刑務官の妹であったことから、呉原の暴力団関係の事情に明るいという事情だが、この特捜本部の管理官を務めることになったのは、大上刑事が健在であった頃に色々と在った嵯峨であった。
凶悪な、或いは凶暴な破壊的暴力の権化のような上林が広島の暴力団の業界を瞬く間に席巻し、呉原に大きな抗争の火種が沸き起こる。それを阻もうとする日岡刑事は如何するのか?
という闘いの物語である。大変愉しく読んだ!!! -
Posted by ブクログ
ミステリーという勿れ 人気漫画のタイトルをお借りしました。
ジャンルで言えばミステリー、サスペンスになるのでしょう。ですが、トリッキーな犯罪や犯人逮捕の攻防戦を望むと肩透かしでしょうね。
この小説は、限りなく現実に寄せているのだと思います。派手な演出もみんながあっと驚くようなトリックもない。
でも、だからこそ朴訥な刑事の抱える16年前の事件に対する思い、正義感との狭間で苦しむ様子に共感できるのではないでしょうか。その意味ではヒューマンドラマとも言えると思います。
長年連れ添った妻との絆、娘への愛、旅先での縁、そこから拾い上げるそれぞれの人生。そういったものと相まって、この「神場」という定年退職した刑事の人柄が奔り出て、16年前の事件に対する燻った思いを抱え続ける苦悩が理解できるのです。
そしてラストに表されるタイトル。なんていう優しさだろうと胸を打ちました。 -
購入済み
正義から仁義へ
主人公、日岡の前作での揺らぐ正義感が今作では正義から仁義へと揺るぎない心情がテンポ良く描かれ新登場のキャラクターも魅力的でした
完結となる次作が非常に楽しみです。