柚月裕子のレビュー一覧
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「朽ちないサクラ」の続編。前作では警察一般職員だった主人公の森口泉が刑事となり機動分析班で活動する。
前作「朽ちないサクラ」のタイトルの「サクラ」は公安警察の隠語や象徴として表現されていたが、今回はストーリー半ば辺りで公安警察が出てくるものの、前作のような刑事vs公安とか、公安警察の暗躍とかそういう話が展開される訳ではない。シリーズとしての連続性を出すために本作のタイトルでも「サクラ」を使っているのは当然として、柚月裕子本人が「サクラという言葉には、いろんな意味を込めている。公安警察だけでなく、人間の生き様や心の機微を象徴するものとして使っている」と語っている。つまり本作の「サクラ」には「表と -
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久しぶりの柚月裕子さん!
まぜこぜの短編集。
ちょっと印象に残ったのを…
「チョウセンアサガオの咲く夏」
代理ミュンヒハウゼン症候群か…
分からんでもないけど、キツいな…
やはり、人には、繋がりが必要やねんな。
「サクラ・サクラ」
聞いた事があるような…
日本贔屓の国では、良くあるような感じ。戦争などで、占領しても、現地の人に感謝されるような…
自身もそうありたいな。
「お薬増やしておきますね」
妄想性パーソナリティ障害もキツいな。
自身を女医と思ってる…
診察、先生 vs 先生って感じに、話の内容からは思い浮かべてた。
でも、実際に診察見たら凄い事に!
「初孫」
不妊症だったとは言 -
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感想
田舎などでは地元の有力者が強くて、権力に屈することなどが往々にして起こっていそうで怖い。
あらすじ
米崎地検の佐方が事件を追う。
1話目は普通郵便から現金を抜き取っていた局員を証拠を上げて逮捕する。
2話目は弁護士だった佐方の父親があることを秘密にするために横領の罪をかぶり亡くなったことの真相について
3話目、痴漢事件。補導歴がある女子高生が痴漢を訴えたが、男は無罪だと否定した。男の家は、地元の名家で、政治家や検事正などあらゆる方法で圧力がかかるが、佐方は起訴まで持っていく。
その後、公判になり、弁護側は証人を立てるが、その証人が痴漢サイトの仲間であることを佐方が突き止め、有 -
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「家裁調査官」とは、調停委員や裁判官をサポートする職で、問題を抱えた当事者の背景を調査して紛争を解決に導く専門職という。
その「家裁調査官」職に就く前に、2年間の家庭裁判所での実務研修を終えるまで、家裁調査官補として従事する必要があるとのことだ。
今回の主人公の望月大地は、2年間の養成過程研修として九州の福森家裁に配属された。
その大地が悪戦苦闘しながら、家裁調査官補としての真摯な仕事ぶりが5編の短編に綴られている。
色仕掛けによる窃盗犯の少女、カッターナイフで少女を脅すストーカー少年、男と女の行き違いによる離婚調停など、家庭裁判所には常に世にある問題が日々舞い込んでくる。
「家裁調査官」を -
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病院内の権力争い、関係機関との癒着といった、病院を舞台にした話にありがちな内容もありますが、それだけでなく登場人物の言葉に考えさせられる場面があるのが柚月作品が好きな理由。
「航くんがいうふつうってなに?心臓が丈夫な人のこと?心臓が丈夫でも、手が不自由な人はいるよ。身体が健康でも、心が傷ついている人もいる。走るのが苦手でも、泳ぐのが得意だったり、人とうまく話せないけど、文章を書くのは好きだったり、この世の中には、いろいろな人がいる。同じ人はいない。みんな違う。人と違うから普通じゃないなんてことはないの」
中盤は、寝不足になるとわかっていても読み進めてしまうほどでしたが、読後感は少しもやもや