柚月裕子のレビュー一覧
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ネタバレ佐方貞人シリーズ4作目。
え、まだ任官5年目だけど、このあともう、検事を辞めてしまうのか。
このあと、『最後の証人』の話があって、その後は今連載中のやつに続くらしい。
「裁きを望む」
資産家が亡くなったあと、被相続人の非嫡出子である息子が空き巣に入った、という事件。
一事不再理!!
前の巻で出てきた井原弁護士登場。
あの話を読んだあとで読むと、イメージ変わるな。
「恨みを刻む」
覚醒剤所持・使用で捕まった男の裏に、警察内部の派閥争いが隠れている……という話。
どこの世界も、派閥だな。
「正義を質す」
正月に地元に帰ったついでに、同期に誘われて宮島の温泉旅館に来た佐方。
同期は、婚約破棄になって宿の予約が無駄になった……ということだったが、実は佐方に内々に含めたいことがあった、という話。
う~む。
「信義を守る」
母親を殺した息子の介護殺人事件。
これは、いくら認知症を患っているとはいえ、親が毒親……?
8050問題、という言葉を思い出す。
平成十二年の事件、という設定だけど、今も介護問題の状況はそんなに変わってないな。 -
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「朽ちないサクラ」の続編。前作では警察一般職員だった主人公の森口泉が刑事となり機動分析班で活動する。
前作「朽ちないサクラ」のタイトルの「サクラ」は公安警察の隠語や象徴として表現されていたが、今回はストーリー半ば辺りで公安警察が出てくるものの、前作のような刑事vs公安とか、公安警察の暗躍とかそういう話が展開される訳ではない。シリーズとしての連続性を出すために本作のタイトルでも「サクラ」を使っているのは当然として、柚月裕子本人が「サクラという言葉には、いろんな意味を込めている。公安警察だけでなく、人間の生き様や心の機微を象徴するものとして使っている」と語っている。つまり本作の「サクラ」には「表と裏」「秘密と真実」「儚く美しいものの再生と希望」といった思いが込められているようだ。それを踏まえて本作の内容を振り返ると、なるほど、確かにそういう事かと理解できる。
本作から刑事となった森口泉には機動分析班で一癖も二癖もある上司や同僚ができた。ぜひこのメンバーでシリーズ化してほしいし、架空の米崎県が舞台なので佐方貞人シリーズの登場人物が出てくるかもという淡い期待もある。 -
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久しぶりの柚月裕子さん!
まぜこぜの短編集。
ちょっと印象に残ったのを…
「チョウセンアサガオの咲く夏」
代理ミュンヒハウゼン症候群か…
分からんでもないけど、キツいな…
やはり、人には、繋がりが必要やねんな。
「サクラ・サクラ」
聞いた事があるような…
日本贔屓の国では、良くあるような感じ。戦争などで、占領しても、現地の人に感謝されるような…
自身もそうありたいな。
「お薬増やしておきますね」
妄想性パーソナリティ障害もキツいな。
自身を女医と思ってる…
診察、先生 vs 先生って感じに、話の内容からは思い浮かべてた。
でも、実際に診察見たら凄い事に!
「初孫」
不妊症だったとは言え、初めて出来た子どもに不信感もなぁ。
オチが、何かイヤらしい事思い浮かべる…
「原稿取り」
何か、ソフトの仕事を思い出した。
記憶媒体で渡して、中を壊してたまま渡して…(^◇^;)
「愛しのルナ」
怖い〜!
「泣く猫」
どんな母親だったとしても…
なんかな…
思い出の一つや二つあるもんな。
好きなだけ泣けば良いと思うけど…
「黙れおそ松」
おそ松くんや!(それだけか!www)
「ヒーロー」
佐方貞人シリーズのスピンオフになるんかな?
事務官の増田さんの話。
まぁ、学生時代の友達で、久しぶりに会うと色々あるわ。社会に揉まれて色々…
聞いて欲しくない事もね。
でも、これからも付き合いたいなら別。
キツいけど、「嘘の先には、嘘しかありません。」(佐方さんの言葉)…
そろそろ、佐方貞人シリーズも読みたいな。何か、連載中みたいやから、そのうち本になるかな?弁護士編みたい。 -
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感想
田舎などでは地元の有力者が強くて、権力に屈することなどが往々にして起こっていそうで怖い。
あらすじ
米崎地検の佐方が事件を追う。
1話目は普通郵便から現金を抜き取っていた局員を証拠を上げて逮捕する。
2話目は弁護士だった佐方の父親があることを秘密にするために横領の罪をかぶり亡くなったことの真相について
3話目、痴漢事件。補導歴がある女子高生が痴漢を訴えたが、男は無罪だと否定した。男の家は、地元の名家で、政治家や検事正などあらゆる方法で圧力がかかるが、佐方は起訴まで持っていく。
その後、公判になり、弁護側は証人を立てるが、その証人が痴漢サイトの仲間であることを佐方が突き止め、有罪を勝ち取る。 -
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「家裁調査官」とは、調停委員や裁判官をサポートする職で、問題を抱えた当事者の背景を調査して紛争を解決に導く専門職という。
その「家裁調査官」職に就く前に、2年間の家庭裁判所での実務研修を終えるまで、家裁調査官補として従事する必要があるとのことだ。
今回の主人公の望月大地は、2年間の養成過程研修として九州の福森家裁に配属された。
その大地が悪戦苦闘しながら、家裁調査官補としての真摯な仕事ぶりが5編の短編に綴られている。
色仕掛けによる窃盗犯の少女、カッターナイフで少女を脅すストーカー少年、男と女の行き違いによる離婚調停など、家庭裁判所には常に世にある問題が日々舞い込んでくる。
「家裁調査官」を目指す望月大地は、自分の能力にイマイチ自信を持てないながらも、悪戦苦闘しながら懸命に家庭内のトラブルに介入して解決の糸口を探って行く。
何となく気弱な大地の考えや行動に、周りの先輩や同期の仲間たちの支えもあり、不器用ながら真摯な姿勢仕事っぷりに、皆が応援したくなるのだろう。
望月大地の登場は、柚月裕子女史の新たなシリーズ登場に間違い無しとなる。 -
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病院内の権力争い、関係機関との癒着といった、病院を舞台にした話にありがちな内容もありますが、それだけでなく登場人物の言葉に考えさせられる場面があるのが柚月作品が好きな理由。
「航くんがいうふつうってなに?心臓が丈夫な人のこと?心臓が丈夫でも、手が不自由な人はいるよ。身体が健康でも、心が傷ついている人もいる。走るのが苦手でも、泳ぐのが得意だったり、人とうまく話せないけど、文章を書くのは好きだったり、この世の中には、いろいろな人がいる。同じ人はいない。みんな違う。人と違うから普通じゃないなんてことはないの」
中盤は、寝不足になるとわかっていても読み進めてしまうほどでしたが、読後感は少しもやもや感もあり。