柚月裕子のレビュー一覧

  • 検事の信義

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     佐方シリーズの4冊目(今のところ最後)。連作短編(4話)のどれも期待を裏切らない出来だ。
     次回作の予定は無いのかな?

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    2024年05月22日
  • あしたの君へ

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    少年犯罪や離婚の問題は社会的には「表面的」にしか賛同、批判されない。しかしこういう現場で働く人からすると、その「裏の背景」までしっかりと理解できる。タイトルからは想像し難いが、庶民であろうとそういう「悩み苦しむ人」を無下にする世の中になってほしくない。

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    2024年05月21日
  • 検事の信義

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    短編では勿体無いくらい、もっと欲しくなる内容。信念を貫くカッコ良さとニコチン切れのシーンのお茶目さ。

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    2024年05月18日
  • ミカエルの鼓動

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    命、権力、家族、ライバル、仕事、様々なことが描かれている。医療関係者ではない自分にも、抽象化すると同じような問いが立つので、考えさせられるストーリー。

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    2024年05月10日
  • パレートの誤算

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    生活保護を主軸とした社会派ミステリー

    一時期芸能界等でも話題になった不正受給問題
    メディアやSNSの発展によりネガキャンの如く拡がりを見せ生活保護=嫌悪すべきものという印象抱いている人もいるのではないだろうか

    もちろん作中にもある通りギャンブルや風俗など嗜好的なものに使う人もいるだろうが、生活保護を受けながら就活をしている人がいるのも事実
    そこら辺は一人一人が冷静に判断して状況を判断する必要があるだろう

    今作は柚月裕子氏で登場が何かと多いヤクザ絡みのお話
    貧困ビジネスがどのように絡んでくるのか、またラスト付近の緊迫感などドキドキ要素満載

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    2024年05月08日
  • 蟻の菜園 ‐アントガーデン‐

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    ネタバレ

    結婚詐欺容疑で捕まった冬香が何故、結婚詐欺をしたのかを追っていくうちに、30年前の児童虐待とその父親の死亡事件にたどり着く。亡くなったはずの姉は戸籍を変えて生きていたが、それが分かった頃には妹の心はすでに壊れていた。
    どうすれば児童虐待を防げたのか?親権者に任せる事は正しいのか?共依存故に、道を正せない関係とは?最後には複雑な人間関係が炙り出される。

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    2024年05月06日
  • あしたの君へ

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     主人公は家庭裁判所調査官補の望月大地。不器用だが真面目な青年が、悩みを抱える人たちと真剣に向き合い、少しずつ確実に成長していくお仕事小説。ミステリー要素もあり、楽しめる。
     連作短編(5篇)で読みやすいのもグッド!

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    2024年04月30日
  • チョウセンアサガオの咲く夏

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    柚月裕子『チョウセンアサガオの咲く夏』角川文庫。

    著者初のオムニバス短編集。柚月裕子の作家としての成長の過程が伺える11編を収録。


    『チョウセンアサガオの咲く夏』。表題作。イヤミスである。全ての真相が明らかにされた時、暗い気持ちになる。20代の頃から田舎町にある実家で母親の介護を続ける女性。老医師の往診だけが他人とのつながる時間で、それが心の支えでもあった。

    『泣き虫の鈴』。口減らしのための奉公など今では考えられないことだが、今は今で貧困に喘いで辛い思いをしている人たちがいる。山形と新潟の寒村から手広く養蚕業を営む豪農に口減らしのために奉公に出された少年の成長が描かれる。ある日、少年が

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    2024年04月29日
  • ウツボカズラの甘い息

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    犯人(犯行)が進んでいく過程の裏で事件を追っている刑事たちの話が同時に進行していく話である。
    話が進んでいくうちに犯人像が浮かんでくるが、果たしてこれが結末なのかと思って読み進めていくと、やはりもうひと捻りあった。
    最後まで読めないストーリーで面白かった。

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    2024年04月25日
  • ミカエルの鼓動

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    プロローグに書かれた人は誰だろう、いつこの話題が出るだろうと構えて読んだが、エピローグまで引っ張られるとは。それと、西條医師や院長などの出てくる人達の上昇志向が強すぎて、前半は暗い気持ちで読まされた。真木も秘密が多いし、仕事場の雰囲気も悪い。
    少年の心臓手術で、この少年を救おうと西條が考え始めた頃から面白くなってきた。何としても救おうと真木にオペのバックアップを頼み、予想通りミカエルが暴走する。緊迫の場面が生々しい。
    失敗を隠そうとする医療関係者達。それを告発すべく立ち上がった西條。弱者である患者及び家族を救えるのは、やはり当事者や倫理観を持った専門家だと強く思わされた。

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    2024年04月22日
  • もの書く人のかたわらには、いつも猫がいた NHK ネコメンタリー 猫も、杓子も。

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    NHKの「ネコメンタリー 猫も、杓子も。」見損ねてるからみたいな。
    個人的には、保坂和志さんの猫本読みたくなった。

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    2024年04月09日
  • 警官の道

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    上級国民:葉真中顕/許されざる者:中山七里/
    Vに捧げる行進:呉勝浩/クローゼット:深町秋生/
    見えない刃:下村敦史/シスター・レイ:長浦京/
    聖(あきら):柚月裕子

    作家もいろいろ 物語もいろいろ
    読んだことのない作家さん出会うのも おもしろい

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    2024年04月05日
  • 暴虎の牙 下

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    え?続きは?これで終わり?という読み足りなさが残る結末。ガミさんにまた出会えたこと、パナマ帽にまつわるストーリーを読めたことがよかった。完結とのことだが、日岡の成長をもっと見届けたい次第。

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    2024年04月03日
  • 検事の死命

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    ネタバレ

    『業をおろす』では、前作『検事の本懐』の中の一話、『本懐を知る』で明らかとなった佐方の亡き父・陽世に纏わる真実に再びスポットが当てられるので、先にそちらを読むことが推奨される。
    佐方にとっての父であり、祖父敏郎にとっての息子である陽世の「本懐」を守り続けなければならない佐方の苦しみ。何もできず歯痒い思いを抱き続ける佐方を優しく導く英心に心打たれる。
    結果的に陽世の「本懐」は破られることになるが、現世の人々を正しく導くこれも住職である英心の「本懐」。

    刑事部編と公判部編に分かれた『死命』は、佐方と彼の上司である筒井の検事生命を賭けた闘い。権力に屈することなく、正義を貫こうとする二人とそれを見守

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    2024年04月01日
  • もの書く人のかたわらには、いつも猫がいた NHK ネコメンタリー 猫も、杓子も。

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    6人の作家さん毎に色が異なる厚手の紙の本。
    写真はもちろんカラー。

    角田光代さん
    「トト」は2冊フォトエッセイを読んだので知ってる。
    「トトが来る前は自分中心で、辛いことがあると全身で向かい合っていたのでしんどかった。」が、
    「トトが来てからは、とりあえずトトにご飯をあげなきゃ、といった気持ちの逃し方ができた。」そうだ。
    角田さんは犬が好きで、「トト」は犬の要素を持っていると言っていたのを思い出した。
    他の猫よりも人懐っこいのかな。

    村山由佳さん
    猫が大好きなんですね。
    「もみじ」に対する想いは尋常ではなく、エッセイを何冊も出しているみたい。
    「もみじ」の生まれる瞬間にも立ち会ってるし、亡

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    2024年03月28日
  • 検事の本懐

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    五話の短編集、どれも最高です。
    特に【本懐を知る】!

    結末がみえ易いのに
    不覚にも電車の中で
    熱いものが込み上げてしまい、
    涙を誤魔化すのに必死でした。






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    2024年03月18日
  • 検事の信義

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    検事。
    そんなに興味を持てるイメージがなかったり、堅苦しいイメージだったりして、最初のうちは読みづらかったのですが、どんどん引き込まれて‥

    「事実は真実ではありません。」

    「人には感情があります。怒り、悲しみ、恨み、慈しみ。それらが、事件を引き起こす。事件を起こした人間の根底にあるものがわからなければ、真の意味で事件を裁いたことにはならない。」

    犯罪は許されることはないけれど、そこに至るまでの心に寄り添ってもらえたら。
    そして、人が人を正しく裁くことは難しい。

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    2024年03月12日
  • ウツボカズラの甘い息

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    事件の結論に辿り着けそうで辿り着けないもどかしさが読み応えに繋がった。母親だからこその苦悩が全くの他人事では無いなと感じ、辛かった。ページ数の割にすんなりと読み進められるのは自分が当事者のように没入しているからだと思った。

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    2024年03月11日
  • 凶犬の眼

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    虎狼の血の続編。
    前作で大上と組んでいた若い日岡が主役。はじめから日岡が山奥で僻地の駐在所に左遷されている。
    極道と警察官が関わり合うとどうしても汚職と言いたくなるのが昨今だが、作品の舞台は今より少し昔の、携帯電話も発達してない時代。少しまだ、極道にもそれなりの筋ってもんが大事にされていた頃だと思う。ろまん。
    正義ではなく仁義という義の立て方というか在り方というか。
    仁義を通す国光と彼を慕う舎弟たちが、どこか懐かしく愛らしい。
    ただ、仁義を通す者に真っ向から対立する仁義があるなら、それは衝突しかないわけで、そんな切ない結論になるとは。
    そんなところが染みた。
    面白いが、重い。でもそこが作者さん

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    2024年03月05日
  • 警官の道

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    警官も人。
    悩みもあれば間違いもする。
    そんな中でも信念をもって行動し生きている人はかっこいい。
    どの作家さんの作品も響きました。

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    2024年02月29日