柚月裕子のレビュー一覧

  • 凶犬の眼

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    『孤狼の血』シリーズ第二弾
    『孤狼の血』が面白かったので、そのまま続けて極道の世界へ

    今作も刺激的〜。✧。・゚
    まさかの展開
    極道と警察官が… ?(((;꒪ꈊ꒪;)))

    今作は国光という魅力的なキャラが登場する

    仁義を貫き通す男じゃけえ、
    格好ええのお〜
    惚れてまうがなあ〜(ᗒᗨᗕ)♡

    ガミさんの秘蔵っ子日岡はド田舎に左遷されたが、虚しい思いをしながらも返り咲く機会をうかがっている

    自分は広島に絶対帰ってみせる
    巡査部長に昇格して
    国光の手に、手錠を嵌めて…

    立てこもり事件が話のクライマックスなんだけど、読み終わって半日経った今も二人のやり取りが脳裏に焼き付いて離れない
    (もう、ど

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    2024年06月02日
  • 凶犬の眼

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    うーん微妙〜に面白くない。主人公の日岡はなんもしてないのにえらい親分の五分の兄弟になったりちょっと不自然じゃない?大上の部下だっただけなのに狭客に認められすぎだろ。ただやっぱりカッコいい描写はうまいなあ。なんとなく雰囲気で面白いって思っちゃえる一冊ではある。星3にするほどつまらなくはなかったので消極的星4。

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    2024年06月01日
  • チョウセンアサガオの咲く夏

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    ミステリーから人間ドラマ、ギャグ漫画のパロディから、著者の代表作のスピンオフまで多種多様なオムニバス短編集。作品の最後から数行に潜む驚き。嫌ミスではないが心掴まれる。タイトルの作品は「恩返し」という名の主人公による内面の変化(気付き)がゾクッとした。一作品毎に文体が変化する様子は、さすがプロだなと思わせられる。

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    2024年05月31日
  • 臨床真理

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    リストカット、自殺、障害者、更生施設、臨床心理士、精神障害と知ってるようで詳しくはちゃんとは理解できてない部分を巧みに繋ぎ、上手くミステリーとして描いてある
    これがデビュー作だとは思えない

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    2024年05月30日
  • 検事の本懐

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    2013年 大藪春彦賞受賞
    佐方貞人シリーズ2

    刑事事件を専門に扱う、敏腕弁護士の、佐方貞人が、検察官時代の活躍を描いた、連作短編集。

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    2024年05月30日
  • 合理的にあり得ない 上水流涼子の解明

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    たまたまTVで見たドラマの原作本を見かけて、手に取った。

    弁護士資格を剥奪され、探偵エージェンシーを営む上水流涼子と、頭脳明晰で多才な助手、貴山のコンビが持ち込まれる相談を解決していくストーリー。現実にはこんなに切れる探偵コンビはいないと思うが、カッコイイ。
    弁護士資格を剥奪された状況と貴山が助手になった経緯も判明。

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    2024年05月29日
  • あしたの君へ

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    人間って、表面上では気づかない問題を抱えている人だらけですよね。そんな限界で生きている人たちを救う家庭調査官は素晴らしい仕事だなと思いました。

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    2024年05月24日
  • 検事の信義

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     佐方シリーズの4冊目(今のところ最後)。連作短編(4話)のどれも期待を裏切らない出来だ。
     次回作の予定は無いのかな?

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    2024年05月22日
  • あしたの君へ

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    少年犯罪や離婚の問題は社会的には「表面的」にしか賛同、批判されない。しかしこういう現場で働く人からすると、その「裏の背景」までしっかりと理解できる。タイトルからは想像し難いが、庶民であろうとそういう「悩み苦しむ人」を無下にする世の中になってほしくない。

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    2024年05月21日
  • 検事の信義

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    短編では勿体無いくらい、もっと欲しくなる内容。信念を貫くカッコ良さとニコチン切れのシーンのお茶目さ。

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    2024年05月18日
  • ミカエルの鼓動

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    命、権力、家族、ライバル、仕事、様々なことが描かれている。医療関係者ではない自分にも、抽象化すると同じような問いが立つので、考えさせられるストーリー。

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    2024年05月10日
  • パレートの誤算

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    生活保護を主軸とした社会派ミステリー

    一時期芸能界等でも話題になった不正受給問題
    メディアやSNSの発展によりネガキャンの如く拡がりを見せ生活保護=嫌悪すべきものという印象抱いている人もいるのではないだろうか

    もちろん作中にもある通りギャンブルや風俗など嗜好的なものに使う人もいるだろうが、生活保護を受けながら就活をしている人がいるのも事実
    そこら辺は一人一人が冷静に判断して状況を判断する必要があるだろう

    今作は柚月裕子氏で登場が何かと多いヤクザ絡みのお話
    貧困ビジネスがどのように絡んでくるのか、またラスト付近の緊迫感などドキドキ要素満載

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    2024年05月08日
  • 蟻の菜園 ‐アントガーデン‐

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    ネタバレ

    結婚詐欺容疑で捕まった冬香が何故、結婚詐欺をしたのかを追っていくうちに、30年前の児童虐待とその父親の死亡事件にたどり着く。亡くなったはずの姉は戸籍を変えて生きていたが、それが分かった頃には妹の心はすでに壊れていた。
    どうすれば児童虐待を防げたのか?親権者に任せる事は正しいのか?共依存故に、道を正せない関係とは?最後には複雑な人間関係が炙り出される。

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    2024年05月06日
  • あしたの君へ

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     主人公は家庭裁判所調査官補の望月大地。不器用だが真面目な青年が、悩みを抱える人たちと真剣に向き合い、少しずつ確実に成長していくお仕事小説。ミステリー要素もあり、楽しめる。
     連作短編(5篇)で読みやすいのもグッド!

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    2024年04月30日
  • チョウセンアサガオの咲く夏

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    柚月裕子『チョウセンアサガオの咲く夏』角川文庫。

    著者初のオムニバス短編集。柚月裕子の作家としての成長の過程が伺える11編を収録。


    『チョウセンアサガオの咲く夏』。表題作。イヤミスである。全ての真相が明らかにされた時、暗い気持ちになる。20代の頃から田舎町にある実家で母親の介護を続ける女性。老医師の往診だけが他人とのつながる時間で、それが心の支えでもあった。

    『泣き虫の鈴』。口減らしのための奉公など今では考えられないことだが、今は今で貧困に喘いで辛い思いをしている人たちがいる。山形と新潟の寒村から手広く養蚕業を営む豪農に口減らしのために奉公に出された少年の成長が描かれる。ある日、少年が

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    2024年04月29日
  • ウツボカズラの甘い息

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    犯人(犯行)が進んでいく過程の裏で事件を追っている刑事たちの話が同時に進行していく話である。
    話が進んでいくうちに犯人像が浮かんでくるが、果たしてこれが結末なのかと思って読み進めていくと、やはりもうひと捻りあった。
    最後まで読めないストーリーで面白かった。

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    2024年04月25日
  • ミカエルの鼓動

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    プロローグに書かれた人は誰だろう、いつこの話題が出るだろうと構えて読んだが、エピローグまで引っ張られるとは。それと、西條医師や院長などの出てくる人達の上昇志向が強すぎて、前半は暗い気持ちで読まされた。真木も秘密が多いし、仕事場の雰囲気も悪い。
    少年の心臓手術で、この少年を救おうと西條が考え始めた頃から面白くなってきた。何としても救おうと真木にオペのバックアップを頼み、予想通りミカエルが暴走する。緊迫の場面が生々しい。
    失敗を隠そうとする医療関係者達。それを告発すべく立ち上がった西條。弱者である患者及び家族を救えるのは、やはり当事者や倫理観を持った専門家だと強く思わされた。

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    2024年04月22日
  • あしたの君へ

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    カンポちゃん。
    保険会社のキャラクターみたいで可愛い響きだ。本作によると家裁調査官「補」のことをそう呼ぶらしい。

    例えば刑事事件では検察官の補助を行う検察事務官がいて、検事の指揮下で捜査などを行う。その調査内容は検事がどうするかは決めるし、その後は裁判で争われるので検察事務官の調査内容がダイレクトに結果に影響する事は少ない。
    ところが家裁調査官の調査結果は調停の場で直接判事の決定に影響を与える。言い換えると家裁調査官の調査如何で人生を大きく左右するとも言える。主人公が依頼人にどう寄り添うかを悩むのも、その影響の大きさを考えると当然だろう。
    他人に頼れず窃盗に手を染めてしまう女子高生。夫のモラ

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    2024年04月11日
  • もの書く人のかたわらには、いつも猫がいた NHK ネコメンタリー 猫も、杓子も。

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    NHKの「ネコメンタリー 猫も、杓子も。」見損ねてるからみたいな。
    個人的には、保坂和志さんの猫本読みたくなった。

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    2024年04月09日
  • 警官の道

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    上級国民:葉真中顕/許されざる者:中山七里/
    Vに捧げる行進:呉勝浩/クローゼット:深町秋生/
    見えない刃:下村敦史/シスター・レイ:長浦京/
    聖(あきら):柚月裕子

    作家もいろいろ 物語もいろいろ
    読んだことのない作家さん出会うのも おもしろい

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    2024年04月05日