柚月裕子のレビュー一覧
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『孤狼の血』シリーズ第二弾
『孤狼の血』が面白かったので、そのまま続けて極道の世界へ
今作も刺激的〜。✧。・゚
まさかの展開
極道と警察官が… ?(((;꒪ꈊ꒪;)))
今作は国光という魅力的なキャラが登場する
仁義を貫き通す男じゃけえ、
格好ええのお〜
惚れてまうがなあ〜(ᗒᗨᗕ)♡
ガミさんの秘蔵っ子日岡はド田舎に左遷されたが、虚しい思いをしながらも返り咲く機会をうかがっている
自分は広島に絶対帰ってみせる
巡査部長に昇格して
国光の手に、手錠を嵌めて…
立てこもり事件が話のクライマックスなんだけど、読み終わって半日経った今も二人のやり取りが脳裏に焼き付いて離れない
(もう、ど -
Posted by ブクログ
生活保護を主軸とした社会派ミステリー
一時期芸能界等でも話題になった不正受給問題
メディアやSNSの発展によりネガキャンの如く拡がりを見せ生活保護=嫌悪すべきものという印象抱いている人もいるのではないだろうか
もちろん作中にもある通りギャンブルや風俗など嗜好的なものに使う人もいるだろうが、生活保護を受けながら就活をしている人がいるのも事実
そこら辺は一人一人が冷静に判断して状況を判断する必要があるだろう
今作は柚月裕子氏で登場が何かと多いヤクザ絡みのお話
貧困ビジネスがどのように絡んでくるのか、またラスト付近の緊迫感などドキドキ要素満載 -
Posted by ブクログ
柚月裕子『チョウセンアサガオの咲く夏』角川文庫。
著者初のオムニバス短編集。柚月裕子の作家としての成長の過程が伺える11編を収録。
『チョウセンアサガオの咲く夏』。表題作。イヤミスである。全ての真相が明らかにされた時、暗い気持ちになる。20代の頃から田舎町にある実家で母親の介護を続ける女性。老医師の往診だけが他人とのつながる時間で、それが心の支えでもあった。
『泣き虫の鈴』。口減らしのための奉公など今では考えられないことだが、今は今で貧困に喘いで辛い思いをしている人たちがいる。山形と新潟の寒村から手広く養蚕業を営む豪農に口減らしのために奉公に出された少年の成長が描かれる。ある日、少年が -
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プロローグに書かれた人は誰だろう、いつこの話題が出るだろうと構えて読んだが、エピローグまで引っ張られるとは。それと、西條医師や院長などの出てくる人達の上昇志向が強すぎて、前半は暗い気持ちで読まされた。真木も秘密が多いし、仕事場の雰囲気も悪い。
少年の心臓手術で、この少年を救おうと西條が考え始めた頃から面白くなってきた。何としても救おうと真木にオペのバックアップを頼み、予想通りミカエルが暴走する。緊迫の場面が生々しい。
失敗を隠そうとする医療関係者達。それを告発すべく立ち上がった西條。弱者である患者及び家族を救えるのは、やはり当事者や倫理観を持った専門家だと強く思わされた。 -
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カンポちゃん。
保険会社のキャラクターみたいで可愛い響きだ。本作によると家裁調査官「補」のことをそう呼ぶらしい。
例えば刑事事件では検察官の補助を行う検察事務官がいて、検事の指揮下で捜査などを行う。その調査内容は検事がどうするかは決めるし、その後は裁判で争われるので検察事務官の調査内容がダイレクトに結果に影響する事は少ない。
ところが家裁調査官の調査結果は調停の場で直接判事の決定に影響を与える。言い換えると家裁調査官の調査如何で人生を大きく左右するとも言える。主人公が依頼人にどう寄り添うかを悩むのも、その影響の大きさを考えると当然だろう。
他人に頼れず窃盗に手を染めてしまう女子高生。夫のモラ -