【感想・ネタバレ】ウツボカズラの甘い息のレビュー

あらすじ

家事と育児に追われる高村文絵はある日、中学時代の同級生、加奈子に再会。彼女から化粧品販売ビジネスに誘われ、大金と生き甲斐を手にしたが、鎌倉で起きた殺人事件の容疑者として突然逮捕されてしまう。無実を訴える文絵だが、鍵を握る加奈子が姿を消し、更に詐欺容疑まで重なって……。全ては文絵の虚言か企みか? 戦慄の犯罪小説。

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ネタバレ

子供の存在が全て妄想と分かった時は衝撃だった。そして結局は詐欺だったのかという展開も‥。驚きの連続で面白かった。

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2025年08月19日

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精神疾患の症状に悩む女、美容ビジネスに誘う女、殺人事件を追う警察とそれぞれの視点から描かれる作品は読み始めたら最後、結末まで息を潜めて読むしかない傑作である。
よくある詐欺事件と警察の駆け引きかと思いきや後半から物語は全く別の様相を呈してくる。単なる犯罪小説かと思っていると寝首をざっくりと斬られている。
ある種の夢に取り憑かれた者たちの夢の話、と言わればそうとも言えるのだが本作が見せてくるのは目を背けたくなる現代の悪夢である。

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2025年05月25日

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久しぶりに柚月さんの本を読んだ。
文絵と加奈子が事件にどう関わっていくのか
興味しんしんで、読み進めることができた。
結果は意外なものだった。
やはり長編小説はいい。ずっと没頭していられる。
ウツボカズラの甘い息のタイトルも謎めいていい。

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2025年02月19日

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読んでて引き込まれる。騙される方がおかしいやろうと思うけど人間弱ってしまうと騙されやすくなってしまうんだな。平凡な今の幸せをしっかりと感謝して過ごしたい。
文絵の幸せを祈りたい

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2024年11月24日

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途中まで、なぜこの題名なのか?わからなかったが、中盤で作者のミスリードにまんまと騙されていた事に気づき、終盤の謎解きで、この犯人にこの題名は最高の賛辞なのでは?と思ってしまいました。
柚月さん、さすがです。

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2024年05月25日

購入済み

冒頭の文絵の章から引き込まれる。予想外な出来事が次々と起きるので、どういうこと?とどんどん続きが読みたくなる。孤狼ほど重苦しくなく読みやすい作品です。

#ドキドキハラハラ

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2022年08月27日

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鎌倉の別荘で殺人事件が起きた。
その背景ではパッとしない主婦が、めちゃ美味しい話に釣られて化粧品販売をすることに。
見た目もきれいになってお金も手に入って順風満帆〜と思ったら警察に疑われてどんどん不穏に…。真実はいかに!?という話。

お金、女性の美しさ、心が弱ってるときに信じたいものが描かれていて、ミステリーとしても洗練されていて面白かった。
本に厚さがあるが、長さを感じずにスラスラ読めた。

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2025年11月01日

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面白かった。
やっぱり柚月さんは一筋縄ではいかない。中盤からの怒涛の展開は凄まじかった。

人を騙す側に回った彼女には才能があった。その才能を駆使して金を手に入れ それと引き換えに本当の名前を捨てた。

とうに捨てた本名で呼ばれる時が逮捕される時というのはどんな気持ちなんだろうか…

秦と菜月。良い上司、良い部下である前に2人とも良い刑事だった。

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2025年07月01日

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おもしろかった!途中から何が現実でなにが妄想かわかんなくなってきて、主人公を信じるのが難しくなったり人間不信になりそうになったりしたけど、完全犯罪なんてないんだな…と。
真犯人にたどり着いた時はホッとした。
1度じゃない成功体験があると欲深くもなるし、どんどん大胆になるんだなという感じ。
人間は欲まみれだよなぁ。
秦刑事と中川のコンビすごくよかった。
秦さんも色々抱えているけど、いいおじさんだな。上司としてとてもいい。

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2025年06月24日

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面白かった!中盤以降なグイグイ引き込まれた。平凡な主婦が煌びやかな世界に引き込まれるが、それが一転殺人容疑へと。中年刑事の秦と若手の菜月コンビが良かった。

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2025年05月06日

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中盤からの展開にどんどん引き込まれてしまった。事件を追う刑事が驚きのあまり手帳を落としてしまうのも納得。明かされる真実に思わず声が出てしまうほど驚いた。

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2025年04月28日

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終盤の怒涛の展開にかなりハラハラさせられた。

全然予想もしていなかった文絵の真実から解かれては消えの繰り返し、全く結末が予想できませんでした。

長い作品なのに終始没頭できて一瞬で読み終わりました。

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2025年03月01日

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最初は何だかかったるい感じです読み始めたのだが、段々と面白くなってきた。全く予想外の展開に、参りました!

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2024年08月28日

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犯人(犯行)が進んでいく過程の裏で事件を追っている刑事たちの話が同時に進行していく話である。
話が進んでいくうちに犯人像が浮かんでくるが、果たしてこれが結末なのかと思って読み進めていくと、やはりもうひと捻りあった。
最後まで読めないストーリーで面白かった。

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2024年04月25日

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事件の結論に辿り着けそうで辿り着けないもどかしさが読み応えに繋がった。母親だからこその苦悩が全くの他人事では無いなと感じ、辛かった。ページ数の割にすんなりと読み進められるのは自分が当事者のように没入しているからだと思った。

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2024年03月11日

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刑事側の視点と、文絵側の視点で話が進んでいき、最後に一気に繋がっていく。
ネットワークビジネスというところで、人間の弱いところにつけこむことで起きた事件ということろはあり得るなと思う。

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2024年01月16日

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『狐狼の血』がおもしろかったので他の作品も、と。設定はよくあるミステリー系、「解離性障害」という主人公の別人格が犯人?というミスリードを誘う流れ。え、結局主人公が二重人格なの、別の人間なの、というのが最後の方までわからない描き方はさすがです。

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2023年12月28日

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昔は美人だった。

結婚して束縛の強い夫の影響でぶくぶく太り、昔の見る影もなくなった。
懸賞の応募が唯一の楽しみ。

懸賞で当選した人気歌手のディナーショーで昔の同級生に偶然会い、声をかけられる。

その同級生のことはあまり覚えていないが、向こうは自分のことをよく覚えている。

そして誘われるビジネス。
昔を取り戻しつつある主人公。

そして事件が起きる。

こんな展開になるとは中盤以降も想像がつかないミステリー

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2023年12月16日

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文絵パートと刑事パートが交互に
繰り返しながら物語が展開する。
文絵のパートは、精神的に揺れて
いるキャラなので、読んでいて、
ハラハラさせられたが結末が気に
なり一気に読めた。
刑事パートの謎を解き明かしてい
く過程も面白い。
登場人物が少なく、人間関係もあ
る程度分かりやすく読みやすいと
思う。

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2023年11月25日

Posted by ブクログ

平成30年購入の積読本でした。苦笑
結末や内容が少し重たいミステリーも読めるようになってきたので(年月かかりすぎですね。苦笑)、満を持して読みました。
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こんな私に
したのは誰?

主婦が堕ちた甘美な罠——。
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途中までは嘘みたいに文絵(本書で登場する主婦)が
会員制の化粧品販売するビジネスを
加奈子(文絵の同級生と名乗る女)に紹介されて、
とんとんと進んでいきます。

それはそれで読んでいて気持ちが悪いんですが、
どう崩れていくのか。
気になって読み進める手が止まりませんでした。

文絵もなんとなく悪いことをしているのがわかるから、
旦那さんには言えず秘密にしている。

お金、お金、お金、お金。

生きていくためにも、
誰かを助けるにも養うにも、
とにかくお金。

最後の方は、息苦しい気持ちでした。
だます側とだまされる側。
とにかくお金。

加奈子の正体とは。

かなり分厚い本でしたが、一気読みでした。

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2023年10月15日

Posted by ブクログ

長かったので、二週間ぐらいかけて空き時間にちょこちょこ読んでました。最後は続きが気になってスイスイ読み進められました。ミステリーはやはり面白い!人の欲は恐ろしい。

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2023年09月21日

Posted by ブクログ

ネタバレ

うーん。
面白かったのか、面白くなかったのか謎。

2日で一気に読み終えたんだけど、
なりすましは火車を思い出したし、
犯人は割とサイコパスだし。どこがで見たような。

いくつかの伏線かなと思ったとこの回収はなかったなぁ。結婚相談所の社長がどうして文絵と会った時の話をしなかったのか謎だし、謎に中川刑事?のことを、名字ではなく名前の菜月って呼んでるかもハテナだった。
なんか男性社会ってことをあらわしたかったのかな。

秦さんと菜月は魅力的に書かれてたから、シリーズ化するなら、読んでみたい。

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2025年11月16日

Posted by ブクログ

ネタバレ

他の人の感想と同じく後半から引き込まれていきました。前半では文絵と加奈子が殺人を起こしてしまう?と思っていたが、文絵が何も知らない間に、事件が起きていた。というところから、あれ?どうなっていくんだろう?と気になって読み進めました。マルチ商法、宗教、離婚、植物人間、認知症、詐欺、事故、メンタルクリニックなどあやしげなキーワードが散りばめられ、あやしげな人たちのあやしげな世界に淡々と真っ直ぐに真相に迫っていく刑事の様子。真犯人にたどり着いた時にはガッツポーズしたい気持ちになりました。

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2025年09月28日

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松戸市に住む主婦・高村文絵が自宅に送られてきたチケットで向かったディナーショーで、中学の同級生・杉浦加奈子に声をかけられる。鎌倉の別荘に招待された文絵は化粧品セミナーの講師をつとめることなり、、、











物語は、文絵と、神奈川県警の刑事・秦圭介の交互の視点で進む。
文絵の幻覚障害によるものと思われた女性であったが、、

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2025年05月10日

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前半はダラダラと読んでいましたが、後半にある事実が発覚し、その事実に涙が出て一気に最後まで読みました。その後一気に女性の名前が複数出て来て、何度か前のページをめくって確認しました(笑)。少し悲しい物語でしたね。でも読後感は悪くなく、人に勧めても良い小説かと思います。あと、余談ですがダイエットも俄然やる気が出ました(笑)。

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2025年04月27日

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まず、タイトルを見てびっくりした。
-----ウツボカズラの甘い息!
どこかの官能小説?と思わせる。
読もうかどうしようか躊躇してしまった。
でも、柚月さんの本だから面白いよなと思って読んでみた。
いつものように、登場人物や、捜査本部などのしっかりした描写でストーリーに入り込める。
中盤までの主人公的な人物である高村文絵がとても魅力的だ。できれば終盤まで文絵には活躍して欲しかったのだが、後半三分の一は文絵を離れて、犯人を追い詰める旅?になる。
途中で、一瞬、文絵は多人格症で、加奈子という人物も文絵が作り出した妄想かと思ったが、それでは捜査会議で一旦決着しそうになったものと同じだし。
終盤は、次々に現れてくる新たな犯人?の名前を追いかけて、刑事の秦と菜月の活躍が描かれるが、ようやく暴かれた真相は…ちょっと肩透かし。
もっと、文絵との関係性のある人物が犯人で、え?!びっくり!となって欲しかった。
この結末のままでも、ストーリーとしてはまあ、まとまってるし、テレビで2時間ドラマにでもすればそれなりに面白いだろうけど(もしかしたらもうドラマになってる?)、もっとひねりが欲しかったと思うのは、私だけだろうか。

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2025年01月06日

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主人公の主婦が化粧品のネズミ溝の詐欺にはめられ、殺人疑いをかけられる。事故で失った子供たち。途中までは、ドキドキするが、最後の方は、勢いがなくなる。

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2025年01月03日

Posted by ブクログ

ネタバレ

『孤狼の血』シリーズを順々に読んでみたいと思っていたが、映画を観た衝撃がすごくて満足してしまったのであえて違う作品から柚月裕子さんを知ろうと思って手に取った一冊。意味不明なタイトルも興味をそそられる。ウツボカズラとは?なんだ?

まず、背面にある作品のあらすじは絶対読まない方が良い。いつもは極力目を通さないようにして、作品を読み終わった後に読むようにしている。今回はストーリーが後半に差し掛かった頃に油断してうっかり見てしまい、がっかりした。短い言葉でここまであらすじをまとめ上げてしまうものなのか笑。

険しい山道を進んだ先に辿り着く頂にいきなりヘリで連れってくれるような…杉浦加奈子の正体まではさすがに書いてないけど書きすぎじゃないか笑。500ページ読まなくても展開が分かりすぎてしまう。。

とはいえ長編にも関わらず、過去最短で読み切ったような気がする。中盤まで面白いなと思って読んでいたが、高村文絵の子供が既に死んでて子供の描写は妄想だったと明らかになったあたりから急速に面白さが減っていった。精神病で妄想ってしたら何でもありだし、サプライズやミスリードがしやすい安易な感じがしました。

細かい設定がどうつながってくるか興味を持って読んたけどあんまりなぁ…秦の奥さんが寝たきりなのは意味があった?田崎が偽名を使っていた理由もどこかに書いてあったのかな…

最後、視点が犯人の真野に移った時に納得のできる理由や展開でなかったので残念でした。

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2024年10月16日

Posted by ブクログ

普通の主婦であり母である文絵。
娘時代はなかなかの美人だったのだが、家事と育児のストレスにより太ってしまい過食症と解離性障害を患っている
夫ともうまく行っていない。
そんな時、学生時代の同級生の加奈子に偶然再会する。
加奈子は不幸な事故により顔に痣があるためサングラスをかけていた。
加奈子から海外の高級化粧品の講師役と代理店の代表を引き受けることになる。
もう、怪しいよ、やめときなーって話なんだけど
それだけじゃなかった。
えーとなるところがいくつもあって面白かった

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2024年05月16日

Posted by ブクログ

生活に疲れ精神的に危うい主婦と殺人事件を追う刑事の2人の視点から物語は進む。
話しが進むににつれ、それぞれの視点での話が繋がっていく様子が面白い。
相方の女性刑事が素敵だった。

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2023年11月29日

Posted by ブクログ

最近よく目にする作家さんだけど、読むのは初めて。がっつり推理ものも久々に読むような。
設定がしっかりしたミステリは、先が気になるのもあって、あっという間に読めてしまう。

30代後半の主婦・高村文絵は、学生の頃は美少女と囃し立てられていたが、今や太ってしまい見る影もなくなっていた。
懸賞が趣味の文絵は、ある日懸賞で当たった有名歌手のディナーショーに1人で出かける。その帰り道、郷里の同級生だった加奈子に声をかけられ、後日加奈子の別荘で再会を果たすのだが、そこで加奈子からある「良い仕事」を持ちかけられる。
初めは加奈子との関わりも仕事も乗り気ではなかった文絵だが、お金持ちになり豪華な暮らしをする加奈子に触発され、そして仕事のパートナーとして紹介された章吾と意気投合したのをきっかけに、その仕事を引き受ける。
その仕事とは、加奈子が特別にライセンス契約を得た高級化粧品を紹介するセミナーの講師で、月給は50万という破格のものだったのだが…

ほんの最初の部分のあらすじだけ書いても怪しさ満点(笑)なのだけど、人がまんまと騙されていく過程が見えると、他人事とも思えない。
しかもその「騙す」というのが二重にも三重にもなっていて、最後の4分の1あたりは怒涛の展開すぎてやや混乱した。

文絵と、とある殺人事件を追う刑事・秦の視点が交互に訪れながら物語は進み、そして最後とある人物の視点へ。
文絵が過去の辛い出来事がきっかけで離人性障害を患っていることも、物語を予想外の方向へ向かわせる要素となっている。

殺人事件、マルチ商法、詐欺、新興宗教など、単体でも充分1冊書けそうな要素が絡み合う。
女性の、美への飽くなき探究心や執着が生んだ悲劇、みたいな要素もある。
物語としても楽しめたし、甘い話に騙されないよう気をつけなければ(とくに心が弱っているときは…)などという自戒まで得られた小説でした。

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2023年11月01日

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