あらすじ
家事と育児に追われる高村文絵はある日、中学時代の同級生、加奈子に再会。彼女から化粧品販売ビジネスに誘われ、大金と生き甲斐を手にしたが、鎌倉で起きた殺人事件の容疑者として突然逮捕されてしまう。無実を訴える文絵だが、鍵を握る加奈子が姿を消し、更に詐欺容疑まで重なって……。全ては文絵の虚言か企みか? 戦慄の犯罪小説。
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Posted by ブクログ
テレビかなにかで見たことがあるこの植物のことをウツボカズラというのか。真犯人はまさにウツボカズラ。一回入り込んでしまうと抜け出せない。死人を名乗り、言葉巧みに人の弱みにつけこむ。題名がストーリーにかなりマッチしている。"甘い息"という表現が個人的に好き。人におすすめしたくなった。
Posted by ブクログ
前半は少しずつ物語が進んでいくので、じれったい感じがあったのですが、後半にはラストスパートがかかり、とても面白く読ませていただきました。
最初、中学校の同級生を名乗る加奈子さんが「良い話がある」と近づいてきた時、わたしも文絵さんもだいぶ疑いの目で見ておりましたが、断ろうとする度に加奈子さんは「(学生時代の)お礼がしたい」と押し切るので、その言葉は断りづらくてズルいなぁと思ってしまいました(^^;
「話だけでも聞いてみよう」「(化粧水を)せっかくもらったから使ってみよう」とそのままズルズルと引き込まれて、さらに断れなくなるに違いないので、こうなったら(追いかけて来られないように)顔のアザを隠しているサングラスを引ったくり、全力で逃げるしかないですねε=ε=ε=ε=ε=ε=┌(; ̄◇ ̄)┘
あと、警察の仕事が思ったよりも地道すぎるので驚きました。
まさか犯人も、自分が落としたATMの明細に興味があって持ち帰った人がいたなんて思わなかったでしょうね。
さらに警察がその人までたどり着くなんてฅ(º ロ º ฅ)オオッ
しかし、まだ確定ではないのに文絵さんを容疑者として逮捕したとニュースで報じてしまったのは、文絵さんが不憫だと思いました。
その後に撤回したとしても、マルチ商法だかなんだかに引っ掛かった妄想癖の美女などと噂されて、もう近所を歩けないでしょうし、例え遠くに引っ越したとしても全国ネットで写真が出ているからすぐ話題になりますよね。
でもそのニュースが流れているおかげで、犯人が余裕こいてプールでカクテルなんて注文していたから無事に捕まえることが出来たわけですが(^-^;
できれば文絵さんのその後はどうなったのかも知りたかったです。
警察(捜査一課強行犯捜査係)が犯人にたどり着くまでの地道な捜査に興味がある方、知人に「良い話」を持ち掛けたいけどどう押し切ればいいのか参考にしたい方におすすめの一冊でした(悪用は(乂`д´)ダメッ!)。
Posted by ブクログ
読者である自分自身も、加奈子と言う存在がもしや文絵が作り出した幻想なのか?と一瞬思ってしまうほど。後半の、真実が明らかになる過程は面白かった。
その後の文絵はどうなったかな?
Posted by ブクログ
一年半ぶりに柚月裕子作品を読んだ。
タイトルが示唆する通りの内容。
主婦高村文絵を嵌めようとしているサングラスの女は誰か? を神奈川県警の刑事が地道な捜査で追い詰める。
文絵の実際の家族構成が小説中の描写と違う、ということが判明した時点で、読者は激しく動揺させられる。文絵は嵌められたのか、それとも全ては文絵の妄想なのか、と世界がチラチラ反転する。
犯人がやったような綱渡気味の二重三重のなりすましが本当に実行可能なのかは疑問だけど、ミステリーとしては十分に楽しめた。
Posted by ブクログ
ウツボカズラは甘い蜜で虫をおびき寄せ、中に落ちた虫を食べながら生きる食虫植物。このウツボカズラのように甘い話で獲物を寄せつけて、金を搾ったら姿を消す詐欺師の話。ターゲットとなった主婦は、家事と育児に追われた生活からセミナー講師としての生き甲斐を見つけたが、これは投資詐欺の一部だった。平凡な主婦が追い詰められていく。実は家族構成が違っていたという意外な展開に期待したが、最後は1人の悪人に帰着させる強引な落ちで残念だった。
Posted by ブクログ
うーん。
面白かったのか、面白くなかったのか謎。
2日で一気に読み終えたんだけど、
なりすましは火車を思い出したし、
犯人は割とサイコパスだし。どこがで見たような。
いくつかの伏線かなと思ったとこの回収はなかったなぁ。結婚相談所の社長がどうして文絵と会った時の話をしなかったのか謎だし、謎に中川刑事?のことを、名字ではなく名前の菜月って呼んでるかもハテナだった。
なんか男性社会ってことをあらわしたかったのかな。
秦さんと菜月は魅力的に書かれてたから、シリーズ化するなら、読んでみたい。