柚月裕子のレビュー一覧

  • 検事の死命

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    佐方シリーズ。手紙の中のお金が消える事件、佐方父の十三回忌ですべてが終わり、最後は痴漢事件と今回も読みごたえがあった。佐方の祖父母の話を聞いていると目ガウルっとしちゃう・・。ただ、やはり1作目が一番面白かったように思うので星3つ。

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    2026年03月09日
  • 教誨

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    暗い。暗過ぎる。タイトルから当然明るい話とは思っていないが、何が暗いといって地方の小さな町でのコミュニティをあげてのイジメとも言うべき話が暗過ぎるため、読んでいて胸が苦しくなる。
    本作は主人公が親類の死刑囚の遺品を受け取るところから始まるが、執行前の最後の「約束は守ったよ、褒めて」という言葉の「約束」とは何かという点がミステリ要素となっている。秋田連続児童殺人事件がモチーフとなっているようだが、まず断片的な情報で「毒親」「冷酷な殺人犯」というメディアに貼られたレッテルと、主人公が抱く人物像とのギャップは物語の中心であると共に、現代社会でも見られる問題点でもある。また教誨師による心の救済場面も興

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    2026年03月09日
  • 教誨

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    ネタバレ

    毒親、田舎という親密感と閉塞感、自己肯定感の低さ。

    頑張るには愛された、抱きしめられた記憶、温もりがあるか。

    響子はどこからも、何からも愛されることはなかった。唯一、愛情を求めてくれる子供は自分の手で殺めてしまった。
    自分の人生の中で味わった孤独よりさらに強い孤独を味わうことになる。

    地元から離れ、幸せになりたかった。結婚をしたが、すべての男たちは、響子を大事にはせず、彼女の優しさに漬け込んだ。

    毒親から逃れられず、最後まで自分が悪い、馬鹿だったからと自分を責める。
    負の連鎖は止まらなかった。
    守ってくれなかった母親を好いていた。
    母との約束だけを頑なに守った。

    いい思い出のない地元

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    2026年03月07日
  • 検事の本懐

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    佐方検事、短編5話

    淡々とやるべき事をやる佐方検事シリーズ②
    どれも第三者から見た佐方検事と言う話の入り方なのでシリーズ①より佐方不足で物足りない…

    5話目を読むと父親から受け継いだものが大きすぎてその後の佐方検事のあり様につながるのか…納得。

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    2026年03月07日
  • 教誨

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    ネタバレ

    吉沢香純 主人公 33歳 三原響子の遠い親戚
    吉沢静江 香純の母 響子の従姪
    三原響子 38歳で死刑 2人の幼女を殺害
    三原千枝子 響子の母、響子獄中時に他界
    三原健一 響子の父 暴力的
    三原愛理 響子の娘 享年8歳
    三原寿子 青森の三原家本家の嫁で最後の1人
    三原修 寿子の夫、他界
    三原正一 修の父、他界
    三原正二 健一の父、他界
    勝俣栞 享年5歳、響子に殺害された
    下間将人 小平市の光園寺住職 響子の教誨師
    柴原昭道 青森の松栄寺住職
    樋口(純) 津軽日報社 34歳 響子と同小学
    釜淵学 津軽日報弘前市社長50歳 樋口の上司
    梶智也 響子の夫 愛理の父 41歳
    コスモスのママ 響子の勤務先

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    2026年03月06日
  • 最後の証人

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    佐方弁護士シリーズ第1弾
    シリーズ化するものは間違いがない!

    交通事故で息子を失った夫婦の復讐劇!

    被告人が明かされた時には展開は読めたのだけれど、裁判での最終弁論は圧巻だった。
    無念だろうけどスッキリする。

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    2026年03月04日
  • 猫が見ていた

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    猫が主人公というより、物語の名脇役的存在としての猫という感じであった。
    猫は正義である。しかしながらアンソロジー系は私にハマらなかったのか、猫特有の癒しを感じ取ることができなかった。無念。

    #2026 #11

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    2026年03月04日
  • 蟻の菜園 ‐アントガーデン‐

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    最初読み始めはあまり惹かれなかったが
    それでも読み進めたら止まらなくなった
    どうしてギャンブル依存になってしまったんだろう
    終始モヤモヤしてしまった

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    2026年03月02日
  • 教誨

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    死刑となった殺人犯の遺骨や遺品を引き受ける事となった主人公と、死刑となった殺人犯がもう一人の主人公でもあり、お互いの話が交互に進む構成は目新しさはないものの、それは文章のひとつの区切りだけでなく読み手の2方向からの考察を切り替えるためのスイッチ的な役割となるのですが、そのスイッチを押すまでの間隔が長くもなく短くもなくで良い長さだと感じました。

    話の中ではたしか明言されていませんでしたが、村社会と男尊女卑というのが物語の背景にあり、それは読み手によって近く感じるのかはたまた遠く感じるのかで感想は変わるのではないでしょうか。私は今でもこのような地域はあるのかなと思いましたし、だからこそ物語の舞台

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    2026年02月28日
  • 合理的にあり得ない2 上水流涼子の究明

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    6年前に読んだ「合理的にあり得ない 上水流涼子の解明」の続編。
    小手調べ的な短編一つに、もう少し長い中編が二つ。
    「○○的にあり得ない」の○○の中には、物理、倫理、立場と入っていくが、立場は請け負う依頼の謎解きとはあまり関係ないような。

    二つの中編はビジネスというよりは人情噺めいた筋書きで、前作からはいささか趣向が変わった感じ?
    前作の感想に「第3話、第5話で活躍するのは貴山ばかりというのは、ちょっとどうかな」と書いたが、今回は貴山頼みに輪が掛かり、彼に指示すればすべてOK、依頼解決のための推理や段取りはどうでもいいみたいで、筋書きとしては物足らず。
    その分、コメディタッチに振れていて、涼子

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    2026年02月28日
  • 検事の信義

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    他の佐方検事シリーズに比べたら最初入り込めなかった 
    しかし他作品の刑事の名前が出てきてから
    ほぅ〜と唸った
    佐方検事と彼はタイプが似ているのね
    ラストのお話は泣けた

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    2026年02月27日
  • パレートの誤算

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    生活保護を真ん中に置いた、社会派ミステリ。っていうのかな。
    生活保護を受けている人は弱者なのか、怠け者なのか。
    役所に勤める人は慎ましくないといけないのか。
    みんなが持ってるバイアスに問いかけるような問題提起がいくつもある小説だった。
    土曜夜10時とかのドラマでやってそう.ジリジリ、だけどテンポは悪くない感じ。

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    2026年02月27日
  • 臨床真理

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    柚月裕子さんのデビュー作。盤上の向日葵、風に立つが良かったので手にしたが、主人公の臨床心理士、美帆の行動にイライラ。もう少し考えて動こうよ、と思われることが多すぎた。
    デビュー作なので、まだ荒削りな部分もある。事件の真相まではわからなかったが、この人が黒幕では?と気づいたので、情報を渡しちゃだめだって…と思いながら読んでいた。
    美帆の行動にイライラする分、栗原君は冷静で的確でいい相棒だった。

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    2026年02月21日
  • あしたの君へ

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    家裁調査官補の若者の物語
    家裁の人を思い出して見たくなった

    案件別のショートストーリー
    続きが出てくるかな?

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    2026年02月21日
  • 暴虎の牙 下

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    いよいよシリーズ、完結

    失速感は否めないかしら。
    多大な期待を持ちすぎたかもしれません。

    沖たちの命を救うためでもあった
    ガミさんの思いは、結局沖には伝わらないまま…

    最も時代の変化が大きかった、昭和から平成をうまく泳げない沖が哀れでもあった。
    刑期に服している間のガミさんの死…
    出所してからの日岡との対峙
    日岡と沖との絡みがガミさんとのソレを彷彿とさせる物語に展開していくかと思っていたら、想像以上にあっけなく終わった。

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    2026年02月19日
  • 風に立つ

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    伊吹有喜さんの「雲を紡ぐ」を
    何となく思い出しながら読んでいました。
    ちょっと迷子になっちゃった高校生が
    物作りを通して自分と出会う、的な?

    彼を迎え入れる前から
    血縁じゃない家族同然の人が出入りする環境だから
    上手くいったんじゃないかな、とか、
    リアルではもっといろいろあるよね、とか
    思うところもなくはないが、
    納得の出来る読後感でした。

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    2026年02月14日
  • チョウセンアサガオの咲く夏

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    柚月さんの短編集、1作が短く、通勤読書にはぴったりでした。
    佐方シリーズの増田事務官の話もあって、久しぶりに佐方さんに会えました。来月には新作が出るようで楽しみ。

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    2026年02月14日
  • 臨床真理

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    プロローグの臨場感、展開のスピード感など一気読み。これがデビュー作なんだと驚いた。後半の過激な描写は彼の行動や性癖を表現するためには必要なんだろうけど不快に感じた。
    【2026.02】

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    2026年02月12日
  • 盤上の向日葵(下)

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    ネタバレ

    批判とかではなく、内容がとても濃いだけに最後の自分の「...え?」と出てしまった声があまりにも間抜けだった。
    納得できるまでに少し時間を要した。

    何よりも命よりも大事なものを失くしてしまう瞬間の絶望はいかほどか。
    桂介はずっとずっと何も持っていない頃から奪われ続けた人生で、自分で何もかも手に入れることができるようになっても奪われ続け、どうにか救われて欲しい気持ちで読み進めていった。
    幼い頃の母親の記憶と大切な駒だけが桂介の命を灯す理由だった。ずっと痛かった。
    「世の中金だ」と本当に思うけど、それは人間として生きていくための話で、真の意味で命を灯すという意味では金だけではどうにもならない事も本

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    2026年02月09日
  • 盤上の向日葵(下)

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    切なく、悲しい物語でした。
    その後までは描かれていませんが、ただただ、主人公には幸せになってほしいと感じます。

    (将棋の描写が文章では理解できず…棋譜があるとより楽しめそうだと思いました。)

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    2026年02月08日