柚月裕子のレビュー一覧
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10年前に刊行された刑事物小説。
引退した刑事神場が妻と念願の四国遍路を行脚している最中、地元群馬県で幼女殺害事件が発生した。
それは16年前に起こった事件とあまりにも酷似していた。当時、冤罪疑いがあったにも拘らず、被疑者逮捕に踏み切った経緯を嫌でも神場に思い起こさせた。
遍路を続けながら、現場の現役刑事とやり取りし二つの事件の繋がりと犯人を追う。それは自分の刑事人生を振り返り懺悔の思いを強くするものだった。
刑事物をあまり読まないせいか、ストーリーより夫婦間のやりとりが気になって仕方ない。
ぶっきらぼうで素っ気ない夫に付き従う昔ながらの良き妻や、「お嬢さんを下さい」とモノのように言ってし -
Posted by ブクログ
歪んだ親子の最悪の結末だなと思った。
犯人を探すタイプのミステリーではなく、死刑となった犯人とその周りの人たちの物語。
最初から暗く重い内容。
昔の田舎は(いまもなのかな)良くも悪くも村、町人同士が近い。だから子育てするにもみんなで子供を育てよう。核家族化している現在、そういった意味ではいい風にみえるが、それは悪いことも筒抜け。村人の中でも武士時代のような上下関係。
嫁いだ千恵子、そこで生まれた響子は本当に辛かったと思う。2人を助けてあげる何かはなかったのかな。
子供は可愛いし、守るべき存在。守る、それが難しい。どこまで介入するのか。
とても重い内容だけど、守るとはなにか、考えさせられた。 -
Posted by ブクログ
柚月裕子さんの作品はものすごく久しぶりでした。
ストーカー被害をうけていた女性が殺害され、相談を受けていた警察の怠慢な対応が報道にスクープされる。
そんなところからはじまっていくお話でした。
物語としてはすごくおもしろく読ませていただいたんですけど、過去に実際にあった事件とも被るところがたくさんあるので、そう考えると気分が悪いというか腹立たしいというか、そんな印象が強かったです|( ̄3 ̄)|
まあ実際とは違うところももちろん多いとは思うんですけど、それでもやっぱりやるせない気持ちになりました。
まあでもこの作品は続編もありますし、このままでは終わらないと思います。
そんなところにも期待し -
Posted by ブクログ
長く出口の見えなかった難解事件。その停滞した空気を切り裂いたのは、鋭いプロの鑑識眼ではなく、引退した刑事がふと立ち寄った「定食屋」での何気ない出来事でした。この設定の妙が、本作の最大の牽引力となっています。かつて第一線で戦った男が、現役を退いてなお消し去ることのできない「刑事の性」と、定食屋の温かな日常。その対比が、物語の導入から読者の心を静かに、かつ強く掴んで離しません。
【キャラクター:善意の包囲網】
本作を読み進めていて最も印象に残るのは、登場人物たちの「人の良さ」です。犯人を除けば、物語を彩る人々は驚くほど純朴で、善意に満ちています。
ともすればリアリティに欠けると批判されかねない設定 -
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ネタバレ背負う者
望月大地
福森家庭裁判所調査官補。少年事件担当。カンポちゃん。二十二歳。法学部出身。
鈴川友里
十七歳。
溝内圭祐
福森家庭裁判所調査官。少年事件担当。家裁調査官として八年のキャリア。
直子
友里の母親。
真鍋恭子
福森家庭裁判所に勤務する家裁調査官。総括主任。四十六歳。
藤代美由紀
大地と同期。
志水貴志
大地と同期。
小林正春
友里の窃盗の被害者。福森市在住の会社員。二十八歳。
杏奈
友里の妹。
隆司
友里の父親。三年前に他界。
名木沢
ネットカフェの店長。
横山雅恵
直子の義理の姉。
横山利男
直子の十歳離れた兄。五年前に心筋梗塞で急逝。
要綱
雅恵の -
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ネタバレ牧野聡美
社会福祉課職員。臨時職員として就職。山川の死後、仕事を引き継ぐことになる。
猪又孝雄
津川市役所福祉保健部社会福祉課の課長。
山川亨
社会福祉課職員。三十七歳。社会福祉課は八年目。ベテランケースワーカー。生活保護受給者の自宅に訪問中、火災に巻き込まれ死亡。解剖報告書では、火災が起きる前に死亡していた。
その後、ヤクザと不適切な関係を築いていた可能性が浮上する。
小野寺淳一
社会福祉課職員。三十歳。市役所に勤務して八年。この春に市民課から社会福祉課に異動した。
西田美央
社会福祉課職員。新卒で市役所に勤務して四年。
森口守
生活保護受給者。六十歳くらいの男性。
沢内憲吾
生