柚月裕子のレビュー一覧

  • 最後の証人

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    息子を事故で失った両親による復讐の物語。緻密な戦略、揺れ動く心情、時系列と視点が交差する構成も魅力。

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    2025年10月24日
  • ミカエルの鼓動

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    ネタバレ

    読み応えあった。
    西條や真木をはじめとする医師たちの、医療や患者に対する真摯な姿勢に救われる思いだった。
    ミカエルに全幅の信頼をおき、未来に期待していながらも、ミカエルの瑕疵の可能性に思い至った時に、患者のことを考え、真木に助手に立ってもらうことを選択した西條の心の柔軟性が良かった。
    反発してるようでいて、出会った時から真木の医師としての姿勢をリスペクトしてしまう西條の人間性。
    あと、西條が雨宮と安易に恋仲になったり、体の関係を持ったりすることがなくて安堵。もしそんなチープなことになったら興醒めだなと薄っすら戦々恐々としながら読み進めたけど、さすが柚木裕子、そんなことには一切ならず。よかった。

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    2025年10月22日
  • 警官の道

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    警官をテーマに、七人の作家が競演する書き下ろし警察短編集

    「上級国民」葉真中顕
    葉真中さんらしい、人間の陰をえぐる短編。
    現代社会の問題を踏まえながら、「下級国民」の強かでしなやかな生息を描きます。

    「許されざる者」中山七里
    刑事犬養隼人シリーズのスピンオフ的短編。
    コロナ禍の東京オリンピックを背景に、不祥事の数々を折り込みます。

    「Vに捧げる行進」呉勝浩
    あのコロナ禍当初の、息苦しい近隣・職場・日本、そして世界。
    「死を捨て街に出る」その衝動を描きます。

    「クローゼット」深町秋生
    性的嗜好を隠して生きる“クローゼット”。
    レイプ事件の被害者と加害者、それぞれの告白を前に、刑事は自らの

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    2025年10月21日
  • 朽ちないサクラ

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    ラストの件は良かったし、主人公の新たな決意の想定外で良かった。けど、少しばかり、警察組織の闇というか深みが感じられなかった。勿論、あまりそこを深くすると、新たな決意が嘘っぽくなってしまうので、こんな感じが良いのかも。

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    2025年09月29日
  • ウツボカズラの甘い息

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    ネタバレ

    他の人の感想と同じく後半から引き込まれていきました。前半では文絵と加奈子が殺人を起こしてしまう?と思っていたが、文絵が何も知らない間に、事件が起きていた。というところから、あれ?どうなっていくんだろう?と気になって読み進めました。マルチ商法、宗教、離婚、植物人間、認知症、詐欺、事故、メンタルクリニックなどあやしげなキーワードが散りばめられ、あやしげな人たちのあやしげな世界に淡々と真っ直ぐに真相に迫っていく刑事の様子。真犯人にたどり着いた時にはガッツポーズしたい気持ちになりました。

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    2025年09月28日
  • 月下のサクラ

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    ネタバレ

    事件現場で収集した情報を解析・プロファイリングをし、解決へと導く機動分析係。
    森口泉は機動分析係を志望していたものの、実技試験に失敗。しかし、係長・黒瀬の強い推薦により、無事配属されることになった。鍛えて取得した優れた記憶力を買われたものだったが、特別扱い「スペカン」だとメンバーからは揶揄されてしまう。
    自分の能力を最大限に発揮し、事件を解決に導く――。
    泉は早速当て逃げ事件の捜査を始める。そんな折、会計課の金庫から約一億円が盗まれていることが発覚した。メンバー総出で捜査を開始するが、犯行は内部の者である線が濃厚で、やがて殺人事件へと発展してしまう……。


    500ページ弱あるこの作品のなかで

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    2025年09月26日
  • 朽ちないサクラ

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    伏線があるので途中から結末は簡単に予想できる。後半は、それをどう回収するかを読んでいく感じだった。登場人物のうち、何人かは描写や情報、回収が足りない部分があるのが気になる。
    物足りなさは感じるけど、エンタメとしては面白いので星3つ!

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    2025年09月23日
  • 朽ちないサクラ

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    ネタバレ


    杉咲花を想像しながら楽しく読んだ。
    残り少ないページでどう解決するのか…と思ったら、しなかった。。。
    まあそれが逆に現実的。
    解決なんてしないんよね。
    でもそれでいいのかエンタメ小説。
    続編が実質後編なのか。
    それはこれから読むのでまだわからない。それ次第で評価が変わりそう。
    だけど、映画はこれで完結してるだろうし消化不良にならんのかしらん。

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    2025年09月22日
  • 盤上の向日葵(上)

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    #盤上の向日葵 上・下

    #ミステリの秋2025 の開幕は本作から。
    遺棄された身元不明の遺体と名駒の繋がりを追う先に、異色の経歴を持つ天才棋士が浮かび上がる。
    前半の雪の東北での真剣師東明の将棋と、後半、向日葵の群生の中での圭介の昇竜戦。その対比が棋士達の狂気を鮮烈に印象づける。

    #読書好きな人と繋がりたい
    #ミステリ
    #映画化

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    2025年09月18日
  • 臨床真理

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    ネタバレ

    最近 気になる作家さん

    一気に読めたが、性的描写が苦手

    司 共感覚もつ 健常者だとばれないように精神病者を真似る

    警察官である栗原くんをうまく利用しすぎ

    安藤と内田は遠い親戚だと遙が言った
    結局 内田(息子:精神病)は美帆(弟:精神病)を心配していた

    後半から高城が怪しいと感じた
    加奈の相手は高城

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    2025年09月04日
  • パレートの誤算

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    展開が早かったのでなかだるみせずに読めた。
    小野寺のキャラがよかったなあ。
    生活保護の人を支えるケースワーカーの大変さがすごく伝わった。

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    2025年09月02日
  • 猫が見ていた

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    猫が見ていた、という題がピッタリな感じのアンソロジー。人間の営みのそばを通り抜けていくネコチャンみたいな印象

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    2025年09月01日
  • チョウセンアサガオの咲く夏

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    「泣き虫の鈴」と「ヒーロー」という作品が特に好きな作品だった。
    どちらも、自分ではどうにもならないことは受け入れて、それでも前向きに生きていくことの大切さが描かれている。
    でも私はやっぱり柚月裕子さんの作品は、長編作品の方が読み応えがあって好きかなと思いました。

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    2025年08月27日
  • 盤上の向日葵(上)

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    ネタバレ

    上下巻2冊。

    『盤上の向日葵』は、2019年にBSでドラマ化され、今年の10月31日より、坂口健太郎、渡辺謙の主演で映画化されるのも楽しみだ。

    物語は簡単に言えば、将棋の駒を抱いたままの白骨が見つかり、その殺人事件を刑事が解決していくストーリーではあるが、そこには平行して謎のプロ棋士・上条桂介の半生、『棋士』になるための苦労や、さまざまな将棋界の掟などが描かれている。
    もちろん将棋界を知らなくても十分面白いが、知っている人はより一層面白いのかな。

    長編ゆえ、主人公のプロ棋士・上条桂介(映画では坂口健太郎)の生い立ちから始まり、酒浸りの父親からの暴力に耐えながら新聞配達をし、生計を立て、将

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    2025年08月21日
  • ミカエルの鼓動

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    西條目線で物語が進む。
    揺れ動く心情が細かく感じられる。
    真木と西條が共に行う手術のシーンが1番面白かった。自分の知らない世界だけど、外科医は患者の人生を左右するお仕事なので、ストーリーを読み進めながら色んな意味でしんどいな…と思った。

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    2025年08月09日
  • 風に立つ

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    親子関係も過干渉だったり、放任だったりと様々。どちらにしても親としては子供を思う気持ちにかわりはないけれど、子供にしてみればどちらでも、うまく伝わらないことが多い。
    罪を犯した少年の審判前の補導委託をすることになった父子のわだかまりのある日常が、住み込むことになった少年の父子の崩れかけた関係を知ることによって解きほぐされていく。
    登場人物がみな善良な人々で、雨降って地固まるの言葉のように話が落ち着き、安心感はあるけれど、少しばかり物足りない感じもあった。読みながら「慈雨」や「あしたの君へ」を思い起こした。

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    2025年07月31日
  • チョウセンアサガオの咲く夏

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    ネタバレ

    全体:3.4
    佐方スピンオフ:4.3

    全て佐方シリーズのスピンオフだと思って読んでしまいました。

    佐方のスピンオフは最高でした。

    嘘の先には嘘しかない。
    本人だけは自分が嘘を吐いていると分かっている。

    という言葉は心に刺さりました。

    他の作品もつまらなくはないです、





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    2025年07月28日
  • 蟻の菜園 ‐アントガーデン‐

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    ネタバレ

    蟻の菜園(アントガーデン)は、南米の蟻と植物の「共依存」の関係のことで、自分が存在するために相手の存在を必要とする事象。幼い頃に壮絶な体験をした姉妹の関係を暗示する。
    「一見、助け合っているように見えるが、実はそうじゃない。共倒れの坂を転がり落ちているだけだ」

    奇数章の現代(2010年頃)と偶数章の過去(昭和54年)の話が交互に展開されるが、過去に起きた過酷な虐待の描写がきつくて読み進めるのが苦しかった。読書で同じ時間を使うなら、辛い架空の話を追体験するよりも心温まる話が良い。

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    2025年07月23日
  • 月下のサクラ

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    ネタバレ

    公安やら本部長やら、こんなに悪党が蔓延るかっていうレベルの、現実離れした悪さ…
    なので、そこまで感情移入はできなかったですかね。
    今後の泉の活躍に期待。

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    2025年07月22日
  • 朽ちないサクラ

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    複雑な裏が明らかになっていくところは面白かった。
    心理描写はさほど深くなかった。
    ドラマっぽい展開に感じた。
    続編があるそうなので、ストーリーの発展に期待したい

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    2025年07月22日