柚月裕子のレビュー一覧

  • 猫が見ていた

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    「猫がでてくる小説集」というだけで読んでみました。
    今まで読んだことのない作家さんの作品にも触れられて「猫関係なく読んでみたい」と思える出会いもあってよかったです。
    それにしても、登場する猫を速攻頭の中で3D化して触り心地や声、眼の色、肉球の具合なんかをついつい妄想してしまう…地の文を読むよりもそっちに割いた時間の方が長かったかも!?

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    2018年08月09日
  • 猫が見ていた

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    どれもみんな面白かった。
    北村薫びいきの私は、やはり安心して読める北村薫が一番でした。この話はまだ、単行本に入ってないですよね。
    共通点は猫、ということで(だけで、かな?)筆致もストーリー展開も個性的なのだけれど、やはり、皆が名手。同じ素材で作ったフルコース料理をいただいたようで満足感でいっぱいです。
    アンソロジーっていいなあ。

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    2018年05月27日
  • パレートの誤算

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    市役所職員と警察官は、同じ公務員なのだから本来は市民のために汗を流さなければならない。ところが、それを忘れて組織の保身を最優先されていると若林刑事は言うが、ケースワーカーの牧野聡美がヤクザに誘拐されると、自分の首は意に介せず独断で行動を起こす。保身の塊である役所とは対照的で面白い。

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    2026年01月17日
  • 風に立つ

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    本著者のこれまでと異なり、ミステリーさは保ちつつ「家族とは」を考えさせられる作品で、親子間のコミュニケーション不足気味の我が家と酷似していると感じた。
    同じ貧困を味わった父小原孝雄は子供には自由を、片や庄司達也は、対照的に子供に決まった道を歩ませようとするが、子はそれぞれ不満を募らせていく。
    それを解決するには、相手を尊重した対等のコミュニケーションが必要なのだと痛感させられた。

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    2026年01月17日
  • 教誨

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    死刑となった殺人犯の遺骨や遺品を引き受ける事となった主人公と、死刑となった殺人犯がもう一人の主人公でもあり、お互いの話が交互に進む構成は目新しさはないものの、それは文章のひとつの区切りだけでなく読み手の2方向からの考察を切り替えるためのスイッチ的な役割となるのですが、そのスイッチを押すまでの間隔が長くもなく短くもなくで良い長さだと感じました。

    話の中ではたしか明言されていませんでしたが、村社会と男尊女卑というのが物語の背景にあり、それは読み手によって近く感じるのかはたまた遠く感じるのかで感想は変わるのではないでしょうか。私は今でもこのような地域はあるのかなと思いましたし、だからこそ物語の舞台

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    2026年02月28日
  • 合理的にあり得ない2 上水流涼子の究明

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    6年前に読んだ「合理的にあり得ない 上水流涼子の解明」の続編。
    小手調べ的な短編一つに、もう少し長い中編が二つ。
    「○○的にあり得ない」の○○の中には、物理、倫理、立場と入っていくが、立場は請け負う依頼の謎解きとはあまり関係ないような。

    二つの中編はビジネスというよりは人情噺めいた筋書きで、前作からはいささか趣向が変わった感じ?
    前作の感想に「第3話、第5話で活躍するのは貴山ばかりというのは、ちょっとどうかな」と書いたが、今回は貴山頼みに輪が掛かり、彼に指示すればすべてOK、依頼解決のための推理や段取りはどうでもいいみたいで、筋書きとしては物足らず。
    その分、コメディタッチに振れていて、涼子

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    2026年02月28日
  • 検事の信義

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    他の佐方検事シリーズに比べたら最初入り込めなかった 
    しかし他作品の刑事の名前が出てきてから
    ほぅ〜と唸った
    佐方検事と彼はタイプが似ているのね
    ラストのお話は泣けた

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    2026年02月27日
  • パレートの誤算

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    生活保護を真ん中に置いた、社会派ミステリ。っていうのかな。
    生活保護を受けている人は弱者なのか、怠け者なのか。
    役所に勤める人は慎ましくないといけないのか。
    みんなが持ってるバイアスに問いかけるような問題提起がいくつもある小説だった。
    土曜夜10時とかのドラマでやってそう.ジリジリ、だけどテンポは悪くない感じ。

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    2026年02月27日
  • 逃亡者は北へ向かう

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    震災直後殺人を犯し、被災真っ只中で北へ向かう青年と被災しつつ職務を全うする刑事の話。東日本大震災の悲惨さが蘇り、そんな中でどう気持ちを収めたらいいのか途方に暮れる。確かに青年は不運で不憫やけど、だからと言って全員がそうなる訳じゃないと思うんよな。

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    2026年02月23日
  • 逃亡者は北へ向かう

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    東日本の震災直後、福島で起きた2つの殺人事件、震災で娘が行方不明になりながらも、刑事は北へと犯人を追ってゆく・・・
    こんなはずじゃなかった系のクライムサスペンスです。
    悲劇の結末フラグがどんどん立ってゆく出来事や人々の言動に、犯人に対する同情を禁じえません。
    震災あとの人々の心情や行動など、いいテーマを扱い、描き、感情移入できるのですが、少しドラマが過ぎました。

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    2026年02月23日
  • 臨床真理

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    柚月裕子さんのデビュー作。盤上の向日葵、風に立つが良かったので手にしたが、主人公の臨床心理士、美帆の行動にイライラ。もう少し考えて動こうよ、と思われることが多すぎた。
    デビュー作なので、まだ荒削りな部分もある。事件の真相まではわからなかったが、この人が黒幕では?と気づいたので、情報を渡しちゃだめだって…と思いながら読んでいた。
    美帆の行動にイライラする分、栗原君は冷静で的確でいい相棒だった。

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    2026年02月21日
  • あしたの君へ

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    家裁調査官補の若者の物語
    家裁の人を思い出して見たくなった

    案件別のショートストーリー
    続きが出てくるかな?

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    2026年02月21日
  • 暴虎の牙 下

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    いよいよシリーズ、完結

    失速感は否めないかしら。
    多大な期待を持ちすぎたかもしれません。

    沖たちの命を救うためでもあった
    ガミさんの思いは、結局沖には伝わらないまま…

    最も時代の変化が大きかった、昭和から平成をうまく泳げない沖が哀れでもあった。
    刑期に服している間のガミさんの死…
    出所してからの日岡との対峙
    日岡と沖との絡みがガミさんとのソレを彷彿とさせる物語に展開していくかと思っていたら、想像以上にあっけなく終わった。

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    2026年02月19日
  • 逃亡者は北へ向かう

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    報われない真柴のような人生もある
    一方でその人生も自分の選択からなるということも理解できる
    震災の悲惨さ、苦しさを改めて思い起こされた

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    2026年02月15日
  • 風に立つ

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    伊吹有喜さんの「雲を紡ぐ」を
    何となく思い出しながら読んでいました。
    ちょっと迷子になっちゃった高校生が
    物作りを通して自分と出会う、的な?

    彼を迎え入れる前から
    血縁じゃない家族同然の人が出入りする環境だから
    上手くいったんじゃないかな、とか、
    リアルではもっといろいろあるよね、とか
    思うところもなくはないが、
    納得の出来る読後感でした。

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    2026年02月14日
  • チョウセンアサガオの咲く夏

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    柚月さんの短編集、1作が短く、通勤読書にはぴったりでした。
    佐方シリーズの増田事務官の話もあって、久しぶりに佐方さんに会えました。来月には新作が出るようで楽しみ。

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    2026年02月14日
  • 臨床真理

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    プロローグの臨場感、展開のスピード感など一気読み。これがデビュー作なんだと驚いた。後半の過激な描写は彼の行動や性癖を表現するためには必要なんだろうけど不快に感じた。
    【2026.02】

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    2026年02月12日
  • 盤上の向日葵(下)

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    ネタバレ

    批判とかではなく、内容がとても濃いだけに最後の自分の「...え?」と出てしまった声があまりにも間抜けだった。
    納得できるまでに少し時間を要した。

    何よりも命よりも大事なものを失くしてしまう瞬間の絶望はいかほどか。
    桂介はずっとずっと何も持っていない頃から奪われ続けた人生で、自分で何もかも手に入れることができるようになっても奪われ続け、どうにか救われて欲しい気持ちで読み進めていった。
    幼い頃の母親の記憶と大切な駒だけが桂介の命を灯す理由だった。ずっと痛かった。
    「世の中金だ」と本当に思うけど、それは人間として生きていくための話で、真の意味で命を灯すという意味では金だけではどうにもならない事も本

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    2026年02月09日
  • 盤上の向日葵(下)

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    切なく、悲しい物語でした。
    その後までは描かれていませんが、ただただ、主人公には幸せになってほしいと感じます。

    (将棋の描写が文章では理解できず…棋譜があるとより楽しめそうだと思いました。)

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    2026年02月08日
  • 逃亡者は北へ向かう

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    なんとも…。読み進めるのが…辛く。
    でも、静かに読み進め。

    残った直人くんの、幸せを願う、かな。
    いや、残された人たちの、これから、か。
    そして、手紙を読めた真柴亮。

    〜これは、なるべくしてなった結果〜
    〜必ず味方はいる〜

    ー今日の今と、明日の今ー

    出会える順が少しでも違っていたなら…と、思う。
    仕方のないコト…を。

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    2026年02月08日