柚月裕子のレビュー一覧
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ネタバレ父親に捨てられたと思っている天涯孤独の青年は、正社員になる祝いで連れて行かれた店で半グレと喧嘩になり、警察にしょっ引かれて正社員を失う。
絶望の中仕返しに来た半グレを殺してしまう。
それでも、震災がおきた東北の街を父を求めて北上するなか、またしても警官まで殺害してしまう。
直人と優しく触れ合うことからも、心根は優しいのが伝わるが不運が離れてくれない。
最後は立てこもり、投降を決意するも銃口の向きが少し人質に剥いただけで射殺されてしまう。
愛を求める青年の姿、震災のさなか家族よりも捜査を優先する刑事の姿、皆が皆辛い思いを背負っている。 -
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2025年 直木賞候補作品
東日本大震災当時の東北地方を舞台に
殺人を犯した青年の逃亡劇。
著者自身が震災でご両親を亡くされたそうで
様々なシーンがリアルで胸に迫るものがあった。
娘の行方がわからない中
妻にそれを詰られながらも
刑事の職務を全うする陣内。
両親と妻を亡くし、
行方がわからない一人息子を探し続ける
漁師の村木。
避難所に身を寄せている人々の様子など。
つらいシーンが多いのに、どんどん読んでしまう。
そんな過酷な状況下で起きた殺人事件。
犯人に殺意はなく、決して悪人ではない。
本当になぜこんなことになってしまうのか。
最後まであまりに不条理、理不尽という言葉で頭がいっぱい -
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ネタバレ待ってました佐方貞人シリーズ。一気読みしましたが重い話だったなあ。
祖父の復讐を果たそうとした晶の胸中は想像できるけど自分の体を犠牲にして…というところが捨て身すぎてしんどかった。
そしてそのターゲットになった久保。まったくの濡れ衣じゃなくて浮気してるじゃん!ここでもうスっと冷めちゃいました。香川の出来事を忘れるため人が変わった、みたいになってたけどそれにしたって自業自得としか思えなくて、今回は奔走する佐方に肩入れできなかったのが残念。
一方で原じいと晶を見捨ててしまった大橋。
自分の生活を守るためにどうしようもなかったのが分かるだけに、大橋と原じいの話もしんどかったです。
大橋が「あきちゃ -
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佐方は大学時代の友人で弁護士の久保が、不同意性交等罪で起訴されたことで弁護をすることになる。被害者ユウカは久保が通うクラブのホステスであり、忘れたい過去の中にいた。佐方はその過去を辿り、二人とその人生に係わる人達の心に貯まった積年の澱を裁判のなかで洗い流していく。
判決が出ても起きたことが元に戻ることはないし、人生が終わるわけでもない。残ったものを大切に前に進むしかないのだと感じる結末だった。
「最後の証人」の弁護士佐方貞人は少しばかり荒んでいる印象だったけれど、今回は検事の頃のようで信念に揺るぎなく、冷静で、アルバイトの小坂さんの強い主張にも堪えて抗わない。 -
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長く出口の見えなかった難解事件。その停滞した空気を切り裂いたのは、鋭いプロの鑑識眼ではなく、引退した刑事がふと立ち寄った「定食屋」での何気ない出来事でした。この設定の妙が、本作の最大の牽引力となっています。かつて第一線で戦った男が、現役を退いてなお消し去ることのできない「刑事の性」と、定食屋の温かな日常。その対比が、物語の導入から読者の心を静かに、かつ強く掴んで離しません。
【キャラクター:善意の包囲網】
本作を読み進めていて最も印象に残るのは、登場人物たちの「人の良さ」です。犯人を除けば、物語を彩る人々は驚くほど純朴で、善意に満ちています。
ともすればリアリティに欠けると批判されかねない設定 -
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ネタバレ背負う者
望月大地
福森家庭裁判所調査官補。少年事件担当。カンポちゃん。二十二歳。法学部出身。
鈴川友里
十七歳。
溝内圭祐
福森家庭裁判所調査官。少年事件担当。家裁調査官として八年のキャリア。
直子
友里の母親。
真鍋恭子
福森家庭裁判所に勤務する家裁調査官。総括主任。四十六歳。
藤代美由紀
大地と同期。
志水貴志
大地と同期。
小林正春
友里の窃盗の被害者。福森市在住の会社員。二十八歳。
杏奈
友里の妹。
隆司
友里の父親。三年前に他界。
名木沢
ネットカフェの店長。
横山雅恵
直子の義理の姉。
横山利男
直子の十歳離れた兄。五年前に心筋梗塞で急逝。
要綱
雅恵の