柚月裕子のレビュー一覧

  • 教誨

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    香純は遠縁の死刑囚響子の身柄引受人となり、遺骨、遺品を引き取ることになった。
    響子の本家に遺骨を引き取ってもらおうとしたが、断られる。香純は自分の持つ響子の記憶からは、なぜ響子がそのような仕打ちを受けなくてはならないのか納得がいかなかったため、響子がどのような人だったのかたしかめることになる。
    狭い町での古い人間関係の底辺に位置した人はそこから逃げ出す術がなく、悪意もなかったはずなのに罪を犯してしまう悲しい姿が描かれる。

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    2026年07月14日
  • パレートの誤算

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    面白かったけど、なんかイマイチというか、うーん。
    面白いんだけどなんだろなんか好きな感じの話じゃなかったのかな。

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    2026年07月12日
  • 誓いの証言

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    ネタバレ

    展開がわかりやすく、正直序盤の方でそうかなーと思った通りだった。最後は割とハッピーエンド寄り。

    きれいにまとまっていたように見えて、登場人物の心情がよく分からないところがあった。
    佐方に大橋が協力するところがいまいちピンと来なかった。見逃してしまったのかもしれないけど。大橋は原じいに負い目があるから、アキちゃんに不利なるような証言をすんなりと引き受けるだろうか。そこらへんの心情は重要ではないのかもしれないが、現実味に欠ける気がした。

    また、佐方から見た久保と、夜の街での久保の評価の違いがなぜ起こったのかピンとこない。香川での出来事以降、変わってしまったようだが、あまりに評価が違いすぎて、も

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    2026年07月10日
  • 誓いの証言

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    理不尽である。犯行の動機がイマイチ説得力に欠ける。
    ツッコミどころも多いが、読みながら何度涙したことか。まぁそれは個人的な事情に起因するので、誰しもが泣くような作品ではない。念の為。

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    2026年07月09日
  • 朽ちないサクラ

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     警察もののミステリーだが、主人公は警察広報職員というあまり他ではない視点だからおもしろい。
     しかし読んでいて、そこ最初に気づいて捜査するでしょって思うところがあったり、トリックや話の厚みに物足りなさを感じる。
     そもそも巨大組織や正義の裏の黒い部分、的な話は既に溢れており、他でたくさん見聞きしているので、このテーマでめちゃくちゃおもしろい!ってなるのはもう難しい気もする。
     けれど続編もあるし映像化もされているので、楽しみは続くし気にはなる。

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    2026年07月09日
  • 教誨

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    家族と地域(ムラ)の束縛と呪縛の話。

    ムラに縛られてる親
    親に縛られてる子
    自由にできない身体
    悪いようにしかならないピースが揃い
    最も無垢な存在が犠牲になる悲劇

    そして、彼らを嫌悪することしかできない
    現在の人々も悲劇的だと思った。
    不幸なやつに全部不幸を背負わせればいい
    という神様の意地悪が酷い。

    最後もあれで良かったのだろうかと
    自由な身の自分から見ると疑問が残る。

    ママのところで
    男とプライベートで関わらずに
    元気に生活ができてれば
    全然違った結末になってたかもと
    思わなくもない。


    事件を悔いる(教誨)がメインではなく、
    事件の真相を辿るストーリーだったのが
    まぁそうなるか

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    2026年07月05日
  • 教誨

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    暗く、哀しい物語
    我が子を含む二人の女児を殺めたとされる死刑囚の響子。
    死刑執行後、響子の遠縁にあたる香純は、響子の遺品と遺骨を受け取るとともに、響子の教誨師の下間の力添いを受けて、遺骨を響子の本家の墓におさめようとします。

    そこにあった、村社会の闇。さらに、彼女の最後の言葉、
    「約束は守ったよ、褒めて」
    その真相は?
    という展開です。

    香純が掘り下げていく響子の母親やその過去。
    地方の村社会、差別、虐待とこれでもかというぐらい、辛く哀しい生い立ちです。
    その連鎖からは逃れられないのだと感じました。

    哀しいものがりでした。
    あんまり、お勧めできない...

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    2026年07月05日
  • 誓いの証言

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    いわゆる復讐劇なのですが、復讐される相手が最後まで腑に落ちなかったし、被告人が主人公を弁護人に選んだ理由もはっきりしなかった印象ですけど、物語がよくできていて読みやすく一気読みしちゃいました。

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    2026年07月04日
  • 盤上の向日葵(下)

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    ネタバレ

    辛い。上巻は可哀想ではありましたが、まだ核心まで進んでいなかったので、これからちょっとはいい話とかあるかな、なんておもっていました。
    甘かった。少年、佳介はどこまでも親からは逃れられず、東明には巻き込まれ、最後も解放されたかのようではありますが、救いがない。。
    来世はめちゃくちゃ幸せになってほしいです

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    2026年07月01日
  • 検事の本懐

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    前作の「最後の証人」がすごく良かったので続きも読破。

    5つの話の短編集だけど、どの話も内容が濃すぎて、長編を何作か読んだレベルの満足度。

    佐方検事の人柄にさらに惹かれてしまい、やっぱり周りの荒波に飲まれずに自分の信念を貫ける人は凄くかっこよくて好感度が上がりっぱなしです。

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    2026年06月30日
  • ミカエルの鼓動

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    初めての柚月裕子さんです!
    久しぶりの医療系小説で、手術の説明部分飛ばし読みしちゃいました笑 ただ、500ページとは思えないくらいスラスラ読めて楽しめました!

    医師という職業は、自分には絶対できないし尊敬しかないので、神的な存在になっていますが、本作を読んで、神とするか悪魔とするか大きく別れそうだなと思いました。
    患者を救いたいという想いと、自分の立ち位置を確かなものにしたいという欲。嫌な対立を目の当たりにしつつ、気持ちが分かってしまう難しさがありました。

    そして、本作の肝となる部分ではより難しさを感じました。
    ミカエルを使うことによって救える命と、使うことによって失われ

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    2026年06月28日
  • 誓いの証言

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    先が気になってどんどん読み進られる本でしたが、判決が出たところで終わっていてくれてもよかったのにと思いました
    佐方貞人シリーズになっているそうで、佐方さんが検事だったころのものが読みたくなりました

    この本に出てくるばんえい石てどんな石か調べてみたら出てこず
    香川県で採れる庵治石(あじいし)がモデルになってるらしい
    男木島灯台は庵治石でできていて、ちゃんとあるそうだ
    高松には石のアートがたくさん

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    2026年06月25日
  • 慈雨

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    ネタバレ

    まあまあおもしろくて、さくさく読めました。人間ドラマです。
    定年退職した元刑事が、妻とともに四国八十八カ所を歩き遍路で巡り始めるところから始まります。16年前、彼は、幼女へのわいせつ殺人事件で逮捕された男が冤罪の可能性があるのに再捜査できなかったことを、今も後悔しています。そこに、同様の手口で幼女が殺害される事件が発生。娘の彼氏でもあり後輩でもある刑事が、捜査にアドバイスをくれ、と電話連絡してきます。果たして、過去の事件と関連はあるのか。
    巡礼しながら元刑事の回想も随所にちりばめられており、刑事ものというよりは1人の人間ドラマでした。

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    2026年06月21日
  • 朽ちないサクラ

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    警察モノのミステリー。
    警察の内部情報がスクープ報道された後日、新聞記者が遺体で発見された。その友人である警察職員が独自調査に乗り出すが、その裏には不気味な影が存在していた・・・

    警察モノではありますが、主人公は警察官ではなく広報職員という視点を変えた設定で、捜査権限の無い半分素人の立ち位置から事件に関わるというのはちょっと新鮮でした。
    展開も結末もエンタメ的な意外性の演出が意図されている感じなので、奥行きのある充足感を得るというよりも気軽に楽しむ作品だと思います。

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    2026年06月20日
  • 逃亡者は北へ向かう

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    プロローグが必要だったか。時系列ではいけなかったのかと疑問に思った。
    東日本大震災の混乱の中の逃亡劇。震災や被災者の描き方がとてもリアルで読み応えがあるし、不運の連続で罪を重ねて追い詰められていく逃亡者の道行きは緊迫感溢れているけれど、二つの大きなテーマを絡めた分、登場人物達の心情や行動に所々に腑に落ちない部分もあったりして、両方とも中途半端に感じて。。別々の物語として読みたかった。

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    2026年06月19日
  • 逃亡者は北へ向かう

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    ネタバレ

    真柴亮が流れに任せ、たどり着いた先に待っていたのは。

    東日本大震災で家族を失った刑事の陣内は
    罪を冒し逃げている真柴を追いかける。

    真柴はなぜ北へ?
    彼が探し求めるものとは?
    その設定に少し無理があるように感じた。
    (一度読んだだけなのでわかっていません)

    真柴が被災地で出会った直人と暮らす未来を
    淡く夢見ていることが悲しかった。
    自分と実父のことを思っていたのかな。
    (これも読み込めていないのか)

    久しぶりの柚木裕子さんの一冊。
    もう一度読めば、納得いく結果が得られたと思う。
    でも、大きく心惹かれるまでとはならなかった。

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    2026年06月27日
  • 教誨

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    大好きな柚月裕子さんの作品ということでワクワクしながら読み始めましたが、今回はちょっと、勝手が違う。
    重い。とことん重い。
    救いはないです……唯一、救いとして描かれているものはあるけれども、当事者たちはすでに亡くなっているので本当に救われたかどうかは誰にもわからない。
    人間の業の深さが胸に迫ります。

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    2026年06月16日
  • 盤上の向日葵(下)

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    重慶と桂介のなんとも言えない境遇というか絆を感じた。向日葵は元気なイメージがあるけど、この中に出てくる向日葵は、哀愁さが漂ってる。
    唐沢さんと桂介の話し、好きだったな。

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    2026年06月15日
  • 検事の本懐

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    ネタバレ

    佐方検事シリーズ二作目、本作もおもしろかった。

    人として、筋を通せる人・仕事をするうえでの拠り所となる信条を持っている人はかっこいいなぁと思うのだが、佐方検事はまさにそんな人である。
    どんなルーツがあるのかと思うが、本作を読むと遺伝だし育て方なんだなぁと気づく。
    一方で、そんな芯の通った人が100%報われるとは限らないのがこの世の中。4章は佐方検事の扱い方など若干の不条理さにもやもやが残る。

    また、5章に関しては正しさとは何か?みたいなことをフワフワ考えるきっかけになった。
    個人的には本作の結末にはなんとなく納得してなくて、どことなく座りの悪さを感じている。
    たぶんみんなが真実(佐方検事の

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    2026年06月15日
  • 風に立つ

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    南部鉄器工房の親方である父孝雄、その息子で職人の悟という親子と、
    工房に補導委託でやって来た少年春斗、その父親の達也という二組の親子が出会い、
    影響しあって、
    新たな関係性を切り拓いていく。

    父親の来し方やその想いを知った時、
    息子は、父の言葉や態度に違った意味を見出だす。

    誰かの(とくに親の)人生って、そのものがミステリーなんだなぁ。
    多くのミステリー作品で知られる作家ならではの視点で描かれた、家族のすれ違いと愛の物語だった。

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    2026年06月14日