柚月裕子のレビュー一覧
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ネタバレ婚活サイトを舞台とし結婚詐欺容疑で美人介護士・円藤冬香が逮捕された。そして彼女と知り合った男性は相次いで死亡していた。彼女は容疑を否認、アリバイも完璧だった。 フリーライターの今林由美は冬香の過去を辿って行く。
円藤冬香には姉がいて、姉の名前は堀越早紀だったが、今は円藤冬香と名乗っている。婚活サイトで円藤冬香と名乗っていたのは実は江田知代で、昔は堀越冬香で早紀の妹で…と、途中で頭がこんがらがりそうになりました。
どちらも美人で、側から見れば何の不自由もなさそうに見えますが、実は過去に壮絶な人生を歩んでいます。特に父親である剛からレイプされるシーンは読み進めるのが辛かったです。
与野井や古森美 -
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Posted by ブクログ
先輩刑事・大上の遺志を継いで暴力組織を取り仕切っていた広島の若き刑事・日岡秀一と、日岡により壊滅状態に追い込まれた五十子会の復讐に燃える男・上林との死闘を描いた作品。
柚月裕子の著作「孤狼の血」と「凶犬の眼」の間で日岡に起こった出来事や駐在になった経緯がわかる興味深い作品だった。著者が異なるものの、違和感なく楽しめた。
ただ、ストーリーどうこう以前に、上林による凄惨な殺人の描写がとても痛々しい。
読みながら、思わず身悶えてしまった。
このグロさを映像化してるんだから、映画は、怖くて見れる気がしない。
脳内映像で上林=鈴木亮平は、十分大暴れしたので、もう、お腹いっぱい。 -
Posted by ブクログ
よそのお宅の猫を覗かしてもらえる番組
「NHKネコメンタリー 猫も、杓子も。」の本です。
夫が養老先生のお宅に行くと まるが居て
邪魔だったよ。とチロじゃなかったの?
と聞くと、ウーン?ドスンと座ってたけど?
それに、わざと邪魔な所に居るんだよ。
またいで、通ってたんだよ。と
嫌われていたのかしら?
自分の思い出になってしまった猫たちを重ねて見てしまいます。
猫の下僕となった人間も、そうなのよねー。
と共感してしまいます。
テレビで、いくちゃんとたまちゃん・カグラちゃん・大ちゃんと見てその下僕化した作家さん達を見てうふふと癒されてます。
この本が、何冊も続くと嬉しいんだけど。
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Posted by ブクログ
柚月裕子のサイコミステリー。「このミステリーがすごい!」大賞に輝いたデビュー作。
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吐き出される言葉が色付きで見える能力で以て、その人の感情や真意が解るという司をキーパーソンにした設定はおもしろいと思います。さらに脇役陣を種々取り揃えてくれているのもGood。
しかし惜しむらくは、主人公の美帆とサポート役の栗原の個性が弱く感じられたことでした。個性は魅力とイコールだと思います。もっと強烈でもよかったのではないでしょうか。
また誰が悪役かがわかりやすくて、特にラスボスが高城なのは途中から見え見えだったのも残念でした。
ということで☆3にしまし