柚月裕子のレビュー一覧

  • 蟻の菜園 ‐アントガーデン‐

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    半分過ぎたあたりから、本への没入感がなくなりあまり納得出来る着地ではなかった。
    ただ序盤の話の膨らまし方はさすがという印象でしたり

    0
    2024年07月31日
  • 暴虎の牙 下

    Posted by ブクログ

    発売日に買うほど好きなシリーズ。
    1作目、2作目と比べると浅くなったなとは感じたが、それでも大上パートはほどほどに面白く読めた。
    あれ?となったのは後半の日岡パート。日岡の登場シーンはかっこよかったものの、それ以降、日岡って何したっけと思うほど存在感が薄かった。

    0
    2024年07月18日
  • チョウセンアサガオの咲く夏

    Posted by ブクログ

    佐方貞夫シリーズの短編集かと思っていたら、それは最後の1編「ヒーロー」だけで、思惑はちょっと外れた。
    他の10編は、イヤミスあり、繊細な人間ドラマありで、著者のフィールドの広さを感じる。
    ほとんどが「5分で読める!」掌小説で、なかに赤塚不二夫のギャグ漫画『おそ松くん』を題材にしたスピンオフ小説もあり、楽しませてくれる。

    0
    2024年07月18日
  • 猫が見ていた

    Posted by ブクログ

    映画「朽ちない桜」つながりで、この作品に。
    短編集の中で、気に入ったのはふたつ。

    ・泣く猫 柚月裕子
     17年音信不通であった母が死んで、真紀は母の住処に訪れる。母の同僚サオリが弔問に訪れる。
    母が大切にしていた猫・マキは母のために泣いたという。

    P.76

    (中略) あっけらかんとした人生じゃなかったと思うよい サオリは俯いたまま、自分のことのように語る。
    「男に夢中になると、ほかが見えなくなっちゃう。男と別れたあと、自分がしでかしたことを後悔する。そんときは、もう男なんかいらないって思うけど、好きなやつができ ると、また突っ走る。そして別れて悔いての繰り返し、心底、自分で自分がいやになる。 だから、悪い酒を呑む。そりゃあ身体もダメになるよね」 サオリは顔をあげると、真紀を見た。
    「別にあんたに、母親を許せ、なんて 言ってるんじゃないよ。ただ、猫が泣くんだから、あんたが泣いてもおかしくないって言いたいだけ」 じゃあ、そう言って、サオリは部屋を出て行った。
    真紀はしばらく、その場から動けずにいた。 やり場のない怒りと、悔しさが胸に渦巻いている。それはサオリに向けられたものではない。自分に対してだった。
     テーブルの下で泣く猫を怒鳴った理由は、自分でもわかっていた。あんな母親のため に、泣きたい自分がいることに、気づきたくなかったからだ。 耳の奥で、忘れかけていた母の声がした。ひとつの布団に一緒に入り、後ろから抱き しめられたときの声だ。
     「お前は優しいね。ほんとにいい子。」
     その声を吹っ切るように頭を振ると、部屋に戻って窓を開けた。忍っぱい風が、頬にあたる。
     下を見ると、空き地にマキがいた。前で顔を洗っている。真紀の視線に気づくと、 二階の窓を見上げながら、ひと声ないた。 マキが、ビルの隙間に姿を消す。
     真紀は猫が消えた先を、見つめた。 マキが本当に泣いたのかはわからない。だが、真記の頬は濡れていた。
    (後略)

    猫は人の感情がわかるという。犬もそうだと思うが( 私は今は、とりあえず 犬派)。

    ・「黒い白猫」 東山彰良
    異世界の話のようだ。強烈。

    0
    2024年07月03日
  • ミカエルの鼓動

    Posted by ブクログ

    こんなふうに患者のことを本気で考えてくれている医者に会ってみたい。
    内容的にはそんなに深いものはなくサラッと読めてしまいます。

    0
    2024年06月30日
  • ミカエルの鼓動

    Posted by ブクログ

    手術支援ロボ、ミカエルに不具合の噂が。
    これを公表する事で、ミカエルの手術を今行う人を見殺しにし、大多数を救うのか、今目の前の一人を救うために、公表せずにいるのか。
    トロッコ問題の医療版。
    命とは何かを考えさせられる話。

    0
    2024年06月26日
  • 暴虎の牙 上

    Posted by ブクログ

    物語の前半、主人公沖が成り上がるまでのストーリー。
    途中で出会う刑事大上が全知全能過ぎてちと萎えた。
    孤狼シリーズということで期待したが連続性はなし。

    0
    2024年06月24日
  • ふたつの時間、ふたりの自分

    Posted by ブクログ

    好きな作家さんのエッセイですが、時間をかけて読んでしまったのであまり内容が入ってこず…

    今までほとんど読んでいる著者の小説をまた読んでみようと思いました。

    0
    2024年06月03日
  • チョウセンアサガオの咲く夏

    Posted by ブクログ

    佐方貞人シリーズのスピンオフ目当てで買った訳だが、その他の短編に関しても面白く、またそれぞれの作品が少ないと十ページ前後とさくさく読める点も好評価

    表題作のホラー要素や他にも推理要素、はたまたお笑い要素までと色々なカテゴリーを網羅しておりカバー裏に書かれているオムニバスの名の通り

    0
    2024年05月26日
  • 警官の道

    Posted by ブクログ

    柚月さんのファンで、手に取りました。
    柚木さんの作品はもちろん最高でしたが、初めて読んだ長浦さんの作品が、意外にもハマりました。短編ですが、まるで長編を一冊読んだような満足感でした。

    0
    2024年05月24日
  • チョウセンアサガオの咲く夏

    Posted by ブクログ

    短編集が11作。なかなかエグい内容もあったが、「泣き虫の鈴」、「サクラ•サクラ」、「お薬増やしておきますね」、「ヒーロー」が個人的には面白みを感じた。

    作者の代表作である、佐方貞彦シリーズやマル暴シリーズの雰囲気やスリルはなかったが、佐方検事シリーズのスピンオフ「ヒーロー」が読める。

    0
    2024年05月19日
  • 猫が見ていた

    Posted by ブクログ

    タイトルに「猫」が付いてると やっぱり手に取ってしまいます。
    しかも 錚々たるメンバーのアンソロジー…の割にパッとしない感じがしました。
    加納朋子さんが良かったかな

    0
    2024年05月01日
  • 暴虎の牙 下

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    今のところ「虎狼の血」シリーズの完結編らしい。懐かしい大上と日岡に会えましたが、期待値が高すぎたせいで本作はイマイチ・・かな。星は厳しいけど三つで。

    特にラストがあっさりしすぎ。これでシリーズ終わりなの?かと・・まだまだ続く様な気がしているのは私だけでしょうか。ちょっとしたサプライズも仕掛けてあるが成功しているかどうかは微妙である。

    また敵役の沖があまりにも人格が壊れている。特に刑務所を出所してからの執拗なまでの裏切り者探しの顛末は全く好きになれない。前二作には極道ながら筋の通った人間も登場してのめり込めたが、沖は同情すべき生い立ちではあるものの、暴力に飢えたチンピラとしか私の目には映らず、イキがる中学生がそのまま大人になってしまった様にしか見えない。

    本作では大上が半分、日岡が半分の物語になっている。個人的には懐が深く人間的にどことなく深みを感じる大上に惹かれるところが大なので、もっと大上の活躍を味わいたかったので少し欲求不満気味でもある。

    以上残念なところを二、三点上げたが、それでも本作品は十分面白く、まさしく一気読みではあった。あくまでも全二作が素晴らしかったので、本作は割を食っている。

    次作があるとすれば、ぜひ大上を中心に据えた物語を味わいたい。

    0
    2024年04月15日
  • ふたつの時間、ふたりの自分

    Posted by ブクログ

    当たり前かもやけど、その人の書く文章の味わいって、小説でもエッセイでも同じやねんなぁ。
    柚月さんの小説をいくつか読ませていただくなかで感じてた、味の濃さというか、それを存分に堪能できた感じ。

    0
    2024年03月30日
  • ふたつの時間、ふたりの自分

    Posted by ブクログ

    男くさいストーリーを展開する著者のエッセイ。小説とは違う面を見せつつ、趣向はそっち側にあることに納得。
    故郷への強い想いも印象的。

    0
    2024年03月20日
  • 暴虎の牙 下

    Posted by ブクログ

    さて下巻。

    五十子会に対する大上と沖のそれぞれの因縁がどう絡んでいくかと見ていたが、そっちへ行っちゃったか。
    大上は五十子会を潰す目的で沖に近づいたと思っていたのだが…。

    時は移り、平成16年。大上の時代から日岡の時代に。
    長らく収監された沖が出所し、逮捕される直前に裏切った人物への報復にひた走る沖を追う日岡。
    大上の気持ちはもとより周りが変わったことにも気づけず一人だけ昭和なままの沖の姿が浮いていて、話の展開としてはやるせない。
    日岡は沖とはほとんど絡めず、係長をうっちゃって指揮する姿の威勢は良いが、先手を打てない捜査は大上に遠く及ばず。
    シリーズ完結編と銘打たれていた割には尻すぼみな印象。確かに、このままでは日岡は終われない(by 松坂桃李)、ではないかい。

    0
    2024年02月11日
  • 暴虎の牙 上

    Posted by ブクログ

    舞台は昭和57年の広島。第一作『孤狼の血』よりも前となる。

    再び登場した大上だが、呉原最大の暴力団・五十子会との過去の因縁が語られる。
    その大上の前に、ヤクザを恐れず五十子会にも噛みつこうとする愚連隊「呉寅会」を率いる沖虎彦が現われる。
    ヤクザの父を持つ沖の暴走に絡んでいく大上。
    それぞれの思惑が交錯し、ちょっとしたヤマが積み重ねられるが、大噴火までのマグマが溜められるような展開にじりじりする。
    勿論、日岡はまだ出てこない。さてさて、これからどうなるの?

    福岡連合会が喋る博多弁、「くさ」の使い方が変。

    0
    2024年02月10日
  • 暴虎の牙 下

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    3部作の最終作!ドキドキワクワクしながら一気読みしました。
    上巻はよかったけど下巻の終わり方が…

    ガミさんのあのパナマ帽沖からもらったってわかった時ガミさんは沖の形見みたいな感じでずっとつけてたんやな〜と思ったら違った。ただ巻き上げて気に入ったから…?沖のこと気にかけてたのは本当だと思うけど…。
    ガミさんは沖がギリギリのところで間に合ったけど(三島がチンコロしたからだけど)日岡は沖を更生させることも止めることもできなかったね…
    また会うことがあるだろうって書いてあったけどもう生きては会えなかったね。
    私読解力がないのか最後殺されたのは三島の方だと思ったけどみんなの感想読んで違うってわかった。
    ここで沖を止めるのは三島しかいなかったんだろうと思うからこれでよかったんだと思う。
    沖の勢いは凄かったけど結局ガミさんの忠告聞けなくてムショの中でもやり直せなくてこうなってしまったんだろうな。幼少期のこと考えると可哀想だけど結局自分も鬼になってしまった。どうしたらよかったんかな。
    三島はこれからどうするのかな〜たぶん普通にムショだろうな。

    日岡はもうすぐガミさんの歳になるけどやっぱりまだガミさんは遠い存在なんかな。
    日岡の最期見届けたいので続編どうかよろしくお願いします。

    0
    2024年02月05日
  • 暴虎の牙 下

    Posted by ブクログ

    残念すぎる
    シリーズ最後なのに、日岡が出てきたのに

    終盤の畳み込み方がなんかとても残念だった
    もっと日岡、沖、ガミさんの最後をきちんと描いてほしかった

    素晴らしかった作品だけに、謎が残るとこが多くて、スッキリしない感じになった

    0
    2024年02月03日
  • 蟻の菜園 ‐アントガーデン‐

    Posted by ブクログ

    暗く悲しい話だった。人はなぜ犯罪を犯してしまうのか。幼少期の虐待が姉妹の人生を狂わせた。果たして親と言うだけで家に戻して良いものだろうかと言う作者の問いかけがあると思う。また、虐待が幼少期にあったとしても、困難を抱えながらも一生懸命に生きている人もいることを考えれば、ステレオタイプに読んではいけない小説だと思う。

    0
    2024年01月31日