柚月裕子のレビュー一覧

  • 警官の道

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    警官にまつわる有名作家たちの小説まとめ集で、半分以上は面白かった。私の好きな中山七里はもちろん面白いが、深町秋生のクローゼットも良かった。最後の柚月裕子の作品は心を掴まれうるっとくる。

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    2025年01月21日
  • あしたの君へ

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    家庭裁判所調査官補が主人公で、
    まだ研修生ながら、実際の案件を担当して勉強、実績を積んで成長していくお話。

    病気の妹を助けるために窃盗してまで稼がなければならなかった話。

    夫に見捨てられ、子供に過干渉のため、子供の心の居場所が狭くなり、他人を傷つけてしまう子。

    モラハラ夫に苦しんで離婚したい妻。

    親権争いをしていた夫婦と、どっちも選べない子供。

    それぞれの事情や立場があり、生い立ちによって自分の主張すら言えない人達がいる。主張しても互いが譲らず、何が正解かわからないことも多いが、主張の裏に隠された「なぜ」を追い続け、お互いの和解点をみつけて、みんなの新しい人生に繋げていく仕事はすごいなと思った。


    いかに心の声を拾い、事情立場を知り、その人をどれだけ理解することが大事か知った。

    推測だけではなく、自分の目で確かめてみないとわからないことも多い。

    この本から学んだことは、相手を理解するためには、その人の行動、主張には、色んな事情、立場、生い立ちがあるのかイメージし、実際はどうなのかコミュニケーションで探っていくしかない。本人もなぜそう思うのか、そう行動してしまうのかわからないこともある。対話で相手が自分のことを少しでも知るきっかけになれば、対話とはこの先AIのレベルが上がってきたとしても、必要な仕事になるんだなと思った。

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    2025年01月19日
  • 臨床真理

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    新米の臨床心理士と、人の言葉に色が見える青年の物語
    主人公の新米らしい思い込みや猪突猛進ぶりに対し、冷静に助言する警察官・栗原がいい味出てた
    生々しい表現があったから、苦手な人は注意かも

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    2025年01月18日
  • あしたの君へ

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     家庭裁判所調査官という職業は初めて知った。

     研修中で調査官補の大地が様々な案件と向き合いながら成長していく。
     固定観念や思い込みで判断せず真摯に調査をしていく姿勢が、初々しくもあり頼もしくもあった。
    研修を終え、一人前の調査官になってくれているといいな。

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    2025年01月17日
  • チョウセンアサガオの咲く夏

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    オムニバス短編集ということで、本当に短い短編が11編。最後の短編のヒーローが一番長いか?そしてそれは、佐方貞人シリーズのスピンオフ作品。
    楽しめました。

    ■チョウセンアサガオの咲く夏
    暗い読後感
    実家で母親の介護を続ける女性は子供の頃、けがや体調不良が多かった。その真相は?

    ■泣き虫の鈴
    豪農に奉公に出された少年。奉公先でいじめられながらも耐え続ける毎日。そんなある日、その村に瞽女という盲目の女性の芸子達がやってきて、事件が..

    ■サクラ・サクラ
    パラオで出会った老人が話す太平洋戦争での日本軍の話。ちょっとぞくっときます。

    ■お薬増やしておきますね
    読み返してしまった。美人精神科医とその患者のカウンセリング。
    あれあれ?どっちがどっち?

    ■初孫
    ちょびっとブラック。
    子供が出来ない夫婦にようやく授かった男の子。
    夫が行ったDNA鑑定の結果は..

    ■原稿取り
    これ、コメディ?
    編集者が預かった原稿を盗まれてしまって、どうする?っていう展開。

    ■愛しのルナ
    猫を溺愛する女がネットに猫の動画を上げるのに飽き足らず、自分の姿も上げることに..
    これはブラックジョークというか..

    ■泣く猫
    ちょっと重い話
    亡くなった母親のアパートに弔問に来た女から聞いた母親の話。

    ■影にそう
    瞽女として生きる盲目の女の話。
    生きる厳しさを学びます。

    ■黙れおそ松
    これ、パロディ?
    大丈夫なの?おそ松君じゃん

    ■ヒーロー
    佐方貞人シリーズのスピンオフ
    佐方の事務官の増田は柔道部の恩師の告別式で高校時代の旧友の伊達と再会。大阪で警察官になったという伊達の話を聞いていると、違和感が..その秘密とは..
    うまくいかないことってありますよね。
    少し、前向きに一歩踏み出せる物語です。

    ということで、全部で11編
    サラリと読めてしまいます。

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    2025年01月11日
  • チョウセンアサガオの咲く夏

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    短編集で、かつ200ページ強程度のボリュームなので、サラッと読めました。
    スピンオフですが、佐方貞人の話が読めたのは良かったです。

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    2024年12月10日
  • 臨床真理

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    ドラマ「合理的にあり得ない」が大好きすぎて、初めて読む柚木さんはデビュー作からにしました。

    苦手な題材だったけど、どんどん読めました。
    他にも色々読んでみようと思います。

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    2024年12月07日
  • ミカエルの鼓動

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    想像より良かった!先が気になり、読みやすくて情景が容易に思い浮かぶ文章で、気が付けばどんどん読み進んでいました。
    前職で心不全については随分勉強していたので、専門用語や術式などの単語も殆ど理解出来たので更に楽しむ事が出来ました。
    二人の医師が対立しながらも根幹では通じ合っているありがちな医療小説ですが、流石に直木賞候補になった作品だけあって、他の同じ様な小説に引けを取らない面白さでした。
    ただ、エピローグはありきたり過ぎてちょっと不満足かなぁ、、、
    後は読者の想像にお任せなのは分かるけど、もう少し先を描いて欲しかったです。

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    2024年12月05日
  • ミカエルの鼓動

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    題名と新聞か何かの内容紹介に惹かれ購入。
    何回か1章は読んでいたが、いつも途中で
    挫折してしまい、ようやく今年読めた。

    内容としては、ロボット手術医師と、
    胸手術派の医師の対立という話で物語は
    進むが、ある患者の手術をきっかけに物語は
    大きく変わる。
    物語の中心であるミカエル(ロボット手術)に
    隠された大きな闇が明かされた時は驚いた。

    登場人物が多いので、その理解をするのが少し
    大変だった。また中盤以降で出てくるある患者の手術に
    ついて過程や手術中の緊迫感や勢いみたいなもの
    が、文字なのに読み手にも画としてはっきり伝わって
    くる。
    また登場人物の心情の移ろい方や画の書き方など、
    細やかな文章表現であるため、それが画として
    読み手にも伝わってくる部分は凄いと思う。
    特に専門用語が多く出てくる医療ものでその辺りを
    分かり易く表現しているところは、良く取材している
    と思う。

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    2024年11月24日
  • 臨床真理

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    臨床心理士・美帆が、担当患者である“言葉の色が見える青年”司と共に、知的障害者更生施設で起こった少女の自殺の謎を解く話。

    序盤はスリルあるストーリーに引き込まれたが、事件の真相が早い段階で予測できてしまったのが残念だった。しかし、司の能力を巧みに物語に絡めた展開は非常に秀逸で、タイトルが“心理”ではなく“真理”にした点に著者のこだわりが感じられた。

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    2024年11月23日
  • ミカエルの鼓動

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    西條先生と真木先生
    ある患者の治療方針に対する考えの
    違いはあれど、患者を救いたい想いは共通

    「白石航の執刀医はひとりじゃない。
    ふたりだ』
    真木先生が術中に西條先生に投げた
    言葉はグッとくるものがありました

    〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

    自分が信じてきたミカエルは、神の使いである天使ではなく悪魔だった。
    己の姿を偽った悪魔が悪いのか、騙された
    自分が愚かなのか。
    自分が患者の命を危険に晒したことに
    間違いはない。悪魔が見せる甘美な
    幻想に惑わされ、現実を見失ったのだ。
    (517-518)

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    2024年11月17日
  • ふたつの時間、ふたりの自分

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    エッセイ集。あまりエッセイを読みなれていないので、読み終えるまで時間がかかりました。
    東日本大震災とコロナは色々な意味でそれまでの日常を変えたよなぁとしみじみ思いました。

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    2024年11月15日
  • 暴虎の牙 下

    購入済み

    これで終わり?ではないよね?

    3部作の最終巻と言うことで期待していましたが、あまりに中途半端ではないでしょうか?

    ガミさんの遺志を継いだ日岡はもっとぶっ飛んでいるべきだし、相手ももっともっと巨悪であるべき!
    ※ステレオで言うなら、汚職にまみれた警視庁上層部

    そこら辺のチンピラに振り回されるのが最終巻なんて、あまりにも悲しすぎます。

    それはそうと、BookLive!の「続きから読む」機能。
    いつオフになりますか?
    鬱陶しいことこの上なし!です。

    #じれったい #ダーク

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    2024年11月10日
  • ふたつの時間、ふたりの自分

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    社会問題を扱った作品、ハードボイルドな作品、柚月さんの作品の背景をほんの少し見させてもらえたような気がする。作家さんに直接お会いする機会はほとんどないけど、エッセイから人柄が滲み出ていて、次の作品もより楽しみになった。
    綺麗な青色が印象的な装丁がGLAYのTERUさんだと知ってびっくり。

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    2024年11月10日
  • 月下のサクラ

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    公安を書いている小説は沢山あるが、ここまで悪役にふっているのは読んだことなかった。個人的な恨みでもあるのかなあとか~どうされてしまったんだろ?
    ということで、続編が待ち遠しくなる程ではないかな、残念!

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    2024年11月10日
  • ミカエルの鼓動

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    ネタバレ

    読みやすかった

    治療も利用しつつ権力を持ちたくなる社会

    両親に対する感情が、医師としての生き方に影響している

    命を救うことと、生きる意味を問うことは別だ

    結果論


    母親が最期を迎えた土地がどんな場所か知りたくて、真木はきた

    西條と真木が似ている

    自分は己であり、己ではない

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    2024年11月01日
  • チョウセンアサガオの咲く夏

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    ネタバレ

    装丁の美しさとタイトルに惹かれて購入した
    「虎狼の血」の柚月裕子初の短編集

    ⑴チョウセンアサガオの咲く夏
    美しい花には毒がある。
    恐ろしいーっ

    ⑵泣き虫の鈴
    泣き虫八彦、大人の石段登る。

    ⑶サクラ・サクラ
    ペリリュー島の戦い
    フィクションとノンフィクションが交差する。
    この手の話には弱いのよ、泣ける。

    ⑷お薬増やしておきますね
    頭が混乱する。
    え?誰が患者?誰が医者?

    ⑸初孫
    想像していた通りの結末でワロタ
    くそ親父

    ⑹原稿取り
    高村先生、一本あり(笑)

    ⑺愛しのルナ
    怖っ
    「美」への執念?あぁSNSに下手なコメント
    したらダメよ、人の人生変えかねない

    ⑻泣く猫
    どんな毒親だったとしても、二度と会えない
    「死」と直面したら、楽しかった思い出と
    悲しさでいっぱいになるんだろうか。

    ⑼影にそう
    実親でなくても子を思い、子のために
    厳しく育てる親の愛を感じる

    (10)黙れおそ松
    ほんま、黙れ(笑)

    (11)ヒーロー
    男の友情物語って熱い
    その熱さが羨ましい。女にはないよね。
    素敵やーん。

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    2024年10月19日
  • 暴虎の牙 下

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    大上さんがどうやってマル暴を転がしていたのかは読み応えあったし温かみも感じられたが、20年後の娑婆を描いた後半は、物悲しさだけが残った。

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    2024年10月17日
  • 臨床真理

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    柚月のデビュー作だが、ミステリというよりD・R・クーンツのような力技のエンターテインメントという印象を受けた。
    ミステリ的な捻りもあるのだが、後の作品に比べるとまだ詰めが甘く上手くいきすぎのきらいがある。
    ただ、導入部から読者を物語に引き込む手法はなかなかのもので悪くない。

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    2024年10月03日
  • チョウセンアサガオの咲く夏

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    柚月さんの短編集。
    薄い本なのに、その中に5分で読めちゃうような短編がたくさん詰まってて、しかも、テイストも違うし時代もバラバラ。
    ちょっと不気味な話やブラックジョーク的なのもあって新鮮でした!

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    2024年09月29日