柚月裕子のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
家庭裁判所調査官補が主人公で、
まだ研修生ながら、実際の案件を担当して勉強、実績を積んで成長していくお話。
病気の妹を助けるために窃盗してまで稼がなければならなかった話。
夫に見捨てられ、子供に過干渉のため、子供の心の居場所が狭くなり、他人を傷つけてしまう子。
モラハラ夫に苦しんで離婚したい妻。
親権争いをしていた夫婦と、どっちも選べない子供。
それぞれの事情や立場があり、生い立ちによって自分の主張すら言えない人達がいる。主張しても互いが譲らず、何が正解かわからないことも多いが、主張の裏に隠された「なぜ」を追い続け、お互いの和解点をみつけて、みんなの新しい人生に繋げていく仕事はすごいなと思った。
いかに心の声を拾い、事情立場を知り、その人をどれだけ理解することが大事か知った。
推測だけではなく、自分の目で確かめてみないとわからないことも多い。
この本から学んだことは、相手を理解するためには、その人の行動、主張には、色んな事情、立場、生い立ちがあるのかイメージし、実際はどうなのかコミュニケーションで探っていくしかない。本人もなぜそう思うのか、そう行動してしまうのかわからないこともある。対話で相手が自分のことを少しでも知るきっかけになれば、対話とはこの先AIのレベルが上がってきたとしても、必要な仕事になるんだなと思った。 -
Posted by ブクログ
オムニバス短編集ということで、本当に短い短編が11編。最後の短編のヒーローが一番長いか?そしてそれは、佐方貞人シリーズのスピンオフ作品。
楽しめました。
■チョウセンアサガオの咲く夏
暗い読後感
実家で母親の介護を続ける女性は子供の頃、けがや体調不良が多かった。その真相は?
■泣き虫の鈴
豪農に奉公に出された少年。奉公先でいじめられながらも耐え続ける毎日。そんなある日、その村に瞽女という盲目の女性の芸子達がやってきて、事件が..
■サクラ・サクラ
パラオで出会った老人が話す太平洋戦争での日本軍の話。ちょっとぞくっときます。
■お薬増やしておきますね
読み返してしまった。美人精神科医とその患者のカウンセリング。
あれあれ?どっちがどっち?
■初孫
ちょびっとブラック。
子供が出来ない夫婦にようやく授かった男の子。
夫が行ったDNA鑑定の結果は..
■原稿取り
これ、コメディ?
編集者が預かった原稿を盗まれてしまって、どうする?っていう展開。
■愛しのルナ
猫を溺愛する女がネットに猫の動画を上げるのに飽き足らず、自分の姿も上げることに..
これはブラックジョークというか..
■泣く猫
ちょっと重い話
亡くなった母親のアパートに弔問に来た女から聞いた母親の話。
■影にそう
瞽女として生きる盲目の女の話。
生きる厳しさを学びます。
■黙れおそ松
これ、パロディ?
大丈夫なの?おそ松君じゃん
■ヒーロー
佐方貞人シリーズのスピンオフ
佐方の事務官の増田は柔道部の恩師の告別式で高校時代の旧友の伊達と再会。大阪で警察官になったという伊達の話を聞いていると、違和感が..その秘密とは..
うまくいかないことってありますよね。
少し、前向きに一歩踏み出せる物語です。
ということで、全部で11編
サラリと読めてしまいます。 -
Posted by ブクログ
題名と新聞か何かの内容紹介に惹かれ購入。
何回か1章は読んでいたが、いつも途中で
挫折してしまい、ようやく今年読めた。
内容としては、ロボット手術医師と、
胸手術派の医師の対立という話で物語は
進むが、ある患者の手術をきっかけに物語は
大きく変わる。
物語の中心であるミカエル(ロボット手術)に
隠された大きな闇が明かされた時は驚いた。
登場人物が多いので、その理解をするのが少し
大変だった。また中盤以降で出てくるある患者の手術に
ついて過程や手術中の緊迫感や勢いみたいなもの
が、文字なのに読み手にも画としてはっきり伝わって
くる。
また登場人物の心情の移ろい方や画の書き方など、
細やかな文章表現であるため、それが画として
読み手にも伝わってくる部分は凄いと思う。
特に専門用語が多く出てくる医療ものでその辺りを
分かり易く表現しているところは、良く取材している
と思う。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ装丁の美しさとタイトルに惹かれて購入した
「虎狼の血」の柚月裕子初の短編集
⑴チョウセンアサガオの咲く夏
美しい花には毒がある。
恐ろしいーっ
⑵泣き虫の鈴
泣き虫八彦、大人の石段登る。
⑶サクラ・サクラ
ペリリュー島の戦い
フィクションとノンフィクションが交差する。
この手の話には弱いのよ、泣ける。
⑷お薬増やしておきますね
頭が混乱する。
え?誰が患者?誰が医者?
⑸初孫
想像していた通りの結末でワロタ
くそ親父
⑹原稿取り
高村先生、一本あり(笑)
⑺愛しのルナ
怖っ
「美」への執念?あぁSNSに下手なコメント
したらダメよ、人の人生変えかねない
⑻泣く猫
どんな毒親だったとしても、二度と会えない
「死」と直面したら、楽しかった思い出と
悲しさでいっぱいになるんだろうか。
⑼影にそう
実親でなくても子を思い、子のために
厳しく育てる親の愛を感じる
(10)黙れおそ松
ほんま、黙れ(笑)
(11)ヒーロー
男の友情物語って熱い
その熱さが羨ましい。女にはないよね。
素敵やーん。