柚月裕子のレビュー一覧

  • 暴虎の牙 下

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    前々作、前作を読んでからだいぶ時が経っていたため、あれ?大上さん死んでなかったっけ?と違和感を覚えながら読み進めていくことに。

    「孤狼の血」よりも前の時代設定だったんですね。

    今作の主人公?である沖の逮捕前後で大上・日岡が入れ替わる展開。その時点で大上さんが亡くなり、そこで時代設定を完全に理解するという乏しい私。

    そんなこんなで沖、三島、重田の三人が半グレとしてヤクザを相手に立ち回るが、日岡の見せ場が少ないように感じ、大上の後継者としての役割がかすんでしまった感がある。

    終盤までは話も入り組んでいて面白かったが、サクッと終わってしまったラストに少し拍子抜けしてしまった。

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    2025年10月28日
  • ミカエルの鼓動

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    ネタバレ

    読み応えあった。
    西條や真木をはじめとする医師たちの、医療や患者に対する真摯な姿勢に救われる思いだった。
    ミカエルに全幅の信頼をおき、未来に期待していながらも、ミカエルの瑕疵の可能性に思い至った時に、患者のことを考え、真木に助手に立ってもらうことを選択した西條の心の柔軟性が良かった。
    反発してるようでいて、出会った時から真木の医師としての姿勢をリスペクトしてしまう西條の人間性。
    あと、西條が雨宮と安易に恋仲になったり、体の関係を持ったりすることがなくて安堵。もしそんなチープなことになったら興醒めだなと薄っすら戦々恐々としながら読み進めたけど、さすが柚木裕子、そんなことには一切ならず。よかった。

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    2025年10月22日
  • 警官の道

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    警官をテーマに、七人の作家が競演する書き下ろし警察短編集

    「上級国民」葉真中顕
    葉真中さんらしい、人間の陰をえぐる短編。
    現代社会の問題を踏まえながら、「下級国民」の強かでしなやかな生息を描きます。

    「許されざる者」中山七里
    刑事犬養隼人シリーズのスピンオフ的短編。
    コロナ禍の東京オリンピックを背景に、不祥事の数々を折り込みます。

    「Vに捧げる行進」呉勝浩
    あのコロナ禍当初の、息苦しい近隣・職場・日本、そして世界。
    「死を捨て街に出る」その衝動を描きます。

    「クローゼット」深町秋生
    性的嗜好を隠して生きる“クローゼット”。
    レイプ事件の被害者と加害者、それぞれの告白を前に、刑事は自らの

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    2025年10月21日
  • ウツボカズラの甘い息

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    ネタバレ

    他の人の感想と同じく後半から引き込まれていきました。前半では文絵と加奈子が殺人を起こしてしまう?と思っていたが、文絵が何も知らない間に、事件が起きていた。というところから、あれ?どうなっていくんだろう?と気になって読み進めました。マルチ商法、宗教、離婚、植物人間、認知症、詐欺、事故、メンタルクリニックなどあやしげなキーワードが散りばめられ、あやしげな人たちのあやしげな世界に淡々と真っ直ぐに真相に迫っていく刑事の様子。真犯人にたどり着いた時にはガッツポーズしたい気持ちになりました。

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    2025年09月28日
  • 月下のサクラ

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    ネタバレ

    事件現場で収集した情報を解析・プロファイリングをし、解決へと導く機動分析係。
    森口泉は機動分析係を志望していたものの、実技試験に失敗。しかし、係長・黒瀬の強い推薦により、無事配属されることになった。鍛えて取得した優れた記憶力を買われたものだったが、特別扱い「スペカン」だとメンバーからは揶揄されてしまう。
    自分の能力を最大限に発揮し、事件を解決に導く――。
    泉は早速当て逃げ事件の捜査を始める。そんな折、会計課の金庫から約一億円が盗まれていることが発覚した。メンバー総出で捜査を開始するが、犯行は内部の者である線が濃厚で、やがて殺人事件へと発展してしまう……。


    500ページ弱あるこの作品のなかで

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    2025年09月26日
  • 臨床真理

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    ネタバレ

    最近 気になる作家さん

    一気に読めたが、性的描写が苦手

    司 共感覚もつ 健常者だとばれないように精神病者を真似る

    警察官である栗原くんをうまく利用しすぎ

    安藤と内田は遠い親戚だと遙が言った
    結局 内田(息子:精神病)は美帆(弟:精神病)を心配していた

    後半から高城が怪しいと感じた
    加奈の相手は高城

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    2025年09月04日
  • パレートの誤算

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    展開が早かったのでなかだるみせずに読めた。
    小野寺のキャラがよかったなあ。
    生活保護の人を支えるケースワーカーの大変さがすごく伝わった。

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    2025年09月02日
  • 猫が見ていた

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    猫が見ていた、という題がピッタリな感じのアンソロジー。人間の営みのそばを通り抜けていくネコチャンみたいな印象

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    2025年09月01日
  • チョウセンアサガオの咲く夏

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    「泣き虫の鈴」と「ヒーロー」という作品が特に好きな作品だった。
    どちらも、自分ではどうにもならないことは受け入れて、それでも前向きに生きていくことの大切さが描かれている。
    でも私はやっぱり柚月裕子さんの作品は、長編作品の方が読み応えがあって好きかなと思いました。

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    2025年08月27日
  • ミカエルの鼓動

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    西條目線で物語が進む。
    揺れ動く心情が細かく感じられる。
    真木と西條が共に行う手術のシーンが1番面白かった。自分の知らない世界だけど、外科医は患者の人生を左右するお仕事なので、ストーリーを読み進めながら色んな意味でしんどいな…と思った。

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    2025年08月09日
  • チョウセンアサガオの咲く夏

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    ネタバレ

    全体:3.4
    佐方スピンオフ:4.3

    全て佐方シリーズのスピンオフだと思って読んでしまいました。

    佐方のスピンオフは最高でした。

    嘘の先には嘘しかない。
    本人だけは自分が嘘を吐いていると分かっている。

    という言葉は心に刺さりました。

    他の作品もつまらなくはないです、





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    2025年07月28日
  • 蟻の菜園 ‐アントガーデン‐

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    ネタバレ

    蟻の菜園(アントガーデン)は、南米の蟻と植物の「共依存」の関係のことで、自分が存在するために相手の存在を必要とする事象。幼い頃に壮絶な体験をした姉妹の関係を暗示する。
    「一見、助け合っているように見えるが、実はそうじゃない。共倒れの坂を転がり落ちているだけだ」

    奇数章の現代(2010年頃)と偶数章の過去(昭和54年)の話が交互に展開されるが、過去に起きた過酷な虐待の描写がきつくて読み進めるのが苦しかった。読書で同じ時間を使うなら、辛い架空の話を追体験するよりも心温まる話が良い。

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    2025年07月23日
  • 月下のサクラ

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    ネタバレ

    公安やら本部長やら、こんなに悪党が蔓延るかっていうレベルの、現実離れした悪さ…
    なので、そこまで感情移入はできなかったですかね。
    今後の泉の活躍に期待。

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    2025年07月22日
  • 蟻の菜園 ‐アントガーデン‐

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    終始重い話だった…
    子供が虐待を受けてしまうのは、やっぱり許せない。
    親も人間なのでイライラもするし、怒鳴ってしまうこともある。
    それは理解できる。
    でも言葉は悪いが親の都合で子供を作っておきながら、過剰な体罰若しくはネグレクトなんて本当に許せない!

    内容的には、⭐️4つけたいとこだったけど、なぜ最後に妹はパチンコにハマってしまったのか…
    辛い幼少期を耐え、お金持ちの旦那さんと結婚もできたのに…。残念すぎるオチ
    ただただお姉ちゃんが可哀想だ…

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    2025年07月20日
  • 月下のサクラ

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    真相には辿り着くが、正義・正解とは何か?を問い続ける作品。スリリングな展開と主人公の芯のある言動が特徴的だが、第一作と比較すると事件は深いが横幅が無いのが少し物足りない。

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    2025年07月14日
  • パレートの誤算

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    安定の内容。

    他の作品もそうだがとても女性作家が書いた作品とは思えない。

    刑事物をこんな描写で書ける女性作家がいるとは改めて驚き。

    神永学の『山猫シリーズ』のような展開で読んでて飽きがこないし、続きが知りたくなる。

    他の作品も読んでいこう。

    ※直木賞が取れれば良いな!

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    2025年07月11日
  • ミカエルの鼓動

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    西條は素晴らしい医者だというのが素直な感想。
    真木の「先のことはそのとき考えればいい、いまは目の前にあることをするだけだ。」というセリフに心が響いた。

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    2025年07月06日
  • あしたの君へ

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    家裁調査官補の大地は、二年間の研修の中で様々な事情を抱える人たちと面会をする。当初は事案の表層しか捉えることができず、この仕事を続けるべきかと葛藤するが、「悩みを抱える人たちの力になりたい」と真摯に向き合う中で成長していく。

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    2025年07月05日
  • 凶犬の眼

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    あっという間に読み終えた。
    日岡がガミさんをこえていく…
    シリーズ3はどうなるんだろう。

    そして国光はさいごまでかっこいい。
    面白かった。

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    2025年06月23日
  • ミカエルの鼓動

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    北海道の医療機関で働いています。地域の描写もストーリーも身近に感じながら読むことが出来ました。
    北海道の自然の豊かさのどかさ、そして厳しさがとてもよく伝わる表現が多かったと感じます。
    少なくとも自分の医療機関では、みんな西條程度の野心や狡さは持ち合わせているだろうし、そこまでする西條が真面目で可哀想にさえうつりました。西條の再起を望み続編を期待したいです。真木のストーリーも読んでみたいです⋯

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    2025年06月17日