柚月裕子のレビュー一覧
-
-
Posted by ブクログ
孤狼の血で大興奮、凶犬の眼で大興奮、そして本書、「孤狼の血level2」で....やはり大興奮した。おうおう、鼻からの出血多量で死ぬど?ぐぬぬ、全て最高ではないか...星が足りぬ。
と、めちゃめちゃに楽しんでいたのだがどうしても何かが物足りない。何だろう。あぁ、アレだ。「漢」の哀愁とそれに伴うアンニュイなカッコ良さだ。アウトローな武闘派だったヤクザ達は良くも悪くも肩身を狭くしていき、ゲスいビジネスで鎬を削る姿は嫌なリアルを纏っている。むむぅ、かっちょいくない...シリーズにて築き上げた「漢」の幻想が崩れてしまうではないか。
....なんて、この落胆はゴリゴリの武闘派上林の釈放によって盛大に破壊 -
購入済み
面白かった
もう一度読みたくなる。いつもこの作者さんの本は生い立ちなどがかわいそすぎて泣けてきてしまう。なぜだかわからないがいつも泣いてしまう。ザラザラした気持ちにもなるが前をむいてほしいなと心から思える作品だなと思う
-
Posted by ブクログ
柚月節、唸る。 柚月裕子作品の良さは、決して八方丸く収まらない、現実に即したところだ。
裏の裏を描き切り、例え理不尽に感じることであってもそれを明日への希望につなげる終わり方で描く。
本書でもそれが余すところなく出ていて、事件が解決しかかったと思わせて真の黒幕を匂わせる、というとんでもない手法に出た。
もちろん、その黒幕が罰されることはないのだが、主人公のまっすぐな気質と生真面目さが、いつか必ずやってくれるだろうと期待をさせてくれる。
ただ、後半、泉の出番が少なくなってしまったのが少々残念。しかしこれもまた、リアリティ追求の結果なのだから仕方がないと思う。 -
Posted by ブクログ
幼女誘拐陵辱殺人事件捜査と冤罪事件への対応を柱にした長編サスペンス。
* * * * *
警察や検察、中央省庁といった権力組織の「権威(メンツ) 第1主義」を問題視したものが柚月作品には多いように思います。
たしかに「官僚は間違えてはならない」という強固な意識が現実に大きな問題を生むケースがよくあるので、テーマになるのは当然のことでしょう。
ところで作者は多くの作品で、そんな「組織の論理」に立ち向かう人物を主人公にしているけれど、本作において、神場は財産を、鷲尾は職を、それぞれ失うことになります。 ( 別作品でも、例えば検事の佐方は内部批判 -
-
Posted by ブクログ
ネタバレドハマりした柚月裕子作「狐狼の血」シリーズの映画版LEVEL2のノベライズ作品。
今日も仕事なのにベッドに入ってから読み始め、結果徹夜で読み終えてしまった^^;
尾谷と五十子の抗争から3年。
「暴虎の牙」で暴れまくった虎よりも危ない奴が登場します。
それは一ノ瀬によって首を落とされた五十子会正平を唯一のオヤジと仁義を通す昭和の匂いがプンプンする上林。
まぁ無茶苦茶にヤバイ奴です。
どんなにヤバイかと言うと相手が生きている状態で目に親指を突っ込み目ん玉を取り出すことを躊躇なくやれる程ヤバイです(><)
本作も痛いシーンが満載ですが、primeにて映画版「狐狼の血」を見た私には活字を -
Posted by ブクログ
ネタバレ午前中に「孤狼の血」を読み終え、勢いそのままにprimeで映画版を楽しみ、夕方からシリーズ第2作となる本作を読み終えました。
「狐狼の血」と比べ、血生臭い抗争シーンが少ない分、非常に静かな作品です。
ヤクザ物で静かな作品って表現もどうかとは思いますが、確かに本シリーズの主人公は警察の日岡ですから本来は血生臭過ぎるのが違うのかもしれませんが...
しかし静かな立ち上がりでしたね。
左遷され田舎の交番勤務となった日岡の静かな日常が心和会の国光の登場とともに一気に荒れ狂う。
「あんたが思っとるとおり、わしは国光です。指名手配くろうとる、国光寛郎です」
「わしゃァ、まだやることが残っとる身 -
Posted by ブクログ
いくつも張り巡らされた仕掛けに唸る 二つの話が同時進行する中で(ただし、タイムラインは違いますが)主軸にこの話がどう絡むのか、という疑問が徐々に溶け、そして「そういうことか!」と膝を打つ。
尚且つ被害者と容疑者の名は明かされず、読み進めなければ復讐は達成されたのか分からない。
ああ、失敗に終わったのかと思わせてのそういう形での復讐か!と、また唸らされる。
息子を不慮の事故で失った夫婦の悲しみは如何ばかりか。
それが正当に裁かれない無念は如何ばかりか。
容疑者の無実を証明する佐方は被害者の敵ではなく、しかしそれは被害者の味方という意味ではなく、「裁かれるべき罪は裁く」ことを徹底している。
-