柚月裕子のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
孤狼の血で大興奮、凶犬の眼で大興奮、そして本書、「孤狼の血level2」で....やはり大興奮した。おうおう、鼻からの出血多量で死ぬど?ぐぬぬ、全て最高ではないか...星が足りぬ。
と、めちゃめちゃに楽しんでいたのだがどうしても何かが物足りない。何だろう。あぁ、アレだ。「漢」の哀愁とそれに伴うアンニュイなカッコ良さだ。アウトローな武闘派だったヤクザ達は良くも悪くも肩身を狭くしていき、ゲスいビジネスで鎬を削る姿は嫌なリアルを纏っている。むむぅ、かっちょいくない...シリーズにて築き上げた「漢」の幻想が崩れてしまうではないか。
....なんて、この落胆はゴリゴリの武闘派上林の釈放によって盛大に破壊される事となる。安息をかろんじた数行前の自分を責めたくなるくらい、警察を巻き込んだ背筋も凍る壮絶なヤクザ抗争が待ち受けていた。ウヒョッ(歓喜の小声)
孤狼の血を一言で表すと「カッコ良い」だったのだが、本作はずばり「怖い」だ。映画のノベライズだから致し方ないが、演出に力を入れているご様子。柚月裕子作品では無い事実を明確に主張しているかの様だった。故に心理描写は軽薄で、人物に対して掘り下げた展開は望めない。しかし、それが凄く面白い。真のエンターテインメントの開幕だった。
ヤクザとズブズブに癒着していた大上の跡を継いだ日岡が繋いできた安息。これが上林の登場によって猛スピードで崩れ始める。終始暴力と血みどろな抗争に私の脳みそは私の眼球を休ませようとしない。即席ブラック企業の出来上がりだ。
なにより亡き大上刑事のリスペクトを強く感じる。やはり彼無しではこのシリーズを語る事は出来やしないだろう。日岡に被さる大上の背中は重たく、そして偉大だった。この調子だと近い未来私は、「大上」の名を聞いただけで涙を流せるくらいまで調教される事だろう。パブロフのなんちゃらだ。
展開は本の薄さに比例してスピーディだがやっつけ感は全く無い。むしろものの2.3時間でここまで内側からウキウキする事が出来るなんて、人は贅沢を極めたらこんな気持ちになるのだろうか。
上林と日岡を除くヤクザと警察の相関が完全にモブ扱いなのが非常に勿体ない。更に上林の行動理念が親父である五十子正平への忠義と仁義故の物なのか、はたまた自分本位の暴走なのか...真意が掴めなかった。彼の過去については時間が許すのなら何ページでも追い続けたい。だから是非、「異常な人」枠から抜け出してあげて欲しい。彼を主役にして欲しいのだ。もっと見ていたい。エピソードゼロ、孤狼の血LEVEL0を...あぁ、私の願望も暴走が止まりません。
「漢」の「人情」「仁義」を前作程に感じる事は出来なかったがエンタメの最高峰を堪能した。これを読んで映画を素通りする事は難しい。意地でも時間を作るぞぉ!(´﹃`)ジュル -
購入済み
面白かった
もう一度読みたくなる。いつもこの作者さんの本は生い立ちなどがかわいそすぎて泣けてきてしまう。なぜだかわからないがいつも泣いてしまう。ザラザラした気持ちにもなるが前をむいてほしいなと心から思える作品だなと思う