あらすじ
広島の裏社会を治めていた呉原東署の刑事・大上亡き後、その遺志を継いだ若き刑事・日岡秀一。
警察権力を用いて暴力組織を取り仕切っていたが、広島に再び、抗争の火種が。
出所した“悪魔”上林が、日岡により壊滅状態に追い込まれた五十子会を再興すべく動き出したのだ。
復讐に燃える上林は、常軌を逸した残忍な手段で勢力を強めてゆく。
信念の刑事・日岡と、極道としてしか生きられなかった男・上林の、哀しき死闘が幕を開ける!
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映画を見てから、読んだ
しかも孤狼の血シリーズ読んでないのに
いきなりLevel2を読んでしまった
映画のまんますぎて
(というか映画が小説のまんまなんか)
あっという間に読み終えた
鈴木亮平の耳の尖った感じとか
もうそのまんまやない?
村上虹郎もチンタのまんまやし。
西野七瀬が残念すぎるけど。
↑この人のせいで格が下がってる気する
すみません
映画の感想しか書けません
あれ?みんなの感想読んで気づいた
これノベライズなんね…(笑)
Posted by ブクログ
原作・柚月裕子、映画脚本・池上純哉、ノベライズ・豊田美加『小説 孤狼の血 LEVEL2』角川文庫。
映画『孤狼の血』のオリジナル続編映画『孤狼の血 LEVEL2』の脚本をベースにしたノベライズ小説。小説『孤狼の血』と『凶犬の眼』との間をつなぐ物語となっている。オリジナル映画のノベライズというと原作のイメージを損なうのではないかという懸念もあったのだが、そんなこともなく非常に面白い作品に仕上がっていた。
広島の裏社会の暴走を食い止めていた呉原東署の刑事・大上が亡き後にその意思を継いだ若手刑事の日岡秀一は再び広島の裏社会に新たな抗争の火種が燻るのを感じた。日岡が壊滅状態に追い込んだ五十子会を復興するために刑務所から出所した残虐で冷酷無比の怪物・上林が復讐のために形振り構わず動き出したのだ。
警察組織にも疎まれ、エスのチンタを失った日岡は上林と対決するが、その闘いの果てに待っていたのは……
本体価格620円
★★★★★
Posted by ブクログ
本作は小説であるが、小説のシリーズ第1作を原案にした映画の“続篇”として企画制作された映画の脚本を下敷きにしながら起こした小説となっている。「映画の尺」という分量の物語を小説化しているので、読み易い分量の小説に纏まっている。
『孤狼の血』のシリーズについては、映画を愉しく観たという経過が在り、小説の『孤狼の血』を読み、小説がシリーズ化されていたので第2作の『凶犬の眼』も読んだ。更に本の登場まで少し待った第3作の『暴虎の牙』も愉しく読んだ。
映画も、3作の小説も知る“一ファン”と「映画の2本目が在るなら?」と考えれば、第3作の『暴虎の牙』を下敷きに脚本が創られるというようなことを予想した。が、それが見事に「好い意味!」で裏切られた…この小説の下敷きになった脚本が新たに創られた訳である。
『小説 孤狼の血 LEVEL2』の物語は映画やその原案となった小説の物語が幕を引いた後、小説第2作の『凶犬の眼』の物語が始まる辺りの少し前の時期を想定していると見受けられる。
“シリーズ”という作品に関しては、自身のように面倒なことを言い出すファンが往々にして在るということで、ここまで面倒な能書きになっていることは御容赦願う…
国立大学を卒業後に県警に奉職している日岡刑事は呉原東署で、暴力団事案担当の“ガミさん”こと大上刑事と仕事をしていた経過が在った。暴力団抗争が燃え上がろうという情勢下、抗争を鎮静化しようと画策していた大上刑事は殺害されてしまっていた。その大上刑事の事件の後も日岡刑事は呉原東署で活動を続けていた。日岡刑事は、大上刑事の後継者を自認し、暴力団抗争を抑え込むことに腐心していた。
呉原では老舗の尾谷組に対し、広島の大勢力である仁正会の参加である五十子会が対立するというのが暴力団の業界の構造であった。そうした中、五十子会は会長が殺害されてしまって勢威が削がれていた。そんな街に、殺害された会長に最も可愛がられていた五十子会の幹部であった上林が刑期を終えて還って来たのだった。
そして猟奇的な殺人事件が発生する。ピアノ講師をしていた女性が無残な遺体で発見された。殺害された女性は、五十子会の上林が服役していた刑務所の刑務官の妹であった。
殺人事件の特捜本部が立ち上がった中、呉原東署から日岡が本部に召集された。殺害された女性が、五十子会の上林が服役していた刑務所の刑務官の妹であったことから、呉原の暴力団関係の事情に明るいという事情だが、この特捜本部の管理官を務めることになったのは、大上刑事が健在であった頃に色々と在った嵯峨であった。
凶悪な、或いは凶暴な破壊的暴力の権化のような上林が広島の暴力団の業界を瞬く間に席巻し、呉原に大きな抗争の火種が沸き起こる。それを阻もうとする日岡刑事は如何するのか?
という闘いの物語である。大変愉しく読んだ!!!
Posted by ブクログ
映画化にあたってノヴェライズされたもの。前作の背景や登場人物は残っているが映画は別物と思えば読める。やくざの抗争に巻き込まれていく刑事が主役だが復讐を企むやくざの残虐さがメインのようだ #カドフェス
前作で日岡が心酔する刑事の大上がなぶり殺しに会った(ここまで読んで手を放しそうになった)後、刑事二課暴力団係の跡を継いだ日岡が三年後の抗争に巻き込まれる。
呉東署管内のやくざ組織は、大上の死から三年、一応の静けさを保っている。日岡は争いを避けるため、大上の足跡通り組織の中に入り込んで権力を楯に抑え込んでいる。だがやはり彼は線が細い、暴力団向けには多少弱いところがある。
以前、日岡が糸を引いて、五十子会の会長を今は服役中の尾谷組の組長だった一ノ瀬に殺させ、抗争を事前に止めた。そんな経緯で、呉のやくざ組織尾谷組と広島仁正会の手打ちで終止符が打たれた。
しかし遺恨の火種は燻り続けていた。
凶悪犯を集めた拘置所を出所した上林は、オヤジと呼んで慕っていた五十子会の会長の遺影を持ったわずかな舎弟に出迎えられた。二代目を継いだ角谷は来ていない。
服役中に世界は変わっていた。
上林は出所の挨拶まわりの前に、刑務官をしていた神原の妹を襲う。
刑務所で恐れ気もなく暴力を振るう凶暴な上林は懲罰房で刑期を過ごした。
刑務官に対する逆恨みをピアノ教師の妹に向けて残虐に殺した。
防音のピアノ室で助けも呼べなかった。
広島県警は殺人事件の捜査を始めるが、特別に日岡も参加することになる。仲間内で日岡はアウトロー不良刑事と噂されるようになっていた。
上林は次に、冷血さながらの残酷さで五十子会二代目夫婦を殺し、日岡が内偵に潜り込ませていたチンタ(近田幸太)も覚醒剤を打って撃ち殺す。
チンタの姉は日岡の愛人だったが、このことで日岡を恨んで離れていく。
上林の行動は激しくなり、日岡の鎮静策などは歯が立たなかった。殺人事件の被害者は一様に眼をつぶされていた。
上林の過去を調べると、悲惨な少年時代が浮き彫りになる。育児よりも惨く利用され虐待され腹を減らしろくに教育も受けていなかった。中学の時両親を滅多刺しして殺しその目を潰した。捕まって少年院で成長した。
五十子会に入り会長に可愛がられ深い恩を感じていた。
死体は眼が潰されていた。これで犯人は上林だとされたが、捕まる前に尾谷組(かつて一ノ瀬が組長だった)への報復抗争が近いと思われた。先回りした日岡が襲われ殺される寸前にパトカーが追いついた。
しかしこれが抗争に発展して、ついに日岡と上林の対決になる。
これは、柚月さんの原作の流れとは言うものの、もう手加減なしの殺し合い、ということで、目を覆いたくなるシーンは、前作の大上刑事の虐殺で恐れをなしていた。
こういったハードな残虐事件の描写を読むのは苦手なところもある。
一面この世界に入るには哀切な過去があり、暴力団の世界に逃げ込んだ傷を持つ人間という見方もあり、読ませるためか、その反動というか世間に向ける目は冷たく、残酷さがむき出しの描写は目を覆うばかりだった。
参考のために見てみた宣伝のビデオは、読む前のイメージづくりに役立った。俳優たちも素に戻れば、コメントは語彙も豊富で、こういう人たちが演じれば残酷さも深み(?)が出ているだろうかと思った。劇場で見ることはないと思うが。テレビで放送されれば見るかも(;^_^A
松坂桃李さんは前作「孤狼の血」でブルーリボン助演男優賞を受けている。主演男優賞は大上役の役所広司さん。
今回は上林(鈴木亮平)のすさまじい狂演の陰になった感じだった。
次作の「凶犬の眼」を柚月さん絡みで買ってきて積んでいるが、今までどうも手がでなかった、最初のページを開けてみると、地方ののんびりした田舎に配置換えになった日岡巡査の日常から始まっていた、それでもこれを読んだ後では題名もそうだが、穏やかにすみそうにない予感で手を出しかねている。
Posted by ブクログ
孤狼の血で大興奮、凶犬の眼で大興奮、そして本書、「孤狼の血level2」で....やはり大興奮した。おうおう、鼻からの出血多量で死ぬど?ぐぬぬ、全て最高ではないか...星が足りぬ。
と、めちゃめちゃに楽しんでいたのだがどうしても何かが物足りない。何だろう。あぁ、アレだ。「漢」の哀愁とそれに伴うアンニュイなカッコ良さだ。アウトローな武闘派だったヤクザ達は良くも悪くも肩身を狭くしていき、ゲスいビジネスで鎬を削る姿は嫌なリアルを纏っている。むむぅ、かっちょいくない...シリーズにて築き上げた「漢」の幻想が崩れてしまうではないか。
....なんて、この落胆はゴリゴリの武闘派上林の釈放によって盛大に破壊される事となる。安息をかろんじた数行前の自分を責めたくなるくらい、警察を巻き込んだ背筋も凍る壮絶なヤクザ抗争が待ち受けていた。ウヒョッ(歓喜の小声)
孤狼の血を一言で表すと「カッコ良い」だったのだが、本作はずばり「怖い」だ。映画のノベライズだから致し方ないが、演出に力を入れているご様子。柚月裕子作品では無い事実を明確に主張しているかの様だった。故に心理描写は軽薄で、人物に対して掘り下げた展開は望めない。しかし、それが凄く面白い。真のエンターテインメントの開幕だった。
ヤクザとズブズブに癒着していた大上の跡を継いだ日岡が繋いできた安息。これが上林の登場によって猛スピードで崩れ始める。終始暴力と血みどろな抗争に私の脳みそは私の眼球を休ませようとしない。即席ブラック企業の出来上がりだ。
なにより亡き大上刑事のリスペクトを強く感じる。やはり彼無しではこのシリーズを語る事は出来やしないだろう。日岡に被さる大上の背中は重たく、そして偉大だった。この調子だと近い未来私は、「大上」の名を聞いただけで涙を流せるくらいまで調教される事だろう。パブロフのなんちゃらだ。
展開は本の薄さに比例してスピーディだがやっつけ感は全く無い。むしろものの2.3時間でここまで内側からウキウキする事が出来るなんて、人は贅沢を極めたらこんな気持ちになるのだろうか。
上林と日岡を除くヤクザと警察の相関が完全にモブ扱いなのが非常に勿体ない。更に上林の行動理念が親父である五十子正平への忠義と仁義故の物なのか、はたまた自分本位の暴走なのか...真意が掴めなかった。彼の過去については時間が許すのなら何ページでも追い続けたい。だから是非、「異常な人」枠から抜け出してあげて欲しい。彼を主役にして欲しいのだ。もっと見ていたい。エピソードゼロ、孤狼の血LEVEL0を...あぁ、私の願望も暴走が止まりません。
「漢」の「人情」「仁義」を前作程に感じる事は出来なかったがエンタメの最高峰を堪能した。これを読んで映画を素通りする事は難しい。意地でも時間を作るぞぉ!(´﹃`)ジュル
Posted by ブクログ
正直、期待してなかったけど、
めちゃくちゃ面白かった。
確かに、大上の後釜をこんな若造に?
って思って読み始めたから色々と納得。
全体的に観てもスカッと読み終えた。
まだまだ続きが読みたい作品。
Posted by ブクログ
ドハマりした柚月裕子作「狐狼の血」シリーズの映画版LEVEL2のノベライズ作品。
今日も仕事なのにベッドに入ってから読み始め、結果徹夜で読み終えてしまった^^;
尾谷と五十子の抗争から3年。
「暴虎の牙」で暴れまくった虎よりも危ない奴が登場します。
それは一ノ瀬によって首を落とされた五十子会正平を唯一のオヤジと仁義を通す昭和の匂いがプンプンする上林。
まぁ無茶苦茶にヤバイ奴です。
どんなにヤバイかと言うと相手が生きている状態で目に親指を突っ込み目ん玉を取り出すことを躊躇なくやれる程ヤバイです(><)
本作も痛いシーンが満載ですが、primeにて映画版「狐狼の血」を見た私には活字を読みながら脳内に動画として絵が浮かんできました。
本作で何人死んだんだろう?
数えてもなかったですが、シリーズで最も多くの死者が出たと思います。
原作では語られなかったオリジナルストーリー。
残念なのは勾留されているので、本作で一ノ瀬の出番がなかったこと。
ガミさんの魂をジッポと共に引き継いだ日岡。
続編を期待しちゃダメなのかなぁ...
説明
内容紹介
2021年夏公開の映画「孤狼の血 LEVEL2」完全ノベライズ!
広島の裏社会を治めていた呉原東署の刑事・大上亡き後、その遺志を継いだ若き刑事・日岡秀一。
警察権力を用いて暴力組織を取り仕切っていたが、広島に再び、抗争の火種が。
出所した“悪魔”上林が、日岡により壊滅状態に追い込まれた五十子会を再興すべく動き出したのだ。
復讐に燃える上林は、常軌を逸した残忍な手段で勢力を強めてゆく。
信念の刑事・日岡と、極道としてしか生きられなかった男・上林の、哀しき死闘が幕を開ける!
著者について
●豊田 美加:ノベライズ作家。作品にドラマシリーズ「SPEC」、「おんな城主 直虎」ほか多数。
●柚月裕子:1968年、岩手県生まれ。2008年、『臨床真理』で『このミステリーがすごい!』大賞を受賞し、デビュー。13年『検事の本懐』で第15回大藪春彦賞を受賞。16年『孤狼の血』で第69回日本推理作家協会賞を受賞。丁寧な筆致で人間の機微を描きだす、今もっとも注目されるミステリ作家の一人。他の著書に『凶犬の眼』『暴虎の牙』『最後の証人』『検事の本懐』『検事の死命』『検事の信義』『蟻の菜園‐アントガーデン‐』『パレートの誤算』『朽ちないサクラ』『あしたの君へ』『慈雨』『盤上の向日葵』などがある。
Posted by ブクログ
狐狼の血の続編?なので買った一冊。
刑事と極道の戦いの話
前作の狐狼の血となんか雰囲気が違う気がした。
ノベライズ?よくわからないが脚本が派手につきすぎてる感じ。
結構グロい表現もあったし
なんか一線を越えちゃったみたいな
ネタバレになるかもしれないが
警察の上層部の人間が主人公のやり方が気に入らないからといってヤクザを利用して邪魔をするかね?と思った小説でした。
Posted by ブクログ
先輩刑事・大上の遺志を継いで暴力組織を取り仕切っていた広島の若き刑事・日岡秀一と、日岡により壊滅状態に追い込まれた五十子会の復讐に燃える男・上林との死闘を描いた作品。
柚月裕子の著作「孤狼の血」と「凶犬の眼」の間で日岡に起こった出来事や駐在になった経緯がわかる興味深い作品だった。著者が異なるものの、違和感なく楽しめた。
ただ、ストーリーどうこう以前に、上林による凄惨な殺人の描写がとても痛々しい。
読みながら、思わず身悶えてしまった。
このグロさを映像化してるんだから、映画は、怖くて見れる気がしない。
脳内映像で上林=鈴木亮平は、十分大暴れしたので、もう、お腹いっぱい。
Posted by ブクログ
ガミさんシリーズ。
日岡の成長?を見届けるべく読んだ。
一気読みではあったが、途中、あまりにグロテスクで吐き気がする部分もあった。
柚月さんらしい、ヤクザの哀愁、人物描写がなく、ただただ暴力の応酬。。。
映画化のための脚本?だからドンパチを派手にやらないといけないんだろうけど、、、いただけないね。
Posted by ブクログ
時系列で言うと、〈狐狼の血〉と〈凶犬の眼〉との間の話。
ノベライズとあって、原作小説にはない一種のエンターテイメント性が盛り込まれている。
らしくないと言えばらしくない。
映画として成立させられるよう演出が入り、それが原作とは違う匂いがする原因と割り切って読むと楽しめる作品だ。
本の薄さの割に内容は濃く、組内部の衝突がメインのため流れは比較的分かりやすい。
主人公日岡が大上に倣って悪徳刑事になろうと奔走し、大上になり切れない姿には胸がジリジリとした。
Posted by ブクログ
映画観てからのノベライズ。
細かい部分で、「あ、なるほど」ってなることがいくつかあったので、もう一度観たくなってしまった。例のシーンは、文字にするとよりエグい。
この流れで狂犬の眼も映画化されるのかなー。