柚月裕子のレビュー一覧

  • 誓いの証言

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    シリーズ5冊目。今回の佐方はリアルタイムな弁護士。大学の同級生で友人だった久保弁護士から不同意性交等罪の弁護依頼を受ける。
    香川県の蕃永石の新旧交代に生じた軋轢や小さなコミュニティの排除等により不遇な運命を背負った晶が事件の発端。
    裁判シーンは読み応えがあったが、ターゲットを久保にした理由や婚約者との別れの理由等々いくつか腑に落ちないところがあったな。令和の事件なのにどこか昭和感が漂うノスタルジックな一冊。

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    2026年09月13日
  • 誓いの証言

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    ネタバレ

    佐方貞人シリーズ第5弾
    大学時代の同期で弁護士の久保利典が行きつけのクラブの女性に不同意性交等罪で訴えられた。
    佐方貞人の仕事は素晴らしかったが
    もう少し刺激が欲しかった。
    温かい話しでまとまってる感じはするが、冷静に考えたら久保利典はクソだな( ; ; )
    続編が出たら又読むと思う‥

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    2026年09月08日
  • 教誨

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    田舎の悪いところがよく描かれてると思った。彼女が小さい頃から今までの人生、何が悪かったのだろうと言葉に出てしまう。悲しい話だった。

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    2026年09月07日
  • 逃亡者は北へ向かう

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    ネタバレ

    東北大震災の中、殺人犯として追われる身になった青年。
    自身も被災した刑事は、青年の人生を辿りながら彼を追う。
    第173回直木賞候補作。

    はあ~ このやるせない読後感は「教誨」と似てますね。
    真柴が不憫で、どうしても”たられば”を考えてしまう。
    手紙を読めたことは救いになったんでしょうか。
    災害時、自衛隊や警察消防の方は辛いですね…理代子の立場だったら同じようになるかもしれない。小さい娘が亡くなった極限の状態で、頭ではわかっていても「探さなかった」事が許せないかもしれない。
    そんな中でも陣内が真柴やその父に自分を重ね、心に寄り添って捜査していたのが印象的。

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    2026年09月06日
  • 逃亡者は北へ向かう

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    ちゃんとサスペンス。震災をきっかけに色々巻き込まれる主人公。自分の意思ではないうんめいのようなものに取り巻かれなんとも悲しい気持ちにさせる。不運が多すぎる。

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    2026年09月06日
  • 逃亡者は北へ向かう

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    ネタバレ

    読むのは2回目。震災がらみの話し。
    主人公も警察も震災によって色々な感情を持ちながら話しが進んでいく。何とも言えない。

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    2026年09月02日
  • 風に立つ

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    家族だから互いの本音を上手く伝えられずすれ違って溝が深く空いてしまう
    少年保護観察委託を引き受けた南部鉄器の工房の親子の物語
    読みやすい1冊

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    2026年08月31日
  • パレートの誤算

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    貧困ビジネスに生活保護を利用するヤクザが登場してからはテンポアップするが、中盤までのモタモタにイラつく。

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    2026年08月29日
  • 教誨

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    新刊発売時に買ったものの、なんか暗そうだしなぁ…と読むのを日延べしていた一冊。読み始めたら2日で読み終わりました。

    田舎の良くないところがこれでもかと煮詰まったように出てくる作品。別に田舎だから悪いわけではないのだけれども。物事には良い面と悪い面があるので、良くも悪くも人は社会動物だから社会の中での評価と共にしか生きられない存在なのだよなぁと思い知らされる感じです。こういう共同体というか息苦しいほどの密な社会を嫌って、都会に出て戻らない人がいるのはよく理解出来る気がする。

    後は男の身勝手さ、横暴さが非常にわかりやすく表現されている。一昔前の昭和の男どもってこんな感じの考え方だったんだろうな

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    2026年08月28日
  • パレートの誤算

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    ベテランケースワーカーの殺人をきっかけに、新人ケースワーカーがその理由に辿り着くまでを描いている。
    生活保護受給者の後ろで糸を引く暴力団は人の弱みに漬け込んで精神的に支配し、真っ当に生きようとする生活者の足をつかんで離そうとしない。
    結果的に貧困ビジネスに加担する事になる猪又や佳子も、きっかけはどこにでもありそうなエピソードで、魔がさせば自分も道を踏み外してしまうかもしれないと感じた。

    経営が苦しく不正受給に手を染めなければ生き残れなかった菅野病院も、一回の判断ミスが後戻りできない所にまで行ってしまったと思うと、つくづく暴力団に関わるきっかけができると果てしないんだと恐ろしくなった。
    裏切れ

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    2026年08月26日
  • 逃亡者は北へ向かう

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    両親にも、育ての親となった祖父にも十分な愛情を注がれなかった男の物語。様々な親子の関係性が交錯しながら話は進んでいくが、あまりに救いがなく、読んでいて辛かった。 また、震災の被災者にはまさにこのような場面を経験した方が多くいたのだろうと思うと、一人の親として尚更胸が詰まる。 風化しつつあった震災の恐怖を改めてリアルに感じられたのは貴重な体験だったと思う一方、娯楽としての読書としては私には少し重すぎた。

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    2026年08月26日
  • 風に立つ

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    中々の長編でしたが、とても読みやすかったです。補導委託で少年を迎え入れるという、とっつきにくいテーマを、家族の話に引き寄せて描いていたので、誰にでも受け入れられやすい形になっていたのかなと思います。近すぎて、気持ちが見えなくなってしまう。どんな家族にも、あるのではないでしょうか。

    よくまとまっていて映画などにはしやすそうですが、全体的に物足りなく、そこまで感情は動かされませんでした。

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    2026年08月24日
  • ミカエルの鼓動

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    ん〜話自体は面白かったけど、その時にちゃんと起きるっていうのはご都合主義過ぎませんかね?

    そやろなぁ〜って思いながらですよね〜ってなって冷めた。惜しかった。

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    2026年08月24日
  • 朽ちないサクラ

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    「朽ちないサクラ」か…なるほど…となりました。ラストでの泉の前向きさに救われます。
    公安の怖さを知った後で、自分の信じる正義を貫くため、警察に居続ける選択をするのは勇気のいる事だと思う。
    次作での泉にも期待!

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    2026年08月23日
  • パレートの誤算

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    ネタバレ

    「パレートの法則(2割の人間が全体の8割を支える)」をモチーフに、福祉の現場に潜むセーフティネットの真実を浮き彫りにする物語。

    ケースワーカーの日常や不正受給、貧困ビジネスの実態が詳しく描かれ、社会問題への知見が大きく広がった。

    ご都合主義な展開はあるものの、事件の謎が一本の線へ収斂していく終盤の疾走感とリーダビリティは抜群。
    残酷な現実を描きつつも根底には弱者への温かな眼差しが流れており、最後は穏やかな心地で読み終えることができた。

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    2026年08月23日
  • あしたの君へ

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    家裁調査官を題材にした小説はあまり読んだことがなくて。正直、今まで仕事の内容は漠然としか知らなかったですが、非常に重いお仕事なんですね…。
    若い調査官補さんが悩んで成長していく姿がなんとも初々しくて応援したくなります。

    同じく柚月さんの小説で「風に立つ」という補導委託のお話があるかと思いますが、それに通ずるような作品でした。

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    2026年08月19日
  • 逃亡者は北へ向かう

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    2025年の直木賞候補作として注目されていたので読んでみました。主人公の青年は、故意ではないにしても2人の命を奪ってしまいます。この殺人に至った経緯があまりにも運が無さすぎで、悪い職場の先輩とその喧嘩相手の半グレの方がよっぽど悪役でした。生まれてからずっと運に見放されていた青年の最後の最後まで運が無い物語でした。震災被害者の心情を描きつつサスペンスに仕立てた割と惹き込まれるお話でしたが、直木賞とまでは言えないかなぁ?!と思いました。実際2025年の直木賞は該当無いとの事でした。

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    2026年08月17日
  • 教誨

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    ネタバレ

    自分の子供と他の子供を殺した死刑囚の遺した言葉の真意を探る物語

    読み終わっても、響子が許されないことをしたことに変わりはないけれど、そうするに至った経緯を作ったのはその周りの人間であることは間違いないと思った。

    彼らのほとんどは事件後も決して自分の非を認めず、あたかも自分は無関係です、みたい感じで自分たちの行為を振り返ることはないんだろうなと想像した。

    今作のテーマとは少し外れているかもしれないけど、印象的だったのがいわゆる「いいとこの家」の人間たちの持つ高いプライドからくる自分たちより下の身分の者たちへの傲慢な態度だった。

    過去自分たちが地主やその家系だったからといって嫁入りしてきた

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    2026年08月15日
  • 風に立つ

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    26年夏休み、一気読み、おもしろかった。
    岩手、南部鉄器の職人一家、というか工房で、家庭裁判所の補導委託を引き受ける話し。春斗は、粗野で悪質な手に負えない非行少年という感じはしない。ずる賢さがあるわけでもなく、多くはこういう非行少年なのかな。孝雄と悟との親子関係も、悟は職人を継いで腕を磨いてるわけだし、それほど深刻な葛藤があるようには思えなくて、いまいち物語に没入できない感じがあった。ただ、話の展開に合わせて春斗が変わっていく様子がおもしろくて、一気読みだった。
    いくら親が子のためと思っても、子どもは思い通りに動かない。別人格ってこと、忘れがち。それでもなんとかしたいと思ってしまう。それが親子

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    2026年08月15日
  • 誓いの証言

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    久々の佐方弁護士シリーズ。過去と現在が交互に、きちんとそれぞれの時系列どおりに進んでいくので、早い段階で事件の真相は分かる。あとは法廷でどのように明らかにしていくのかっていうところに期待があったが、わりと普通だった⋯。ほかの方の感想にもあるが、たまたま目についたとはいえ、この人を狙うか?みたいな⋯顔覚えてたんだーとか。
    最後は救われる終わり方だったけれども、八方丸く収まる、無難な終わり方という気も。きっとおもしろいはずだ!と思っていた分やや期待外れ感は否めない。無難におもしろくはあった。

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    2026年08月15日