柚月裕子のレビュー一覧

  • 教誨

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    ネタバレ

     題名の教誨に惹かれて手にしましたが、教誨師さんはあまり関係なかったのね。 
     映画化されることが多い柚月さんですが、実は自分は苦手で、読んでいてあまり気分がよろしくないです。
     秋田連続児童殺人事件に酷似している題材を扱っただけに、そうだったのか!が欲しかったんだけど、あれだけ探し回ってこれかい、ですね。はっきり言って本人にしか分からない心情を勝手に都合よく書かないでほしい。それより、この事件で傷ついたり、傷つけたりした人なら取材もできるんじゃないかな。
     どうでもいい樋口たちとのやりとりとかにページを割きすぎで、こういうところでテンポが落ちちゃうんだよね。

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    2025年12月22日
  • 逃亡者は北へ向かう

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    震災の背中に殺人事件が起こったら…という設定は新しかった。
    ただ、うまく言えないけど「東日本大震災」っていう圧倒的なリアルの災害の描写があるだけに、逆に「スナックで荒れまくる半グレ」、「なぜか自宅を特定して待ち伏せる半グレ」、「なぜか懐く男児」などなどが、非リアルで展開が無理矢理な感じもした。

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    2025年12月20日
  • 教誨

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    ネタバレ

    閉鎖的なとある地域で起こった幼児殺害事件。身分差、排他、いじめ、搾取、精神的虐待、虐待の連鎖…と、言葉を並べるだけでも辛いことが重なり合っていますが、残虐なシーンはなく、主人公と死刑囚の二人称で、物語は淡々と進みます。
    幼女2人の命を奪ったことは許されざることですが、根本的な解決のないまま、実行犯だけが刑に処される死刑制度について、あらためて考えさせられる作品でした。

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    2025年12月18日
  • 蟻の菜園 ‐アントガーデン‐

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    ネタバレ

    一章は正直面白くなくて全然進まなかったけど、二章に入ってからはページをめくる手が止まらず一気に読んでしまった。
    途中までは面白かったけど、ギャンブル依存になって借金し始めたあたりからはうーん、って感じだった。
    ありきたりというか、面白みがないというか、作者は虐待されてきた子供のリアルなその後を書きたかったのかもだけど、自分には合わなかった。
    でもこれが現実なのかも。

    一番悪いのはもちろん父親だけど、虐待してた親に子供を返しちゃいけないよね。改心したから返してくれなんて虫のいい話はないだろ。

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    2025年12月17日
  • ウツボカズラの甘い息

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    ネタバレ

    ウツボカズラは甘い蜜で虫をおびき寄せ、中に落ちた虫を食べながら生きる食虫植物。このウツボカズラのように甘い話で獲物を寄せつけて、金を搾ったら姿を消す詐欺師の話。ターゲットとなった主婦は、家事と育児に追われた生活からセミナー講師としての生き甲斐を見つけたが、これは投資詐欺の一部だった。平凡な主婦が追い詰められていく。実は家族構成が違っていたという意外な展開に期待したが、最後は1人の悪人に帰着させる強引な落ちで残念だった。

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    2025年12月15日
  • 盤上の向日葵(下)

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    前半は結構悪くなかった。苦学生の上条が真剣師と出会い巻き込まれていく話は、サクセスストーリーの要素もあって頁が進む感じ。
    ただ上巻は警察パートと犯人(?)パートが半々くらいであったのに、下巻になって急に警察パートは激減して、最後まであまり見どころがないまま終わっちゃったから、前半あんなに捜査にも頁を割いたのに…とは思っちゃった。

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    2025年12月14日
  • 慈雨

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    久しぶりに警察小説を読んだ。

    主人公の神場は警察を定年退職し、妻と四国の巡礼の旅に出る。
    物語は始終短調で一番札所から八十八番札所までの巡礼を重ねていく中の心情と現役刑事 緒形への電話での会話で物語は静かに続いていく。

    展開が気になり離脱することなく読み終わったが、、読後感はやはり陰鬱としたままだった。

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    2025年12月14日
  • 合理的にあり得ない 上水流涼子の解明

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    さらっと読みやすい短編集。ドラマから先に入っちゃったからもう天海祐希と松下洸平にしか考えられなかったけどおもろかった

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    2025年12月13日
  • 慈雨

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    大好きな作家である柚月裕子の作品だが、主人公が暗すぎる...。取り上げている題材は冤罪の可能性に関する話なのでとても重要で奥が深いテーマだ。主人公は刑事を定年で退官した後、妻と二人で四国のお遍路巡礼をしており、その最中に昔の傷を掘り起こす事件が発生する。この妻はとにかくよく出来た女性で、刑事の妻としても母親としても満点を付けてあげたい。部下も優秀で思いやりがある。元上司の課長も同じ古傷を抱えながら正しい道を進もうと決心する。主人公の周りの登場人物はいい人ばかりだ。それはもちろん主人公の人柄故に築いた人間関係なのだろうが、当人が重苦しい外見に加えて妻への思いやりのない発言をしたり、自らの古傷に悩

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    2025年12月09日
  • 教誨

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    死刑囚・三原響子が首絞台の上で最期に残した一言「約束は守ったよ、褒めて」の真意を巡るという牽引力のある構成に引き込まれた。村の閉鎖性、因習、血筋の呪縛。救われない響子の人生に胸が抉られた。

    0
    2025年12月09日
  • 教誨

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    ★★★
    今月1冊目。
    子供を2人殺し、死刑となったが真相はどうだったのかを親族が調べていく。
    悲しいお話

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    2025年12月08日
  • 慈雨

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    旅の途中に出会った人々に時々泣きそうになりながら読んだ。
    重い内容だが美しい小説だった。

    刑事を定年退職して夫婦でお遍路巡り
    我が家だったらケンカして3日は続かないだろう・・

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    2025年12月07日
  • 月下のサクラ

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    朽ちないサクラの続編。警察小説ということであまり好みのジャンルではないんだけど、刑事になった主人公が読めてよかった。読後感は前回と同様、やはり暗いなぁという感じ。たくさん登場人物が出てくるので、ややこしかったかなー。

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    2025年12月07日
  • 合理的にあり得ない 上水流涼子の解明

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    ハードボイルドタッチを数多く手掛けてきた柚月さんの5編からなる短編集。
    主人公の上水流涼子は、美貌を誇る辣腕弁護士だったのだが、顧問をしていた企業の社長に謀られて執行猶予付きの有罪判決を受け、弁護士資格を剥奪されてしまった。
    その結果探偵エージェンシーを設立し、美貌と積極果敢な行動力を武器にして、金と欲に満ちた人たちが抱える難題を高額報酬を得ながら解決に導く物語だ。

    もう一人の主人公は、涼子探偵のアシスタントとして積極過ぎる涼子を諌めながら問題の解決に大活躍するイケメン青年の貴山伸彦だ。
    東大を卒業し、IQが140を示す通り、頭脳明晰な天才的閃きを備え、難題の解決法の大半を貴山が担っている。

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    2025年12月05日
  • 盤上の向日葵(下)

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    ネタバレ

    佐野直也
    三十歳過ぎ。大宮北署地域課。刑事。かつて棋士を目指し奨励会に所属していた。

    石破剛志
    四十五歳。捜査一課を牽引する中堅刑事。警部補。口が悪く、嫌味な性格で人づき合いのよくないことで有名。

    壬生芳樹
    若き天才棋士。竜昇。二十四歳。小学三年生で将棋の小学生日本一を決める小学生将棋名人戦で優勝し、小学生名人となった。翌年、奨励会に入会。十四歳で四段に昇進してプロになった。十八歳で初タイトル・王棋を獲得する。その後も、棋戦最多勝、最多対局、最高勝率など、将棋界の記録を次々と塗り替え、棋界のタイトル六つを掌中に収めた。

    上条桂介
    プロ棋士の養成機関である奨励会を経ず、実業界から転身して特

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    2025年12月05日
  • 盤上の向日葵(上)

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    ネタバレ

    佐野直也
    三十歳過ぎ。大宮北署地域課。刑事。かつて棋士を目指し奨励会に所属していた。

    石破剛志
    四十五歳。捜査一課を牽引する中堅刑事。警部補。口が悪く、嫌味な性格で人づき合いのよくないことで有名。

    壬生芳樹
    若き天才棋士。竜昇。二十四歳。小学三年生で将棋の小学生日本一を決める小学生将棋名人戦で優勝し、小学生名人となった。翌年、奨励会に入会。十四歳で四段に昇進してプロになった。十八歳で初タイトル・王棋を獲得する。その後も、棋戦最多勝、最多対局、最高勝率など、将棋界の記録を次々と塗り替え、棋界のタイトル六つを掌中に収めた。

    上条桂介
    プロ棋士の養成機関である奨励会を経ず、実業界から転身して特

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    2025年12月04日
  • 慈雨

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    ネタバレ

    四国のお遍路巡礼と女児殺害事件が同時並行で展開する構成である。主人公夫婦の巡礼を通して、十六年前の過ちと後悔、そして過去と向き合う決意を固める。

    ゆっくりと進む展開であるが、夫婦の絆と娘の出生の真実、元部下の成長など、主人公を取り巻く人間関係を丁寧に追う。巡礼を通した内省から、現在進行形で起こる事件の解決のヒントを得る場面は個人的に好みである。

    気になったのは、以心伝心のやり取りが多かったことだ。私が空気が読めないだけか、家族ならまだしも、仕事仲間の思考や感情をあまり細やかに読むことができないため、少し現実から乖離したような印象を持った。警察という特殊な環境ならではの密な人間関係がなせる業

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    2025年12月02日
  • 教誨

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    罪を犯した人の中には、響子と同じように幸せになりたくて現実から遠ざかってしまった悲しい人もたくさんいるんだろう。

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    2025年12月01日
  • 合理的にあり得ない2 上水流涼子の究明

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    今回の上水流涼子の台詞で印象に残ったのは、「(自ら命を絶って)死ななければならなかった人も辛いけど残された人も辛い。 残された人はその辛さを抱えながら生きていかなければならない。」  それにしても、この探偵事務所、経営が成り立ちそうになくて小説のことながら心配です。

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    2025年11月30日
  • パレートの誤算

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    裏社会が舞台の本を読みたくて借りました。
    ヤクザになってしまった金田にフォーカスしたストーリーを期待していましたが違いました。
    でも、内容は面白かったです。

    主軸の「生保受給と闇社会の問題」と同時に、
    生活保護制度の意義がテーマになっているストーリーだと思いました。(貧困ビジネスの仕組みは、事例をもっとたくさん知りたかったです)

    本書とは別に、
    生保をどうしても受けたくなかった若者がいて、それでも一時的に生保受給をした事で、社会復帰できた記事を昔、新聞で読んだのを思い出しました。

    生活保護は恥ずかしいとかいう考えが少なからずあるせいで、
    本来生保受給が必要なのに、忌避感から、生保を受けな

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    2025年11月30日