柚月裕子のレビュー一覧

  • 朽ちないサクラ

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    警察の不祥事、新聞記者のスクープ、情報漏洩‥
    といった要素が絡み合い、犯人が読めない展開に引き込まれて一気に読み進めました。
    ただ、警察組織の内部って本当にこのようなものなのかな?という違和感もあり、結末はちょっとすっきりしない印象が残りました。

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    2026年09月17日
  • 教誨

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    ネタバレ

    読みやすかったけど、話の展開は予想通りで、終始暗くて読んでいて辛かった。自分は虐待とは縁のない環境で生きてきたし、幸せなんだなと思う一方で、世の中にはどうしようもない状況に陥ってしまう人もいるんだなと、世知辛い気持ちになった。

    実際の事件も参考にしていると解説で知って、昔こんな事件があったことを初めて知った。

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    2026年09月17日
  • ミカエルの鼓動

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    やり手の心臓外科医2人を巡るお話。ひとりはロボット支援下手術の第一人者である西條先生、もうひとりはミュンヘンでたくさん経験を積んでやってきた真木先生。

    ミカエルとはこの手術ロボットの名前

    2人は、重い心臓の病を抱える小学生、航くんの手術の執刀医の座を巡って対立?のように見えて、何となく治療に対する姿勢は同じように感じる、みたいな展開

    常に西條主観で展開されます

    医師としての葛藤、姿勢
    医療機器、医療技術の発展、救える命、必ず起こる医療事故や機器の不具合、医師の心情がリアルに描かれていてとてものめり込めました

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    2026年09月16日
  • 検事の本懐

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    ネタバレ

    正義を貫く検察官の生い立ち、ベンコしだった父親の罪は実は恩返しだったという話。自己犠牲とか正義とかやりすぎでちょっと納得いかない。他にもやり方があると思う。義理を通すために妻や息子を犠牲にして言いはずはないと思う。

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    2026年09月15日
  • 誓いの証言

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    話の展開や人物の心情などが丁寧に書かれていて、非常によくできた作品だと思う
    が、よくできているがゆえに、この程度の関係の人間に対してここまでするのかな、というご都合主義が少し残念

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    2026年09月14日
  • 臨床真理

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    魅力的なキャラクターは出てきたがミステリーとしても医療ものとしてもストーリーはあんまりだったかも。先の展開が予想できすぎるし、露悪的なのに踏み込んで描かれてはおらず、それってどうなの?と思ってしまった。

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    2026年09月14日
  • 教誨

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    死刑囚、響子が最期に残した「約束」の正体を探るミステリー小説。400ページと読みやすいボリュームだったため、若干展開が早かった。響子は何をやっても幸せになれない、誰にも認められない不憫な女の子で、彼女の壮絶な人生を知ると居た堪れない気持ちになった。自分はそのような境遇に陥ることはおそらくないが、そういった人が周りにもいることを理解しないといけないと感じさせられた。実際、小学校の頃にはいじめにあっていた人を横目で見ていた。話の中にも度々話題に上がった、狭いコミュニティならではの強い帰属意識はそういったいじめの温床なのかもしれない。小学校の頃は自分自身も友達がいなかったため、何もできなかったが、これからはそういうった不憫な人を助けたいと思う。

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    2026年09月13日
  • 誓いの証言

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    シリーズ5冊目。今回の佐方はリアルタイムな弁護士。大学の同級生で友人だった久保弁護士から不同意性交等罪の弁護依頼を受ける。
    香川県の蕃永石の新旧交代に生じた軋轢や小さなコミュニティの排除等により不遇な運命を背負った晶が事件の発端。
    裁判シーンは読み応えがあったが、ターゲットを久保にした理由や婚約者との別れの理由等々いくつか腑に落ちないところがあったな。令和の事件なのにどこか昭和感が漂うノスタルジックな一冊。

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    2026年09月13日
  • 誓いの証言

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    ネタバレ

    佐方貞人シリーズ第5弾
    大学時代の同期で弁護士の久保利典が行きつけのクラブの女性に不同意性交等罪で訴えられた。
    佐方貞人の仕事は素晴らしかったが
    もう少し刺激が欲しかった。
    温かい話しでまとまってる感じはするが、冷静に考えたら久保利典はクソだな( ; ; )
    続編が出たら又読むと思う‥

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    2026年09月08日
  • 教誨

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    田舎の悪いところがよく描かれてると思った。彼女が小さい頃から今までの人生、何が悪かったのだろうと言葉に出てしまう。悲しい話だった。

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    2026年09月07日
  • 逃亡者は北へ向かう

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    ネタバレ

    東北大震災の中、殺人犯として追われる身になった青年。
    自身も被災した刑事は、青年の人生を辿りながら彼を追う。
    第173回直木賞候補作。

    はあ~ このやるせない読後感は「教誨」と似てますね。
    真柴が不憫で、どうしても”たられば”を考えてしまう。
    手紙を読めたことは救いになったんでしょうか。
    災害時、自衛隊や警察消防の方は辛いですね…理代子の立場だったら同じようになるかもしれない。小さい娘が亡くなった極限の状態で、頭ではわかっていても「探さなかった」事が許せないかもしれない。
    そんな中でも陣内が真柴やその父に自分を重ね、心に寄り添って捜査していたのが印象的。

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    2026年09月06日
  • 逃亡者は北へ向かう

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    ちゃんとサスペンス。震災をきっかけに色々巻き込まれる主人公。自分の意思ではないうんめいのようなものに取り巻かれなんとも悲しい気持ちにさせる。不運が多すぎる。

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    2026年09月06日
  • 逃亡者は北へ向かう

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    ネタバレ

    読むのは2回目。震災がらみの話し。
    主人公も警察も震災によって色々な感情を持ちながら話しが進んでいく。何とも言えない。

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    2026年09月02日
  • パレートの誤算

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    貧困ビジネスに生活保護を利用するヤクザが登場してからはテンポアップするが、中盤までのモタモタにイラつく。

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    2026年08月29日
  • 教誨

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    新刊発売時に買ったものの、なんか暗そうだしなぁ…と読むのを日延べしていた一冊。読み始めたら2日で読み終わりました。

    田舎の良くないところがこれでもかと煮詰まったように出てくる作品。別に田舎だから悪いわけではないのだけれども。物事には良い面と悪い面があるので、良くも悪くも人は社会動物だから社会の中での評価と共にしか生きられない存在なのだよなぁと思い知らされる感じです。こういう共同体というか息苦しいほどの密な社会を嫌って、都会に出て戻らない人がいるのはよく理解出来る気がする。

    後は男の身勝手さ、横暴さが非常にわかりやすく表現されている。一昔前の昭和の男どもってこんな感じの考え方だったんだろうなぁというのを諦めもありつつ納得するというような。その一方、教誨師の僧侶など心ある人ももちろん出てくるので、一方的に男性だからという訳ではないのだろうけれども。

    母親が守りたかったもの。娘が守りたかったもの。母の愛というものはかくも重いものか、と思いながら読み終えました。それにしても母娘に救いのない話でした…

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    2026年08月28日
  • パレートの誤算

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    ベテランケースワーカーの殺人をきっかけに、新人ケースワーカーがその理由に辿り着くまでを描いている。
    生活保護受給者の後ろで糸を引く暴力団は人の弱みに漬け込んで精神的に支配し、真っ当に生きようとする生活者の足をつかんで離そうとしない。
    結果的に貧困ビジネスに加担する事になる猪又や佳子も、きっかけはどこにでもありそうなエピソードで、魔がさせば自分も道を踏み外してしまうかもしれないと感じた。

    経営が苦しく不正受給に手を染めなければ生き残れなかった菅野病院も、一回の判断ミスが後戻りできない所にまで行ってしまったと思うと、つくづく暴力団に関わるきっかけができると果てしないんだと恐ろしくなった。
    裏切れば金田のようになってしまうという事を知ってる佳子も逃げることはできない。

    そんな事がわかっていても生活保護受給者の自立を諦めなかった山川には、高級腕時計をつける事で自分を奮い立たせていたのかもしれないと思った。

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    2026年08月26日
  • 逃亡者は北へ向かう

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    両親にも、育ての親となった祖父にも十分な愛情を注がれなかった男の物語。様々な親子の関係性が交錯しながら話は進んでいくが、あまりに救いがなく、読んでいて辛かった。 また、震災の被災者にはまさにこのような場面を経験した方が多くいたのだろうと思うと、一人の親として尚更胸が詰まる。 風化しつつあった震災の恐怖を改めてリアルに感じられたのは貴重な体験だったと思う一方、娯楽としての読書としては私には少し重すぎた。

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    2026年08月26日
  • ミカエルの鼓動

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    ん〜話自体は面白かったけど、その時にちゃんと起きるっていうのはご都合主義過ぎませんかね?

    そやろなぁ〜って思いながらですよね〜ってなって冷めた。惜しかった。

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    2026年08月24日
  • 朽ちないサクラ

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    「朽ちないサクラ」か…なるほど…となりました。ラストでの泉の前向きさに救われます。
    公安の怖さを知った後で、自分の信じる正義を貫くため、警察に居続ける選択をするのは勇気のいる事だと思う。
    次作での泉にも期待!

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    2026年08月23日
  • パレートの誤算

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    ネタバレ

    「パレートの法則(2割の人間が全体の8割を支える)」をモチーフに、福祉の現場に潜むセーフティネットの真実を浮き彫りにする物語。

    ケースワーカーの日常や不正受給、貧困ビジネスの実態が詳しく描かれ、社会問題への知見が大きく広がった。

    ご都合主義な展開はあるものの、事件の謎が一本の線へ収斂していく終盤の疾走感とリーダビリティは抜群。
    残酷な現実を描きつつも根底には弱者への温かな眼差しが流れており、最後は穏やかな心地で読み終えることができた。

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    2026年08月23日