柚月裕子のレビュー一覧

  • 臨床真理

    Posted by ブクログ

    「共感覚」、障害施設等、描写がえぐいところもありましたが、物語に吸い込まれていきました。

    支援者と相手の距離感ってむずかしいよなと改めて感じました。

    0
    2025年01月29日
  • あしたの君へ

    Posted by ブクログ

    家裁調査官補佐官の短編集。
    基本的に読みやすい文章でサクサク進めることができた。

    主人公の当事者たちへの向き合い方の変わり方があり、カンポから調査官へ変わり様がよくわかった。


    最初は自分の思い込みに引かれていていたが、次第に自分で当事者たちが話す言葉や調査結果だけでなく
    他の面からも理解しようとするところなど。

    0
    2025年01月25日
  • 警官の道

    Posted by ブクログ

    警官にまつわる有名作家たちの小説まとめ集で、半分以上は面白かった。私の好きな中山七里はもちろん面白いが、深町秋生のクローゼットも良かった。最後の柚月裕子の作品は心を掴まれうるっとくる。

    0
    2025年01月21日
  • あしたの君へ

    Posted by ブクログ

    家庭裁判所調査官補が主人公で、
    まだ研修生ながら、実際の案件を担当して勉強、実績を積んで成長していくお話。

    病気の妹を助けるために窃盗してまで稼がなければならなかった話。

    夫に見捨てられ、子供に過干渉のため、子供の心の居場所が狭くなり、他人を傷つけてしまう子。

    モラハラ夫に苦しんで離婚したい妻。

    親権争いをしていた夫婦と、どっちも選べない子供。

    それぞれの事情や立場があり、生い立ちによって自分の主張すら言えない人達がいる。主張しても互いが譲らず、何が正解かわからないことも多いが、主張の裏に隠された「なぜ」を追い続け、お互いの和解点をみつけて、みんなの新しい人生に繋げていく仕事はすごい

    0
    2025年01月19日
  • 臨床真理

    Posted by ブクログ

    新米の臨床心理士と、人の言葉に色が見える青年の物語
    主人公の新米らしい思い込みや猪突猛進ぶりに対し、冷静に助言する警察官・栗原がいい味出てた
    生々しい表現があったから、苦手な人は注意かも

    0
    2025年01月18日
  • あしたの君へ

    Posted by ブクログ

     家庭裁判所調査官という職業は初めて知った。

     研修中で調査官補の大地が様々な案件と向き合いながら成長していく。
     固定観念や思い込みで判断せず真摯に調査をしていく姿勢が、初々しくもあり頼もしくもあった。
    研修を終え、一人前の調査官になってくれているといいな。

    0
    2025年01月17日
  • チョウセンアサガオの咲く夏

    Posted by ブクログ

    オムニバス短編集ということで、本当に短い短編が11編。最後の短編のヒーローが一番長いか?そしてそれは、佐方貞人シリーズのスピンオフ作品。
    楽しめました。

    ■チョウセンアサガオの咲く夏
    暗い読後感
    実家で母親の介護を続ける女性は子供の頃、けがや体調不良が多かった。その真相は?

    ■泣き虫の鈴
    豪農に奉公に出された少年。奉公先でいじめられながらも耐え続ける毎日。そんなある日、その村に瞽女という盲目の女性の芸子達がやってきて、事件が..

    ■サクラ・サクラ
    パラオで出会った老人が話す太平洋戦争での日本軍の話。ちょっとぞくっときます。

    ■お薬増やしておきますね
    読み返してしまった。美人精神科医とそ

    0
    2025年01月11日
  • ウツボカズラの甘い息

    Posted by ブクログ

    まず、タイトルを見てびっくりした。
    -----ウツボカズラの甘い息!
    どこかの官能小説?と思わせる。
    読もうかどうしようか躊躇してしまった。
    でも、柚月さんの本だから面白いよなと思って読んでみた。
    いつものように、登場人物や、捜査本部などのしっかりした描写でストーリーに入り込める。
    中盤までの主人公的な人物である高村文絵がとても魅力的だ。できれば終盤まで文絵には活躍して欲しかったのだが、後半三分の一は文絵を離れて、犯人を追い詰める旅?になる。
    途中で、一瞬、文絵は多人格症で、加奈子という人物も文絵が作り出した妄想かと思ったが、それでは捜査会議で一旦決着しそうになったものと同じだし。
    終盤は、次

    0
    2025年01月06日
  • ウツボカズラの甘い息

    Posted by ブクログ

    主人公の主婦が化粧品のネズミ溝の詐欺にはめられ、殺人疑いをかけられる。事故で失った子供たち。途中までは、ドキドキするが、最後の方は、勢いがなくなる。

    0
    2025年01月03日
  • 月下のサクラ

    Posted by ブクログ

    前作「朽ちないサクラ」の映画をテレビで見て、原作の小説を読み、続編のこの小説を読みました。

    今回も公安警察が事件に絡んでいる。
    このシリーズは、主人公vs公安警察という構図になっている。タイトルにサクラ(公安)がついているのだから必然的にそうなる。
    前半は読みやすかった。
    後半の事件を解決していく部分は、捜査により解決したというよりは、推測を容疑者と思われる人物にぶつけて自白させたかった、という感じ。
    主人公の正義感、信念がこの小説の軸になっているが、能力(記憶力)については疑問を感じる。

    前作同様、映画化されると面白いと思った。
    捜査分析係のメンバーがどのようなキャスティングになるのか、

    0
    2024年12月31日
  • あしたの君へ

    Posted by ブクログ

    もっと怖い作品かと思いきゃ、
    情にあふれる温かい物語で、それぞれの作品に引き込まれた。
    人の立場にたつ仕事をしてる私自身も共感した。
    他人に寄り添うと言う難しい職業であるから研修があるのだが、人それぞれの寄り添い方がある。主人公は誰しもが戸惑うシーンに向き合い、自分も見つめ直す。
    面白かった
    最期の短編が未解決。
    これは読み手の想像にということか。
    でもありそうな事象なんだよなあ。
    ちょい不完全燃焼

    0
    2024年12月27日
  • ミカエルの鼓動

    Posted by ブクログ

    医療ミステリー
    この主人公の様な聖人的思考の医者はいないんじゃない
    山登ったって変わるものあるかね
    冗長的で説明くさい

    0
    2024年12月20日
  • チョウセンアサガオの咲く夏

    Posted by ブクログ

    短編集で、かつ200ページ強程度のボリュームなので、サラッと読めました。
    スピンオフですが、佐方貞人の話が読めたのは良かったです。

    0
    2024年12月10日
  • 臨床真理

    Posted by ブクログ

    ドラマ「合理的にあり得ない」が大好きすぎて、初めて読む柚木さんはデビュー作からにしました。

    苦手な題材だったけど、どんどん読めました。
    他にも色々読んでみようと思います。

    0
    2024年12月07日
  • ミカエルの鼓動

    Posted by ブクログ

    想像より良かった!先が気になり、読みやすくて情景が容易に思い浮かぶ文章で、気が付けばどんどん読み進んでいました。
    前職で心不全については随分勉強していたので、専門用語や術式などの単語も殆ど理解出来たので更に楽しむ事が出来ました。
    二人の医師が対立しながらも根幹では通じ合っているありがちな医療小説ですが、流石に直木賞候補になった作品だけあって、他の同じ様な小説に引けを取らない面白さでした。
    ただ、エピローグはありきたり過ぎてちょっと不満足かなぁ、、、
    後は読者の想像にお任せなのは分かるけど、もう少し先を描いて欲しかったです。

    0
    2024年12月05日
  • ミカエルの鼓動

    Posted by ブクログ

    題名と新聞か何かの内容紹介に惹かれ購入。
    何回か1章は読んでいたが、いつも途中で
    挫折してしまい、ようやく今年読めた。

    内容としては、ロボット手術医師と、
    胸手術派の医師の対立という話で物語は
    進むが、ある患者の手術をきっかけに物語は
    大きく変わる。
    物語の中心であるミカエル(ロボット手術)に
    隠された大きな闇が明かされた時は驚いた。

    登場人物が多いので、その理解をするのが少し
    大変だった。また中盤以降で出てくるある患者の手術に
    ついて過程や手術中の緊迫感や勢いみたいなもの
    が、文字なのに読み手にも画としてはっきり伝わって
    くる。
    また登場人物の心情の移ろい方や画の書き方など、
    細やかな文

    0
    2024年11月24日
  • 臨床真理

    Posted by ブクログ

    臨床心理士・美帆が、担当患者である“言葉の色が見える青年”司と共に、知的障害者更生施設で起こった少女の自殺の謎を解く話。

    序盤はスリルあるストーリーに引き込まれたが、事件の真相が早い段階で予測できてしまったのが残念だった。しかし、司の能力を巧みに物語に絡めた展開は非常に秀逸で、タイトルが“心理”ではなく“真理”にした点に著者のこだわりが感じられた。

    0
    2024年11月23日
  • ミカエルの鼓動

    Posted by ブクログ

    西條先生と真木先生
    ある患者の治療方針に対する考えの
    違いはあれど、患者を救いたい想いは共通

    「白石航の執刀医はひとりじゃない。
    ふたりだ』
    真木先生が術中に西條先生に投げた
    言葉はグッとくるものがありました

    〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

    自分が信じてきたミカエルは、神の使いである天使ではなく悪魔だった。
    己の姿を偽った悪魔が悪いのか、騙された
    自分が愚かなのか。
    自分が患者の命を危険に晒したことに
    間違いはない。悪魔が見せる甘美な
    幻想に惑わされ、現実を見失ったのだ。
    (517-518)

    0
    2024年11月17日
  • ふたつの時間、ふたりの自分

    Posted by ブクログ

    エッセイ集。あまりエッセイを読みなれていないので、読み終えるまで時間がかかりました。
    東日本大震災とコロナは色々な意味でそれまでの日常を変えたよなぁとしみじみ思いました。

    0
    2024年11月15日
  • 暴虎の牙 下

    購入済み

    これで終わり?ではないよね?

    3部作の最終巻と言うことで期待していましたが、あまりに中途半端ではないでしょうか?

    ガミさんの遺志を継いだ日岡はもっとぶっ飛んでいるべきだし、相手ももっともっと巨悪であるべき!
    ※ステレオで言うなら、汚職にまみれた警視庁上層部

    そこら辺のチンピラに振り回されるのが最終巻なんて、あまりにも悲しすぎます。

    それはそうと、BookLive!の「続きから読む」機能。
    いつオフになりますか?
    鬱陶しいことこの上なし!です。

    #じれったい #ダーク

    0
    2024年11月10日