柚月裕子のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ今のところ「虎狼の血」シリーズの完結編らしい。懐かしい大上と日岡に会えましたが、期待値が高すぎたせいで本作はイマイチ・・かな。星は厳しいけど三つで。
特にラストがあっさりしすぎ。これでシリーズ終わりなの?かと・・まだまだ続く様な気がしているのは私だけでしょうか。ちょっとしたサプライズも仕掛けてあるが成功しているかどうかは微妙である。
また敵役の沖があまりにも人格が壊れている。特に刑務所を出所してからの執拗なまでの裏切り者探しの顛末は全く好きになれない。前二作には極道ながら筋の通った人間も登場してのめり込めたが、沖は同情すべき生い立ちではあるものの、暴力に飢えたチンピラとしか私の目には映らず、イキがる中学生がそのまま大人になってしまった様にしか見えない。
本作では大上が半分、日岡が半分の物語になっている。個人的には懐が深く人間的にどことなく深みを感じる大上に惹かれるところが大なので、もっと大上の活躍を味わいたかったので少し欲求不満気味でもある。
以上残念なところを二、三点上げたが、それでも本作品は十分面白く、まさしく一気読みではあった。あくまでも全二作が素晴らしかったので、本作は割を食っている。
次作があるとすれば、ぜひ大上を中心に据えた物語を味わいたい。 -
Posted by ブクログ
さて下巻。
五十子会に対する大上と沖のそれぞれの因縁がどう絡んでいくかと見ていたが、そっちへ行っちゃったか。
大上は五十子会を潰す目的で沖に近づいたと思っていたのだが…。
時は移り、平成16年。大上の時代から日岡の時代に。
長らく収監された沖が出所し、逮捕される直前に裏切った人物への報復にひた走る沖を追う日岡。
大上の気持ちはもとより周りが変わったことにも気づけず一人だけ昭和なままの沖の姿が浮いていて、話の展開としてはやるせない。
日岡は沖とはほとんど絡めず、係長をうっちゃって指揮する姿の威勢は良いが、先手を打てない捜査は大上に遠く及ばず。
シリーズ完結編と銘打たれていた割には尻すぼみな印象。確かに、このままでは日岡は終われない(by 松坂桃李)、ではないかい。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ3部作の最終作!ドキドキワクワクしながら一気読みしました。
上巻はよかったけど下巻の終わり方が…
ガミさんのあのパナマ帽沖からもらったってわかった時ガミさんは沖の形見みたいな感じでずっとつけてたんやな〜と思ったら違った。ただ巻き上げて気に入ったから…?沖のこと気にかけてたのは本当だと思うけど…。
ガミさんは沖がギリギリのところで間に合ったけど(三島がチンコロしたからだけど)日岡は沖を更生させることも止めることもできなかったね…
また会うことがあるだろうって書いてあったけどもう生きては会えなかったね。
私読解力がないのか最後殺されたのは三島の方だと思ったけどみんなの感想読んで違うってわかった。
ここで沖を止めるのは三島しかいなかったんだろうと思うからこれでよかったんだと思う。
沖の勢いは凄かったけど結局ガミさんの忠告聞けなくてムショの中でもやり直せなくてこうなってしまったんだろうな。幼少期のこと考えると可哀想だけど結局自分も鬼になってしまった。どうしたらよかったんかな。
三島はこれからどうするのかな〜たぶん普通にムショだろうな。
日岡はもうすぐガミさんの歳になるけどやっぱりまだガミさんは遠い存在なんかな。
日岡の最期見届けたいので続編どうかよろしくお願いします。 -
Posted by ブクログ
作家デビューして15年になる柚月裕子さんの初のエッセイ集らしい。エッセイ集としてまとめるために書いたものではなくあちこちに書いたものを一つにまとめたようだ。小説の方でもそうだが,とても読みやすい文章であった。
数十年ぶりに訪れた土地は建物が一新されていて全く分からなかったが,道だけは変わっていなかったのでそれで思い出せたと言う話が印象深かった。
女性作家としてやくざ者の作品を書く事になった経緯は興味深い。黒川博行ってやっぱりスゴいのだなと思った。
紹介されていた「かもめに飛ぶことを教えた猫」に興味を持った。今度読んでみる。
中で,お母様をガンで亡くした話と,東日本大震災の津波で攫われた話が出てきてこんがらがってしまったが,Wikipediaによるとガンで亡くなったのは生母で,津波で亡くしたのは実父の再婚相手の義母ということであった。なるほど。
表紙はGRAYのTERUの描き下ろし -
Posted by ブクログ
著者のデビュー時から最近まで、山形新聞とか週刊誌で折々に掲載された文をまとめた初のエッセイ集。
引っ越しを繰り返した幼少期や、小説家としてデビューしたころの書く喜びとともに書き続ける苦悩と不安などが、率直に綴られている。
さらに、映画化された自分の著作や今までに読んだ本などについても。
その中で、心に残る一冊として、北重人という作家の『汐のなごり』を挙げている。読んでみたくなり、書店のネット取り寄せなどに、他の本とともにアクセスしたが、扱い不能の表示が。
出版社でも絶版になっているのだろうか。いずれかに再版されることを希望したい。
このエッセイで、著者の両親は東日本大震災で亡くなっていることを知った。