あらすじ
「極道がなんぼのもんじゃ!」博徒たちの間に戦後の闇が残る昭和57年の広島呉原――。愚連隊「呉寅会」を束ねる沖虎彦は、ヤクザも恐れぬ圧倒的な暴力とカリスマ性で勢力を拡大していた。広島北署二課暴力団係の刑事・大上章吾は、その情報網から、呉寅会と呉原最大の暴力団・五十子会との抗争の臭いを嗅ぎ取る。賭場荒らし、シャブ強奪……酷薄な父からの幼少期のトラウマに苦しみ暴走を続ける沖を、大上は止められるのか?
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シリーズ3作目。上下巻の上。前作から時は遡り、再び大上が主人公。日岡が登場する前に出会ったとある凶暴な若者、沖との邂逅を描いた話。読んだ感じ、大上と沖という二人の人生を紹介するような、下巻に向けた助走のような内容。その割に面白くてほぼ一気読み。立て続けに下巻を読まないと。
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久しぶりのガミさん
昭和57年の話でガミさんの過去編
やっぱりガミさんがいいわ!
尾谷組の一之瀬守孝
呉虎会の沖虎彦
二人共もいいキャラ
下巻でどうなる?急げε=ε=┌(; ̄◇ ̄)┘
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沖虎彦。とんだ暴れ虎。イキのいい暴れん坊で愚連隊の頭。
ヤクザにならず、素人に迷惑をかけないが信条のチンピラ。
今だと半グレというのかな。やることなすことぶっ飛んでいてとんでもない。親父の勝三はクズい。
この虎に対する大上がなんとも胡散臭くて老獪でいい。
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三部作最終章なので楽しみにしてた
日岡の続きかと思ってたら、一度も出てきやしなかった
それもそのはず、まさかのガミさんが復活
そして新たな魅力的すぎるキャラクター沖の登場
序盤から盛り上げてくれる
一気に読み終えてしまった
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シリーズ完結編ということで、大上、ガミさんがまだ健在のころから話しが始まってます。
ガミさんと家族過去、そして沖という青年の過去が絡み話は進んでいきます。
お互いヤクザには恨みがある。
下巻が楽しみです。
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「極道がなんぼのもんじゃ!」博徒たちの間に戦後の闇が残る昭和57年の広島呉原――。愚連隊「呉寅会」を束ねる沖虎彦は、ヤクザも恐れぬ圧倒的な暴力とカリスマ性で勢力を拡大していた。広島北署二課暴力団係の刑事・大上章吾は、その情報網から、呉寅会と呉原最大の暴力団・五十子会との抗争の臭いを嗅ぎ取る。賭場荒らし、シャブ強奪……酷薄な父からの幼少期のトラウマに苦しみ暴走を続ける沖を、大上は止められるのか?
上巻は大上の過去編。沖との出会いが描かれる。まだ、大きな抗争の前段の段階。下巻になるとスピードアップするのかな?
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ガミさんだぁ、めくった瞬間声が出てしまいました。いいキャラクターです、味がある。
孤狼の血がものすごく読み応えのある作品だったのでそれ以降、この作者さんの作品は読んでます、久々に時間を忘れて上下巻読みました。
おもしろかったです。
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孤狼の血シリーズ第3弾!
時系列的には第1弾の前になります。ネタバレを防ぐためにあえて名前は伏せますが、カリスマ不良刑事の過去編になります。
相変わらず焼け付くような緊張感が漂い、この先どうなるのか全く予想がつかないまま上巻が終わりました。
このシリーズはもちろん、この作者様の作品はどれもヒリヒリした緊張感が描かれていて読むのが飽きない!
個人的に、情緒的で文学的な作品よりも、手に汗握りドキドキしながら読む作品の方が好きなので、この作者様の本は全部好みです。
下巻を読むのも楽しみ!どんなラストが待ち受けているのか期待しています。
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孤狼の血、狂犬の目、暴虎の牙の三部作で完結まだ上巻だけしか読んでないが、前作、前々作と比べると…。まだ布石展開中なのかな…?盤上の向日葵も上巻はボチボチと取り留めのない話で下巻から凄く面白かったような覚えがあるし、下巻に活かされるのかな?主人公は孤狼の血のガミさんなので後半楽しみ!
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上巻は壮大な前振り
一方で伏線回収、尾谷組長、一ノ瀬と大上の関係性や
大上の家族、パナマ帽を何故被っているのか?
狐狼の血をまだ未読の方は上巻だけ読んで戻るのも
人間関係が分かりやすいのでお勧め
話は途中なので一先ず星4つ
下巻に続く
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面白い。大上が日岡と出会う前の物語。大上の過去に経験した過酷な事件や、それに伴う失敗や挫折が描かれ、それが彼の強い正義感や慎重な判断に繋がる事が分かる。これらの過去のエピソードが、大上というキャラクターに深みを与え、物語に引き込まれていく。今後の沖との関係も気になる。下巻も楽しみ。
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ほー、虎狼の血の3作目は面白くなりそうじゃん。時間遡って大上出してくるのとか語り尽くされてない過去の描写とかなかなか楽しめる。大上のトレードマークのパナマ帽もこんなふうに登場するとは。しかし日岡全く出てこないぞ?全ての評価は下巻で。
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やっと手にした孤狼の血シリーズ!!!
相変わらずのガミさん節が懐かしい。
サングラスに煙草を燻らす姿が目に浮かぶ。パナマ帽にこのような由来があったとは…。
虎ちゃん…沖は…
敵なのか味方なのか。
一之瀬も相変わらず格好いい。
下巻が楽しみ。
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孤狼の血シリーズ三作目の上巻
ただし時系列的には一作目よりも過去の物語
主人公はもちろん大上と愚連隊の沖
物語は極道同士の抗争ではなく沖とその仲間たちが無茶苦茶暴れ回っているというのが中心
大上のトレードマークのアレも登場
これから下巻が楽しみ
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202301/上下巻まとめて。これまた傑作!シリーズ1作目が素晴らしすぎたので、申し訳ないけど以降のハードルあがってしまい1作目の衝撃を超えられない面はあるけど…。
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『孤狼の血』シリーズ完結編となる上巻。
時は遡り、かつての大上が登場。呉虎と五十子、抗争前夜の悪感。いつ何が起こってもおかしくない不安定で緊張漂う空気感がこの上巻で出来上がっていく。この空気感が下巻でどう発展し、どんな結末を迎えるのかが非常に楽しみだ。そして大上から日岡へ。時を越えて受け継がれる血と使命、どう立ち向かっていくのかも見物。下巻へ続く。
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孤狼の血シリーズ第三弾の上巻。284ページ。あの大上デカが帰ってきた。愚連隊・呉寅会の頭・沖虎彦とどうなっていくのか?日岡刑事はまだ登場せず。
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孤狼の血の支流仕立てのようなストーリー。大上と沖のやり取りも非常にスリリングでスピード感もあり血の臭いが立ち込めて来そうな気のする激しさがあった。柚木裕子さん独特の描写がそれぞれの登場人物のキャラを見事に引き出していると感じた。
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この上巻は、久々のガミさんの登場!それもそのはず。上巻の設定は、昔の昭和57年の設定。ストーリーは、ガミさんのパートと沖というヤクザもののパートが交互にある展開。この上巻では、こんこ、この2人がどう絡んでいくのか、そして現在の日岡とどう絡むのかが、なかなか見えませんでした。が、最後に来てようやくガミさんと沖が邂逅。この場面、緊迫感があって一気に読みました。妻と子を五十子会に殺され、復讐に燃えるガミさん。下巻はどういう流れになるか楽しみです!
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「弧狼の血」シリーズの3作目。
本書では、1作目で惜しくも死んでしまったガミさん(大上刑事)が登場する昭和57年と、ガミさんの薫陶を受けた日岡が活躍する平成16年との2部構成になっており、「一粒で二度美味しい」の小説版(笑)。
昭和57年の章では、少年たちが山の中へ死体を埋めに行くという何やら剣呑なプロローグで始まる。
彼らは、本書の主役ともいえる獣みたいな沖を頭とする3人組。暴力団をも恐れないこの連中の前に、あのガミ三が立ちはだかる。
無軌道で暴力に突き進むが堅気には手を出さないという沖に、大上はその背景を探る。
読者は、ガミさんの一挙手一投足にたちまち虜になってしまうとともに、その後の彼の運命がわかっているだけに、哀れさを感じながら読み進めるばかり。
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シリーズ1.2が本当に面白かったが故、期待しすぎた節もある。
アウトローでも一本筋が通った生き様にスカッとさせられたものの、今回は普通の面白い小説という感じ。
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いつもの事であるが、著者の作品の描写には驚かされる、特に暴力シーンや登場人物(男女を問わず)のぶつかり合い、緊張感、臨場感が半端ではない。また、主人公はもとより、いかに苦しい境遇の人達が、もがき苦しみながら懸命に生きていく姿に感動する。そこには暴力満載のヤクザの世界で荒廃しきった環境の中でも、徹底的に荒れてしまわない、虚無感だけが残るのではなく人の優しさや愛情、情けが根底にあった上で物語が構成される「人間らしさ」ある意味安堵感さえ感じる。下巻が楽しみなだけでなく著者の魅力にどんどん惹かれていく。
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上巻は全盛期のガミさん話、時代が昭和でずっと薄暗く不穏な空気。孤狼の血が思い起こさられるが、ガミさんと暴虎、沖の話がメインのため、まあまあややこしかった勢力関係は結構すっきりしてて、やたら読み易い印象。まだまだ序盤で、下巻でどう展開されてくるのか楽しみになる。改めて、これだけ濃ゆく広島が舞台のヤクザ話を描けるとは、柚月裕子恐るべし……。
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「弧狼の血」シリーズ完結編!
前作から、かなり間が空いてしまっていたので、前前作、前作を振り返りながらの読書!
大上刑事って死んだのでは?と思っていたら、それより過去の物語。
さらに、日岡は下巻に登場ということで、完結編としては完璧です(笑)
上巻では、
昭和57年の物語。
極道を恐れない「呉虎会」を束ねる沖。さらにその仲間たち。
ヤクザも恐れないということで、この暴力には圧倒されます。
ヤクザの賭場から売り上げ強奪
さらにヤクザのシャブの取引からシャブ強奪
怖!いやいや、普通やられちゃうでしょ。
まさに暴虎。
この沖たちに対して、大上が絡んでいきます。
その目的は?
一方、本書で語られる大上の過去。そして五十子会への因縁。
パナマ帽の入手。
などなど、様々なエピソードが語られます。
沖と大上の関係はどうなる?
沖はどうなっていく?
といったところで、下巻に続きます。
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物語の前半、主人公沖が成り上がるまでのストーリー。
途中で出会う刑事大上が全知全能過ぎてちと萎えた。
孤狼シリーズということで期待したが連続性はなし。
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舞台は昭和57年の広島。第一作『孤狼の血』よりも前となる。
再び登場した大上だが、呉原最大の暴力団・五十子会との過去の因縁が語られる。
その大上の前に、ヤクザを恐れず五十子会にも噛みつこうとする愚連隊「呉寅会」を率いる沖虎彦が現われる。
ヤクザの父を持つ沖の暴走に絡んでいく大上。
それぞれの思惑が交錯し、ちょっとしたヤマが積み重ねられるが、大噴火までのマグマが溜められるような展開にじりじりする。
勿論、日岡はまだ出てこない。さてさて、これからどうなるの?
福岡連合会が喋る博多弁、「くさ」の使い方が変。