柚月裕子のレビュー一覧

  • 凶犬の眼

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    県北へ左遷された日岡は、明石組抗争の首謀者である国光が自分の駐在範囲に潜んでいることを突き止める。

    国光がある時がくるまで見逃してほしいと願い出て、日岡もそれを認めて日々を過ごすが、明石組の抗争がいよいよ活発化してくる。

    日岡も徐々に大上化してきているのが面白い。

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    2024年07月31日
  • チョウセンアサガオの咲く夏

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     人の心の密やかな内面を表現した短編が並んでいる。テラーや主人公の本音を知るとゾクゾクしたり感心したり様々な事情を垣間見れる。個人の飽くなき欲望が作る事実は誰かの要望の産物であることを誰も気づけない。気づいた時には嫌悪と許容の狭間で悩むかもしれない。
     佐方検事が登場すると、不思議とその一冊がピシッと締まる感じがする。
     タイトルは短編の一つですが、いずれも偏った欲望が生み出す物語かと感じました。

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    2024年07月21日
  • ふたつの時間、ふたりの自分

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    柚月裕子さん初のエッセイ集 ハードボイルドミステリーを書く柚月裕子さんの、様々な媒体に書かれたものを集めたエッセイ集。
    故に、似たような内容が集まっているのは致し方ない。
    作家になった経緯、ご両親のこと、幼少期のこと…特に、ご両親が311の津波犠牲者だと言うのは初聞だったので驚いた。
    真面目さが現れたようなエッセイは、作品にも通じる。
    今後も柚月作品を読み続けようと心に誓った。

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    2025年12月18日
  • 検事の本懐

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    『最後の証人』の弁護士佐方貞人の検事時代の短編集。
    佐方貞人がいかにして佐方貞人になったのか、短編とは思えない情報量と人物描写でどっしりと読者に伝えてきます。
    短編一つ一つの事件も、ぶっちゃけ佐方検事が違うと言ってるんだからきっと犯人は別にいるのだろう‥‥と思いつつも、なんで?どうして?と先を読まずにはいられない見事なストーリー展開でした。
    そしてなんといっても、佐方貞人の過去。
    少年佐方貞人にこんなことがあったのか‥‥それで今の佐方貞人があるのか‥‥
    常に真実を追い求める佐方貞人。でも、それ以上に大切なのは恩と義理。
    『最後の証人』だけでも面白かったけれど、本作を読むことでグッと深さが増しま

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    2024年07月13日
  • 検事の信義

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    柚月裕子の佐方貞人検事シリーズ、面白すぎてハマってしまった。でも、こういう行き方が出来る人はマレだと思う。けど、憧れる。

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    2024年07月08日
  • ミカエルの鼓動

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    自分の信じていたものに欠陥があったら、そのことを公表できるだろうか。先のことを考えて行動するのは勇気がいるだろうな。それができるってすごい。

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    2024年06月18日
  • ミカエルの鼓動

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    第一章が非常だるく、断念しそうになったがここを超えるとあとはどんどん読み進められた。内容はとても良かった。ずっと覚えておきたいと思える言葉もいくつかあった。

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    2024年06月16日
  • 暴虎の牙 下

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    『孤狼の血』シリーズ完結編じゃのう♪
    再度マル暴刑事ガミさん登場で、
    その存在感が際立つ(๑•̀ㅁ•́๑)✧キラーン

    時代背景としては『孤狼の血』以前と『凶犬の眼』以後
    そこにいたガミさんと秘蔵っ子日岡を繋ぐ役目をするのが、今回の主人公「呉虎会」の沖虎彦という男

    やっている事は破茶滅茶だが、彼は絶対堅気には手を出さない
    そんな自分と似ている沖が気になり、敵対視しているものが同じだというのもあり、ガミさんがちょっかいを出す

    トレードマークのパナマ帽のエピソードは意外だった
    単に好きでかぶっていた訳ではなかったんだね

    私は沖にはハマらなかったけれど、育った環境が良くなくて、寂しい奴だったん

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    2024年06月12日
  • 暴虎の牙 下

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    ダメだな。柚月裕子はヘタクソだわ。これならなんでわざわざ大上出したの?日岡が出てくる意味無いじゃん?暴力にしか生きられない男が時代に取り残される姿を描きたかったの?そんなら虎狼の血の登場人物使わなくていいし、使うならもっとちゃんと使えよ。これじゃ好きな人物の過去と未来がチラッと見られてファン嬉しい、ってだけじゃん。面白くなると思ったのになー。破滅するだけの話はつまらん。大上と日岡に免じて星4にしとくわ。

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    2024年06月09日
  • 暴虎の牙 上

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    ほー、虎狼の血の3作目は面白くなりそうじゃん。時間遡って大上出してくるのとか語り尽くされてない過去の描写とかなかなか楽しめる。大上のトレードマークのパナマ帽もこんなふうに登場するとは。しかし日岡全く出てこないぞ?全ての評価は下巻で。

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    2024年06月08日
  • チョウセンアサガオの咲く夏

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    ミステリーから人間ドラマ、ギャグ漫画のパロディから、著者の代表作のスピンオフまで多種多様なオムニバス短編集。作品の最後から数行に潜む驚き。嫌ミスではないが心掴まれる。タイトルの作品は「恩返し」という名の主人公による内面の変化(気付き)がゾクッとした。一作品毎に文体が変化する様子は、さすがプロだなと思わせられる。

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    2024年05月31日
  • 検事の信義

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     佐方シリーズの4冊目(今のところ最後)。連作短編(4話)のどれも期待を裏切らない出来だ。
     次回作の予定は無いのかな?

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    2024年05月22日
  • 検事の信義

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    短編では勿体無いくらい、もっと欲しくなる内容。信念を貫くカッコ良さとニコチン切れのシーンのお茶目さ。

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    2024年05月18日
  • ミカエルの鼓動

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    命、権力、家族、ライバル、仕事、様々なことが描かれている。医療関係者ではない自分にも、抽象化すると同じような問いが立つので、考えさせられるストーリー。

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    2024年05月10日
  • 蟻の菜園 ‐アントガーデン‐

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    ネタバレ

    結婚詐欺容疑で捕まった冬香が何故、結婚詐欺をしたのかを追っていくうちに、30年前の児童虐待とその父親の死亡事件にたどり着く。亡くなったはずの姉は戸籍を変えて生きていたが、それが分かった頃には妹の心はすでに壊れていた。
    どうすれば児童虐待を防げたのか?親権者に任せる事は正しいのか?共依存故に、道を正せない関係とは?最後には複雑な人間関係が炙り出される。

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    2024年05月06日
  • もの書く人のかたわらには、いつも猫がいた NHK ネコメンタリー 猫も、杓子も。

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    NHKの「ネコメンタリー 猫も、杓子も。」見損ねてるからみたいな。
    個人的には、保坂和志さんの猫本読みたくなった。

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    2024年04月09日
  • 警官の道

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    上級国民:葉真中顕/許されざる者:中山七里/
    Vに捧げる行進:呉勝浩/クローゼット:深町秋生/
    見えない刃:下村敦史/シスター・レイ:長浦京/
    聖(あきら):柚月裕子

    作家もいろいろ 物語もいろいろ
    読んだことのない作家さん出会うのも おもしろい

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    2024年04月05日
  • 暴虎の牙 下

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    え?続きは?これで終わり?という読み足りなさが残る結末。ガミさんにまた出会えたこと、パナマ帽にまつわるストーリーを読めたことがよかった。完結とのことだが、日岡の成長をもっと見届けたい次第。

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    2024年04月03日
  • もの書く人のかたわらには、いつも猫がいた NHK ネコメンタリー 猫も、杓子も。

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    6人の作家さん毎に色が異なる厚手の紙の本。
    写真はもちろんカラー。

    角田光代さん
    「トト」は2冊フォトエッセイを読んだので知ってる。
    「トトが来る前は自分中心で、辛いことがあると全身で向かい合っていたのでしんどかった。」が、
    「トトが来てからは、とりあえずトトにご飯をあげなきゃ、といった気持ちの逃し方ができた。」そうだ。
    角田さんは犬が好きで、「トト」は犬の要素を持っていると言っていたのを思い出した。
    他の猫よりも人懐っこいのかな。

    村山由佳さん
    猫が大好きなんですね。
    「もみじ」に対する想いは尋常ではなく、エッセイを何冊も出しているみたい。
    「もみじ」の生まれる瞬間にも立ち会ってるし、亡

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    2024年03月28日
  • 検事の信義

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    検事。
    そんなに興味を持てるイメージがなかったり、堅苦しいイメージだったりして、最初のうちは読みづらかったのですが、どんどん引き込まれて‥

    「事実は真実ではありません。」

    「人には感情があります。怒り、悲しみ、恨み、慈しみ。それらが、事件を引き起こす。事件を起こした人間の根底にあるものがわからなければ、真の意味で事件を裁いたことにはならない。」

    犯罪は許されることはないけれど、そこに至るまでの心に寄り添ってもらえたら。
    そして、人が人を正しく裁くことは難しい。

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    2024年03月12日