柚月裕子のレビュー一覧
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ネタバレミカエルを使用した手術に絶対的な自信を持っている西條が主人公。
心臓手術に長けている真木が、ドイツから同じ病院へ来たことで、絶対的な自信や自分の信念に揺らぎを感じ始める。
航の手術を境に、物事が動き出す。
◾️良かった部分
ミカエルをめぐったサスペンス的な要素、病院内のギスギスした世界観など、先が気になりドンドン読み進めることができた。
登場人物のイメージもつきやすい描写が多く、読み進めるのは難しくなかった。
◾️微妙と思った部分
感情や行動を表すときに、勘であったり経験といった曖昧な背景で描写していたのが自分的には物足りなかった。
ミカエルを使い続けていた理由が癒着であったり、医療の未来 -
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◾️サマリー
・姉妹は共依存の関係を子供の時から築いてきた。
・父親からの虐待で生まれた解離性同一性障害。
・悪いのは父か、娘か、自治体か。
◾️感想
児童虐待、姉妹の共依存、ギャンブル依存、殺人という暗澹たるキーワードをベースにした暗い小説だった。
作者の作品を読むのは2回目である。前作の盤上の向日葵もまた、虐待のシーンが出てくる。
子を持つ親としては、何とも悲しい気持ちになる作品である。
子は親を選べないのだから、どのような形であれ、我が子には慈しみを持って接したい。
作品を読むと誰が本当に悪いのか分からなくなる。
虐待をした父親が悪いのか、虐待を背景に育ちあげく殺人に手を染めた姉妹が悪 -
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佐方貞人シリーズ
検事の佐方さんの短編集。
米崎検察で刑事担当から判事に。
事務官の増田さんの視点だった。
「まっとうに罪は裁かれるべき」
裁判にあたり、内部や周囲の軋轢も辞さずに事件を捜査する。事実と真実は別、という。
そこで判明する繊細な事実の数々。それにより判決も変わる。ただ罪をまっとうに裁くために佐方さんは足を運び人と会い、話を聞く。
佐方さんの誠実な仕事ぶりに思わず姿勢が良くなる気持ち。事件に隠れた人の汚さや苦しみ、悲哀、それから優しい心情。
本当にこういう検察官ばかりなら、世の中はきれいになるかもしれない。
これと言って激しいアクションもホラーもないが、とても読み応えがある。嬉しい