柚月裕子のレビュー一覧
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柚月裕子『合理的にあり得ない 2 上水流涼子の究明』講談社文庫。
シリーズ第2弾。3編収録の連作短編集。勿論、既読であるが、シリーズの第1弾は5年前に文庫が刊行されている。
不祥事で弁護士資格を失った上水流涼子が『殺しと傷害以外はどんな依頼も引き受ける』をモットーに、IQ140でめちゃくちゃアタマのキレる貴山伸彦をアシスタントにして運営する探偵エージェンシーに舞い込む、様々な『あり得ない』依頼を解決する。
収録された3編で上水流涼子と貴山伸彦が手にした報酬は最初の短編で得た手付金の100万円のみ。後は持ち込まれた『あり得ない』事案を解決出来なかったり、無料で『あり得ない』事案を引き受けたりとなかなか売上にはつながらないようだ。
『物理的にあり得ない』。まずは軽いジャブのような短編からスタート。主人公の上水流涼子と貴山の人物像を紹介しながら、2人の活躍を描く。古矢信之からの依頼は、中身が不明の積荷を載せたワゴン車が運転手に持ち逃げされたので手付金100万円、報酬400万円で探して欲しいという破格の内容だった。貴山の驚くべき調査能力と上水流涼子のアマゾネスぶりが面白い。
『倫理的にあり得ない』。猫は愛情を注いでくれる飼い主に無償の愛を返してくれる。しかし、人間はそうとは限らず、見掛けによらない。本当に良い話だった。45歳で看護師の澤本香奈江からの依頼は離婚した元夫から3歳で別れた息子の親権を取り戻して欲しいという内容だった。貴山の何故、離婚してから6年も経ってからの依頼なのかという疑問から、調べてみれば思わぬ事実が浮かび上がる。
『立場的にあり得ない』。精神科医でも医師でもない上水流涼子が摂食障害に苦しむ女子大生を救う。懇意にしている所轄署の丹波勝利刑事から無料で頼まれた摂食障害で入院する20歳の女子大生の救済。彼女は何が原因で摂食障害になったのか。
本体価格730円
★★★★ -
Posted by ブクログ
第2弾!
もう、天海祐希さんしか思い浮かべられない…
上水流エージェンシー!
名前はカッコええけど、まぁ、何でも屋さん。
話3つ!
「物理的にあり得ない」
こんなんで稼げるんや!
国際的に、取ったらあかん動物の取引き!
要は密輸…
「倫理的にあり得ない」
そんな…
旦那に他所で作ってしまった子を!
更に取り返すって…
涼子は腕を組んで、うえを仰いだ。今回の依頼は失敗だ。五百万円は喉から手が出るほど欲しいが、ひとりの少年の一生に比べたら安いものだ。まして、そんなことをしてこれからずっと、わずかに残っている良心を責め続けるのも嫌だ。金ならまた稼げばいい。
あっ!ネコちゃんも社員になった♡
「立場的にあり得ない」
丹波刑事からの依頼!
でも、この依頼は、お金にならん!
今後の貸しかな?
丹波さんの上司の娘さんが、摂食障害…
原因を探るが…
うん!
解決できたけど、ツラい!
精神的にも、金銭的にも!
なかなか、面白い!
涼子、貴山!イケジョ&イケメンの名コンビ!
「……あなたたちより少しだけ長く生きている私から言わせれば、傲慢ね」
……
由奈の手を掴みながら、貴山がぼそりとつぶやく。
「少しだけ、じゃないと思いますがー」
涼子は耳ざとくその声を聞きつけたらしく、目の端で貴山を睨んだ。
「なんか言った?」
「いいえ、なにも」
笑ける!!!
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死霊館一緒に行こうとしてた友達が都合悪くなって来週に!
何観ようかな?
そや!ユッキーさんの友達、上から目線のA I 1Qくんにはお世話になってるし!
「トロン:アレス」
にしよ!
誤解ないように、もう一度言います!AIの方です!
まぁ、オマージュはともかく、はたらく細胞のコンピューター版って感じやな。
プログラムが擬人化されてる。
プログラムって言われも、タスクとか、スレッドとか、プロセスとか言わんと人にならんやろ!って気になって…
コンピューターの世界の住人が、現実世界に転送(何かダウンロードみたいなのしてた)されて暴れる。でも、今のままやと30分弱しか生きられない。
いや、30分やったら、ええやろ!こっちは3分やのに…
擬人化される対象が仕事に絡むので、少し入り込めんかった(^_^;)
映像はキレイ!
デジタルの世界から出て来た兵器が人間の通常兵器(ミサイルとか)で通用するとは! -
Posted by ブクログ
幼い心臓手術に先端医療の手術支援ロボットを選ぶか、従来からの人間の手による手術か、患者の選択を重視するか執刀医の決断を問う。その背景には手術支援ロボットミスによる仲間医師の自殺があった。瀬戸際まで油断を許さない前代未聞の心臓外科手術での心の選択を問う。
現実、これからの医療改革は最先端のロボットを使うのは自然の動きになるだろうが、人が作った「メカ」には必ず誤動作、劣化がつきものである事を忘れてはいけない。常にプログラムとメカのアップデートが必須であり、100%、先端医療でも完全なものは無いと思わなければならない。小説内で気になった言葉「先のことはその時に考えればいい、今は目の前ある事をするだけだ」「何かを守るものがある人間は強い。苦難に打ちのめされて倒れたとしても、自分の大切なものを守るために何度でも立ち上がれる」
本書でのキーワードは医者としての名声・名誉・肩書・権力、さらに病院長としての経営判断。最後に掲げた経営判断では、収益の良い時に次なる一手を編み出せるかどうかだ。