柚月裕子のレビュー一覧

  • 暴虎の牙 上

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    上巻は壮大な前振り
    一方で伏線回収、尾谷組長、一ノ瀬と大上の関係性や
    大上の家族、パナマ帽を何故被っているのか?

    狐狼の血をまだ未読の方は上巻だけ読んで戻るのも
    人間関係が分かりやすいのでお勧め

    話は途中なので一先ず星4つ

    下巻に続く

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    2025年09月27日
  • 検事の死命

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    テンポの良い文章で読みやすい。公判での佐方検事と井原弁護士のやり取りは、ページを捲る手が止まらなかった。国家権力に屈しない検事達の使命感に目頭が熱くなった。徹底した悪役ぶりなので、勝訴したシーンは痛快だった。通勤の現実逃避にとても良き。

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    2025年09月26日
  • 風に立つ

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    指導委託・・こういう世界もあるということを知らなかった。普通に暮らせていることの幸せを感じさせてくれる本。

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    2025年09月22日
  • 検事の死命

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    正義感が強く私利私欲に傾かない若き検事、左方貞人の活躍短編集。こういう人が増えると良いなぁ。熱き思いを心にしつつも表面上はクールに論理的に活躍される様は頼もしく応援したくなる

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    2025年09月19日
  • ミカエルの鼓動

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    幼い心臓手術に先端医療の手術支援ロボットを選ぶか、従来からの人間の手による手術か、患者の選択を重視するか執刀医の決断を問う。その背景には手術支援ロボットミスによる仲間医師の自殺があった。瀬戸際まで油断を許さない前代未聞の心臓外科手術での心の選択を問う。
    現実、これからの医療改革は最先端のロボットを使うのは自然の動きになるだろうが、人が作った「メカ」には必ず誤動作、劣化がつきものである事を忘れてはいけない。常にプログラムとメカのアップデートが必須であり、100%、先端医療でも完全なものは無いと思わなければならない。小説内で気になった言葉「先のことはその時に考えればいい、今は目の前ある事をするだけ

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    2025年09月13日
  • ミカエルの鼓動

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    2人の心臓外科医が最新型アームロボット「ミカエル」を主軸に真摯に医療の現場に挑む物語。
    ミカエル操る西城の気持ちもグッとくるし、敏腕外科医の真木もかっこいい。
    病院の中での政治はもちろん医療現場に携わるそれぞれの立場と気持ちがしっかり書かれていて面白かった。

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    2025年09月12日
  • 検事の本懐

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    検事の世界ってこんなにもドロドロしているのかと思うとぞっとする。罪人を裁くためには人一倍の正義感があったとて容易にできることではない。でも主人公のような検事がいてくれたら、きっと救われる人も増えるだろう。

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    2025年09月09日
  • パレートの誤算

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    わたしは生活保護についてはあまりよく知らなかったのですが、この本を読んで生活保護という制度の仕組みや、受給者の家をまわるケースワーカーの仕事内容、さらに不正受給の実態についても知る事ができました。

    特定の職業を取り上げている作品を読んだあとは、いつもその職業に憧れたりするのですが、残念ながら今回はケースワーカーではなく、警察のほうがカッコいいと思いました(ケースワーカーに憧れている方、すみませんm(_ _)m)。
    特に三章での若林警部補。市民を救うために自分の首をかけて無茶振りをする彼の存在が、ラストシーンへと一気に盛り上げてくれました。

    サスペンス調の話はとても面白く、気になる展開が続く

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    2025年09月07日
  • あしたの君へ

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    ネタバレ

    背負う者」「抱かれる者」「縋る者」「責める者」「迷う者」の計5篇の短篇を収録。
    見習い家裁調査官補の青年が主人公で、人生経験の浅さからくる自信のなさで自分の判断に悩みながら、1件ずつ正しい判断をしようと努力を重ねていく。心が温まる佳作集。

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    2025年09月03日
  • 合理的にあり得ない 上水流涼子の解明

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    5編からなる連作短編集で、推理よりも騙し合いが中心の物語。
    主人公は弁護士資格を失った上水流涼子。彼女は「殺し」と「傷害」以外ならどんな揉め事でも引き受ける〈上水流エイジェンシー〉を営み、東大出でIQ140の貴山と組んで難題を解決していく。欲に塗れた人物たちの依頼を、確率や心理を駆使して鮮やかに解決していく姿が痛快で、清々しい読後感を残す。

    柚月作品にしては軽い読み心地で面白い。ただ今作では助手の貴山の優秀さが目立ち、涼子の存在感はやや控えめ。続編では彼女自身の有能さがもっと光る姿を期待したい。

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    2025年08月28日
  • 検事の信義

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    現実にはあり得ないかもしれないけど、佐方検事の愚直なまでの正義感、信念を貫き通す有様が凄い。
    「第4話 信義を守る」が一番良かった。被告人の心情を思うとやるせない。それらまで汲み取って被告人に寄り添える佐方検事が好きだ。

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    2025年08月28日
  • ミカエルの鼓動

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    手術のシーンでは、めちゃくちゃ描写が細かくかつ専門用語が飛び交って、作者は医療関係の仕事をされたことがあるんじゃないかと感心しまくりでした。
    西條先生にはまた医療の現場に戻ってほしいな。

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    2025年08月21日
  • 月下のサクラ

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    警察官になって、捜査支援分析センターに配属された森口泉。昭和な頑固上司、黒瀬の指示のもと、最初の大事件に取り組む。署内に保管された現金の盗難事件。捜査を進めていく中で起きた殺人事件。警察ドラマを彷彿させるスリリングな展開。泉はスペカン(特別扱いの捜査官)だったが、鬼上司のもと、本物の戦力になるべく成長する。本格警察小説。前作も読みたい。

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    2026年01月12日
  • 検事の本懐

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    検事の職業が理解でき、ストーリーも面白かった。
    テレビでたまに聞く特捜地検特捜部の話は興味深かった。
    どの短編も主人公の性格と頭の良さを垣間見れる作品となっていました。

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    2025年08月14日
  • ミカエルの鼓動

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    202410/登場人物達の個性や魅力と、医療ロボットミカエルや医療現場のリアリティと臨場感にひきこまれ一気読み。

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    2025年08月13日
  • 月下のサクラ

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    捜査のスピード感が直に伝わってきて、次々とページをめくり一気に読めました。
    警察内での窃盗事件が、特殊詐欺グループへ繋がり、それが警察トップの不祥事を暴くことに。
    慎重に捜査を進めていく中で、上司と部下の信頼や同僚との関係性、仕事に対する思いなど読み応えのある作品でした。

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    2025年08月11日
  • ふたつの時間、ふたりの自分

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    ネタバレ

    柚月裕子さんの小説が面白かったので、人となりが知りたくなりエッセイに手をのばした。

    「祭りのひよこ」
    自分が駄々をこねて飼い始めたひよこの最期をみさせた母の強い意志、その迫力は読み手にも伝わってくる。
    「記憶は死なない」
    父の書棚から取り出して読んだ「樅ノ木は残った」
    津波で両親が亡くなって本が流されても手ざわりも父の記憶もなくなることはない。そう言い切れるまでどれほどの涙が流れたのだろう。
    黒板五郎の「遺言」
    「金なんか望むな。幸せだけを見ろ。
    謙虚に、つつましく生きろ。」
    柚月裕子さんも『北の国から』が好きだったなんて嬉しい!
    「母のぬくもりと」
    一緒に布団に入った時のぬくもりと絵本を読

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    2025年08月10日
  • 月下のサクラ

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    『朽ちないサクラ』の余韻が消えないうちに森口泉に会いにいく!続編は前作よりもさらに面白さが増していた。警察広報課職員だった森口泉は、ある上司の強い引きで刑事になって、捜査支援分析センターに入る。
    泉の映像化できる記憶力と物怖じしない性格と強い信念が事件の真相を暴いていく。
    かなり危ない橋を渡る泉。泉の蛮勇がチームの絆をさらに強くする。
    かなりハラハラドキドキした。主人公だから大丈夫と思っても、かなり心臓が縮んだ。
    泉たちが傷みの中でたどり着いた場所は、警察、公安の闇の中で仄かに光る。
    サクラシリーズ二編を読んですっかり柚月裕子さんねファンになった。

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    2025年08月09日
  • パレートの誤算

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    働き蟻の引用があるが、人は意志の力によって確率論を超えることができる存在であると言うメッセージを強く感じた。

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    2025年07月26日
  • 教誨

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    本書が描き出す風景は、かつて秋田で起きた悲劇を彷彿とさせ、背筋が凍るようなリアリティがあります。
    物語の根底にあるのは、家長制度が支配する村社会での孤独。古い価値観に縛られ、誰にも理解されないまま孤立していく人々の姿には、形容しがたい疎外感を感じました。
    単なるミステリーに留まらず、過疎化する地方の闇と個人の絶望を浮き彫りにした、非常に重厚で切ない物語です。

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    2026年04月17日