柚月裕子のレビュー一覧

  • ウツボカズラの甘い息

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    鎌倉の別荘で殺人事件が起きた。
    その背景ではパッとしない主婦が、めちゃ美味しい話に釣られて化粧品販売をすることに。
    見た目もきれいになってお金も手に入って順風満帆〜と思ったら警察に疑われてどんどん不穏に…。真実はいかに!?という話。

    お金、女性の美しさ、心が弱ってるときに信じたいものが描かれていて、ミステリーとしても洗練されていて面白かった。
    本に厚さがあるが、長さを感じずにスラスラ読めた。

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    2025年11月01日
  • 合理的にあり得ない2 上水流涼子の究明

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    柚月裕子『合理的にあり得ない 2 上水流涼子の究明』講談社文庫。

    シリーズ第2弾。3編収録の連作短編集。勿論、既読であるが、シリーズの第1弾は5年前に文庫が刊行されている。

    不祥事で弁護士資格を失った上水流涼子が『殺しと傷害以外はどんな依頼も引き受ける』をモットーに、IQ140でめちゃくちゃアタマのキレる貴山伸彦をアシスタントにして運営する探偵エージェンシーに舞い込む、様々な『あり得ない』依頼を解決する。

    収録された3編で上水流涼子と貴山伸彦が手にした報酬は最初の短編で得た手付金の100万円のみ。後は持ち込まれた『あり得ない』事案を解決出来なかったり、無料で『あり得ない』事案を引き受けたりとなかなか売上にはつながらないようだ。


    『物理的にあり得ない』。まずは軽いジャブのような短編からスタート。主人公の上水流涼子と貴山の人物像を紹介しながら、2人の活躍を描く。古矢信之からの依頼は、中身が不明の積荷を載せたワゴン車が運転手に持ち逃げされたので手付金100万円、報酬400万円で探して欲しいという破格の内容だった。貴山の驚くべき調査能力と上水流涼子のアマゾネスぶりが面白い。


    『倫理的にあり得ない』。猫は愛情を注いでくれる飼い主に無償の愛を返してくれる。しかし、人間はそうとは限らず、見掛けによらない。本当に良い話だった。45歳で看護師の澤本香奈江からの依頼は離婚した元夫から3歳で別れた息子の親権を取り戻して欲しいという内容だった。貴山の何故、離婚してから6年も経ってからの依頼なのかという疑問から、調べてみれば思わぬ事実が浮かび上がる。


    『立場的にあり得ない』。精神科医でも医師でもない上水流涼子が摂食障害に苦しむ女子大生を救う。懇意にしている所轄署の丹波勝利刑事から無料で頼まれた摂食障害で入院する20歳の女子大生の救済。彼女は何が原因で摂食障害になったのか。

    本体価格730円
    ★★★★

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    2025年10月29日
  • ミカエルの鼓動

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    ストーリーは予測のつく展開で真新しさはないが、
    人物描写と文章力が秀逸で、最後まで飽きることなく楽しめました。

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    2025年10月29日
  • 合理的にあり得ない2 上水流涼子の究明

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    第2弾!
    もう、天海祐希さんしか思い浮かべられない…

    上水流エージェンシー!
    名前はカッコええけど、まぁ、何でも屋さん。

    話3つ!
    「物理的にあり得ない」
    こんなんで稼げるんや!
    国際的に、取ったらあかん動物の取引き!
    要は密輸…

    「倫理的にあり得ない」
    そんな…
    旦那に他所で作ってしまった子を!
    更に取り返すって…

    涼子は腕を組んで、うえを仰いだ。今回の依頼は失敗だ。五百万円は喉から手が出るほど欲しいが、ひとりの少年の一生に比べたら安いものだ。まして、そんなことをしてこれからずっと、わずかに残っている良心を責め続けるのも嫌だ。金ならまた稼げばいい。

    あっ!ネコちゃんも社員になった♡

    「立場的にあり得ない」
    丹波刑事からの依頼!
    でも、この依頼は、お金にならん!
    今後の貸しかな?
    丹波さんの上司の娘さんが、摂食障害…
    原因を探るが…
    うん!
    解決できたけど、ツラい!
    精神的にも、金銭的にも!

    なかなか、面白い!

    涼子、貴山!イケジョ&イケメンの名コンビ!
    「……あなたたちより少しだけ長く生きている私から言わせれば、傲慢ね」
    ……
    由奈の手を掴みながら、貴山がぼそりとつぶやく。
    「少しだけ、じゃないと思いますがー」
    涼子は耳ざとくその声を聞きつけたらしく、目の端で貴山を睨んだ。
    「なんか言った?」
    「いいえ、なにも」

    笑ける!!!

    ******************
    死霊館一緒に行こうとしてた友達が都合悪くなって来週に!
    何観ようかな?

    そや!ユッキーさんの友達、上から目線のA I 1Qくんにはお世話になってるし!

    「トロン:アレス」

    にしよ!

    誤解ないように、もう一度言います!AIの方です!
    まぁ、オマージュはともかく、はたらく細胞のコンピューター版って感じやな。
    プログラムが擬人化されてる。
    プログラムって言われも、タスクとか、スレッドとか、プロセスとか言わんと人にならんやろ!って気になって…
    コンピューターの世界の住人が、現実世界に転送(何かダウンロードみたいなのしてた)されて暴れる。でも、今のままやと30分弱しか生きられない。
    いや、30分やったら、ええやろ!こっちは3分やのに…
    擬人化される対象が仕事に絡むので、少し入り込めんかった(^_^;)
    映像はキレイ!
    デジタルの世界から出て来た兵器が人間の通常兵器(ミサイルとか)で通用するとは!

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    2025年10月26日
  • 合理的にあり得ない 上水流涼子の解明

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    依頼者を助けるだけでなく適切に法の裁きも受けさせ、不幸にならない結末の匙加減がいい。
    短編でさくさく読める。

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    2025年10月26日
  • 合理的にあり得ない2 上水流涼子の究明

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    前作の痛快エンタメから今回はちょっと趣向を変えて人情系になったかな。3話からなる短編集。
    相変わらずの上水流涼子と貴山のコンビに加えて新たな猫の登場で事務所にも幅が出た。

    「物理的にあり得ない」では、謎の行方不明の軽トラを探し、「倫理的にあり得ない」では、元夫から親権を取り返そうと奮闘する、「立場的にあり得ない」では、精神的なダメージで入院している女子大生を救おうと苦悩する。どの話も裏があって表立っては動けない問題を解決しようとするコンビのスタイルが面白かった。

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    2025年10月24日
  • 暴虎の牙 下

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    大上 一ノ瀬 日岡そして国光とシリーズのメンバーが登場すると、おーっと唸りながら

    沖率いる呉寅会
    幼馴染の三島と元

    広島でのし上がろうと
    突き進む
    大上はそこに

    哀愁を持って終わるとは‥

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    2025年10月23日
  • 合理的にあり得ない2 上水流涼子の究明

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    貴山が好き。
    想像できる。かっこいいわー。IQ140-?素晴らしい。
    涼子とのコンビもいいし、でも、どうせなら貴山を主役にしてもいいかもしれない。
    新しい、仲間マロが増えて、賑やかになる事務所、上水流エージェンシー。どんどん依頼が舞い込んでくるね

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    2025年10月20日
  • 蟻の菜園 ‐アントガーデン‐

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    名前を変え離れ離れになった姉妹 、早紀と冬香、実の父親から虐待を受け、幼少の2人は戸籍も届け貰えずワゴン車の中で暮らしていた。
    自殺者をボランティアで支えていた与野井夫婦の元じに姉の早紀から助けを求めた電話が、時が流れ結婚詐欺容疑で円藤冬香という女性が逮捕起訴される。
    フリーの記者、由美が事件の真相を記事に…
    そして、早紀と冬香姉妹と虐待の父親が一本の糸で…
    こんな過去があるなんて!
    刹那い、やるせない!
    考えれば考える程、やるせないくなる物語出会った。

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    2025年10月14日
  • 合理的にあり得ない 上水流涼子の解明

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    短編が繋がりをもつストーリーで読みやすく、面白い。スカッとする!
    うまく解決してくれるんだろうな、という安心感をもって読めるから楽しい。

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    2025年10月10日
  • 合理的にあり得ない 上水流涼子の解明

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    なかなか面白かった。
    いろいろなところからのどんでん返しやシンプルな探偵ものなとわバラエティに飛んだ作品集でした。
    3028冊
    今年256冊目

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    2025年10月04日
  • パレートの誤算

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    ネタバレ

    最後が急にハードボイルドになって、驚いたけれど、社会派ミステリーで面白かった。
    山川さんが悪者でなくてよかった。
    小野寺さんと若林刑事が、素敵な感じに書かれているあたりは、女性作家らしいなーと思いつつ。

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    2025年10月02日
  • 合理的にあり得ない 上水流涼子の解明

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    受けた仕事は必ず履行し、巨悪を捌いてくれる痛快なストーリーは本書の見所だ。続編も出ているようなので読んでみたい。

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    2025年10月01日
  • 検事の死命

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    「佐方貞人」シリーズ、3冊目を読み終えました。
    舞台は、東京から新幹線で2時間くらい北にある架空の地方都市。
    東北の冬の厳しさがじんわり伝わってきて、物語の空気感にぐっと引き込まれました。
    事件自体はそこまで大きくないけど、権力や圧力が絡んでくる展開にハラハラ。
    それでも信念を曲げずに立ち向かう佐方の姿に、めちゃくちゃ心打たれました。
    最終章は特に熱くて、ページをめくる手が止まらない…!
    静かだけど熱い、そんな検事の物語。今回も最高でした。

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    2025年09月28日
  • 暴虎の牙 上

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    上巻は壮大な前振り
    一方で伏線回収、尾谷組長、一ノ瀬と大上の関係性や
    大上の家族、パナマ帽を何故被っているのか?

    狐狼の血をまだ未読の方は上巻だけ読んで戻るのも
    人間関係が分かりやすいのでお勧め

    話は途中なので一先ず星4つ

    下巻に続く

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    2025年09月27日
  • 検事の死命

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    テンポの良い文章で読みやすい。公判での佐方検事と井原弁護士のやり取りは、ページを捲る手が止まらなかった。国家権力に屈しない検事達の使命感に目頭が熱くなった。徹底した悪役ぶりなので、勝訴したシーンは痛快だった。通勤の現実逃避にとても良き。

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    2025年09月26日
  • 検事の死命

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    正義感が強く私利私欲に傾かない若き検事、左方貞人の活躍短編集。こういう人が増えると良いなぁ。熱き思いを心にしつつも表面上はクールに論理的に活躍される様は頼もしく応援したくなる

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    2025年09月19日
  • ミカエルの鼓動

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    幼い心臓手術に先端医療の手術支援ロボットを選ぶか、従来からの人間の手による手術か、患者の選択を重視するか執刀医の決断を問う。その背景には手術支援ロボットミスによる仲間医師の自殺があった。瀬戸際まで油断を許さない前代未聞の心臓外科手術での心の選択を問う。
    現実、これからの医療改革は最先端のロボットを使うのは自然の動きになるだろうが、人が作った「メカ」には必ず誤動作、劣化がつきものである事を忘れてはいけない。常にプログラムとメカのアップデートが必須であり、100%、先端医療でも完全なものは無いと思わなければならない。小説内で気になった言葉「先のことはその時に考えればいい、今は目の前ある事をするだけだ」「何かを守るものがある人間は強い。苦難に打ちのめされて倒れたとしても、自分の大切なものを守るために何度でも立ち上がれる」
    本書でのキーワードは医者としての名声・名誉・肩書・権力、さらに病院長としての経営判断。最後に掲げた経営判断では、収益の良い時に次なる一手を編み出せるかどうかだ。

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    2025年09月13日
  • ミカエルの鼓動

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    2人の心臓外科医が最新型アームロボット「ミカエル」を主軸に真摯に医療の現場に挑む物語。
    ミカエル操る西城の気持ちもグッとくるし、敏腕外科医の真木もかっこいい。
    病院の中での政治はもちろん医療現場に携わるそれぞれの立場と気持ちがしっかり書かれていて面白かった。

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    2025年09月12日
  • 検事の本懐

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    検事の世界ってこんなにもドロドロしているのかと思うとぞっとする。罪人を裁くためには人一倍の正義感があったとて容易にできることではない。でも主人公のような検事がいてくれたら、きっと救われる人も増えるだろう。

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    2025年09月09日