柚月裕子のレビュー一覧

  • 検事の本懐
    佐方シリーズ第2弾。短編5編。
    検事時代の佐方なのだが、視点が佐方のまわりの人々なのが良い。
    (なのでちょっと設定の年代が前)
    佐方とお父さんの過去の話も出てきて、ぐっとくる。
  • 暴虎の牙 上
    シリーズ1.2が本当に面白かったが故、期待しすぎた節もある。
    アウトローでも一本筋が通った生き様にスカッとさせられたものの、今回は普通の面白い小説という感じ。
  • 盤上の向日葵(上)
    悲惨な子供時代を過ごした異端の天才棋士、上条桂介。山中で発見された白骨死体の真相。過去と現代を行き来しつつ進むお話に引き込まれた。
  • ウツボカズラの甘い息
    めちゃくちゃおもしろかった!!読み応えあり!! なさそうでありそうな完全犯罪ストーリー!
    途中騙されたところもあり、いろいろと驚きの展開にめくるページが止まりませんでした。 
    秦刑事と菜月刑事がなかなか良いコンビになっていく様子も良かったです(^ ^)
  • 暴虎の牙 上
    いつもの事であるが、著者の作品の描写には驚かされる、特に暴力シーンや登場人物(男女を問わず)のぶつかり合い、緊張感、臨場感が半端ではない。また、主人公はもとより、いかに苦しい境遇の人達が、もがき苦しみながら懸命に生きていく姿に感動する。そこには暴力満載のヤクザの世界で荒廃しきった環境の中でも、徹底的...続きを読む
  • 臨床真理
    柚月裕子さんデビュー作品。
    きれいな色彩の表紙が気になり手に取った。

    「共感覚」を持つ司は、誰にもその能力を信じてもらえず唯一慕ってくれていた彩も失い、孤独にすべての負を抱え込んで生きることを諦めているように感じた。次第に辛くても立ち向かう行動が多くみられるようになったのは、佐久間が司を信じ約束を...続きを読む
  • 検事の死命
    佐方検事の人間味が程よく感じられ、一方で罪を厳しく裁く本領を存分に発揮しています。側で支える増田事務官もいい感じですし、筒井副部長、南場署長の男っぷりも清々しいです。
  • 暴虎の牙 上
    上巻は全盛期のガミさん話、時代が昭和でずっと薄暗く不穏な空気。孤狼の血が思い起こさられるが、ガミさんと暴虎、沖の話がメインのため、まあまあややこしかった勢力関係は結構すっきりしてて、やたら読み易い印象。まだまだ序盤で、下巻でどう展開されてくるのか楽しみになる。改めて、これだけ濃ゆく広島が舞台のヤクザ...続きを読む
  • 暴虎の牙 上
    文庫化待ってました!!
    やっぱり面白い!!
    ガミさん復活嬉しいですね。
    上巻には日岡登場せず。下巻も楽しみです♪
  • 蟻の菜園 ‐アントガーデン‐
    柚月裕子氏の作品、今回も楽しめました。児童虐待の悲惨さには同情しますが、パチンコ依存で殺人はダメでしょう。多重人格を盛り込む必要性が疑問でしたが、刑法39条で救済的発想?タイトルは共依存を表すが、姉は妹が必要だったのかな?
  • ウツボカズラの甘い息
    事件の当事者のお話と警察側のお話とどちらもテンポ良く面白かった。
    しかしどちらもちょっと中途半端な掘り起こしで、もうちょっと深くと思えた。
    最後文絵はどんな状態だったのだろう⁇
    気になる。
  • 暴虎の牙 上
    『孤狼の血』シリーズ完結作ということで上巻は日岡と出会う前のガミさんの過去の話を描いている。パナマ帽よ由来だとか。何はともあれ沖が強烈なカリスマ性を持っていて痺れる。
  • 盤上の向日葵(上)
    最終的な感想は下巻の方で。

    将棋に詳しくなくてもスラスラ読める。詳しく調べて読み進めるも良し、具体的な将棋の内容については流すも良し。なかなか真相に近づきもしない事件だが、中だるみしないのは今と昔の場面の切り替わりの店舗がいいからだろう。下巻が楽しみだ。
  • ミカエルの鼓動
    自分が医療機器『ミカエル』の権威として活躍していたところに、ミカエルに関する暗雲が。
    心臓の弁形成術にミカエルを使うか、使わずに新しく赴任した天才医師による手術を行うか。
    その後の教授の椅子にも大きく関わる手術。
    ミカエルに隠された秘密を知ってしまった医師の葛藤がリアリティーがあって読み応えがありま...続きを読む
  • 小説 孤狼の血 LEVEL2
    読み物としては面白く、分かり易く短時間で読み終えたが、純な若者が命を落とす場面は読んでいて辛い。

    以前に映画で観た作品だが、こんなにグロかったかな?キャストは記憶にあるが、内容を憶えていない自分が笑える(笑)
  • 臨床真理
    柚月裕子さんのデビュー作にして、このミス大賞の作品でした。
    ドンドン引き込まれていきます。
    障害者雇用の問題点が浮き出てたかと思います。
  • 検事の信義
    佐川貞人の短編集。

    正しく裁くことを信義として、自分の道を貫く。

    一話、広島の暴力団がらみの話があり、日岡などほかの作品のオマージュ出演もあるところが憎い。
  • パレートの誤算
    正義を全うしようとする者がこの世から消され、自己保身に生きるヤツや弱者を食い物にするクズがのうのうと生きていく・・・
    小説の中とはいえ、理不尽な世の中に腹が立ちますね。
    最後までドキドキしながら読めました。
    ただ、柚月裕子さんの作風なのか、この作品もオチが判明してからの展開が結構バタバタで忙しないと...続きを読む
  • パレートの誤算
    この作品は生活保護に関するミステリだが、そのジャンルといえば最近では中山七里さんの「護られなかった者たちへ」が秀逸だった。
    どちらを読んでも生活保護受給者の問題は根が深いと感じる。「護られなかった〜」では本来受給すべき人が出来ない不幸。この作品では不正受給と貧困ビジネスの問題。今後ますます増える課題...続きを読む
  • 臨床真理
    柚月裕子さんのデビュー作。話の内容は、中山七里さんの作品にありそう。高城が悪で、内田は悪じゃないというのは予想できたが、別に不快感はなく、読後感は良かった。栗原の協力が凄い、美帆が好きなんだろうけど。やはり柚月さんの作品は読みやすい。