柚月裕子のレビュー一覧

  • 検事の信義

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    現実にはあり得ないかもしれないけど、佐方検事の愚直なまでの正義感、信念を貫き通す有様が凄い。
    「第4話 信義を守る」が一番良かった。被告人の心情を思うとやるせない。それらまで汲み取って被告人に寄り添える佐方検事が好きだ。

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    2025年08月28日
  • 風に立つ

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    ネタバレ

    老舗の南部鉄器の職人たちが、非行に走ってしまった少年の補導委託を受ける話。
    いろんな出来事を通じてそれぞれの人間の思いが交錯し、成長していく姿はとても読みごたえがありました。特に印象的だったのは、父親という立場で登場する孝雄と達也の存在です。それぞれ境遇や経験が異なりますが、実は自分が思う愛情を持って子どもに接します。しかし世の中それだけでは不十分で、コミュニケーションをじっくりと取ったり子どもの思いを汲み取ったりすることが大切だと再確認しました。

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    2025年08月22日
  • ミカエルの鼓動

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    手術のシーンでは、めちゃくちゃ描写が細かくかつ専門用語が飛び交って、作者は医療関係の仕事をされたことがあるんじゃないかと感心しまくりでした。
    西條先生にはまた医療の現場に戻ってほしいな。

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    2025年08月21日
  • 月下のサクラ

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    警察官になって、捜査支援分析センターに配属された森口泉。昭和な頑固上司、黒瀬の指示のもと、最初の大事件に取り組む。署内に保管された現金の盗難事件。捜査を進めていく中で起きた殺人事件。警察ドラマを彷彿させるスリリングな展開。泉はスペカン(特別扱いの捜査官)だったが、鬼上司のもと、本物の戦力になるべく成長する。本格警察小説。前作も読みたい。

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    2026年01月12日
  • 検事の本懐

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    検事の職業が理解でき、ストーリーも面白かった。
    テレビでたまに聞く特捜地検特捜部の話は興味深かった。
    どの短編も主人公の性格と頭の良さを垣間見れる作品となっていました。

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    2025年08月14日
  • ミカエルの鼓動

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    202410/登場人物達の個性や魅力と、医療ロボットミカエルや医療現場のリアリティと臨場感にひきこまれ一気読み。

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    2025年08月13日
  • 月下のサクラ

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    捜査のスピード感が直に伝わってきて、次々とページをめくり一気に読めました。
    警察内での窃盗事件が、特殊詐欺グループへ繋がり、それが警察トップの不祥事を暴くことに。
    慎重に捜査を進めていく中で、上司と部下の信頼や同僚との関係性、仕事に対する思いなど読み応えのある作品でした。

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    2025年08月11日
  • ふたつの時間、ふたりの自分

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    ネタバレ

    柚月裕子さんの小説が面白かったので、人となりが知りたくなりエッセイに手をのばした。

    「祭りのひよこ」
    自分が駄々をこねて飼い始めたひよこの最期をみさせた母の強い意志、その迫力は読み手にも伝わってくる。
    「記憶は死なない」
    父の書棚から取り出して読んだ「樅ノ木は残った」
    津波で両親が亡くなって本が流されても手ざわりも父の記憶もなくなることはない。そう言い切れるまでどれほどの涙が流れたのだろう。
    黒板五郎の「遺言」
    「金なんか望むな。幸せだけを見ろ。
    謙虚に、つつましく生きろ。」
    柚月裕子さんも『北の国から』が好きだったなんて嬉しい!
    「母のぬくもりと」
    一緒に布団に入った時のぬくもりと絵本を読

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    2025年08月10日
  • 月下のサクラ

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    『朽ちないサクラ』の余韻が消えないうちに森口泉に会いにいく!続編は前作よりもさらに面白さが増していた。警察広報課職員だった森口泉は、ある上司の強い引きで刑事になって、捜査支援分析センターに入る。
    泉の映像化できる記憶力と物怖じしない性格と強い信念が事件の真相を暴いていく。
    かなり危ない橋を渡る泉。泉の蛮勇がチームの絆をさらに強くする。
    かなりハラハラドキドキした。主人公だから大丈夫と思っても、かなり心臓が縮んだ。
    泉たちが傷みの中でたどり着いた場所は、警察、公安の闇の中で仄かに光る。
    サクラシリーズ二編を読んですっかり柚月裕子さんねファンになった。

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    2025年08月09日
  • パレートの誤算

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    働き蟻の引用があるが、人は意志の力によって確率論を超えることができる存在であると言うメッセージを強く感じた。

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    2025年07月26日
  • 教誨

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    本書が描き出す風景は、かつて秋田で起きた悲劇を彷彿とさせ、背筋が凍るようなリアリティがあります。
    物語の根底にあるのは、家長制度が支配する村社会での孤独。古い価値観に縛られ、誰にも理解されないまま孤立していく人々の姿には、形容しがたい疎外感を感じました。
    単なるミステリーに留まらず、過疎化する地方の闇と個人の絶望を浮き彫りにした、非常に重厚で切ない物語です。

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    2026年04月17日
  • あしたの君へ

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    3.9

    柚月裕子さんは良い小説を書くなーとつくづく思い知らされます。

    家裁調査官という仕事自体知らなかったが、市民と裁判官を繋ぐ大切な仕事があるのを知れた。

    主人公が凄くできる設定ではなく、愚直に取り組む姿勢が『それで良いんだよ!!』と応援したくなる。

    続編もあれば読みたいです。

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    2025年07月15日
  • ミカエルの鼓動

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    柚月裕子の作品としては珍しい(初めての)医療ミステリ。
    読み始めた最初の方では「白い巨塔」のような病院内政治の権謀術数が渦巻き、自らの医療ミスを隠し正当化するような話かと思っていた。
    結論から言うと「白い巨塔」とは全く違うものだ。主人公の西条は自らの技量に自信を持ち、周囲からもエースと認められ、病院内での権力争いにも人並みの思いは持っているが、所謂ヒール(悪役)ではない。平等かつ安全な医療の普及を目指し、患者を治すことを最重要視している至極真っ当な医師だ。対する真木とは考え方が異なるだけでどちらも命を預けるに足る優れた医師と言ってよい。
    この作品では地域医療のあり方や医者の倫理観などが問われて

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    2025年07月14日
  • 月下のサクラ

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    夢中になって読んだけど、ちょっと行き過ぎかな。

    でも、この柚月裕子さんという作家、女流とは思えないほど、骨太で読み応え抜群。

    おそらく、この先追いかけると思う。

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    2025年07月14日
  • ミカエルの鼓動

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    医療系の物語の最高傑作は白い巨塔だと思っているが、この本にも同じ医者の治すということへの熱量が描かれておりとても面白かった。
    治療法をめぐっての意見のぶつかり合いはこの手の話の醍醐味でもっとドロドロ意見がぶつかることを想定していたがあくまで本筋はそこではなく、
    医療への向き合い方や命を扱うとはどういうことか、考えながら読むことができた。

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    2025年07月13日
  • 検事の信義

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    佐方シリーズ4作目。
    佐方検事の短編集。

    佐方は信念がブレなくてかっこいい。
    立場や圧力に屈することなく己の信義を貫くって、大人になればなるほど難しい。
    だからこそ正義を貫く佐方に惹かれてしまう。

    真実は事実ではない、という言葉が好き。

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    2025年07月11日
  • 検事の死命

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    佐方シリーズ3作目。
    今回もあっという間に読破。

    佐方父の真実が関係者に正しく伝わり良かった。
    佐方の祖父母の優しさに泣いてしまった。

    佐方と増田のコンビ好きだな〜。
    ずっとこのコンビでいてほしいと思うけど
    佐方が弁護士になる未来を知ってるからさみしいな…

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    2025年07月08日
  • 凶犬の眼

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    ネタバレ

    2025.06.明石組の組長の武田が義誠連合を率いる国光によって殺害された.そんな中,日岡は晶子の店で国光と会い,国光は,「いつか目処がついたら日岡の手で手錠を嵌めてもらう」と言う.日岡が左遷されている田舎の駐在所近くのゴルフ場建設現場に国光たちが隠れていた.しかし,警察に見つかり国光たちは立てこもり人質として日岡を要求する.その後,日岡と国光は盃を交す.明石組と心和会が手打ちとなったのを確認して,国光たちは警察の前に出て,日岡に手錠を嵌められる.国光は旭川刑務所に拘留されるが,その後,国光の親分の北柴が誰かに殺害されたため,国光は日岡に犯人探しを依頼する.日岡は犯人を割り出し,国光たちが処刑

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    2025年07月02日
  • ウツボカズラの甘い息

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    面白かった。
    やっぱり柚月さんは一筋縄ではいかない。中盤からの怒涛の展開は凄まじかった。

    人を騙す側に回った彼女には才能があった。その才能を駆使して金を手に入れ それと引き換えに本当の名前を捨てた。

    とうに捨てた本名で呼ばれる時が逮捕される時というのはどんな気持ちなんだろうか…

    秦と菜月。良い上司、良い部下である前に2人とも良い刑事だった。

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    2025年07月01日
  • あしたの君へ

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    主人公の大地は家庭裁判所調査官補。柚月さんの作品はどれもその職業についてしっかりと調べ把握されていて、なのでリアリティがすごくあるし、心情も伝わってくる。最後の章「迷う者」の少年がくれた手紙。「いつも心配してくれてありがとう」こんなんもらったら、泣いちゃうよね!

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    2025年06月29日