柚月裕子のレビュー一覧

  • 逃亡者は北へ向かう

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    震災から数年経った今でも、あの頃メディアで流れていた映像が甦ってきて、居たたまれなくなり、読むのがしんどくなります。

    主人公の境遇が不憫で、もう少しコミュニケーション能力があれば…きちんと説明することができれば、いずれも正当防衛なのに…。
    世の中で実際に起こっている犯罪も、こういう不幸の連鎖で犯罪者となってしまう方もいるのかもしれないと思いました。

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    2026年07月27日
  • 検事の本懐

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    前に「最後の証人」を読んだときの“弁護士佐方貞人“の痛快な活躍を思い出し、“検事佐方貞人“の本を手にしてみました。5作の短編で佐方捌きと知られざる過去を描いていますが、事件解決のミステリー性と佐方検事のヒューマン性がクソ真面目に書かれていて、胸うたれる一冊でした。
    大沢在昌氏の解説と相まって作者の本懐を垣間見る気がする作品です。

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    2026年07月27日
  • 月下のサクラ

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    警察広報職員だった『朽ちないサクラ』を読んでからのこちらです。

    こちらは刑事になってからの森口泉。
    前作では知らなかった能力を発揮して事件をさぐっていきます。

    その泉を応援しながら読むのが楽しかったです。

    上司の黒瀬や機動分析係のメンバーとの関係性が少しずつかわっていくのも楽しめました。

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    2026年07月26日
  • 最後の証人

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    最後の展開にびっくりした。
    何より、やりきれない気持ちが残った。
    現実の世界でも、罪を犯した人はきちんと裁かれてほしいと思う。

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    2026年07月25日
  • 孤狼の血

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    超絶ハードボイルドな警察ヤクザ小説
    実際のマル暴がどんな感じか知らないけど、綺麗事だけで務まる世界ではなさそうだなあと思った
    ラストは怒涛の展開、次作からさらに面白くなる予感。映画化してるのも納得の作品でした

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    2026年07月24日
  • 検事の信義

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    このシリーズは一貫して佐方が検事として、信念を突き通すストーリーを描いている。
    仕事をするにあたり、こうありたいとは思うが、現実はそうもいかない。
    だからこそ惹かれるのだろう。

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    2026年07月19日
  • パレートの誤算

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    パレートの法則・・・

    2割のものが世界を動かしてる。。。
    みたいな法則ですね。

    それについて、語られる物語ではないですが、最後に誤算。。。となる意味が分かってとても考えさせられます。

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    2026年07月18日
  • 検事の信義

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    認知症の母親を殺害し逃亡しようと思ったと供述する息子の嘘を暴く話。他3編

    佐方シリーズ4巻。予想を裏切らない佐方の格好さよ!明解な真実を突きつけてクールにしめるの毎度ながら最高に痺れるね。「信義を守る」泣けた。相手を信じきる。ハードボイルドの極み

    3月に出た弁護士編『誓いの証言』が読みたいくてシリーズ再読中。だいぶ前に読みすっかり忘れていてもはや初読み状態。記憶力の乏しさに泣く。でも忘れるっていいなまた楽しめる

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    2026年07月18日
  • 教誨

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    最後に交わした約束が気になって、ぐんぐん読み進めてしまった。ひたすらに周囲の環境に恵まれなかった主人公に胸が痛い。

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    2026年07月17日
  • 合理的にあり得ない 上水流涼子の解明

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    ライトで読みやすく一気に読んでしまいました。
    手段選ばず悪人を嵌める主人公。
    やっぱり分かりやすい設定が良いよね。

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    2026年07月16日
  • 逃亡者は北へ向かう

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    感想
    筆者らしいなかなか打ちひしがれる序盤!そして報われない展開・現実。

    負の連鎖はあるんだな。亮のじいちゃんがひねくれ者だったことも悪い一因。


    あらすじ
    真柴亮は福島県の養護施設で育った。工場で4年働き、ようやく正社員になれたが、先輩の甲野に無理矢理誘われて、キャバクラへいく。甲野がそこで半グレと問題を起こし、喧嘩して亮も逮捕される。会社も解雇される。警官の陣内は亮の取り調べをする。亮を送致した頃、大地震が起きる。圭祐は父親と漁師をしている。地震発生時、自分は船を守るため沖に出た。父親に母を託した。

    地震の対応で警官が帰れない中、陣内の娘の麻利も行方不明になっていた。そんな頃、亮に傷つけられた半グレの一人が海辺の病院にいたところを津波にさらわれて亡くなる。それが亮のせいだとして友達の半グレが亮を殺しにくるが揉み合いの末に亮がそいつを殺してしまう。亮は故郷に帰るがそこで警官に職質され、揉み合ううちに警官を射殺してしまう。圭祐は安置所で両親の遺体を発見する。その後、妻の遺体も発見するが、5歳の息子が見つからなかった。

    亮は、父親からもらった手紙を持っていた。死ぬ前に会いたいと書かれており、場所は岩手県となっていた。亮は検問をすり抜けて北へ向かう。空き家でなおきというしゃべらない少年直人と出会う。彼らは一緒に大渡市を目指す。陣内の子供の麻利が遺体で発見される。陣内の妻は仕事優先で麻利を探さない陣内に不信感を募らせる。

    亮は直人を連れながら逃げつつ、父親がいると信じた病院にいく。陣内は亮の過去と父親の日沼について調べる。圭祐は直人を探し歩き、ようやく直人の痕跡を見つける。陣内は日沼から看護師に託された手紙を亮に渡す。亮は直人を解放しようとしたところを撃たれる。

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    2026年07月15日
  • 盤上の向日葵(上)

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    平成6年が舞台だと気づき、「私の生まれた年やん!」と思いました。将棋はわからないけど、読んでみようと思いました。

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    2026年07月15日
  • パレートの誤算

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    生活保護の受給と、それにつけ込む貧困ビジネス。普段はなかなか意識することのない世界を、社会派ミステリーとして描いた一冊だった。事件の謎を追う面白さと、社会の暗部をのぞくような緊張感が両立していて、最後まで飽きずに読み切れた。

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    2026年07月12日
  • ミカエルの鼓動

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    読みながら、割とよくあるストーリー展開なのかなって想ったけど、とても読みやすくて面白かった。
    医療支援ロボットの名前がミカエルと言うのが凄く秀逸だと思う。
    西条と真木、2人の優秀な心臓外科医が素晴らしかった。
    納得出来る医療が叶えられる未来が訪れて欲しい。

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    2026年07月09日
  • 逃亡者は北へ向かう

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    東日本大震災直後、ほんのはずみで半グレと警官の2人を殺してしまった真柴亮を追う、さつき東署の刑事陣内康介警部補。

    自分の出生時に父親が起こした交通事故から人生の歯車が狂ってしまった亮は、音信不通の父親から届いた手紙を頼りに福島から岩手へと向かう。

    一方、発災時に船で沖へ退避した漁師の村木圭介は、両親と妻を亡くし、行方不明の幼い息子直人を捜し回る。

    逃亡中に立ち寄った小屋で直人と遭遇した亮は、人見知りで口の重い直人になぜか懐かれ、やむなく直人を連れ歩く。

    追手の気配に絶望的になりながら、直人との未来を夢見始める亮。
    人生のどこで道を誤ったのか、これからどこに行こうとしているのか思い悩む亮の境遇に、震災で愛娘を失った陣内は自らを重ね合わせる。

    発災後の混乱の中で進む逃亡劇。
    警官を含む連続殺人事件に近隣県の警察は総力をあげて亮を追う。
    官房長官の早期解決の命を受けた警察庁は、警視庁SATの狙撃隊を送り込む。

    緊迫度を増す終盤に、そうはならないことを願いながらも、読者は最悪の結末を予感する。

    書かれてみればその結末は最も説得力があり、作品の完成度を高めるものだった。

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    2026年07月09日
  • 逃亡者は北へ向かう

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    震災や度重なる不運によって、殺人者となってしまう主人公の物語。

    不運な状況ではあったものの、主人公自身にも責任があると感じる場面はあった。ただ、父親の真相をもっと早く知っていれば、殺人者にならずに済んだ可能性もあったのではないかと思う。

    全体を通して救いの少ないストーリーだったが、先の展開が気になってページをめくる手が止まらなかった。ハラハラする展開が続き、とても読みやすく、最後まで楽しめる作品だった。

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    2026年07月07日
  • 逃亡者は北へ向かう

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    自分の意思とは関係なく悪いほう悪いほうに転がってしまう。最後に父親の気持ちを知ることができたけど制圧されてしまう。救われない。

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    2026年07月06日
  • 逃亡者は北へ向かう

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    どこまでも運の悪い青年
    彼の人生なんだったのか…
    そのうえ大震災が大きな影を落とす
    指名手配されることになってしまった不運な青年もさることながらそれを追う刑事、人質と見なされる子供の父親、震災後のそれぞれの家族の物語がどれも辛い
    どれも震災がなかったらこんな結果になっていなかっただろう数々の出来事
    選ぶことができたのだろうか
    なんであの時体育館の扉を閉めてしまったのか
    行き場のない彼が直人と二人でのささやかで楽しい暮らしを妄想していた時がいちばん幸せだったんだろうなぁ

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    2026年07月06日
  • 盤上の向日葵(上)

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    将棋を知らない私にとって難しいのではないかと不安に思いながら読み始めましたが、大丈夫でした。
    成長した桂介がどのように成長していくのか下巻が楽しみです。

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    2026年07月04日
  • 蟻の菜園 ‐アントガーデン‐

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    考えさせられる物語だった。冬香に感情移入してしまうが、よくよく考えたら、姉は妹に引きずられて、罪を犯すことになり、なんだかやるせない気になった。

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    2026年07月04日