柚月裕子のレビュー一覧

  • パレートの誤算

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    ネタバレ

    最後が急にハードボイルドになって、驚いたけれど、社会派ミステリーで面白かった。
    山川さんが悪者でなくてよかった。
    小野寺さんと若林刑事が、素敵な感じに書かれているあたりは、女性作家らしいなーと思いつつ。

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    2025年10月02日
  • 合理的にあり得ない 上水流涼子の解明

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    受けた仕事は必ず履行し、巨悪を捌いてくれる痛快なストーリーは本書の見所だ。続編も出ているようなので読んでみたい。

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    2025年10月01日
  • 教誨

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    読み進めるうちに、胸が苦しくなるんだけど、それでもどんどん読み進めていってしまった。
    田舎の小さな世界は経験もないけど、これが今もある世界なら、そんな世界は滅びればいい。

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    2025年09月29日
  • 検事の死命

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    「佐方貞人」シリーズ、3冊目を読み終えました。
    舞台は、東京から新幹線で2時間くらい北にある架空の地方都市。
    東北の冬の厳しさがじんわり伝わってきて、物語の空気感にぐっと引き込まれました。
    事件自体はそこまで大きくないけど、権力や圧力が絡んでくる展開にハラハラ。
    それでも信念を曲げずに立ち向かう佐方の姿に、めちゃくちゃ心打たれました。
    最終章は特に熱くて、ページをめくる手が止まらない…!
    静かだけど熱い、そんな検事の物語。今回も最高でした。

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    2025年09月28日
  • 暴虎の牙 上

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    上巻は壮大な前振り
    一方で伏線回収、尾谷組長、一ノ瀬と大上の関係性や
    大上の家族、パナマ帽を何故被っているのか?

    狐狼の血をまだ未読の方は上巻だけ読んで戻るのも
    人間関係が分かりやすいのでお勧め

    話は途中なので一先ず星4つ

    下巻に続く

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    2025年09月27日
  • 検事の死命

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    テンポの良い文章で読みやすい。公判での佐方検事と井原弁護士のやり取りは、ページを捲る手が止まらなかった。国家権力に屈しない検事達の使命感に目頭が熱くなった。徹底した悪役ぶりなので、勝訴したシーンは痛快だった。通勤の現実逃避にとても良き。

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    2025年09月26日
  • 朽ちないサクラ

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    初の警察小説として、これを選んだ。
    正解だったかは分からないが面白く読めました。

    最後の方は色々と矢継ぎ早に起き、目まぐるしい展開です。ただこの決着はどうなんでしょうか?
    これってあり?ラストの冨樫課長と同じく自分自身読みながら「唐突な推論」としか思えませんでした。確かに世の中には様々な闇があるとは思います。それは分かるんですがねぇ〜。
    とはいえ面白く読ましてもらったので星四つです。森口泉のキャラクターは良く、映画の杉咲花さんはイメージぴったりだと思います。
    是非、続編も読んでみたいと思わせる作品です。

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    2025年09月26日
  • 教誨

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    ネタバレ

    幼い二人の子供の命を奪った響子は、世間からすると“毒親”で最低な奴だと思われても仕方ないと思う。だけどこの物語でも描かれていたように“誰もが目に見えるものだけで決めつけて、その裏にある事情なんて考えもしない。目に見えないものにこそ、大事なことが詰まっている”という考え方はこれから大事にしていきたいと思った。

    響子は、父親からの暴力・父親を機嫌を伺う母親・周りからのイジメなど幼い頃から育った環境が恵まれていない上に、逃げる道がなかったから壮絶な人生を歩まざるを得なかった。そんな人生を愛する我が子の愛理ちゃんに歩んで欲しくないと思い、最終的な逃げ道として「死」を選んだと思うと本当に環境は大事だし

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    2025年09月24日
  • 教誨

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    香純は響子の身柄引受人に遺骨を拒否する本家への交渉と理由を探るために様々な人から話を聞くと
    村社会が故の迫害や虐めにあい続ける響子を知る。

    最後の一言の
    「約束は守ったよ、褒めて」がどうしても引っかかる

    悲しい一言を告げられる響子。

    真相を知ると悲しい切なく
    話が飲み込めない!
    そして香純の行動に
    その場所遠くを見つめているような読み終わり

    読後は放心状態に

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    2025年09月23日
  • 風に立つ

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    指導委託・・こういう世界もあるということを知らなかった。普通に暮らせていることの幸せを感じさせてくれる本。

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    2025年09月22日
  • 盤上の向日葵(上)

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    山中で見つかった白骨死体の側には貴重な将棋の駒☖。2人の刑事がその駒の謎を手がかりに事件を追う。将棋の世界の過酷さと、ある棋士の半生に関わる悪縁と良縁に震えがくるようで読み応えあった

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    2025年09月20日
  • 検事の死命

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    正義感が強く私利私欲に傾かない若き検事、左方貞人の活躍短編集。こういう人が増えると良いなぁ。熱き思いを心にしつつも表面上はクールに論理的に活躍される様は頼もしく応援したくなる

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    2025年09月19日
  • 盤上の向日葵(下)

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    #盤上の向日葵 上・下

    #ミステリの秋2025 の開幕は本作から。
    遺棄された身元不明の遺体と名駒の繋がりを追う先に、異色の経歴を持つ天才棋士が浮かび上がる。
    前半の雪の東北での真剣師東明の将棋と、後半、向日葵の群生の中での圭介の昇竜戦。その対比が棋士達の狂気を鮮烈に印象づける。

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    2025年09月18日
  • 教誨

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    我が子と、同じ年頃の子供との二人を手にかけた母(またある時は娘)の、犯行から死刑執行当日までの視点を、本人と従妹の二つの視点から追い、その考えを辿っていく物語。視点が行き来するものの、整理されているせいか読みにくさや混乱はなくすっきりとしている。世間の所謂「子殺し」の事件に多いように、本書でも「夫=父親」の存在は透明化され続けていたが、これが意図的なものかそうでないかはわからない。個人的な感触として恐らく前者であろうとは思われる。
    当然ながら殺人を犯したことはないため想像でしかないのだが、本人に殺人に至る強い動機がなく、また犯行時の記憶がないことが逆にリアルに思われ、それらの記憶を手繰って最後

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    2025年09月17日
  • 盤上の向日葵(下)

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    面白かった。上巻とは違い下巻では緊張感のある展開で流れ出し、一気に読み終わりました。真剣師、熱いですね。よかったです。

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    2025年09月15日
  • 孤狼の血

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    ネタバレ

    中学生の時、朝読書の時間で読みました。
    葬式のシーン。シルクハットを置くシーンで
    静かに涙を流しました。今も忘れられません。

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    2025年09月15日
  • 朽ちないサクラ

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    警察、そして公安の闇を感じた。しかしそれはそれで大義名分もあるのかもしれない。まさかの展開だったが現実にもあるかもしれないと考えさせられた。

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    2025年09月15日
  • 教誨

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    響子の地元ほどではないにしろ、そこそこの田舎育ちのアラフィフです。
    響子の、千枝子の、寿子の、他人の、下手すれば家族までの顔色を伺いながら生きざるを得ない不自由さを、既視感をもって読み進めました。
    「可哀そう」。うん。ウン。ウン…。

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    2025年09月14日
  • 教誨

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    最初は淡々としていて、ん?と感じたけれど、気づいたらはまっていた。
    罪を犯した理由も、そこに至る経緯も、あまりにも地味で、でもその時その場にいた本人たちにはどうしようもないことだったんだろうな、と。
    ラストシーンは色んな意味でゾワっとしたし、怖かった。

    2回目読み直し決定!

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    2025年09月14日
  • ミカエルの鼓動

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    幼い心臓手術に先端医療の手術支援ロボットを選ぶか、従来からの人間の手による手術か、患者の選択を重視するか執刀医の決断を問う。その背景には手術支援ロボットミスによる仲間医師の自殺があった。瀬戸際まで油断を許さない前代未聞の心臓外科手術での心の選択を問う。
    現実、これからの医療改革は最先端のロボットを使うのは自然の動きになるだろうが、人が作った「メカ」には必ず誤動作、劣化がつきものである事を忘れてはいけない。常にプログラムとメカのアップデートが必須であり、100%、先端医療でも完全なものは無いと思わなければならない。小説内で気になった言葉「先のことはその時に考えればいい、今は目の前ある事をするだけ

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    2025年09月13日