柚月裕子のレビュー一覧

  • 逃亡者は北へ向かう

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    久しぶりに一気読みの本に出会った。選べなかった人生,環境。ボタンのかけ違いのようで、哀しく、切なかった。でも、真面目に誠実に生きることは、きっとこれからの自分に返ってくると信じて生きていきたいと思った。

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    2026年05月09日
  • 誓いの証言

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    左方の友人である久保が逮捕された
    弁護士の犯罪でしかも、不同意性交容疑加えてネットに晒され勝ち目のない裁判に臨む為、原告との関係性を調べる
    原告である晶の、辛い過去
    その中で関わる久保の存在
    何だか報われない晶だけど、とことん調べる左方

    最後は少し報われた気がする

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    2026年05月09日
  • 盤上の向日葵(下)

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    下巻は殺人事件の捜査はサブストーリーで、1人のプロ棋士と真剣師の話がメインストーリーだった。
    昭和期の哀愁も重なり何とも言えないよどみや人間くささが感じられる。
    二歩、将棋を始めたばかりの頃ならやってしまいがちのものがその先にもあるとは。

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    2026年05月09日
  • 孤狼の血

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    昭和の広島を舞台にした、ヤクザの抗争と警察の闇が絡み合う警察小説。特に「組」の構造や人間関係の書き込みが細かく、著者の熱量を感じる。
    設定自体は「一匹狼のベテラン刑事と若手刑事」という王道スタイル。ある種予想通りの展開もありつつ、終盤の伏線回収とテンポの良さが心地良い。

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    2026年05月07日
  • ウツボカズラの甘い息

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    プロットが秀逸。
    被疑者の視点→警察の視点→被疑者の視点→警察の視点を繰り返し、交錯させ、ラストは…
    引き込まれました。
    それにしても柚月先生は、男性目線でも女性目線でも、どちらからでも活字にできるんですね。

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    2026年05月06日
  • 孤狼の血

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    広島が舞台の警察とヤクザの抗争の話です。
    悪徳警官がヤクザとバリバリ癒着しながら、危険だとわかっていても止められない姿だったり、昭和感がいい意味で出ていて面白かったです。
    最後は潔く終わりますが、ヤクザと警察の関係性の縮図を知れた様な気がしました。

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    2026年05月06日
  • 逃亡者は北へ向かう

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    ネタバレ

    久しぶりに柚月さんらしい作品に出会いました。震災後の痛ましさが描かれていて、著者本人も辛かったでしょう。でも、この痛ましさを想像するしかできないけど、想像しないといけないと思いました。家族を探したいのに、家族と任務との間で割かれる心が描いてありました。皆、辛い。皆、大事。最後に陣内の奥さんから電話が入りましたのよね。ほんの少し救われた気持ちになりました。

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    2026年05月05日
  • 誓いの証言

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    良い作品だった!!今まで柚月さんの作品は何冊か読んできていたけど、今作をもって柚月さんも「好きな作家さん」に加わった(何様)。というか、作風や魅力をしっかり理解できた気がする…。警察、検察、弁護士、公権力系の社会派エンタメや、真実を追うミステリ×人間ドラマみたいなことと、あと「伝統技術」とか「職人」みたいな世界観もお得意なのかも…。(今回は石細工職人の話が出てきたが、「風に立つ」という別作では南部鉄器の職人の話が出てきたりもしていた)。いずれにせよ、真相に迫るミステリ的な面白さと、人間ドラマと、法廷の臨場感みたいなバランスがものすごく上手く構成されていて、さらに章分けとかも緻密に考えられていて

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    2026年05月03日
  • チョウセンアサガオの咲く夏

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    いつもは長編ばかりしか読んでいなかったが、短編も読み応えのある内容だった。
    個人的には最終章、増田陽二編(佐方貞人シリーズのスピンオフ的位置付けになるのかな?)が興味を惹かれた。

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    2026年05月03日
  • 誓いの証言

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    ネタバレ

    佐方弁護士に再会した気持ちになりページをめくる手が止まらず一気読み。不同意性交等罪の弁護を佐方に依頼した久保。20年前の香川県蕃永町で花崗岩職人が死んだ事故。ふたつがどこで重なるのか、細かなパーツがきちんとはまり結末へ。原晶の人生を思うと気の毒としか言えない。養女にしてくれた叔母まで…でも佐方弁護士はさすが、感情に流されず「事実と真実は違います」。佐方と事務員小坂のコンビが素敵すぎる!

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    2026年05月02日
  • 逃亡者は北へ向かう

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    東日本大震災前後の東北を舞台にした刑事物。
    犯人は殺人を犯したが、微妙なかけ違いからのもので、読んでいてとてもやるせない。
    現実の殺人事件もこういうことから発生したものもあるかと思うと、なんだか悲しい。

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    2026年04月30日
  • 検事の死命

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    『佐方 貞人』シリーズ検事編の第3巻
    県内有数の資産家一族の婿が引き起こした痴漢事件。上司や国会議員から不起訴にするように圧力が掛かる中、検事としての覚悟を決めて権力に挑む姿は、とても心を奮い立たせます❗️

    しかし少し残念なのは、何故検事を辞めて弁護士になったのかという件がないこと。それも首を長くして待っていれば、いずれ描かれるのでしょうか⁉️柚月さん、期待していますネ❗️

    好きな話しは、『第二話 業をおろす』です
    佐方親子は、憧れの姿です❗️

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    2026年04月27日
  • 逃亡者は北へ向かう

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    オーディブルにて。
    東日本大震災の最中起きてしまった殺人事件。非日常の中、逃亡も捜査も一筋縄ではいかない状況が面白い。
    逃亡者に対しては、絶対にもう少し良いやりようがあったでしょ…ともどかしくも悲しい思いになりつつ、追う側に対しては、家族の心配と警察官という使命感の板挟みになる描写がとても良かった。

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    2026年04月26日
  • 教誨

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    母はなぜ、
    8歳の愛娘を
    殺めてしまったのか?
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    堀川恵子氏の「教誨師」を読んだあと、
    書店でたまたま本書を見つけてに取りました。
    解説は堀川恵子氏。

    幼女二人を殺めた、三原響子の死刑が執行された。
    「約束は守ったよ、褒めて」
    最期の言葉に残された謎、想像を絶する動機とはーー。

    死刑執行された三原響子の遺骨を受け取った吉沢香純が、彼女の過去について故郷を訪れ物語は始まります。
    過去を辿る間に三原響子の過去が差し込まれるのですが、なぜ彼女が殺人という罪を犯

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    2026年04月26日
  • 逃亡者は北へ向かう

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    大震災直後に殺人を犯し、死刑を覚悟しながらもある人物を探すため姿を消した青年。自らの家族も被災した一人の刑事が、執念の捜査で容疑者に迫る。壊れた道、選べなかった人生――混沌とした被災地で繰り広げられる逃亡劇!
    作者は実際に東日本大震災で両親を亡くしたこともあり津波に襲われた街の様子や行方不明者を捜す肉親や避難所の様子がリアルで涙を禁じ得なかった。

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    2026年04月25日
  • 慈雨

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    柚月裕子さんの小説の登場人物には哲学がある。
    読んでいて、それが心地よい。
    仕事には誇りを持って向き合いたいものだ。

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    2026年04月22日
  • 教誨

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    家庭環境は本人ではどうすることもできない悲しい負の連鎖と感じる。
    その約束は守るべきだったのだろうか。
    きっと香純が何もしなければ故郷に帰る事が出来なかっただろう。

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    2026年04月21日
  • 月下のサクラ

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    ネタバレ

    前作「朽ちないサクラ」で警察の闇に触れた森口泉は、念願叶って刑事となる。ストーリーは泉が県警の捜査支援分析センター機動分析係に特別に配属されたところから始まる。(※本来は選抜試験に落ちているにもかかわらず抜擢)

    そんな中、県警の金庫から1億円近い現金が消失する事件が発生。機動分析係は内部犯行を視野に捜査を進めるが、その背後には前作同様、公安の影が見え隠れする。

    「100人を守るためには1人を切り捨てる」という公安の論理と、「1人の犠牲の上に正義は成り立たない」という泉の信念が真正面から衝突する本作は、読者の価値観を容赦なく揺さぶってくる。

    事件の真相に近づくほど、“正しさ”が機能しない現

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    2026年04月21日
  • 教誨

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    ネタバレ

    すらすらと読めるけど、読めば読むほど重い。
    閉ざされた地域、昔ながらの親戚関係。
    褒められたかったのは母ではなく父なのかと思った。
    ずっと厳しかった父親に褒められたかったのかと。

    女性は母親になっても、いつまでも娘でもある。母親に褒められたい、母の娘でいたいということもわかる。

    死刑という制度について。深く考えたことはなかったが、死刑を執行するにあたり
    それを仕事として携わる人の心身疲労、遺体を引き取ることになる親族、それらのことを考えると
    それらの視点からのみの考えにはなるが、
    死刑制度がなくなれば救われる人も多くいるのではないかとおもう。

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    2026年04月15日
  • 蟻の菜園 ‐アントガーデン‐

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    柚月裕子さんとしては珍しくかなりのイヤミス
    過去パートがとても悲惨な話で、読んでいるとどんどんと気持ちが重くなる。
    ここからどうやって脱出するのかと、なかなかハラハラして読みました。

    救いなんてどこにもないんや

    それにしてもこの作者さんにはハズレがなくて安心して読めます。常に平均点以上を獲ってくるイメージ。

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    2026年04月14日