柚月裕子のレビュー一覧

  • 警官の道

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    読む達成感を求めるとどうしても同じ作者を追ってしまう。近年はブック・オフの100円コーナーで題名のインスピレーションで手に取る事が増えた。短編ではあるが7人の作者の作品が綴られていて中山七里さん柚月裕子さん以外は初めて読む作者だったので期待が膨らんだ。中でも長浦京さんのシスター.レイは面白かった。長浦京さんの他の作品も読んでみようと思います。

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    2026年04月11日
  • 逃亡者は北へ向かう

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    ネタバレ

    震災で家族が全員無事だった人も罪悪感のようなものを感じてとても辛い思いをしていた。全ての人が不幸になってしまう震災は本当に恐ろしいな。
    そういう気持ちが細かく描かれていたのはとても良かった。
    真柴は悪い人ではないのにこんなふうに転落してしまう、それは現実でもあることに思えた。
    諸悪の根源は甲野じゃないのか?コイツがのうのうと生きているのが全く腹立たしいと思いながら私は読んでいたけど、真柴は最後は全ては自分の選択の結果であると考えるに至り、ものすごい成長を遂げたと思う。父親の温かい手紙がそうさせたのだけど、真柴には生きていてほしかったな。
    真柴が殺されなければいけない世の中なんてまだまだダメじゃ

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    2026年04月11日
  • 誓いの証言

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    この、佐方シリーズはどれもだけれど、途中で読むのをやめられなかった。事件の経緯やその流れ、動悸も分かりやすい分、少し物足りないか?とも思わなくもないけども、やはり読ませる力があると思う。最後もほっとして読後感もとてもよい。

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    2026年04月11日
  • 最後の証人

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    ホテルでの殺人事件。七年前に少年を車ではねた事件。二つの事件の真相を解くのは担当弁護士佐方。

    面白かった。途中で予期してなかったおかしな風に進むのであれ?と思うんだけど、それも作者の狙い。巧い

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    2026年04月10日
  • 慈雨

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    警察を定年退職した主人公緒方が妻とお遍路の旅をしながら過去の事件と向き合うストーリー。表紙の通り薄暗くゆっくりと静かに流れる時間軸の中で、熱い正義を感じる爽快さもあり、気持ちよく読めました。妻の香代子が素敵。

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    2026年04月07日
  • 孤狼の血

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    マル暴刑事とヤクザの持ちつ持たれつ感がよく分かる。どこかで恨みを買い、やはり最後は殺されてしまう。
    お互いの距離感が難しい。

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    2026年04月05日
  • 逃亡者は北へ向かう

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    ネタバレ

    私は死刑廃止論者ではないけれど
    真柴は死ななければならなかったのか…
    最初から最後まで不憫でならなかった
    捻れた話を幼い真柴にし続けた祖父が許せない

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    2026年04月05日
  • 風に立つ

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    南部鉄器の職人である父が問題を起こした少年を補導委託で預かると言い出し、戸惑う息子。
    少年と共に働きながら、自分も距離のあった父との関係を改めて見つめ直していく。
    近くにいるからこそ気付けない想いや、大切に想うからこそすれ違う家族。
    キャラも魅力的でどんどん読めた。

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    2026年04月04日
  • 朽ちないサクラ

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    柚月さんの小説に出てくる中年男性はいつも男っぽくて格好いい。今回は女性が主人公でしたが、出てくる中年刑事たちがやはり魅力的で私は梶山さん推し。映画より良かったです

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    2026年04月04日
  • 風に立つ

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    身近な人のことほど、案外見えていないことがあるんだな、ということや

    子供が自分の進みたい道に進めるように見守っていきたいな、
    という学び。

    初め暗い話なのかと思ったけど、そうでもなかった。
    良かったです。
    馬が可愛い。

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    2026年04月02日
  • パレートの誤算

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    柚月裕子作品はタイトルの付け方もいつも素敵だなと思う。

    物語としては、主人公が公務員の若い女性で、真面目で素直で小心者で…いや、リアルに考えれば普通の真面目な女性が事件に巻き込まれたらそれくらい慎重で弱気になるよね。
    普段危険を顧みない物語を読みすぎて、聡美にイライラする瞬間もあったけれど、現実的でもありました。
    その分心の変化や成長が伝わってきて応援しながら読んでいました。

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    2026年03月31日
  • 教誨

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    家族殺害という重罪の裏側を描いた社会派小説。
    我が子を含む幼児2名を殺めた女性に死刑が執行された。一度しか面識のない遠い親戚が戸惑いつつも遺骨を引き受けたが、刑務官から聞いた彼女の最期の言葉が気にかかり、その謎を追うことになる・・・

    死刑囚が犯行に至るまでの不幸な境遇に共感する部分もあって切なくなります。一方で、犯罪の動機や背景にどれだけ説明が加わっても、その事情を表面的に理解こそすれどこまでいっても納得はできないものだと感じました。周囲の環境(家庭、学校、社会など)の問題点は当然解決すべきですが、そこへ焦点することが被害者を脇へ追いやることになってしまうと怖いです。そんなことを考えてモヤモ

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    2026年03月31日
  • 盤上の向日葵(下)

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    澱のような陰鬱な空気が漂っているのに、ふっと真逆のイメージの向日葵がちらつく。しかも夏の青空と白い雲まで。
    その対比の中で辿りながら明かされていく過去はやるせなさでいっぱいだ。
    夢のようにふっと浮かぶ向日葵の意味と本当のイメージは読んだ後ではきっと違うものになる。
    読み終わった今はとても複雑な気持ち。

    どうしてもチラついてしまうあの作品。
    比べるわけではないけれど、もう一度読み返したくなった。

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    2026年03月31日
  • 合理的にあり得ない 上水流涼子の解明

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    読みやすかった。
    最初から上水流の正体が出てこない話が多く、いつ出てくるのかワクワクしながら読んだ。
    刑事とか弁護士と違って何を持ってして「解決」とするのかが上水流次第というのがスッキリして良かった。
    貴山の存在がとても大きいと思うが、謎なキャラクターで、あまり多くを語らないのに有能なのがとてもいい。

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    2026年03月28日
  • 暴虎の牙 下

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    ネタバレ

    沖虎彦
    綿船組の二次団体の笹貫組が仕切っている賭場の金をかっさらう。レイバン。十六歳のときに傷害で少年院に入っている。呉原の不良連中がつるんでできた愚連隊・呉寅会のリーダー。殺人教唆、銃刀法違反、凶器準備集合、傷害、覚せい剤取締法違反で逮捕。懲役十八年。鳥取刑務所に収監された。鳥取、福岡を回り、最後に入っていたのは熊本刑務所だった。刑務官と揉めて不良押送を繰り返し、懲役を満期で終えての出所だった。

    三島考康
    呉寅会幹部。小学校からの沖の親友。龍。

    重田元
    呉寅会幹部。小学校からの沖の親友。デニムシャツ。

    横山昇
    綿船組の二次団体、笹貫組の幹部。

    田島和樹
    横山の舎弟。

    森岡
    チェリー

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    2026年03月27日
  • 臨床真理

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    柚木裕子さん、こちらがデビュー作なんですね。

    ストーリーとしてはすごく面白かったです。ただ内容はとてもハード。特に事件の真相がわかった後に主人公が真犯人に追い込まれるシーン以降は読むのがキツかったです。

    あの性的な暴力シーンは必要だったのかしら?と思ったけれど、真犯人がどれほど異常な人物であるかは十分過ぎるほど伝わってきました。

    この小説にも共感覚の持ち主が登場しますが、恐らく本人は生きづらいのでしょうね。

    柚木裕子さん、「慈雨」「孤狼の血」に続き3冊目でしたがまだまだ有名な作品があるので読んでみたいです。

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    2026年03月26日
  • 暴虎の牙 上

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    ネタバレ

    沖虎彦
    綿船組の二次団体の笹貫組が仕切っている賭場の金をかっさらう。レイバン。十六歳のときに傷害で少年院に入っている。呉原の不良連中がつるんでできた愚連隊・呉寅会のリーダー。
    笹貫組との抗争中に逮捕。18年後に出所後、再び呉寅会を組織。

    三島考康
    呉寅会幹部。小学校からの沖の親友。龍。

    重田元
    呉寅会幹部。小学校からの沖の親友。デニムシャツ。

    横山昇
    綿船組の二次団体、笹貫組の幹部。

    田島和樹
    横山の舎弟。

    森岡
    チェリーに十万の売り掛けが残ってる。笹貫の同級生。

    チェリー
    キャバレー「キラキラ」のホステス。

    大上章吾
    ガミさん。北広島署二課、暴力団係の刑事。マル暴刑事。上司のス

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    2026年03月26日
  • ミカエルの鼓動

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    ネタバレ

    医師とその関係者の様々な思いと思惑が複雑に描かれていた。
    患者の命を救いたい、病院を大きくし有名にしたい。病院も病院で維持費や機械の購入費に人件費もろもろ患者がいなければ存続できない場所ではある。病院に機械を卸す側も病院という大口が無ければ存続できない。しかし、互いの利害が一致し進みすぎるとそれは隠蔽と癒着の温床になってしまう。なんともバランスの難しさを、裏表紙の天秤から思った。
    本誌の主人公である西條は、元々結婚に向かない性格であったにも関わらず、そんな自分を棚に上げ、ことなかれ主義だと妻が無言で離婚届けを置いていった今年すら理由を考えず、他者に考えを委ねていると他責思考なのがなんか気に入ら

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    2026年03月26日
  • 検事の信義

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    ネタバレ

    裁きを望む
    佐方貞人
    検事。

    芳賀渉
    三十二歳。故・郷古勝一郎宅の住居侵入および窃盗の容疑で逮捕、起訴された。郷古勝一郎の非嫡出子。地元の高校を卒業後、上京して私立大学の法学部に学び、米崎に支店を持つ大型書店チェーンに就職していた。

    郷古勝一郎
    手広く不動産業を営んでいた。胆のう癌の末期で不帰の人となる。享年七十七歳。

    増田陽二
    事務官。

    花淵勇雄
    時計店店主。

    筒井義雄
    米崎地検公判部副部長。

    高泉荘司
    刑事部に籍を置く新任明けの検事。

    本橋武夫
    米崎地検の次席検事。筒井の上司。

    麻恵
    郷古勝一郎の妻。七十二歳。

    勝哉
    郷古勝一郎の長男。四十一歳。

    恭治
    郷古勝一郎の次男

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    2026年03月25日
  • 風に立つ

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    拗らせアラフォー息子と、自分不器用ですからの父。
    ぎくしゃくした親子が営む南部鉄器工房で、非行少年の補導委託を引き受けることになるという展開。
    1/3ほど読み進めたあたりから、ページをめくる手が止まらなくなり、一気読み。
    登場人物が、それぞれ人間味があって良い。
    八重樫が特によい。マリママもよい。
    ラストはちょっと出来すぎな気もするが、だからよい。
    忙しい現代の親にこそ、読んでほしい。
    子どもの味方でいられますか。

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    2026年03月24日