柚月裕子のレビュー一覧

  • 臨床真理
    とても面白かったのですが、生々し過ぎて頻繁には読めないタイプの小説だと思いました。
    影響を受けやすいので、夢に出てきてしまう⋯。そのくらい表現が上手いという意味です。
  • 警官の道
    「警官」という職業に焦点を合わせているのが面白い。するっと読むつもりだったのに、好きな作家が多すぎて没入。急いで読むことができなくて、思いのほか時間を要しました。

    まずひとつめの葉真中さんで掴みバッチリ。以降、コロナに寄せた話もちらほらあり、あまりに寄せすぎるのは私は苦手なのですが、世間がパニック...続きを読む
  • 盤上の向日葵(上)
    山中で見つかった白骨死体が、高価な将棋の駒を抱えていた事件のお話

    刑事視点では駒が大阪の不動産屋から長野の人の手にわたったと突き止めるまで
    棋士の方は、大学進学が決まって唐沢が駒を渡そうと決めるまで

    本の詳細な感想は下巻を読んでから後でまとめて


    ドラマを見ていたので、内容は把握済み

    ドラマ...続きを読む
  • 凶犬の眼
    孤狼の血では大上さんはカッコ良かった。今回は国光さんですね。
    ヤクザと言うより人としてカッコ良い。もういない昭和の人です。
  • 盤上の向日葵(上)
    将棋を少しでもかじったことがある人(そうでない人でもOK)、ミステリーが好きな人には、ハマる作品です。
    上下巻にわたる長編ものですが、さくさく読み進められるため、大した分量に感じません。
    久々に面白いミステリーに出会いました。

    以前、テレビドラマにもなった作品で、上条桂介役には、千葉雄大さんが演じ...続きを読む
  • あしたの君へ
    五つのストーリーでなりたっています。
    それぞれに人生の葛藤がうかがえます。
    ただ短編なので話にのめり込めなかったのが
    残念!
    最後に実際の家裁調査官が解説されていたのは
    読みがいがありました。
  • 教誨
    救いのない話。我が子にこんな思いはさせまい、と強く心に誓った読後でした。手にかけてしまったのは本人なのだろうけど、そう仕向けた人達の悪意が本当に呪いのようで腹立たしさより、こんな世界があることをただただ悲しく、怖く感じました。でも、子供って親に褒められることを、こちらが驚くくらい求めているのは分かる...続きを読む
  • 最後の証人
    再読です。初めて読んだのは9年前。
    その時の感想では巧みなミスリードを褒めちぎってました。
    今回は高瀬美津子の思いと覚悟、高瀬光治の同志でいようとする強い意志と愛情に心が打たれました。
    佐方シリーズで一番好きかも。
  • 最後の証人
    よくできた犯行のトリック、そしてタイトル回収もお見事
    大変読みやすく、そして楽しめました。

    最近は激重テーマ作品か、どんでん返しばかり読んでいたので、
    オチに対する感覚が狂ってしまい、そのまま終わりか…なんて一瞬思ったりしましたが、私の感覚が狂っているだけでございます。
    どうぞ実際に読んで楽しんで...続きを読む
  • 朽ちないサクラ
    ・正義とは何かを警察組織の中での立ち位置の違いから読者に考えさせるミステリー作品
    ・中盤のこの人も亡くなるのかという展開は面白かったが、後半になるにつれてやや失速。
    ・しかし、その背後には、内部に裏切りがいたと気づいた時の泉のやるせなさが窺え、泉の警察官になるとの宣言に繋がって続編が楽しみ。
  • 検事の信義
    本物の検事はここまで事件を調べることはないだろうと思いながら、真実を知ろうとする佐方検事の姿に尊敬の念を抱きながら読んだ。でも、そこには理解ある上司がいるから。上司が替わったら大変だろうな。
  • 慈雨
    群馬県警を定年退職した元刑事が妻と一緒に四国巡礼の旅にでる。その間にストーリーが展開される。
    400ページもの長編でやっと読み終わった。
    途中から話に巻き込まれ、どう展開するのか興味をもって読み進んだ。
    ただ同じ話の繰り返しが多くイマイチだった。
    印象に残ったのは
    見て見ぬふりをするという言葉
    自分...続きを読む
  • パレートの誤算
    社会保障制度の一つ、生活保護をめぐる問題にフォーカスした社会派ミステリー。
    一人の同僚の死をきっかけに、その人物と関わりのあった生活保護受給者を当たっていく。素人探偵的な部分もありながらも、そもそもが彼らの職務の一環でもあるので、無理矢理感がないところが巧み。そこで見えてくる不正受給問題や、裏で暗躍...続きを読む
  • あしたの君へ
    家庭裁判所調査官補、先輩から「カンポちゃん」と呼ばれる望月大地の奮闘物語5編。
    ラブホテルで客からサイフを抜き取ったと補導された17才の友里。彼女の未来のために、本当に必要なのは情けなのか⁈
    ストーカーとして補導された16才の星野潤。恵まれていると思われていた彼の家庭とは?
    生育途中にある者にとって...続きを読む
  • 検事の死命
    佐方貞人シリーズの一つ。その中で1番面白かった。佐方禎人の父の汚名が晴れた時は、本当に良かったと感じた。女子高生が痴漢を捕まえたのに、無罪を主張する被告に嘘をつかれて、その人間性まで貶められた。裁判で、被告人の嘘が次々と暴かれていく様子は読むのがやめられないほどの駆け引きだった。
  • 教誨
    秋田県女児連続殺人事件をモチーフに、犯罪者とは何かを考えさせてくれる本だった。

    自分の子供も含めて2人の幼児を殺害した響子が死刑直前に口にした「約束は守ったよ。褒めて」の真意とは。

    読んでて非常に辛かったけど、やめてはいけないと思い、進めた。
    まさに犯罪というものと真っ向にぶつかった作品じゃない...続きを読む
  • 盤上の向日葵(上)
    将棋も刺してみたいけど麻雀好き
    ⁡⁡
    ⁡ってな事で、柚月裕子の『盤上の向日葵 上・下』⁡
    ⁡⁡
    ⁡柚月さんのミステリーはホンマオモロい
    ⁡⁡
    ⁡出てくる刑事もガミさんじゃないけどニヒルで格好ええんよな
    ⁡⁡
    ⁡将棋は軽く指せる位なんで、将棋の場面の指手は殆ど分からかったけど、将棋出来る人が読んだら面...続きを読む
  • 盤上の向日葵(下)
    将棋も刺してみたいけど麻雀好き
    ⁡⁡
    ⁡ってな事で、柚月裕子の『盤上の向日葵 上・下』⁡
    ⁡⁡
    ⁡柚月さんのミステリーはホンマオモロい
    ⁡⁡
    ⁡出てくる刑事もガミさんじゃないけどニヒルで格好ええんよな
    ⁡⁡
    ⁡将棋は軽く指せる位なんで、将棋の場面の指手は殆ど分からず将棋出来る人が読んだら面白いんじゃ...続きを読む
  • 合理的にあり得ない 上水流涼子の解明
    面白かった!
    どの話しもサクッと読めてスカッと!
    キレの良い1冊ですごく良かった。
    映像化されてるようなのでそちらも見てみたくなる1冊
  • 盤上の向日葵(下)
    上条は東京大学に入るため上京をする
    そして近くの将棋道場で伝説の真剣師東明重慶と出会う
    そこから上条の運命が大きく変わっていく

    重厚な話なのにページを繰る手が止まらず一気読み
    上条の運命がどうなっていくのか
    幸せになって欲しいという一心で読み進めた