柚月裕子のレビュー一覧

  • 逃亡者は北へ向かう

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    良かった。個人的には、救いのない所に、救いが見いだせました。不運な人間だからこその最後の悟りに行けるのかと。ただ、ラストはもう少し盛り上げてほしかった。
    柚月裕子の本を読んだの初めてでしたが、悪くない。でも、人物描写がぬるいというか、もう少し輪郭を出してくれると、もっと没入できるかと思いました。他の作品はどうなんですかね。。。

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    2025年11月19日
  • 逃亡者は北へ向かう

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    震災を扱ったクライムサスペンス

    人質を取って立てこもった犯人を建物の外から見張るSATの描写から物語は始まる

    震災の混乱に乗じて罪を犯した極悪人と思わされるが、順を追って見せられると犯人の真柴はたまたま犯罪を犯してしまっただけの被害者にすら思えてくる

    真柴自身も、あのときああしていれば、こうしていなければ、自分は殺人などしなかったと振り返る

    とにかく「ついてない」人だったのかなと思うとやりきれない

    読み終わったとき、犯罪を犯した犯人、その被害者、震災の犠牲者、いろんなものに思いを馳せた

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    2025年11月19日
  • 逃亡者は北へ向かう

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    読後が良いとは言えないが素晴らしい本であった。
    改めて著者の筆力に脱帽する。
    東北大震災をテーマとした本として女たちの避難所(垣谷美雨さん)の本と何となく似ているような感じがした。
    但しストーリーは全く異なる。
    人間、皆、平等だ、、、、などという綺麗事とは全くの真逆。
    ちょっとしたきっかけから人生が予想外に展開してしまう。
    最後の自分の人生を振り返る部分が心にしみた。

    どうしてこんなことになってしまったのか、考えた。いったい誰を恨めばいい。娘を失った悲しみのあまり、自分に間違った父親像を植え付けた祖父か。車に轢かれた高齢者か。酒を飲んでいながら、車を運転した父親か。
    甲野が店で半グレと揉めな

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    2025年11月18日
  • 教誨

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    「約束は守ったよ、褒めて」

    逆境のなか幼い二人の命を奪った死刑囚は、執行の直前にこう漏らした。
    遺骨引受人となった遠縁の主人公はこの言葉に違和感を覚え、事件の舞台となった青森の小さな町を訪れる。

    物語は、かなり社会性の強いテーマで進む。

    人の出入りの少ない田舎、閉鎖的な環境の中の小さな学校で起きる“イジメ”……多くはその親の感情が子どもたちを動かしている。また、大人たちも目に見えない束縛から逃れられない。

    世間は自分では判断できない事象に当たると、わかりやすい解釈に飛びつく。
    それは報道であり、報道もまたわかりやすい解釈に飛びつく。
    いまはそれがネット
    誰もストップをかけられないその世

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    2025年11月18日
  • 検事の信義

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    検事の佐方貞人を巡る四話
    正義感が強く検事としても疑問を持った事件には徹底して真相を究明する
    たとえ上司の逆鱗に触れても

    それが第四話によく現れている
    介護と認知症の問題は
    今の日本では殺人事件まで起こるくらい社会的な課題でもある
    検事の目を通して社会の事も考えさせられる
    けっこう深いストーリー

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    2025年11月17日
  • 風に立つ

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    舞台は、岩手県盛岡市の南部鉄器工房「清嘉」。職人の自宅兼工房。職人の家族を中心に描かれている物語。中心人物は小原悟、38歳。悟の父であり親方でもある孝雄。この工房で長らく職人を続けている林健司。悟の妹である由美は、居酒屋の店主である里館太郎と結婚し、その店で働いていた。

    第1章。物語は動く。それは、孝雄が補導委託を受けるということから。このことを孝雄の判断で決めていた。驚き、戸惑う悟。できれば補導委託を撤回させようと考える。孝雄の本心は分からないけれど、孝雄なりの理由があるのは伝わってくる。しかし、悟には伝わっていない。その曖昧なところがどうなっていくのだろうと思う。親子でありながら、師匠と

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    2025年11月16日
  • 盤上の向日葵(下)

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    緊迫した対局シーンが印象的でした。「真剣師」東明との一番、壬生との一番。激しくも静かな対局シーンと圭介の心の葛藤。
    想い焦がれた将棋に身を投じた圭介だけれど、どんどん沼にはまっていく。
    生まれた時から因縁を持ち、不憫な人生を送らなければならなかった圭介が哀れで仕方ない。
    将棋に出会ったのは幸せだったのか、不幸だったのか…
    柚月裕子さん作品は初読でしたが、おもしろかったです。他の作品も読んでみたいです。

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    2025年11月13日
  • ミカエルの鼓動

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    柚木さんの書く男性は、いつも賢く冷静沈着で、少し影があって、多くを語らない。そこがかっこいいのですが、本作の西條も真木も変わらずかっこよかったです。
    医療ミステリーだと思い込んで読み始めましたが、医療をめぐる人間ドラマでした。医療ドラマなので、明るい内容ではありません。
    500ページの大作ですが、ストーリー展開は早く、中だるみすることなく読み終えました。
    続編はなさそうな終わり方ですが、ふたりのその後が気になります

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    2025年11月13日
  • 臨床真理

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    柚月さんのデビュー作であるが、読みごたえがある。かたくて重いが話しの中に引き込まれ没頭して読んでしまった。
    ただ後半で性描写が頻繁に出てきて、なんだかスッキリしない。こういうのもありかな?
    でも柚月さんの小説は何度もいうように話に引き込まれ好きだ。

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    2025年11月12日
  • あしたの君へ

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    初めて家庭裁判所調査官という仕事を知った。
    人に寄り添い、人の背景を見極め、判断をする。
    人との関わりが苦手な主人公がこの経験を糧に成長していく姿がとても美しかった。

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    2025年11月10日
  • ミカエルの鼓動

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    ストーリー展開としてはそんなに意外性とか驚きはない中で、リアルな医療の世界をこの厚さを飽きなく、最後まで読ませる文章力や構成はうまく、凄い作家さんだと感じた。

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    2025年11月08日
  • 臨床真理

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    著者のデビュー作らしいが、これはかなり面白かった。何となくの展開は読めたものの、最後の黒幕には驚いた。

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    2025年11月08日
  • 盤上の向日葵(下)

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    ネタバレ

    将棋の世界は分からないけれど
    それでも命を削った真剣勝負の鬼気迫る感じが
    読んでいてもヒリヒリと伝わってくるようでした。

    父、庸一から語られる衝撃の事実
    狂った血が桂介を蝕んでいく。
    あぁ桂介には幸せになって欲しかったなぁ。
    ゴッホの「向日葵」を見る目が変わりそうです。

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    2025年11月07日
  • 盤上の向日葵(上)

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    映画の予告を観て読みたくなった次第です。
    将棋がわかればもっと刺さるものがあったはず。
    勿体ないことをしている感がありながら
    それでも上巻あっという間に読みました。
    幼き頃の桂介に唐沢夫婦がそばに居てくれた事が
    せめてもの救いでした。
    向日葵がどう絡んでくるのか、下巻楽しみです。

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    2025年11月07日
  • 教誨

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    人は環境によって作られる。その環境を作るのも人である。愛にあふれた環境の中で育った人は心豊かな人となるだろう。しかし、劣悪な環境の中で育てられれば…。響子が生きているうちに主人公と関わっていたらと思うと切ない。

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    2025年11月05日
  • 盤上の向日葵(下)

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    上下巻まとめて

    関東の山中から白骨死体が発見される。白骨死体は将棋の駒を抱えていた。
    白骨死体は誰なのか、誰が何を目的として遺体を埋め、駒と一緒に葬ったのか。

    上条桂介のパートと、刑事の駒の持ち主をあぶり出すパートで構成

    将棋は詳しくないので読み飛ばしてしまったが。

    上条桂介にとって、死が身近な日常の中で、幼少期に出会った唐沢さんの存在は生きる意味を教えてくれるものであり。
    大学時代に出会ってしまった東明には、どれだけ恨みを抱えても、畏怖を抱いている。
    将棋を介して出会い多大な影響を与えた二人。桂介の人生に大きな影響を与えていく。

    もし駒を一緒に埋葬しなければ。警察は真相にはたどり着

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    2025年11月04日
  • 最後の証人

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    一気に読んだ。
    出だしから引き込まれて、事件関係者の心情がよくかかれている上に最後まで名前が伏せられている為、真相に気がつかなった。
    被害者のやりきれない思いと、それを明るみに出す弁護士の正義感に引き込まれた

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    2025年11月02日
  • 蟻の菜園 ‐アントガーデン‐

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    1つの事件をきっかけに2人の女性の過去と繋がりがあきらかになる。何度も驚かされた本だった。児童虐待がもたらすその後の人生への影響をすごく感じた本だった。

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    2025年11月02日
  • 盤上の向日葵(下)

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    ネタバレ

    映画公開前にと思って読みました。将棋は全くわからないので、正直、将棋を指しているところの駒の進み方や指し手の描写は何が何やらで、飛ばし読みでしたが、将棋好きの方はとても楽しめると思います。私はストーリーを楽しませてもらいました。桂介の人生が少しでも幸せを感じるものになってくれたらいいなと思いながら読みましたが、それも叶わず、悲しい結末で終わりました。映画も観に行こうと思います。

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    2025年11月01日
  • 盤上の向日葵(上)

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    将棋好きとしてはいつか読まなくてはと思いつつ長い間積読になっていたが、映画が公開されるということで読んでみることにした。
    本巻は現在起きている事件についての警察の捜査と過去の少年の成長過程が交互に描かれており、2つのストーリーが繋がりかけたところで一冊が終わっている。
    下巻を読んでみないことには何とも言えないが、2人の警察官や少年とそれを見守る元教師のキャラクターが立っており、読んでいて情景が浮かびやすいと感じる。小学校6年生の少年が下した決断がこの後どのような展開を引き起こすのか、明日読もうと思っている下巻が楽しみで仕方ない。

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    2025年11月01日