柚月裕子のレビュー一覧
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ネタバレ「孤狼の血」読み終わりました。いい題名を付ける人です。 雑用が挟まって一気読みができなかったのですが、時間があれば徹夜してでも読みたいくらい面白かったです。日本推理作家協会賞受賞作でした。
『発見!角川文庫70周年記念大賞』に参加します。後ろに解説があるので(たまにないのがありがっかりしますが)、買って読むなら文庫に決めているのです。70周年なら積んでいるかもと探したらありました。最近好きになった柚月裕子さん、面白くて佐方シリーズをみんな読み終わり一安心のつもりでしたが記録が抜けています。「臨床真理」や「蟻の菜園」も読んだなと思ったらマイ本棚の下書きのところにひとつ「蟻の菜園」が残っていました -
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この物語は主人公の夢から始まる。それは過去に神場が担当した事件の描写だった。
冒頭から夫婦でお遍路巡りをする場面がある。
順打ちしながらお寺を巡っていく中で、過去の事件に酷似した事件が発生する。神場はずっと過去の事件に対し正義によって解決されたものなのかどうか疑問、葛藤があった。寺を打っているうちに過去の回想が始まり、神場がどれだけ真面目で何事にも真摯に向き合ってきたのかがよく分かった。妻との寺打ち。何気ない会話からも家族のあたたかさが見られた。
罪の意識、葛藤とずっと闘ってきた神場はもう二度と同じような事件が起こらないことを信じ、事件を追いかけていく。
あまり見た事のない構成で読み応えがあっ -
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ネタバレ映画化にあたってノヴェライズされたもの。前作の背景や登場人物は残っているが映画は別物と思えば読める。やくざの抗争に巻き込まれていく刑事が主役だが復讐を企むやくざの残虐さがメインのようだ #カドフェス
前作で日岡が心酔する刑事の大上がなぶり殺しに会った(ここまで読んで手を放しそうになった)後、刑事二課暴力団係の跡を継いだ日岡が三年後の抗争に巻き込まれる。
呉東署管内のやくざ組織は、大上の死から三年、一応の静けさを保っている。日岡は争いを避けるため、大上の足跡通り組織の中に入り込んで権力を楯に抑え込んでいる。だがやはり彼は線が細い、暴力団向けには多少弱いところがある。
以前、日岡が糸を引いて、 -
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ネタバレ今回は心臓手術現場が舞台。
ロボット支援下手術のエース西條と、ドイツの世界的にも高名な心臓手術専門病院から招聘された真木、彼はメス捌きでは天才的な正確さとスピードを持っていた。彼らは難しい手術現場にどう向かったか、作者の人道的な姿勢が心地よい、これも読みどころ。
北中大病院(北海道中央大学病院)でロボットのミカエルを操って難しい心臓手術をこなしてきた自負を持つ西條。彼は北中大病院の看板であり重要な位置にいる。
病院は、ロボット(ミカエル)を使った手術を採用していち早く最先端医療を持ち込みその結果患者の不安を払拭し、実績を重ねていた。
北中大病院でのミカエルの執刀操作は別室で座って行い、長時 -
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2026.02.05
将棋には疎いので、指しているシーンは素通りで読んだが、差し支えなく理解できた。
平成6年の石破と佐野の刑事コンビが事件に迫りつつ過去に遡って行くのと同時に、
昭和40年代の上条の幼少期から現代のプロ棋士になるまでのストーリーが交互に描かれ、やがて二つの視点が交差される鮮やかな終盤。
それぞれの点と点が線で繋がっていく描写が面白く、あっという間に上下を読み終えた。
読み進めていくうちに犯人や被害者が誰か想像できてくるものの、なぜ極上の名駒を遺体と共に埋めたのか、その謎だけがわからない探究心を残して最後まで読み手を飽きさせない構造も素晴らしい。
真剣師の存在も、美術品の -
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ネタバレ推理小説をよく読む人は警察に対する不信感が強くなるのではないか?それほど意外な犯人を読者は求め、安直に一番疑われない警察官の犯罪としてストーリーを紡ぎ出している
あ!この本の話じゃないよぉ、一般論ですからぁ…
シリーズ2冊目を先に読んでしまったが、作者の筆力が優れていて「大変読みやすく面白い、そして展開も意外性に満ちている」と高評価をしてあげよう⇦何様?
主人公の設定が秀逸で、一冊目の事件(未読)では警察の事務員であったのを一念発起して、辛い過去を塗り替えるべく警察官として働き始めた・・・壮絶ですね
主人公を逆境に追い込む手腕を持つ作家が好みみたいw