柚月裕子のレビュー一覧

  • 凶犬の眼

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    山岸晃
    ジャーナリスト。

    畑山博司
    畑山組組長。三十八歳。明石組のボディーガード役。心和会のヒットマンが明石組トップを襲撃したときに即死。

    豊永克己
    明石組若頭。五十歳。畑山に同行し、ヒットマンに頭部を撃ち抜かれ、四時間後に死亡。

    武田力也
    明石組四代目組長。四十八歳。三発の銃弾を受けるも、自力で車まで戻り、畑山組事務所へ向かうよう指示。大阪警察病院に搬送。翌朝五時に死亡。

    浅生直巳
    心和会会長。

    富士見亨
    心和の本流、浅生組の若頭。明石組組長暗殺部隊のリーダー。四十五歳。

    国光寛郎
    心和会常任理事。義誠連合会会長。三十五歳。明石組四代目の武田力也暗殺の首謀者のひとりとして、殺人幇

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    2026年03月24日
  • 盤上の向日葵(上)

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    過去の描写と現在の捜査の描写が小気味よく進んでゆく。
    とんでもない父親のもとで、とんでもない才能を秘めた子が育つとは…めぐまれていなくとも、努力できるやつはできる。

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    2026年03月21日
  • 最後の証人

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    「佐方貞人シリーズ」が人気と聞いて手にした1冊。柚月裕子さんの作品、けっこう好きです。
    で、本作。プロローグからはその展開は読めず、途中で、ん?被害者と被告人の名前が明かされていない?!となる。
    息子をあんな形で失い、その犯人は警察に守られ、自分は余命宣告される。私にはそんな実行できるかと問われると、すぐにはYESと言えるものではないが、あんな状況でそう考えるのは理解できなくもない。どうにか罪を公にして償わせたいと思うだろう。
    佐方さんはあまり登場しないのか?と思ったら、後半怒涛の展開。おー、そうくるか、と。シリーズを読むのが楽しみになってきました。

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    2026年03月21日
  • 慈雨

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    警察を定年退職し、妻とお遍路の旅に出た神場。道中、テレビで観た幼女の殺人事件のニュースに、16年前のある事件がフラッシュバックし、心に抱え続けてきた悔恨が蘇る。
    刑事物ではあるが、主人公は退職しており、事件には直接関わらず部下とやりとりするだけで、自身はお遍路をしながら過去と向き合っていくという設定は面白いと感じた。冒頭から、過去に悔恨があることは匂わされているが、お遍路の各所で見たものや何気ない妻との会話と結びつけてそれらを明らかにしていくようになっており、構成も練られていると感じた。どんでん返しなどはないが、心の動きに重点を置いた作品で、お遍路や願掛けに意味を見出せなくなっていた神場が、自

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    2026年03月21日
  • 盤上の向日葵(下)

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    個人的には何とも言えない終わり方だった。
    「はあ~」とため息が出るような感じ。

    悲しい最後だった。
    結局、両親と同じようになってしまった。
    どれだけ才能があったとしても、運命をどうにかすることはできなかった。

    構成として14章あるうちの東明との出会い編にあたる2章だけで半分使っている。
    そして、そこからテンポアップして急速に上巻の2パートが収束していくのが良かった。

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    2026年03月20日
  • ウツボカズラの甘い息

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    読み進めていくうちに「えっ?」という驚きの連鎖があり、次はどうなるの??と夢中でページを手繰ってしまった。巧みな女性心理が描かれていて一部感情移入しながら読んでしまった。ウツボカズラの甘い息という比喩にもなるほどな。と思いつつ、いざ自分の前にその状況があらわれたらどうするかな?と思わずにはいられなかった。

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    2026年03月19日
  • 朽ちないサクラ

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    podcast真夜中の読書会で紹介されていたので読みました。
    すでに映画化されているのですが、そのキャラクターがキャストに合っていて、ちらほら顔が思い浮かぶ。どうなるのか知りたくて読む手が止められない話でした。次回作も楽しみです!

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    2026年03月15日
  • 盤上の向日葵(上)

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    平成6年師走に行われる竜昇戦に挑むのは、東大卒から経営者を経てプロとなった異色の棋士・上条桂介。しかし、序盤早々に、彼がある殺人事件の容疑者で、石破・佐野の刑事コンビに追われていることが明かされる。

    時は変わって昭和46年、教師を引退して穏やかな生活を送る唐沢は、母を亡くし、父から育児放棄のような扱いを受けて新聞配達をする少年・桂介に出会う。桂介は将棋が好きで、その才能を見抜いた唐沢は、桂介をプロにすべく父親に掛け合うも却下される。その後成長した佳介は、東大に合格し東京へと旅立つ。

    白骨化した遺体の側から出てきた600万円相当の高級な将棋の駒を手がかりに、事件を追う刑事のストーリーと、上条

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    2026年03月15日
  • 盤上の向日葵(下)

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    大学進学を期に東京に出た上条は、賭け将棋の真剣師、東明に出会い、その将棋に圧倒される。東明が東北で行う真剣に同行することになった上条だが、賭け金のない東明は、上条の駒を勝手に担保にして掛け金を用意した挙句、勝った後に忽然と姿を消したー。


    ストーリーとしては、上巻の続きで駒の行方を追う石破、佐野と、プロへの道を諦めた後も将棋に人生を翻弄される上条の姿が描かれる。遺体は父親か、あるいは駒を売った東明への復讐かと予想したが、自ら最期を選んだ東明へのはなむけの駒だったとわかり、駒を入れた理由も含め納得できた。警察と上条の接触シーンはなく、佐野が元奨励会員ということで何か重要なシーンで絡みがあると思

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    2026年03月15日
  • 凶犬の眼

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    呉原抗争、大上の死を経て山奥の駐在所に飛ばされた日岡。管轄区内のゴルフ場建設地に、敵対関係にある明石組のトップを殺害して指名手配されている、心和会の国光が潜伏していることを知る。国光は、まだやり残したことがある、終われば必ず日岡に手錠をかけさせる、と言い、それを飲んで様子を見ることにした日岡だが、明石組による心和会への報復が激化していく。

    国光を捕らえて本部に返り咲きたい日岡の葛藤もわかり、仮にも殺人を指揮した国光を信用できるのか?という気持ちもあって読み進めたが、きっちりと筋を通し、また舎弟思いである国光の姿に、どんどん魅力を感じていった。立て籠ってまで日岡との約束を果たし、兄弟の誓いを交

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    2026年03月15日
  • 検事の信義

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    シリーズ4作目となり、面白さとしては落ち着いていくかと思っていたが、練られたストーリーの短編が4作揃い、少し期待はずれだった前作よりも良かった。

    タイトルの通り、検事・佐方の「まっとうに罪を裁かせる」という信義が各短編で出てきて、今回の軸となっていた。その信義が揺るぎかねないような難しい局面というのは、得てして検察内の忖度であったり便宜であったりと、身内に都合の悪いケースが多く、事件としても人間関係が絡んで複雑になりやすいからこそ、一癖ある、読んでいて面白い作品が揃ったのかなと感じた。

    佐方との直接の絡みはないものの、「孤狼の血」シリーズの日岡が出てくるシーンもあり、今後シリーズを超えたタ

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    2026年03月15日
  • 教誨

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    どの様な国のどの様な地方のどの親の下に生まれるか、人はその時点で大きなスタートラインの不条理に巻き込まれている。
    幸福を求めてどうあがいても運命から逃れることができない、そのような人は多いのかもしれない。
    妻と子と観葉植物と(今は亡き)愛犬に囲まれた自分を本当に幸福だと思わせる一冊。
    このような悲しいことが少しでもなくなるよう、祈らずにはおれません。
    (この物語はフィクションですが、あとがきでノンフィクション作家さんの解説があります。)

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    2026年03月15日
  • 盤上の向日葵(下)

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    最初、将棋の話読みにくいなあ、、と思いながら
    最後まで詳しい話は分からずちょっと飛ばしてしまった部分もあったけど
    話の大筋は面白かった!
    生まれる家は選べないし、血縁って大変、、と思うと同時に
    自分の努力で夢を掴む姿に胸を打たれた

    東明との最後まで不思議な関係に引き込まれた
    将棋の世界や仁義を垣間見た気持ち

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    2026年03月14日
  • 風に立つ

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    南部鉄器の職人で工房の親方でもある父、孝雄が、保護観察処分の少年を預かるボランティアをすると言う。初めにやってきたのは16歳の春斗。
    何も相談されなかったと悟は憤るが、工房の面々と春斗の心配をしているうちに、自分と父、そして父の身心の変容に気づいてくる。
    終盤、春斗の父や孝雄の、幼少期の辛い思いと幼い頃に知った世の中の理不尽さが語られるところは、人それぞれの捉え方があると思うが、この本のタイトルが腑に落ちる。
    誰にでも、風に立ち向かう瞬間はあると思うが、立ち向かい続ける強さはまた別物かもしれない。
    春斗の変容が急展開し過ぎる感じもあったが、子どもは、あっという間に成長するから、、、
    孝雄の「幸

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    2026年03月14日
  • 検事の死命

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    父親の13回忌で明かされた真実
    届かない手紙の真相
    そして…痴漢を働いた会社員の裁判

    この裁判はほんとにスカッとする読みごたえ抜群な内容

    佐方検事が時折みせるクッと鋭い眼光が地雷を踏んでしまった瞬間なんだろうな〜と想像してみる

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    2026年03月12日
  • 検事の死命

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    心を掬う
    酒処ふくろうの親父

    増田陽二
    米崎地検で事務官を務める。

    筒井義雄
    刑事部副部長。

    佐方貞人
    増田の担当検察官。

    佐々木信雄
    増田と同じ、検察事務官。歳は増田の二つ上。地元高校の先輩で、ときどき酒を飲みに行く仲。大学まで柔道を続けていた。

    滝川義明 /
    佐々木の叔父。娘に手紙を投函したのに届かなかったと嘆いている。

    滝川須美代
    佐々木の叔母。

    森脇文雄
    ふくろうの常連客。定年退職した元高校教師で、妻に先立たれ、ひとり娘が北海道に嫁いでいた。手紙を投函したのに届かなかったと話していた。

    福村正行
    米崎中央郵便局監察官。歳は筒井と同じくらい。後頭部がかなり淋しい。痩せぎす

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    2026年03月12日
  • 最後の証人

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    オモロイ。途中まで被告人を思い違いながら読んでいる所がとても良い。また、とても読みやすくて一気読みができる。好きな作品になりました。

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    2026年03月12日
  • 検事の本懐

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    樹を見る
    南場輝久五十二歳。三年前に米崎東警察署の署長になった。

    小林賢
    県警本部長。

    佐野茂
    南場の警察学校時の同期。痩せた体躯と蟷螂を思わせる容貌は昔と変わっていない。県警本部刑事部長で警視正。警察学校時代から口が達者。人間関係を円滑に築いていく能力があった。南場へのライバル意識が強い。

    蒲原信司
    北陽署の署長。歳は南場とそう変わらない。

    須藤昇
    県警の捜査一課長。

    佐藤公平
    松本署の署長。

    幸恵
    南場の妻。

    桑島泰則
    東署の刑事課長。

    新井友則
    二十九歳。工事現場作業員。地元の建設会社でアルバイトとして働いていた。住居は街の中心部にある木造アパート、コーポラス青木。独り

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    2026年03月11日
  • 最後の証人

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    佐方貞人
    元検事で今は中野に法律事務所をかまえる弁護士。国立大学の法学部を卒業し、司法試験に合格。その後、司法修習を経て検察官に任官した。任官して五年目の秋、検察官を辞めた。

    小坂千尋
    佐方の弁護士事務所に勤めている優秀な事務員。弁護士を目指していて、今は法科大学院の夜間に通っている。

    庄司真生
    今回の事件で佐方と対決する米崎地検の女性検察官。推定年齢三十代前半。

    高瀬光治
    三森市に岡崎クリニックを開院して五年目。開院前は大学の付属病院に勤務していた。祖父と父も内科医。父母は早くに胃癌で他界。家族は妻の美津子と息子の卓のみ。

    高瀬美津子
    光治の妻。光治の大学の同期だった浜田の妹で、足を

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    2026年03月10日
  • 孤狼の血

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    日岡秀一
    呉原東署に赴任。所属は捜査二課。暴力団係に配属。二十五歳。

    斎宮正成
    呉原東署の二課課長。

    大上章吾
    呉原東署捜査二課主任。暴力団係の班長。四十四歳。日岡の上司。県警内部で、凄腕のマル暴刑事として有名な人物。ガミさん。

    苗代
    赤シャツの男。日岡にパチンコ屋で因縁をつけられる。加古村組で喧嘩が一番強いと言われてる男。若頭の野崎の下についている。

    加古村猛
    加古村組の組長。八年前に呉原市で立ち上がった新興組織。

    野崎康介
    加古村組の若頭。

    上早稲二郎
    加古村組の系列の呉原金融の経理担当。行方知れずになっている。三十三歳。三年前に懲役二年の実刑をく喰らい、広島刑務所に入所してい

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    2026年03月09日