柚月裕子のレビュー一覧

  • 孤狼の血

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    昭和の広島を舞台にした、ヤクザの抗争と警察の闇が絡み合う警察小説。特に「組」の構造や人間関係の書き込みが細かく、著者の熱量を感じる。
    設定自体は「一匹狼のベテラン刑事と若手刑事」という王道スタイル。ある種予想通りの展開もありつつ、終盤の伏線回収とテンポの良さが心地良い。

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    2026年05月07日
  • ウツボカズラの甘い息

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    プロットが秀逸。
    被疑者の視点→警察の視点→被疑者の視点→警察の視点を繰り返し、交錯させ、ラストは…
    引き込まれました。
    それにしても柚月先生は、男性目線でも女性目線でも、どちらからでも活字にできるんですね。

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    2026年05月06日
  • 孤狼の血

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    広島が舞台の警察とヤクザの抗争の話です。
    悪徳警官がヤクザとバリバリ癒着しながら、危険だとわかっていても止められない姿だったり、昭和感がいい意味で出ていて面白かったです。
    最後は潔く終わりますが、ヤクザと警察の関係性の縮図を知れた様な気がしました。

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    2026年05月06日
  • チョウセンアサガオの咲く夏

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    いつもは長編ばかりしか読んでいなかったが、短編も読み応えのある内容だった。
    個人的には最終章、増田陽二編(佐方貞人シリーズのスピンオフ的位置付けになるのかな?)が興味を惹かれた。

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    2026年05月03日
  • 検事の死命

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    『佐方 貞人』シリーズ検事編の第3巻
    県内有数の資産家一族の婿が引き起こした痴漢事件。上司や国会議員から不起訴にするように圧力が掛かる中、検事としての覚悟を決めて権力に挑む姿は、とても心を奮い立たせます❗️

    しかし少し残念なのは、何故検事を辞めて弁護士になったのかという件がないこと。それも首を長くして待っていれば、いずれ描かれるのでしょうか⁉️柚月さん、期待していますネ❗️

    好きな話しは、『第二話 業をおろす』です
    佐方親子は、憧れの姿です❗️

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    2026年04月27日
  • 教誨

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    母はなぜ、
    8歳の愛娘を
    殺めてしまったのか?
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    堀川恵子氏の「教誨師」を読んだあと、
    書店でたまたま本書を見つけてに取りました。
    解説は堀川恵子氏。

    幼女二人を殺めた、三原響子の死刑が執行された。
    「約束は守ったよ、褒めて」
    最期の言葉に残された謎、想像を絶する動機とはーー。

    死刑執行された三原響子の遺骨を受け取った吉沢香純が、彼女の過去について故郷を訪れ物語は始まります。
    過去を辿る間に三原響子の過去が差し込まれるのですが、なぜ彼女が殺人という罪を犯

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    2026年04月26日
  • 慈雨

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    柚月裕子さんの小説の登場人物には哲学がある。
    読んでいて、それが心地よい。
    仕事には誇りを持って向き合いたいものだ。

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    2026年04月22日
  • 教誨

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    家庭環境は本人ではどうすることもできない悲しい負の連鎖と感じる。
    その約束は守るべきだったのだろうか。
    きっと香純が何もしなければ故郷に帰る事が出来なかっただろう。

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    2026年04月21日
  • 月下のサクラ

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    ネタバレ

    前作「朽ちないサクラ」で警察の闇に触れた森口泉は、念願叶って刑事となる。ストーリーは泉が県警の捜査支援分析センター機動分析係に特別に配属されたところから始まる。(※本来は選抜試験に落ちているにもかかわらず抜擢)

    そんな中、県警の金庫から1億円近い現金が消失する事件が発生。機動分析係は内部犯行を視野に捜査を進めるが、その背後には前作同様、公安の影が見え隠れする。

    「100人を守るためには1人を切り捨てる」という公安の論理と、「1人の犠牲の上に正義は成り立たない」という泉の信念が真正面から衝突する本作は、読者の価値観を容赦なく揺さぶってくる。

    事件の真相に近づくほど、“正しさ”が機能しない現

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    2026年04月21日
  • 教誨

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    ネタバレ

    すらすらと読めるけど、読めば読むほど重い。
    閉ざされた地域、昔ながらの親戚関係。
    褒められたかったのは母ではなく父なのかと思った。
    ずっと厳しかった父親に褒められたかったのかと。

    女性は母親になっても、いつまでも娘でもある。母親に褒められたい、母の娘でいたいということもわかる。

    死刑という制度について。深く考えたことはなかったが、死刑を執行するにあたり
    それを仕事として携わる人の心身疲労、遺体を引き取ることになる親族、それらのことを考えると
    それらの視点からのみの考えにはなるが、
    死刑制度がなくなれば救われる人も多くいるのではないかとおもう。

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    2026年04月15日
  • 蟻の菜園 ‐アントガーデン‐

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    柚月裕子さんとしては珍しくかなりのイヤミス
    過去パートがとても悲惨な話で、読んでいるとどんどんと気持ちが重くなる。
    ここからどうやって脱出するのかと、なかなかハラハラして読みました。

    救いなんてどこにもないんや

    それにしてもこの作者さんにはハズレがなくて安心して読めます。常に平均点以上を獲ってくるイメージ。

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    2026年04月14日
  • 朽ちないサクラ

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    ネタバレ

    【国家と秩序と人命、何が優先されるか】
    女子大生がストーカーに殺害される。両親が繰り返し被害を訴えていたにもかかわらず、警察は対応を遅らせ、その裏で慰安旅行に出ていたという不祥事が世間にリークされるという歪んだ現実からストーリーは始まる。

    県民安全相談係の職員・森口泉は、この事案をリークした人物が県警担当記者の友人・千佳を疑うが、彼女は否定。その直後、千佳は遺体となって発見される。友人の死の真相を追う中で、泉は“見えない力”と対峙していく。

    タイトルの「サクラ」は警察の象徴であると同時に、より上位の国家権力そのものを示している。個人の正義では抗えない力の前で、ただの職員である泉が真実に迫ろ

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    2026年04月14日
  • 朽ちないサクラ

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    導入部分がすごく引き込まれる書き方で、これからどうなる!?感を楽しめた。最後までたのしめました!!泉ちゃんが成長していく感じも好きでした。

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    2026年04月14日
  • ミカエルの鼓動

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    命と向き合い続ける医師の葛藤が伝わってくる。一方で、もっとらしい理屈をつけてビジネスや己の名誉の具にしようとする人間の存在に理不尽さを感じる。自分を見つめ、自分らしさを磨くストイックな業を、この本の登場人物を通して感じ取れる。

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    2026年04月12日
  • ウツボカズラの甘い息

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    ネタバレ

    読者である自分自身も、加奈子と言う存在がもしや文絵が作り出した幻想なのか?と一瞬思ってしまうほど。後半の、真実が明らかになる過程は面白かった。

    その後の文絵はどうなったかな?

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    2026年04月12日
  • 警官の道

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    読む達成感を求めるとどうしても同じ作者を追ってしまう。近年はブック・オフの100円コーナーで題名のインスピレーションで手に取る事が増えた。短編ではあるが7人の作者の作品が綴られていて中山七里さん柚月裕子さん以外は初めて読む作者だったので期待が膨らんだ。中でも長浦京さんのシスター.レイは面白かった。長浦京さんの他の作品も読んでみようと思います。

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    2026年04月11日
  • 最後の証人

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    ホテルでの殺人事件。七年前に少年を車ではねた事件。二つの事件の真相を解くのは担当弁護士佐方。

    面白かった。途中で予期してなかったおかしな風に進むのであれ?と思うんだけど、それも作者の狙い。巧い

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    2026年04月10日
  • 慈雨

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    警察を定年退職した主人公緒方が妻とお遍路の旅をしながら過去の事件と向き合うストーリー。表紙の通り薄暗くゆっくりと静かに流れる時間軸の中で、熱い正義を感じる爽快さもあり、気持ちよく読めました。妻の香代子が素敵。

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    2026年04月07日
  • 孤狼の血

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    マル暴刑事とヤクザの持ちつ持たれつ感がよく分かる。どこかで恨みを買い、やはり最後は殺されてしまう。
    お互いの距離感が難しい。

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    2026年04月05日
  • 風に立つ

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    南部鉄器の職人である父が問題を起こした少年を補導委託で預かると言い出し、戸惑う息子。
    少年と共に働きながら、自分も距離のあった父との関係を改めて見つめ直していく。
    近くにいるからこそ気付けない想いや、大切に想うからこそすれ違う家族。
    キャラも魅力的でどんどん読めた。

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    2026年04月04日