柚月裕子のレビュー一覧

  • 凶犬の眼

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    「孤狼の血」シリーズ二作品目です。
    「正義」と「仁義」の曖昧さが一つのテーマとして挙げられた作品だと思います。
    これは、立場として、はっきりと分かれている「警察」と「ヤクザ」の実態を表しているのだとも考えました。

    前作から読むと、日岡の言動に大上イズムを感じて感激です。

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    2026年09月17日
  • 教誨

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    ネタバレ

    青森の田舎町、本家の嫁だ、地主だなんだ、噂話が一晩で勝手に一人歩きするような小さな町。
    そこで生まれ育った響子は、あまりにも外の世界を知らなすぎた。
    母親の千枝子も。

    響子は結果的に2件の殺人を犯し世間からは鬼や悪魔と罵られたが、一方で一部の身近な人からは「無垢」「真面目」などと言われた。
    頑張ってきた、ただ幸せになりたかっただけだった。
    あまりにも辛かった。

    香澄は遠縁ではあったが、響子の最期の言葉の意味を追求するため、奔走した。

    母親と同じ墓に入りたい一心で、母親との「約束」を守って死刑を受け入れた。なのに叶わなかった。
    香澄は遺骨を故郷に散骨してくれた。

    もっともっと、生前に香澄との接点が多ければ。思わず悔やんだ。

    衝撃だったのは、最後の方に出てきた響子が愛理ちゃんを突き落としてしまったシーン。
    愛理ちゃんを、お風呂にも入れず、食べこぼしがついた服を着替えさせもせず、スーパーの菓子パン、スナック菓子を食べさせていた響子の一面…
    虐待は何も暴力を振る事だけではないと思い知る。虐待は哀しくも連鎖してしまうと言うことも。

    すべてが「呪い」で、響子がそれを断ち切った。というか、断ち切るしかなかったんだと思う。

    久しぶりに手に取った小説がこれだった。重いと分かっていたけど、読みたかった。3日ぐらいで読んでしまった。
    私はつくづくこういう本が好きだなぁと思う。

    あとがきがまた、良かったなぁ。
    「木橋」読んでみたいと思った!




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    2026年09月16日
  • 盤上の向日葵(下)

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    ネタバレ

    桂介に金をせびってきた父親が実の父親ではないことを知る。父親にも重慶にも金をせびられる桂介。重慶との真剣勝負によって桂介の将棋の実力も上がったと考えると良かったのか‥桂介には幸せになって欲しかった。父親も重慶も桂介が殺したわけではないが死体遺棄で罪になってしまうのか‥

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    2026年09月15日
  • 合理的にあり得ない2 上水流涼子の究明

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    『合理的にあり得ない』上水流涼子シリーズ数年ぶりの第2弾。
    「物理的にあり得ない」「倫理的にあり得ない」「立場的にあり得ない」の3篇からなる。
    「物理的・・・」は、車の行方が分らなくなったので探して欲しいと、百万円の束を手付金として差し出す何やら怪しい依頼。この件で、貴山はカラフルという猫科の動物を「マロ」と名付けて飼うことになる。
    「倫理的・・・」は、離婚した妻が子供の親権を取り戻したいと、依頼にやってくる。調べるうちに意外なことに・・・。血が繋がらないことを分っていても、子供を愛する父親の切実さに、涙腺が・・・
    「立場的に・・・」は、丹波刑事が依頼を持ち込むことに。さて、どうなることか。
    涼子と貴山のコンビによる活躍、第3弾を期待したい。

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    2026年09月15日
  • 盤上の向日葵(上)

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    ネタバレ

    ある事件を調べる刑事の佐野と石破。教員を定年退職し唐沢は、父親から虐待を受けている息子桂介に将棋を教え始める。一度将棋から離れた桂介がプロ棋士を目指していることが繋がってきて既に心温まってる。下巻が楽しみ!

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    2026年09月14日
  • 検事の死命

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    佐方検事シリーズここからスタートしました
    とにかく引き込まれ他も読みたい!と思い
    順序は違うけど『検事の本懐』を只今読書中
    時間も忘れて読み老けてしまう
    このシリーズ全て読破するだろうな

    佐方検事の人間性
    素晴らしい上司の筒井部長
    佐方検事ならやってくれると信じて
    読む目が止まらない

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    2026年09月13日
  • 慈雨

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    お遍路さんというのにあまり馴染みがなかったが、目的が祈るためにというのが意外だった。
    それをやり遂げたら何かあるみたいな確実なものがないのに、2ヶ月間の祈る旅というのは凄まじい熱意がないとできないなと感じた。

    とにかく奥さんが男前だった。
    笑顔の描写がとても多かったと感じた。
    太陽のような方が、寡黙な旦那さんの連れ合いとしては多い気がするが、過去の話を聞いてなお、こんな太陽みたいですごいなと感心した。

    警察の作品だと、過去の因縁を自分の手で!というのが多い気がするが、次の世代に引き継ぐというのもすごい勇気のいることだと思うし、何より引き継がれる側も、覚悟がいることだったと思う。
    そこに降り注ぐ慈雨は、暖かなものだといいなと思った。

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    2026年09月13日
  • 誓いの証言

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    やはり安定の読みやすさ。

    何を読んでも外れがない。

    孫溺愛のわが身としては、涙なしでは読めなかった。

    全本制覇を目指さないと。

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    2026年09月12日
  • 誓いの証言

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     「佐方貞人」シリーズ・ヤメ検弁護士がまた厄介な案件を請け負った。物語の始まりは、警察からの一本の電話からで、逮捕された弁護士が佐方に弁護依頼をしてきたのだ。弁護士?依頼者は佐方と大学時代の同期・久保利典で、行きつけのクラブの女性から不同意性等罪で訴えられたらしい。

     佐方が代表を務めている弁護士事務所といっても弁護士は一人だけの個人事務所だ。
    シリーズの第一作「最後の証人」以来の弁護士役ですね。二作目から「検事の本懐」「検事の死命」「検事の信義」と続きました。なんとまあ僕は、前作の末尾に、「事実は、真実ではない!」と書いているが、この小説の帯の裏には「事実と真実は違います」と書いている。どっちやねん。勿論、事件が違うから結果も違ってくるのは当然のことですが…
    なんだか面白ろ!
    事務員は、小坂千尋という。都内にある法科大学院の夜間に通っており、実家からの仕送りなしに弁護士を目指して勉強しているしっかり者の事務員だ。しかして「佐方が依頼を受けるか否かの基準は、持ち込まれた相談が自分の興味を引くかどうかにある」と書いていた。これでは、小坂に小言を言われる・報酬依頼を受ける目安になるのは当然なのに!
     読書は楽しい。

    逮捕された旧友を救うため、弁護士・佐方は事件の“真実”に迫る。

    圧倒的に不利な裁判・こんな証言が許されるのか疑問に感じた。
    今回は、何とか報酬が得られますように(笑)
    あらすじ!原稿枚数制限で書けない。後は面白かったから読んでね。何なんこのコラムは!逮捕された旧友を救うため、弁護士・佐方は事件の“真実”に迫る。

    圧倒的に不利な裁判・こんな証言が許されるのか疑問に感じた。
    今回は、何とか報酬が得られますように(笑)
    あらすじ!原稿枚数制限で書けない。後は面白かったから読んでね。
    何なんこのコラムは!

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    2026年09月10日
  • 朽ちないサクラ

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    ストーリーや登場人物も良く惹き込まれる作品でした!最後は納得行くのか行かないのか?葛藤されるが正義感からも応援はしたくなり、次作を期待して読みたい

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    2026年09月09日
  • 逃亡者は北へ向かう

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    真柴も日沼も最初にしくじった。
    人の命より家族のことを優先してしまった。

    悪くはないのに転がり落ちていく人生。
    直人だけが本質を見抜いていた。
    その直人が幸せな夢を見させてくれてそれだけが救いだった。

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    2026年09月07日
  • 誓いの証言

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    サクサクと進むストーリー。事実と真実がキーワード、なぜこんなにオチ?がすぐわかってしまうのかは、お楽しみ。

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    2026年09月06日
  • 盤上の向日葵(上)

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    ふわっと将棋の知識があると出だしが入りやすいかもしれない?
    でも佐野くんが色々と教えてくれるのでわからなくても全然わかる。知識がなくてもOK。

    上巻が駒組みならだいぶ出揃ったと思うので開戦の下巻へ。

    でも改めてみたら三段リーグの年齢制限とか奨励会に入るのに師匠がいなきゃ駄目とか…。
    今の時代でも古式由来の手合い、しきたりやお作法が多くてブレない所は日本らしくて厳しいかもしれないけど好ましい。

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    2026年09月04日
  • 教誨

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    ネタバレ

    教誨っという言葉を初めて聞きました。

    遠縁の三原響子死刑囚の身柄引受人となり、執行された後に遺骨と遺品を引き取った。
    響子が何故罪を犯してしまったのか、地元からどうして拒否されていたのか?

    身柄を引き受けた静江の娘香純が、地元でいろいろと調べていくと衝撃の真実が見えてくる。
    何とも心苦しくなる部分もあるが、地域性や時代という背景が見え隠れする話でした。

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    2026年09月03日
  • 月下のサクラ

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    面白かったー。
    柚月裕子さんはやっぱり裏切らない。
    前作も読んでいて成長した森口のその後を見れて良かったー。

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    2026年08月30日
  • 盤上の向日葵(下)

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    ネタバレ

    東條と出会ってしまったがゆえに、最後まで上条が報われないように思った。親に愛されて育っていたらもっと違う未来があったのではないかと。上条は悪くないわけだから、法律上はいくらそうであっても上条が罪にとわれるような世の中であって欲しくないなと思った。

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    2026年08月30日
  • パレートの誤算

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    後半に入ってからずっと緊張しながら読んだ。
    貧困ビジネスと裏社会、遠い存在のようだけれど、日常を送っていたらいきなりその世界に入ってしまったなんてことが意外とあるかもしれない。
    熱意を持って取り組んだ結果が最悪な状況を生み出してしまったり、と考えると動くことの怖さも考えた。

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    2026年08月28日
  • 検事の信義

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    佐方検事、かっこいい!!
    こういう矜持、覚悟を持って仕事している人は本当に尊敬する。出世とか権力とか金儲けとか、そういうのの為に仕事する人生は虚しいもの。

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    2026年08月27日
  • 教誨

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    ゆるやかな雰囲気もありつつ、こんなにどんどん読まされるのもすごいと思うし、いい感じに謎が散りばめられていて面白い。
    主人公と一緒にその土地を歩いて、祈るような気持ちになり、不思議な感覚にもなった。表現力が素晴らしいのだと思いました。

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    2026年08月26日
  • 誓いの証言

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    柚月裕子の佐方弁護士シリーズの最新作でしたが、過去の事件と現代の事件がリンクするストーリーで、内容としては、ありえなくもない話で面白かったですし、ハッピーエンドの展開は良かったと思いますが、もう少し、どろどろさが残る苦い結末というのも良かったかもしれません。

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    2026年08月26日