柚月裕子のレビュー一覧

  • 風に立つ

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    身近な人のことほど、案外見えていないことがあるんだな、ということや

    子供が自分の進みたい道に進めるように見守っていきたいな、
    という学び。

    初め暗い話なのかと思ったけど、そうでもなかった。
    良かったです。
    馬が可愛い。

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    2026年04月02日
  • パレートの誤算

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    柚月裕子作品はタイトルの付け方もいつも素敵だなと思う。

    物語としては、主人公が公務員の若い女性で、真面目で素直で小心者で…いや、リアルに考えれば普通の真面目な女性が事件に巻き込まれたらそれくらい慎重で弱気になるよね。
    普段危険を顧みない物語を読みすぎて、聡美にイライラする瞬間もあったけれど、現実的でもありました。
    その分心の変化や成長が伝わってきて応援しながら読んでいました。

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    2026年03月31日
  • 教誨

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    家族殺害という重罪の裏側を描いた社会派小説。
    我が子を含む幼児2名を殺めた女性に死刑が執行された。一度しか面識のない遠い親戚が戸惑いつつも遺骨を引き受けたが、刑務官から聞いた彼女の最期の言葉が気にかかり、その謎を追うことになる・・・

    死刑囚が犯行に至るまでの不幸な境遇に共感する部分もあって切なくなります。一方で、犯罪の動機や背景にどれだけ説明が加わっても、その事情を表面的に理解こそすれどこまでいっても納得はできないものだと感じました。周囲の環境(家庭、学校、社会など)の問題点は当然解決すべきですが、そこへ焦点することが被害者を脇へ追いやることになってしまうと怖いです。そんなことを考えてモヤモ

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    2026年03月31日
  • 盤上の向日葵(下)

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    澱のような陰鬱な空気が漂っているのに、ふっと真逆のイメージの向日葵がちらつく。しかも夏の青空と白い雲まで。
    その対比の中で辿りながら明かされていく過去はやるせなさでいっぱいだ。
    夢のようにふっと浮かぶ向日葵の意味と本当のイメージは読んだ後ではきっと違うものになる。
    読み終わった今はとても複雑な気持ち。

    どうしてもチラついてしまうあの作品。
    比べるわけではないけれど、もう一度読み返したくなった。

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    2026年03月31日
  • 誓いの証言

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    二つの話しがどこで繋がるのか、興味しんしんで読み進めた。
    はじめはわからなかだったが、だんだんと分かってきた。想像した通り。
    ただ裁判の段になって、あまりにも佐方の話しが出来すぎていて、こんなに上手く解明されるのかと少し疑問にさえ思った。
    ただ一気に読み切ることができた。

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    2026年03月29日
  • 合理的にあり得ない 上水流涼子の解明

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    読みやすかった。
    最初から上水流の正体が出てこない話が多く、いつ出てくるのかワクワクしながら読んだ。
    刑事とか弁護士と違って何を持ってして「解決」とするのかが上水流次第というのがスッキリして良かった。
    貴山の存在がとても大きいと思うが、謎なキャラクターで、あまり多くを語らないのに有能なのがとてもいい。

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    2026年03月28日
  • 暴虎の牙 下

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    ネタバレ

    沖虎彦
    綿船組の二次団体の笹貫組が仕切っている賭場の金をかっさらう。レイバン。十六歳のときに傷害で少年院に入っている。呉原の不良連中がつるんでできた愚連隊・呉寅会のリーダー。殺人教唆、銃刀法違反、凶器準備集合、傷害、覚せい剤取締法違反で逮捕。懲役十八年。鳥取刑務所に収監された。鳥取、福岡を回り、最後に入っていたのは熊本刑務所だった。刑務官と揉めて不良押送を繰り返し、懲役を満期で終えての出所だった。

    三島考康
    呉寅会幹部。小学校からの沖の親友。龍。

    重田元
    呉寅会幹部。小学校からの沖の親友。デニムシャツ。

    横山昇
    綿船組の二次団体、笹貫組の幹部。

    田島和樹
    横山の舎弟。

    森岡
    チェリー

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    2026年03月27日
  • 臨床真理

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    柚木裕子さん、こちらがデビュー作なんですね。

    ストーリーとしてはすごく面白かったです。ただ内容はとてもハード。特に事件の真相がわかった後に主人公が真犯人に追い込まれるシーン以降は読むのがキツかったです。

    あの性的な暴力シーンは必要だったのかしら?と思ったけれど、真犯人がどれほど異常な人物であるかは十分過ぎるほど伝わってきました。

    この小説にも共感覚の持ち主が登場しますが、恐らく本人は生きづらいのでしょうね。

    柚木裕子さん、「慈雨」「孤狼の血」に続き3冊目でしたがまだまだ有名な作品があるので読んでみたいです。

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    2026年03月26日
  • 暴虎の牙 上

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    ネタバレ

    沖虎彦
    綿船組の二次団体の笹貫組が仕切っている賭場の金をかっさらう。レイバン。十六歳のときに傷害で少年院に入っている。呉原の不良連中がつるんでできた愚連隊・呉寅会のリーダー。
    笹貫組との抗争中に逮捕。18年後に出所後、再び呉寅会を組織。

    三島考康
    呉寅会幹部。小学校からの沖の親友。龍。

    重田元
    呉寅会幹部。小学校からの沖の親友。デニムシャツ。

    横山昇
    綿船組の二次団体、笹貫組の幹部。

    田島和樹
    横山の舎弟。

    森岡
    チェリーに十万の売り掛けが残ってる。笹貫の同級生。

    チェリー
    キャバレー「キラキラ」のホステス。

    大上章吾
    ガミさん。北広島署二課、暴力団係の刑事。マル暴刑事。上司のス

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    2026年03月26日
  • ミカエルの鼓動

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    ネタバレ

    医師とその関係者の様々な思いと思惑が複雑に描かれていた。
    患者の命を救いたい、病院を大きくし有名にしたい。病院も病院で維持費や機械の購入費に人件費もろもろ患者がいなければ存続できない場所ではある。病院に機械を卸す側も病院という大口が無ければ存続できない。しかし、互いの利害が一致し進みすぎるとそれは隠蔽と癒着の温床になってしまう。なんともバランスの難しさを、裏表紙の天秤から思った。
    本誌の主人公である西條は、元々結婚に向かない性格であったにも関わらず、そんな自分を棚に上げ、ことなかれ主義だと妻が無言で離婚届けを置いていった今年すら理由を考えず、他者に考えを委ねていると他責思考なのがなんか気に入ら

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    2026年03月26日
  • 検事の信義

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    ネタバレ

    裁きを望む
    佐方貞人
    検事。

    芳賀渉
    三十二歳。故・郷古勝一郎宅の住居侵入および窃盗の容疑で逮捕、起訴された。郷古勝一郎の非嫡出子。地元の高校を卒業後、上京して私立大学の法学部に学び、米崎に支店を持つ大型書店チェーンに就職していた。

    郷古勝一郎
    手広く不動産業を営んでいた。胆のう癌の末期で不帰の人となる。享年七十七歳。

    増田陽二
    事務官。

    花淵勇雄
    時計店店主。

    筒井義雄
    米崎地検公判部副部長。

    高泉荘司
    刑事部に籍を置く新任明けの検事。

    本橋武夫
    米崎地検の次席検事。筒井の上司。

    麻恵
    郷古勝一郎の妻。七十二歳。

    勝哉
    郷古勝一郎の長男。四十一歳。

    恭治
    郷古勝一郎の次男

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    2026年03月25日
  • 風に立つ

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    拗らせアラフォー息子と、自分不器用ですからの父。
    ぎくしゃくした親子が営む南部鉄器工房で、非行少年の補導委託を引き受けることになるという展開。
    1/3ほど読み進めたあたりから、ページをめくる手が止まらなくなり、一気読み。
    登場人物が、それぞれ人間味があって良い。
    八重樫が特によい。マリママもよい。
    ラストはちょっと出来すぎな気もするが、だからよい。
    忙しい現代の親にこそ、読んでほしい。
    子どもの味方でいられますか。

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    2026年03月24日
  • 凶犬の眼

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    ネタバレ

    山岸晃
    ジャーナリスト。

    畑山博司
    畑山組組長。三十八歳。明石組のボディーガード役。心和会のヒットマンが明石組トップを襲撃したときに即死。

    豊永克己
    明石組若頭。五十歳。畑山に同行し、ヒットマンに頭部を撃ち抜かれ、四時間後に死亡。

    武田力也
    明石組四代目組長。四十八歳。三発の銃弾を受けるも、自力で車まで戻り、畑山組事務所へ向かうよう指示。大阪警察病院に搬送。翌朝五時に死亡。

    浅生直巳
    心和会会長。

    富士見亨
    心和の本流、浅生組の若頭。明石組組長暗殺部隊のリーダー。四十五歳。

    国光寛郎
    心和会常任理事。義誠連合会会長。三十五歳。明石組四代目の武田力也暗殺の首謀者のひとりとして、殺人幇

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    2026年03月24日
  • 盤上の向日葵(上)

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    過去の描写と現在の捜査の描写が小気味よく進んでゆく。
    とんでもない父親のもとで、とんでもない才能を秘めた子が育つとは…めぐまれていなくとも、努力できるやつはできる。

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    2026年03月21日
  • 最後の証人

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    ネタバレ

    「佐方貞人シリーズ」が人気と聞いて手にした1冊。柚月裕子さんの作品、けっこう好きです。
    で、本作。プロローグからはその展開は読めず、途中で、ん?被害者と被告人の名前が明かされていない?!となる。
    息子をあんな形で失い、その犯人は警察に守られ、自分は余命宣告される。私にはそんな実行できるかと問われると、すぐにはYESと言えるものではないが、あんな状況でそう考えるのは理解できなくもない。どうにか罪を公にして償わせたいと思うだろう。
    佐方さんはあまり登場しないのか?と思ったら、後半怒涛の展開。おー、そうくるか、と。シリーズを読むのが楽しみになってきました。

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    2026年03月21日
  • 慈雨

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    ネタバレ

    警察を定年退職し、妻とお遍路の旅に出た神場。道中、テレビで観た幼女の殺人事件のニュースに、16年前のある事件がフラッシュバックし、心に抱え続けてきた悔恨が蘇る。
    刑事物ではあるが、主人公は退職しており、事件には直接関わらず部下とやりとりするだけで、自身はお遍路をしながら過去と向き合っていくという設定は面白いと感じた。冒頭から、過去に悔恨があることは匂わされているが、お遍路の各所で見たものや何気ない妻との会話と結びつけてそれらを明らかにしていくようになっており、構成も練られていると感じた。どんでん返しなどはないが、心の動きに重点を置いた作品で、お遍路や願掛けに意味を見出せなくなっていた神場が、自

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    2026年03月21日
  • 盤上の向日葵(下)

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    ネタバレ

    個人的には何とも言えない終わり方だった。
    「はあ~」とため息が出るような感じ。

    悲しい最後だった。
    結局、両親と同じようになってしまった。
    どれだけ才能があったとしても、運命をどうにかすることはできなかった。

    構成として14章あるうちの東明との出会い編にあたる2章だけで半分使っている。
    そして、そこからテンポアップして急速に上巻の2パートが収束していくのが良かった。

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    2026年03月20日
  • ウツボカズラの甘い息

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    読み進めていくうちに「えっ?」という驚きの連鎖があり、次はどうなるの??と夢中でページを手繰ってしまった。巧みな女性心理が描かれていて一部感情移入しながら読んでしまった。ウツボカズラの甘い息という比喩にもなるほどな。と思いつつ、いざ自分の前にその状況があらわれたらどうするかな?と思わずにはいられなかった。

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    2026年03月19日
  • 朽ちないサクラ

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    podcast真夜中の読書会で紹介されていたので読みました。
    すでに映画化されているのですが、そのキャラクターがキャストに合っていて、ちらほら顔が思い浮かぶ。どうなるのか知りたくて読む手が止められない話でした。次回作も楽しみです!

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    2026年03月15日
  • 盤上の向日葵(上)

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    ネタバレ

    平成6年師走に行われる竜昇戦に挑むのは、東大卒から経営者を経てプロとなった異色の棋士・上条桂介。しかし、序盤早々に、彼がある殺人事件の容疑者で、石破・佐野の刑事コンビに追われていることが明かされる。

    時は変わって昭和46年、教師を引退して穏やかな生活を送る唐沢は、母を亡くし、父から育児放棄のような扱いを受けて新聞配達をする少年・桂介に出会う。桂介は将棋が好きで、その才能を見抜いた唐沢は、桂介をプロにすべく父親に掛け合うも却下される。その後成長した佳介は、東大に合格し東京へと旅立つ。

    白骨化した遺体の側から出てきた600万円相当の高級な将棋の駒を手がかりに、事件を追う刑事のストーリーと、上条

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    2026年03月15日