柚月裕子のレビュー一覧

  • 風に立つ

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    問題を起こし家裁に送られてきた少年を一定期間預かる制度ーー補導委託の引受を突然申し出た父・孝雄。南部鉄器の職人としては一目置いているが、仕事一筋で決して良い親とは言えなかった父の思いもよらない行動に戸惑う悟。納得いかぬまま迎え入れることになった少年と工房で共に働き、同じ屋根の下で暮らすうちに、悟の心にも少しずつ変化が訪れて……。家族だからこそ、届かない想いと語られない過去がある。岩手・盛岡を舞台に、揺れ動く心の機微を掬いとる、著者会心の新たな代表作!


    地元 岩手県盛岡市が舞台だったので 読んでみたくて購入

    有名な南部鉄器工房
    わたしの友人のご主人も南部鉄器を販売

    だけど 職人さんによっ

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    2026年02月13日
  • 逃亡者は北へ向かう

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    はじめて柚木裕子の小説の読んだが、一文一文が短い印象。表現がまわりくどくなくて情景が想像しやすい。

    真柴亮が「はじめの一歩」の間柴了(←この人も家族に恵まれなく、不憫な描写が多い)の姿と重なってしまい、より切なかった。

    真柴の人生は一体何だったのか。単に運が悪かっただけなのか。優しい青年だったのに…救われない…

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    2026年02月10日
  • 盤上の向日葵(上)

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    死体が誰か、犯人は誰かおおよその予想はたてているが、どうだろう。
    当たる気がしない、というかどういう経緯で殺人が行われることになったのかいまいち検討がつかない...

    下も楽しみだ

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    2026年02月09日
  • 朽ちないサクラ

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    ネタバレ

    1つの事柄から事件がどんどん展開していく。最後は事件解決と思いきや、警察組織全体の国家そして国民へのあり方を考えさせられた。柚月さんの作品はこれで二つ目。続編での泉の警察官へ道が気になる。

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    2026年02月09日
  • ミカエルの鼓動

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    いままで信じていたものが信じられなくなる。
    そして自分が信じられなくなる、人の生命を預かる医師にとっては絶望的な状況になるでしょう。
    高度な医療であっても人の生命力に優るものではないのかもしれません。
    西條のこれからの道、どうするのかな。

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    2026年02月09日
  • 孤狼の血

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    ネタバレ

    「孤狼の血」読み終わりました。いい題名を付ける人です。 雑用が挟まって一気読みができなかったのですが、時間があれば徹夜してでも読みたいくらい面白かったです。日本推理作家協会賞受賞作でした。
    『発見!角川文庫70周年記念大賞』に参加します。後ろに解説があるので(たまにないのがありがっかりしますが)、買って読むなら文庫に決めているのです。70周年なら積んでいるかもと探したらありました。最近好きになった柚月裕子さん、面白くて佐方シリーズをみんな読み終わり一安心のつもりでしたが記録が抜けています。「臨床真理」や「蟻の菜園」も読んだなと思ったらマイ本棚の下書きのところにひとつ「蟻の菜園」が残っていました

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    2026年02月08日
  • 盤上の向日葵(上)

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    時代と、登場人物の視点がコロコロと変わるので、"この人誰だったっけ…""今、どんな時代なんだっけ"を振り返りながら読みました(柚月さんの本は初めてでしたが、こういうスタイルなのかな)。

    昭和◯年と書かれてピンとこない平成生まれのため、年表をつくりたい気持ちに。笑

    本筋とは異なりますが、唐沢が先生を目指すきっかけとなった出来事の中で、「ものを知らないことほど、怖いものはない。無知は人に恐れを抱かせるか、恐れ知らずにさせるかのどちらかだ。正しい知識を持たなければ、正しい判断は下せない。」という言葉が心に響きました。

    下巻が楽しみです!

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    2026年02月08日
  • 逃亡者は北へ向かう

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    間が悪いしついてない。
    不幸な生い立ちの主人公がどこまでも不憫。
    だけどそれを他人のせいにしない姿勢が胸に沁みた。

    語り手は逃亡者の亮、警部補の陣内、直人の父親の3人で、物語が進まずに同じ場面が語られて、前の語り手の時に判明したことがまた繰り返される描写がややくどく感じた。
    でもおもしろいので飽きずに一気読みできた。

    陣内が、亮が何のために逃亡をしているのか、思いの部分に寄り添ったところが良かった。

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    2026年02月07日
  • 慈雨

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    この物語は主人公の夢から始まる。それは過去に神場が担当した事件の描写だった。
    冒頭から夫婦でお遍路巡りをする場面がある。
    順打ちしながらお寺を巡っていく中で、過去の事件に酷似した事件が発生する。神場はずっと過去の事件に対し正義によって解決されたものなのかどうか疑問、葛藤があった。寺を打っているうちに過去の回想が始まり、神場がどれだけ真面目で何事にも真摯に向き合ってきたのかがよく分かった。妻との寺打ち。何気ない会話からも家族のあたたかさが見られた。
    罪の意識、葛藤とずっと闘ってきた神場はもう二度と同じような事件が起こらないことを信じ、事件を追いかけていく。
    あまり見た事のない構成で読み応えがあっ

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    2026年02月07日
  • 逃亡者は北へ向かう

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    とにかく救われなかった。
    でも、スタートから不公平は始まってるし、そんな事は誰も見てくれないんだなとやるせない気持ちになった。
    それでも弾が抜かれていたことを聞けて嬉しかった。

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    2026年02月05日
  • ミカエルの鼓動

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    ネタバレ

    今回は心臓手術現場が舞台。
    ロボット支援下手術のエース西條と、ドイツの世界的にも高名な心臓手術専門病院から招聘された真木、彼はメス捌きでは天才的な正確さとスピードを持っていた。彼らは難しい手術現場にどう向かったか、作者の人道的な姿勢が心地よい、これも読みどころ。

    北中大病院(北海道中央大学病院)でロボットのミカエルを操って難しい心臓手術をこなしてきた自負を持つ西條。彼は北中大病院の看板であり重要な位置にいる。
    病院は、ロボット(ミカエル)を使った手術を採用していち早く最先端医療を持ち込みその結果患者の不安を払拭し、実績を重ねていた。

    北中大病院でのミカエルの執刀操作は別室で座って行い、長時

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    2026年02月05日
  • 盤上の向日葵(下)

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    2026.02.05

    将棋には疎いので、指しているシーンは素通りで読んだが、差し支えなく理解できた。

    平成6年の石破と佐野の刑事コンビが事件に迫りつつ過去に遡って行くのと同時に、
    昭和40年代の上条の幼少期から現代のプロ棋士になるまでのストーリーが交互に描かれ、やがて二つの視点が交差される鮮やかな終盤。
    それぞれの点と点が線で繋がっていく描写が面白く、あっという間に上下を読み終えた。

    読み進めていくうちに犯人や被害者が誰か想像できてくるものの、なぜ極上の名駒を遺体と共に埋めたのか、その謎だけがわからない探究心を残して最後まで読み手を飽きさせない構造も素晴らしい。
    真剣師の存在も、美術品の

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    2026年02月05日
  • 朽ちないサクラ

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    とても読みやすく、次から次とページを読み進めていく手が止まらんかった!警察小説によくある正義とは・・・に立ち向かうサクラの続きが気になる〜続編はよ読まねば!がんばれ、サクラ!

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    2026年02月04日
  • 慈雨

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    ミステリーとヒューマンドラマが融合したような小説。定年後に妻と四国遍路に旅立った元警察官のもとへ少女殺害事件の報が届いた。過去に自身が担当し、心の傷となった事件と酷似するが、そこには一体何が・・・

    正義感の故に清濁混在する現実との矛盾に懊悩する主人公の姿に胸が痛みます。他方で、温かい家族や信頼の置ける仲間が心の支えとして描かれ、陰陽がうまくバランスしており、読者の気持ちをいい感じに揺り動かしてくれる良作でした。

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    2026年02月02日
  • 逃亡者は北へ向かう

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    ネタバレ

    悲しくて、やるせない話だったけどなんだか好きな作品でした。

    殺人者の血を引く自分は、殺人をおかしてしまうのだろうか。

    そういった事を嘆く作品は結構多い。
    でもこの作品はそうではない。
    でも側から見た結果、殺人者の血をひいてしまう。

    なんとも悲しい。

    日沼も真柴も人を殺める気なんて全然なかった。
    何かの不運が重なってなのか、運命なのか。
    人を事故で殺してしまう。
    そして、2人とも判断を間違ってしまって
    事件の犯人として世に名が通ってしまう。

    2人には共通点があるのだろうか。
    自分の命か、相手の命が尽きる前に
    家族にただ会いたかっただけ?
    そこで理性が働けばこんなにも複雑に、悲しい事件は

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    2026年02月01日
  • 逃亡者は北へ向かう

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    柚木裕子の逃亡者は北へ向かうを読んだ
    物語は主人公がSATに射殺されるところから始まる。
    人生がすべてマイナスの主人公。
    裏目裏目に物語は進んでいく。
    逆恨みの半グレを正当防衛で殺してしまうが、なぜそこで逃げなくてはならないのか作者のストーリーに疑問が無い訳では無いが、東日本大震災と絡めたストーリーは飽きずに読めた。
    私の周りには、こんなに裏目裏目に生きた人はいないし幸い東日本大震災で亡くなった人も居ない。
    本を読むなら私は温かい話の方がいいかな。

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    2026年02月01日
  • パレートの誤算

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    パレートの法則とは、ある少数の要因(20%)が全体の結果(80%)に大きな影響を与える

    パレートの法則 この言葉も知らず…



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    2026年01月31日
  • ミカエルの鼓動

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    ストーリーの展開は予測できたし、目新しさはなかったものの、筆者の筆力は素晴らしい。小説を読んで感動することもなかったが、久しぶりの名著。ただ、登場人物と解説が雑多に登場する1章当たりが難点で、読むのやめようかと思いましたが、それを乗り越えたら視点も一致してすらすら読めました。人にもお薦めできます。

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    2026年01月31日
  • 合理的にあり得ない 上水流涼子の解明

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    短編5編がすっきりとまとまっている。
    主人公の上水流涼子とアシスタントの貴山が繰り出す5つのミステリー。
    文章の主体も上水流であったり、ヒール側であったり、すっと入り込める1冊。

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    2026年01月30日
  • 最後の証人

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    人間の感情は良くも悪くも長続きしない。
    どんなに強い気持ちを持っていても、長い間、望みが叶わないと、絶望という感情が頭をよぎる。
    身体を壊したら何もならないでしょう。もっと自分を大事にしなさい。
    誰でもあやまちは犯す。しかし、一度ならば過ちだが、二度は違う。二度目に犯した過ちはその人間の生き方だ。
    行動の裏には、必ず理由があります。

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    2026年02月01日