柚月裕子のレビュー一覧

  • 検事の死命

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    心を掬う
    酒処ふくろうの親父

    増田陽二
    米崎地検で事務官を務める。

    筒井義雄
    刑事部副部長。

    佐方貞人
    増田の担当検察官。

    佐々木信雄
    増田と同じ、検察事務官。歳は増田の二つ上。地元高校の先輩で、ときどき酒を飲みに行く仲。大学まで柔道を続けていた。

    滝川義明 /
    佐々木の叔父。娘に手紙を投函したのに届かなかったと嘆いている。

    滝川須美代
    佐々木の叔母。

    森脇文雄
    ふくろうの常連客。定年退職した元高校教師で、妻に先立たれ、ひとり娘が北海道に嫁いでいた。手紙を投函したのに届かなかったと話していた。

    福村正行
    米崎中央郵便局監察官。歳は筒井と同じくらい。後頭部がかなり淋しい。痩せぎす

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    2026年03月12日
  • 最後の証人

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    オモロイ。途中まで被告人を思い違いながら読んでいる所がとても良い。また、とても読みやすくて一気読みができる。好きな作品になりました。

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    2026年03月12日
  • 検事の本懐

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    樹を見る
    南場輝久五十二歳。三年前に米崎東警察署の署長になった。

    小林賢
    県警本部長。

    佐野茂
    南場の警察学校時の同期。痩せた体躯と蟷螂を思わせる容貌は昔と変わっていない。県警本部刑事部長で警視正。警察学校時代から口が達者。人間関係を円滑に築いていく能力があった。南場へのライバル意識が強い。

    蒲原信司
    北陽署の署長。歳は南場とそう変わらない。

    須藤昇
    県警の捜査一課長。

    佐藤公平
    松本署の署長。

    幸恵
    南場の妻。

    桑島泰則
    東署の刑事課長。

    新井友則
    二十九歳。工事現場作業員。地元の建設会社でアルバイトとして働いていた。住居は街の中心部にある木造アパート、コーポラス青木。独り

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    2026年03月11日
  • 最後の証人

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    佐方貞人
    元検事で今は中野に法律事務所をかまえる弁護士。国立大学の法学部を卒業し、司法試験に合格。その後、司法修習を経て検察官に任官した。任官して五年目の秋、検察官を辞めた。

    小坂千尋
    佐方の弁護士事務所に勤めている優秀な事務員。弁護士を目指していて、今は法科大学院の夜間に通っている。

    庄司真生
    今回の事件で佐方と対決する米崎地検の女性検察官。推定年齢三十代前半。

    高瀬光治
    三森市に岡崎クリニックを開院して五年目。開院前は大学の付属病院に勤務していた。祖父と父も内科医。父母は早くに胃癌で他界。家族は妻の美津子と息子の卓のみ。

    高瀬美津子
    光治の妻。光治の大学の同期だった浜田の妹で、足を

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    2026年03月10日
  • 逃亡者は北へ向かう

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    誰がわざわざ、自分で不幸の道を選ぶだろう。
    主人公の亮は、自分で選んだ訳ではないのに
    どんどん負のスパイラルに落ち入ってしまう。
    なぜ彼はこうなってしまった?
    彼がもっと早くに父親と会って話しが出来て
    いたなら‥祖父が嘘をついていなかったら‥
    母親が真実を打ち明けていたなら‥
    警察官が彼に父親の事を話していたら‥
    でもそれは全て仮定。
    二人の人間を殺してしまった亮が
    狙撃されてから始まる物語。

    救いようのない話だけれど、
    少しだけ温かさを感じるのは何故だろう。
    直人が最後まで亮に懐いていたからだろうか。

    東日本大震災で被災された多くの方の
    絶望と、生きていこうとする強い意志。
    想像を絶する

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    2026年03月10日
  • 孤狼の血

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    日岡秀一
    呉原東署に赴任。所属は捜査二課。暴力団係に配属。二十五歳。

    斎宮正成
    呉原東署の二課課長。

    大上章吾
    呉原東署捜査二課主任。暴力団係の班長。四十四歳。日岡の上司。県警内部で、凄腕のマル暴刑事として有名な人物。ガミさん。

    苗代
    赤シャツの男。日岡にパチンコ屋で因縁をつけられる。加古村組で喧嘩が一番強いと言われてる男。若頭の野崎の下についている。

    加古村猛
    加古村組の組長。八年前に呉原市で立ち上がった新興組織。

    野崎康介
    加古村組の若頭。

    上早稲二郎
    加古村組の系列の呉原金融の経理担当。行方知れずになっている。三十三歳。三年前に懲役二年の実刑をく喰らい、広島刑務所に入所してい

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    2026年03月09日
  • 暴虎の牙 上

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    山中での殺人シーンから始まり、凶暴な愚連隊である沖虎彦と、そこに近づいていく刑事・大上の様子が丁寧に描かれている。極道だった父を憎む気持ちから、極道を目の敵にする沖と、その気持ちを利用して五十子会を弱体化させたいと考える大上、という構図を明確にするところまでがこの上巻だが、これまでには明らかになっていなかった大上の妻子の死の真相などもわかり、シリーズものの一部としての役割もしっかりと果たされている。大上と沖の関係性がどうなるのか、ときが変わって平成の日岡との出会いはあるのか、沖の行く末は、など、楽しみな要素が沢山あるので、引き続き読み進めたい。

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    2026年03月08日
  • 暴虎の牙 下

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    極道との抗争に向け過激さが増していく、沖率いる呉寅会と、その行く先々に現れる大上。血で血を洗う抗争の描写は、文字で追うだけでも苦しくなるようなものもあったが、なかなか手を止めることのできない展開に、気づいたらのめり込んでいた。

    そして、全面抗争となる前に逮捕された沖が20年ぶりに釈放されると、大上の後釜として貫禄のついた日岡が待っていた。広島を統一するというかつての夢に縋り、仲間を再び集める沖だが、勢いとは裏腹に空回りする。そして、思いがけない最期。出所後の沖がどこまでいくのか、という期待も最初は持っていただけに、やるせない複雑な気持ちにさせられた。ラストの盛り上がりという意味では少し物足り

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    2026年03月08日
  • 盤上の向日葵(下)

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    真剣師として生涯を送った重慶の人間としてのクズさと、将棋の前での凄みが違いすぎ。下巻は上条青年の半生が主点なので、上巻よりも入れ替わりがないためじっくり読める。
    上条青年の大学時代が結構無味乾燥な気がして切ない。親身になってくれる友人や恋人があれば、、、。どこまでも孤独な青年が自分を顧みて自愛できる瞬間があったら、、、。
    将棋なことはさっぱりわからないものの、勝負の息詰まるような緊迫感や時間や体力を見越す駆け引きがすごくおもしろかった。

    読み終わってから気づいたんだけど、これ構成が将棋と同じだわ。一手一手を指すように、交互に話が進んでたんや。最後の詰めまで。これは、、、すごいなー。

    そして

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    2026年03月08日
  • 盤上の向日葵(上)

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    プロローグの天童市で行われるタイトル戦最終日で対戦する2人のエピソードをさらっと説明して、からの犯人宣言。
    そこからは刑事と少年の視点が入れ替わる形で話が交互に進む。上条少年の生い立ちがグッとくる場面が多く、刑事視点になるたびに早く続きが読みたくてどんどんページが進む。
    上巻の刑事パートは地道な捜査が軸なので、移動距離は半端ないもののおっさん2人がひたすら駒を巡る捜査を行う。ここのパートは割とリアルな感じがする。
    長野県諏訪市を舞台にした上条少年パートでは、観光地としても有名そうな温泉や、名物の料理なんかをちらちら見せつつ過酷な環境で生活をせざるを得ない少年をめぐって大人たちが奮闘するシーンが

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    2026年03月07日
  • 風に立つ

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    補導委託を始め、春斗の引き受けを決めた南部鉄瓶の職人である父孝雄と父に対してわだかまりを持ち補導委託には反対する息子の悟だったが、春斗との関わりが深くなるにつれ、父との関係も見直すようになる。
    親からの子供に対する思いと子の親に対する思いはなかなか分かり合えないが、春斗という別のわからない存在がくることによって、春斗を分かろうとすることが変化に繋がる。
    先はなんとなく読めてしまう感もあるが、安心して一気に読める。

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    2026年03月07日
  • 逃亡者は北へ向かう

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    東日本大震災の混乱の中、不運が重なり二人を殺してしまった男が、入院している親のいる病院を目指して北へ逃亡する物語。

    犯罪者というと極悪人を想像してしまうが、主人公の背景を知るにつれて「一歩間違えれば自分も同じ立場になっていたかもしれない」と考えさせられる。震災という極限状態の中で、選択することの重さが印象に残った。

    ハッピーエンドとは言えない結末だが、読み終えた後はどこか心が温まる作品だった。

    一方で、直人くんがなぜ犯人にあそこまで懐いていたのかは、犯人の心の中にある善良さを見抜いたのか?最後まで自分の中でうまく腑に落ちなかった。その点は少し気になった。

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    2026年03月06日
  • 最後の証人

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    読みたかった佐方貞人シリーズの1作目。
    公判3日目で明かされる被告人で事件の根幹が逆転するのが面白かった。
    自分の命と引き換えの復讐が暴かれてしまった時の犯人の気持ちを思うと辛かった。
    「罪は代替できるものじゃない。その人間が犯した罪で裁かれなければ意味がない」というセリフがとても印象的だった。

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    2026年03月04日
  • 逃亡者は北へ向かう

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    生まれつき不幸な身の上に育った人生。幸せに育っても一瞬の津波で絶たれる人生。比較するものではないが、考えさせられた。
    前者は不幸な身の上でも投げ出さす、自分を律していけば戻れると思う。小さな幸せを見つけて欲しい。

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    2026年03月02日
  • 教誨

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    とても切ない話でした。

    自分の娘も含め二人の幼女を殺害した響子。
    吉沢香純は響子とは遠縁の関係から死刑となった響子の遺骨と遺品を受け取る事となった。
    幼少期に親戚の法事で一度だけ響子と会った香純。
    その記憶から世間のイメージとは重なり合わない。
    そして響子の言葉『約束は守ったよ。』の理由と共に本当の響子を調べ始めた。

    日本の村社会という閉鎖的な世界で人間がここまで追い詰められるという事が上手に描かれています。
    暴力的な父以上に母親の影響が大きいと感じます。

    救いだったのは職場だったママ。唯一の理解者でしたが人間はここまで壊れると出会いで運命を変えるのは難しいです。

    柚月さんの作品は地味

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    2026年03月02日
  • 教誨

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    良くできた小説。実娘を含む幼女2名を殺害、死刑となり遺骨引取の連絡が来た遠い親戚の主人公。過去一度だけ会った死刑囚の女のイメージがあまりに殺人者から遠く、その故郷で彼女の真の姿を追う。
    死刑囚の人生は酷く、田舎ならではの閉塞感もリアル。時々挿入される死刑囚の拘置所からの語りも絶妙であり、最後まで飽きずに読めた。
    これ秋田の畠山鈴香の事件をモチーフにしてると思うが、違うのかな?

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    2026年03月01日
  • 教誨

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    まず読んで感じたのは早見和真作品のイノセント・デイズでした、同じく哀しい死刑囚の物語。
    育ちの環境で人間は変わる。
    とは言え本作品の主人公はあまりにも哀しい、ラストシーンで真実が解って、さらに哀しみが増す。
    響子が人生で楽しいと感じた瞬間があったのだろうか…と同情してしまう内容ですが犯した罪は決して許される内容では無いが響子という人を作ってしまったのは周りの外部環境ではないか、その環境から抜け出せない本人が悪いと厳しい方は感じるかも知れないが抜け出せない程の環境だから響子という人間ができでしまい事件が起きてしまったコトがとても哀しい…
    追記
    読後思うのは、この響子という女性は心も身体も壊れてい

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    2026年03月01日
  • 逃亡者は北へ向かう

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    ネタバレ

    不穏なタイトルと表紙。
    生まれ育ちが不幸づいてる男が大震災後すぐ、運悪く殺人犯になってしまい、たまたま出会った子どもを連れて逃亡する話。

    と書くと軽すぎるな…

    生まれや育つ環境は子どもにはどうしようもないことで、成功談は目立つのでよく目にするけど実際は抜け出そうとしてもそう簡単でない話の方が多いんだろうなと思った。
    大人しくしててもうまくいかず悪い方へ悪い方へ。。

    冒頭で結末はわかるものの、先が気になって読みふけってしまった。
    読後すぐは救いようがないなと思ったけど、ろくでもないと思ってた親は本当にろくでもないことが多いだろうし、まだ救いはあったのかな。
    でもずーんとした気持ち。震災のこ

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    2026年02月28日
  • 盤上の向日葵(下)

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    最後の向日葵と雪の描写にグッと来るものがあって良かった。前半では伏せられていた人物の生い立ちから最期まで

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    2026年02月27日
  • 逃亡者は北へ向かう

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    人気の本だったので、読んでみた。

    東日本大震災前後に、罪を犯して逃亡した犯人のこれまでの人生や、捜査する警察官の人生などが語られていく。

    かなり分厚くて、そこそこ読むのに時間がかかったが、同じ話を立場を変えて語っていたりして、それほどの内容はないかと思った。
    犯人は恵まれない境遇とは言え、そんなに急に犯罪者になるものか?と思った。
    震災後の混乱の様子はリアリティがあったし、急に家族を亡くした遺族の苦しさは身に迫るものがあった。

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    2026年02月26日