柚月裕子のレビュー一覧

  • 誓いの証言

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    やっぱり佐方さん好きだなぁ
    シリーズ新刊出るのいつも楽しみにしています。
    弁護士になった佐方が大学時代の友達の性犯罪弁護をすることになる。
    自分のしっている友達の姿と今の評判の落差に戸惑いながらも真実を見つけていく。
    読みながら何度も涙を流しました。

    香川の最高級石材「蕃永石(ばんえいせき)」の存在も知りませんでしたが、その石を長年仕事としてきた職人の死と事件が絡み合う。
    仕事に誇りを持って取り組む人達、時代の流れに逆らえず、埋もれていく人達…
    助けたいけど、自分の家族のことを考えて助けられない悔しさ…それぞれがそれぞれの立場で苦しみながら生きている姿に胸が痛くなりました。

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    2026年08月26日
  • ミカエルの鼓動

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    白い巨塔を思い出した。ボリュームあるページ数だが、もっと登場人物達の背景を知りたいと思った。医師という仕事に誇りを持ち、自分が信じる正義があるからこそ矛盾とぶつかり苦悩する姿が胸を打つ。医療の専門的なところは雰囲気でわかった気になって読み進めたが、手術の描写の臨場感は半端ない。もう少し続きが読みたいと思いながら終わってしまった感じだった。

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    2026年08月20日
  • 検事の死命

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    「最後の証人」、「検事の本懐」に続く、第三弾「検事の死命」は読みやすく爽快感があって、スキッと出来る楽しい本だった。
    最後の証人も面白くて良い評価をつけている。残りの一作もぜひ読みたい。

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    2026年08月20日
  • 検事の死命

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    2026.8.19 BS朝日放送

    主演の上川隆也をはじめ、志田未来、松下由樹、津田寛治、江波杏子、伊武雅刀らが出演しています。

    電車内で女子高生に痴漢を働いたとして会社員の武本が現行犯逮捕された。武本は容疑を否認し、金を払えば示談にすると少女から脅されたと主張。さらに武本は県内有数の資産家一族の婿だった。担当を任された検事・佐方貞人に対し、上司や国会議員から不起訴にするよう圧力がかかるが、佐方は覚悟を決めて起訴に踏み切る。権力に挑む佐方に勝算はあるのか(「死命を賭ける」)。正義感あふれる男の執念を描いた、傑作ミステリー。

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    2026年08月20日
  • 凶犬の眼

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    かなり前に読んだ「孤狼の血」の続編。
    設定としては、「孤狼の血」から2年後。
    ベテランマル暴刑事の大上の相方だった日岡は左遷され、田舎の駐在所勤務となっていた。
    何もない場所で鬱屈した日々を送っていた。
    そんな中、目の前に現れたのが暴力団抗争で指名手配中の国光だった。
    ただ、国光は堂々と名乗り、捕まえるまでの猶予を日岡に求める。
    日岡は国光の言葉を信じ、時を待つ。
    国光の狙いはなんなのか、抗争も激化する中、日岡はどんどんと裏道をさ迷い始める。
    続編も楽しみだ。

    2026.8.16

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    2026年08月16日
  • 臨床真理

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    人の感情を色として感じ取る「共感覚」を持つ青年・藤木司を担当することになった臨床心理士・佐久間美帆。親しかった少女の死は自殺ではないと訴える司の言葉をきっかけに、美帆はその真相を追い始める。

    人の心理を読み取り、理解しようとする心理士と、人の隠された感情まで見えてしまう青年。この二人を組み合わせた設定がまず面白い。

    そして事件の核心に触れてからの後半は、緊迫感が凄まじい。主人公が追い詰められていく展開にはハラハラさせられ、ページをめくる手が止まらなかった。そんな中で特に心に残ったのが、理解できないものを無理に理解したふりをせず、それでも相手を信じ、冷静に行動する人物の姿。人と人との信頼が伝わってくる展開には胸が熱くなった。

    立場も目的も異なる登場人物たちが、それぞれの「真理」を追い求めていく物語でもあったと思う。しかし、真理にたどり着けば、すべてを理解できるわけではない。犯罪へと向かった心理は読み取れても、それを理解することは到底できなかった。人の心理を知ることと、その人を理解することは同じではない。そう考えると、『臨床真理』というタイトルが読み終えて一層深く響いてくる。

    知的障害というデリケートな題材を扱い、共感覚という特殊な設定を物語に溶け込ませながら、時には目を背けたくなるほど過激な描写にまで踏み込んでいく。それでいて、登場人物の心模様や組織のあり方、行動に至る動機は丁寧に描かれている。

    社会の暗部にも、人間の心の奥底にも容赦なく踏み込み、最後は圧倒的なサスペンスで読ませる。これがデビュー作とは驚かされる。後の作品で何度も感じてきた「柚月裕子さんらしさ」は、すでにこの一作目からあったのだ。

    読み終えて改めて思う。やはり私は、柚月裕子さんの作品が好きだ。

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    2026年08月16日
  • 誓いの証言

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    大学時代の同期である久保利典弁護士から佐方弁護士に電話が入り、自らが犯した事件の弁護を依頼される。
    久保はクラブホステスのユウカから不同意性交等罪で訴えられ、逮捕されていた。
    2人はバーに立ち寄り、そこでユウカがトイレに立った時、飲んでいたカクテルに薬物を混入され意識朦朧の状態となり、ホテルに連れ込まれて犯されたという事件だった。
    勾留されている警察で佐方と接見した久保は、彼女と一夜をともにしたのは事実だが、あくまで合意のうえだったと主張する。

    香川県の蕃永石は、全国的には然程知名度があるわけではないが、美しさでは類を見ない程で、採石した石を美しく仕上げるためには石職人の高度な腕が要求される。
    職人の中でも一目を置かれる原じいは、両親を交通事故で亡くした5歳の孫娘・晶の面倒を見ることになり、溺愛して育てていた。
    晶も原じいの仕事に憧れ、大人になったら石職人になると言い、原じいを喜ばせていた。
    その原じいを心酔しているのが石職人の大橋猛で、亡くなった晶の父親と同級生だったこともあり、晶を思いやって娘のように接していた。
    そのうちに蕃永町の蕃永石を巡って組織内に波風が起こり、原じいは石職人としての仕事を続けることが難しい局面を迎えることになる。

    果たして久保の判決はどうなるのか⋯
    佐方は久保の無実を勝ち取ることになるのか⋯
    香川の蕃永町で起こった蕃永石を巡っての波風の問題と、久保事件との繋がりが浮かび上がってくる。
    検察側の勝訴と世間は決めつけている事件だが、久保の弁護人である佐方は、やはりずば抜けての敏腕弁護士だった。

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    2026年08月16日
  • ミカエルの鼓動

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    正直どちらの意見にも正義があって、対立が起こる事はしょうがなく感じる。
    自分が医療を受ける当事者であれば理不尽に憤ってしまう。
    けど自分が今健康であるのなら、発展のためにはしょうがないのではと思ってしまう。

    本当にご都合主義だと自己嫌悪してしまうと共に、人間ってそんなもんだよなとも思ってしまう。

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    2026年08月14日
  • 誓いの証言

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    弁護士の推理もの。
    様々な人間の欲や不幸が混ざり合った事件の解決にあたる主人公。
    普通ここまで弁護士がやる?と思うくらい事件の真実を見つけるために奔走する。
    最後は結構スッキリした

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    2026年08月11日
  • 孤狼の血

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    ネタバレ

    警察ってやっぱ汚職塗れなんですかね…(偏見)
    日岡がしっかりガミさんの跡を継いで終わったので良かったです。

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    2026年08月11日
  • 誓いの証言

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    ネタバレ

    面白かった。
    なんか上手くまとまった。
    みんなが罪悪感を抱えていた。

    小坂さん、佐方さん好きなんだ!

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    2026年08月10日
  • ミカエルの鼓動

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    医師ではない作家、柚月裕子さんが
    魂込めて書き上げた医療小説。
    医師が読んでも「完璧」と唸るほど、
    見事な医療現場の描写。
    どれだけリサーチしたのだろう。
    脱帽としか言いようがない。

    手術支援ロボット「ミカエル」での心臓手術で院内での地位を確固たるものにした西條。そこへ、ドイツからの刺客、真木がやってくる。ロボット術か旧術か。

    ライバル2人の生い立ち、患者への想い。野望。
    院内の人間関係。

    真木が山で見たものとは?

    柚月裕子さんの筆致は、とても淡々としている。
    性別を全く感じさせない冷酷さがある。
    だからこそ、浮かび上がる登場人物が抱えた苦悩。

    ストーリーは勿論のこと、
    そのクールな文体に引き込まれた。
    柚月裕子さんは東北出身。
    祖父母も両親も津波で亡くなったそうだ。
    生まれ育った土地柄や環境も
    妥協しない作風に反映しているのかもしれない。

    山のシーンの描写。
    映画のように映像が浮かんだ。
    ラストシーンの書き方も、いい。
    感情に流されない強さを感じた。

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    2026年08月06日
  • 朽ちないサクラ

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    映画化をきっかけに読み始めたが、テンポ感が良くとても面白かった。

    最後の伏線回収には鳥肌が立ち、驚かされる。

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    2026年08月06日
  • 逃亡者は北へ向かう

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    最後なんとも言えない気持ちになりました。虚しさ、哀しさ、私の語彙力では表現することが難しく…始めから読みやすいなと思い進めていましたが、最後にこんな感情が湧くとは思いませんでした。

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    2026年08月05日
  • ウツボカズラの甘い息

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    いや~なかなかの大作でした。前半は文絵を主にして話が展開していく。そして中盤で文絵の衝撃的な事実が明かされ、この事件は文絵が起こしたのだろうと思わせておいて… 後半は事件の真相が書かれる。   すっかり騙されました。犯人はてっきり文絵だと思っていたのに。騙されて事実を知らされるとなるほどなるほどと思いながら読み進められました。時間がないなかで読み進めたので時間がかかったけれど心に刻まれる作品でした。できれば映像化してほしいなあ。

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    2026年08月05日
  • 逃亡者は北へ向かう

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    震災の混乱の中で起こる殺人事件。刑事たちも、犯人も、被害者も、誰もが被災者で、それぞれ誰かの死に直面している。人生は選択の連続というけれど、好きなものを自由に選べる人間と、かろうじて得られるものを消去法で選ぶしかない人間の差は歴然とあるわけで、立場によってストーリーの受け止め方は変わってくるのだろう。自分はどうすれば幸せになれるのか、わからない人は意外と多いんじゃないかな。

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    2026年08月03日
  • 逃亡者は北へ向かう

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    悲しすぎる…

    この本を読み始めた日の夕方、熊本大震災が起こり、何だか怖くなってしまった。
    東日本大震災が起こった背景のお話し。

    人を殺めてしまった亮、正当防衛とは言えないんだろうかと思ってしまった。
    父親からの手紙を読めて良かったが、もう少し早く届いていたなら、亮の運命も変わっていたんだろうなとやるせなくなった。

    子どもが幸せになってほしい気持ち、とてもわかる。そう思っているよと態度にできなかったけど、それでは伝わらないと思った。今からでも遅くないなら、伝えていきたい。

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    2026年07月29日
  • 盤上の向日葵(下)

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    ネタバレ

    最後はイマイチ好みではなかった
    ネタバラシからラストシーンまで読まなかった方が良かったぐらい
    それまでは話の持ってきかたも登場人物も緊迫した将棋のシーンも引き込まれた。なので他の作品も読んでみたい

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    2026年07月28日
  • 合理的にあり得ない 上水流涼子の解明

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    バディ物の短編はスピーディー!世界観もシンプル
    上水流と貴山のコンビの案件を解明するのは、見応え満足!痛快サスペンスは第二弾も即読まないと!

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    2026年07月28日
  • 盤上の向日葵(下)

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    上下巻にわたる作品だったけれど読みやすく、良かった。将棋を知らないのが残念だった。知ってたらもっと楽しめたかも?映画化もされてるようなので観てみようと思う。

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    2026年07月27日