柚月裕子のレビュー一覧

  • ウツボカズラの甘い息

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    高村文絵は、約20年ぶりに再会した中学時代の同級生杉浦加奈子に嵌められ、警察に殺人容疑をかけられる。
    その捜査中に予想外の真実が判明する。文絵のアリバイとなる2人の娘は3年前に交通事故で亡くなっていて、首謀者と思われた加奈子は5年前に自殺していた。
    警察は、文絵の狂言だと思い逮捕の方向に傾くが、実は真犯人は既に亡くなっている女になりすまし、犯罪を重ねていることが判明する。
    人物の入れ替わりがキーになっているという意味では、最近読んだばかりの平野啓一郎著「ある男」と似ていると思った。

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    2026年01月17日
  • 月下のサクラ

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    警察広報職員だった『朽ちないサクラ』を読んでからのこちらです。

    こちらは刑事になってからの森口泉。
    前作では知らなかった能力を発揮して事件をさぐっていきます。

    その泉を応援しながら読むのが楽しかったです。

    上司の黒瀬や機動分析係のメンバーとの関係性が少しずつかわっていくのも楽しめました。

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    2026年07月26日
  • 最後の証人

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    最後の展開にびっくりした。
    何より、やりきれない気持ちが残った。
    現実の世界でも、罪を犯した人はきちんと裁かれてほしいと思う。

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    2026年07月25日
  • 誓いの証言

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    シリーズ5作目。最新巻までたどり着いた!
    このシリーズは、長編の方が面白い。
    不同意性交等罪で訴えられた久保の無実を証明するために奔走する左方。20年前の香川での出来事と、どう結びついていくのかハラハラしながら読んだ。
    流れから考えれば、必ず結びつくはずだとわかっているのに、二つの物語を並行して…という気分で読んでいた私。繋がりにやっと気づいた時は、一人で「あっ!」と声が出てしまった。気づくの遅いけど。
    どんな時もぶれない左方は健在で、こちらも楽しく読めた。

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    2026年07月24日
  • 孤狼の血

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    超絶ハードボイルドな警察ヤクザ小説
    実際のマル暴がどんな感じか知らないけど、綺麗事だけで務まる世界ではなさそうだなあと思った
    ラストは怒涛の展開、次作からさらに面白くなる予感。映画化してるのも納得の作品でした

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    2026年07月24日
  • 誓いの証言

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    久しぶりの佐方弁護士に夢中になって読んだ。
    プロローグでの岩場で倒れた男と少女と不穏なやり取りがどこに繋がるのか、依頼を受けた佐方と蕃永町の丁場で働く大橋の目線で語られる。
    昔ながらの職人と、事業を大きくしようと躍起になる2代目との軋轢って多そう。
    原じいと晶の気持ちや苦労が踏みにじられた結果の不幸が堪らなくつらい。
    不幸の連鎖過ぎてここまで追い詰められたら晶のしたことは責められない気もするし同じことをしたくなるかもとすら思える。
    裁判での佐方の手腕が鮮やかだし晶へのフォローもさすがで後味もスッキリ。
    面白かった!

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    2026年07月22日
  • 誓いの証言

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    佐方貞人シリーズ5作目。
    無実を主張する大学時代の友人に指名され、その主張を信じ、真実を突き止めてゆくという内容だった。

    学生時代の思い出の中の友人と現在の友人、年月は人を変えてしまうのかと考えるような記述があった。
    「変わるよ」と思う自分がいた。

    大雨のシーンが章をまたいで、視線を変えて何度か出てきた。その後のストーリーは心情に訴える内容になる、と思い構えて読み進めた。

    不憫な境遇と苦境にたたされた者達の心情に息苦しく感じたところで、合間に入る佐方と小坂のやり取りはいいクッションになる。

    少し上手く行き過ぎる感もあったがストーリーのスピード感は相変わらずで希望を感じる終わりかたなど、

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    2026年07月21日
  • 検事の信義

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    このシリーズは一貫して佐方が検事として、信念を突き通すストーリーを描いている。
    仕事をするにあたり、こうありたいとは思うが、現実はそうもいかない。
    だからこそ惹かれるのだろう。

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    2026年07月19日
  • パレートの誤算

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    パレートの法則・・・

    2割のものが世界を動かしてる。。。
    みたいな法則ですね。

    それについて、語られる物語ではないですが、最後に誤算。。。となる意味が分かってとても考えさせられます。

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    2026年07月18日
  • 検事の信義

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    認知症の母親を殺害し逃亡しようと思ったと供述する息子の嘘を暴く話。他3編

    佐方シリーズ4巻。予想を裏切らない佐方の格好さよ!明解な真実を突きつけてクールにしめるの毎度ながら最高に痺れるね。「信義を守る」泣けた。相手を信じきる。ハードボイルドの極み

    3月に出た弁護士編『誓いの証言』が読みたいくてシリーズ再読中。だいぶ前に読みすっかり忘れていてもはや初読み状態。記憶力の乏しさに泣く。でも忘れるっていいなまた楽しめる

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    2026年07月18日
  • 教誨

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    最後に交わした約束が気になって、ぐんぐん読み進めてしまった。ひたすらに周囲の環境に恵まれなかった主人公に胸が痛い。

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    2026年07月17日
  • 合理的にあり得ない 上水流涼子の解明

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    ライトで読みやすく一気に読んでしまいました。
    手段選ばず悪人を嵌める主人公。
    やっぱり分かりやすい設定が良いよね。

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    2026年07月16日
  • 逃亡者は北へ向かう

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    感想
    筆者らしいなかなか打ちひしがれる序盤!そして報われない展開・現実。

    負の連鎖はあるんだな。亮のじいちゃんがひねくれ者だったことも悪い一因。


    あらすじ
    真柴亮は福島県の養護施設で育った。工場で4年働き、ようやく正社員になれたが、先輩の甲野に無理矢理誘われて、キャバクラへいく。甲野がそこで半グレと問題を起こし、喧嘩して亮も逮捕される。会社も解雇される。警官の陣内は亮の取り調べをする。亮を送致した頃、大地震が起きる。圭祐は父親と漁師をしている。地震発生時、自分は船を守るため沖に出た。父親に母を託した。

    地震の対応で警官が帰れない中、陣内の娘の麻利も行方不明になっていた。そんな頃、亮に傷

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    2026年07月15日
  • 盤上の向日葵(上)

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    平成6年が舞台だと気づき、「私の生まれた年やん!」と思いました。将棋はわからないけど、読んでみようと思いました。

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    2026年07月15日
  • パレートの誤算

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    生活保護の受給と、それにつけ込む貧困ビジネス。普段はなかなか意識することのない世界を、社会派ミステリーとして描いた一冊だった。事件の謎を追う面白さと、社会の暗部をのぞくような緊張感が両立していて、最後まで飽きずに読み切れた。

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    2026年07月12日
  • ミカエルの鼓動

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    読みながら、割とよくあるストーリー展開なのかなって想ったけど、とても読みやすくて面白かった。
    医療支援ロボットの名前がミカエルと言うのが凄く秀逸だと思う。
    西条と真木、2人の優秀な心臓外科医が素晴らしかった。
    納得出来る医療が叶えられる未来が訪れて欲しい。

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    2026年07月09日
  • 逃亡者は北へ向かう

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    東日本大震災直後、ほんのはずみで半グレと警官の2人を殺してしまった真柴亮を追う、さつき東署の刑事陣内康介警部補。

    自分の出生時に父親が起こした交通事故から人生の歯車が狂ってしまった亮は、音信不通の父親から届いた手紙を頼りに福島から岩手へと向かう。

    一方、発災時に船で沖へ退避した漁師の村木圭介は、両親と妻を亡くし、行方不明の幼い息子直人を捜し回る。

    逃亡中に立ち寄った小屋で直人と遭遇した亮は、人見知りで口の重い直人になぜか懐かれ、やむなく直人を連れ歩く。

    追手の気配に絶望的になりながら、直人との未来を夢見始める亮。
    人生のどこで道を誤ったのか、これからどこに行こうとしているのか思い悩む亮

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    2026年07月09日
  • 逃亡者は北へ向かう

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    震災や度重なる不運によって、殺人者となってしまう主人公の物語。

    不運な状況ではあったものの、主人公自身にも責任があると感じる場面はあった。ただ、父親の真相をもっと早く知っていれば、殺人者にならずに済んだ可能性もあったのではないかと思う。

    全体を通して救いの少ないストーリーだったが、先の展開が気になってページをめくる手が止まらなかった。ハラハラする展開が続き、とても読みやすく、最後まで楽しめる作品だった。

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    2026年07月07日
  • 逃亡者は北へ向かう

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    自分の意思とは関係なく悪いほう悪いほうに転がってしまう。最後に父親の気持ちを知ることができたけど制圧されてしまう。救われない。

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    2026年07月06日
  • 逃亡者は北へ向かう

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    どこまでも運の悪い青年
    彼の人生なんだったのか…
    そのうえ大震災が大きな影を落とす
    指名手配されることになってしまった不運な青年もさることながらそれを追う刑事、人質と見なされる子供の父親、震災後のそれぞれの家族の物語がどれも辛い
    どれも震災がなかったらこんな結果になっていなかっただろう数々の出来事
    選ぶことができたのだろうか
    なんであの時体育館の扉を閉めてしまったのか
    行き場のない彼が直人と二人でのささやかで楽しい暮らしを妄想していた時がいちばん幸せだったんだろうなぁ

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    2026年07月06日