柚月裕子のレビュー一覧

  • 慈雨

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    この物語は主人公の夢から始まる。それは過去に神場が担当した事件の描写だった。
    冒頭から夫婦でお遍路巡りをする場面がある。
    順打ちしながらお寺を巡っていく中で、過去の事件に酷似した事件が発生する。神場はずっと過去の事件に対し正義によって解決されたものなのかどうか疑問、葛藤があった。寺を打っているうちに過去の回想が始まり、神場がどれだけ真面目で何事にも真摯に向き合ってきたのかがよく分かった。妻との寺打ち。何気ない会話からも家族のあたたかさが見られた。
    罪の意識、葛藤とずっと闘ってきた神場はもう二度と同じような事件が起こらないことを信じ、事件を追いかけていく。
    あまり見た事のない構成で読み応えがあっ

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    2026年02月07日
  • 逃亡者は北へ向かう

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    とにかく救われなかった。
    でも、スタートから不公平は始まってるし、そんな事は誰も見てくれないんだなとやるせない気持ちになった。
    それでも弾が抜かれていたことを聞けて嬉しかった。

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    2026年02月05日
  • ミカエルの鼓動

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    ネタバレ

    今回は心臓手術現場が舞台。
    ロボット支援下手術のエース西條と、ドイツの世界的にも高名な心臓手術専門病院から招聘された真木、彼はメス捌きでは天才的な正確さとスピードを持っていた。彼らは難しい手術現場にどう向かったか、作者の人道的な姿勢が心地よい、これも読みどころ。

    北中大病院(北海道中央大学病院)でロボットのミカエルを操って難しい心臓手術をこなしてきた自負を持つ西條。彼は北中大病院の看板であり重要な位置にいる。
    病院は、ロボット(ミカエル)を使った手術を採用していち早く最先端医療を持ち込みその結果患者の不安を払拭し、実績を重ねていた。

    北中大病院でのミカエルの執刀操作は別室で座って行い、長時

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    2026年02月05日
  • 盤上の向日葵(下)

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    2026.02.05

    将棋には疎いので、指しているシーンは素通りで読んだが、差し支えなく理解できた。

    平成6年の石破と佐野の刑事コンビが事件に迫りつつ過去に遡って行くのと同時に、
    昭和40年代の上条の幼少期から現代のプロ棋士になるまでのストーリーが交互に描かれ、やがて二つの視点が交差される鮮やかな終盤。
    それぞれの点と点が線で繋がっていく描写が面白く、あっという間に上下を読み終えた。

    読み進めていくうちに犯人や被害者が誰か想像できてくるものの、なぜ極上の名駒を遺体と共に埋めたのか、その謎だけがわからない探究心を残して最後まで読み手を飽きさせない構造も素晴らしい。
    真剣師の存在も、美術品の

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    2026年02月05日
  • 朽ちないサクラ

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    とても読みやすく、次から次とページを読み進めていく手が止まらんかった!警察小説によくある正義とは・・・に立ち向かうサクラの続きが気になる〜続編はよ読まねば!がんばれ、サクラ!

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    2026年02月04日
  • 慈雨

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    ミステリーとヒューマンドラマが融合したような小説。定年後に妻と四国遍路に旅立った元警察官のもとへ少女殺害事件の報が届いた。過去に自身が担当し、心の傷となった事件と酷似するが、そこには一体何が・・・

    正義感の故に清濁混在する現実との矛盾に懊悩する主人公の姿に胸が痛みます。他方で、温かい家族や信頼の置ける仲間が心の支えとして描かれ、陰陽がうまくバランスしており、読者の気持ちをいい感じに揺り動かしてくれる良作でした。

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    2026年02月02日
  • 逃亡者は北へ向かう

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    ネタバレ

    悲しくて、やるせない話だったけどなんだか好きな作品でした。

    殺人者の血を引く自分は、殺人をおかしてしまうのだろうか。

    そういった事を嘆く作品は結構多い。
    でもこの作品はそうではない。
    でも側から見た結果、殺人者の血をひいてしまう。

    なんとも悲しい。

    日沼も真柴も人を殺める気なんて全然なかった。
    何かの不運が重なってなのか、運命なのか。
    人を事故で殺してしまう。
    そして、2人とも判断を間違ってしまって
    事件の犯人として世に名が通ってしまう。

    2人には共通点があるのだろうか。
    自分の命か、相手の命が尽きる前に
    家族にただ会いたかっただけ?
    そこで理性が働けばこんなにも複雑に、悲しい事件は

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    2026年02月01日
  • 逃亡者は北へ向かう

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    柚木裕子の逃亡者は北へ向かうを読んだ
    物語は主人公がSATに射殺されるところから始まる。
    人生がすべてマイナスの主人公。
    裏目裏目に物語は進んでいく。
    逆恨みの半グレを正当防衛で殺してしまうが、なぜそこで逃げなくてはならないのか作者のストーリーに疑問が無い訳では無いが、東日本大震災と絡めたストーリーは飽きずに読めた。
    私の周りには、こんなに裏目裏目に生きた人はいないし幸い東日本大震災で亡くなった人も居ない。
    本を読むなら私は温かい話の方がいいかな。

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    2026年02月01日
  • パレートの誤算

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    パレートの法則とは、ある少数の要因(20%)が全体の結果(80%)に大きな影響を与える

    パレートの法則 この言葉も知らず…



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    2026年01月31日
  • ミカエルの鼓動

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    ストーリーの展開は予測できたし、目新しさはなかったものの、筆者の筆力は素晴らしい。小説を読んで感動することもなかったが、久しぶりの名著。ただ、登場人物と解説が雑多に登場する1章当たりが難点で、読むのやめようかと思いましたが、それを乗り越えたら視点も一致してすらすら読めました。人にもお薦めできます。

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    2026年01月31日
  • 合理的にあり得ない 上水流涼子の解明

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    短編5編がすっきりとまとまっている。
    主人公の上水流涼子とアシスタントの貴山が繰り出す5つのミステリー。
    文章の主体も上水流であったり、ヒール側であったり、すっと入り込める1冊。

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    2026年01月30日
  • 最後の証人

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    人間の感情は良くも悪くも長続きしない。
    どんなに強い気持ちを持っていても、長い間、望みが叶わないと、絶望という感情が頭をよぎる。
    身体を壊したら何もならないでしょう。もっと自分を大事にしなさい。
    誰でもあやまちは犯す。しかし、一度ならば過ちだが、二度は違う。二度目に犯した過ちはその人間の生き方だ。
    行動の裏には、必ず理由があります。

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    2026年02月01日
  • 凶犬の眼

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    ネタバレ

    国光、、、、、かっこよすぎんか?!!とっても仁義に溢れた人物で男前だった。国光と兄弟になった日岡も、しっかりがみさん受け継いでる感じで最高にかっこよかった。映画の虎狼の血2と全然話が違うんだなぁ

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    2026年01月28日
  • 逃亡者は北へ向かう

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    ネタバレ

    あらゆる悲しみが詰まってた。
    しかも、その悲しみをどこにもぶつけられないツラさもずっとあった。
    ずっと、読んでる間泣きたいのに泣けなかった。多分、この本の中に出てくる人達が泣くべきであって、自分が泣くのはって、なんかずっと思ってたからかな、と思う。本の中の話しなのに何言ってんだって思うかもしれないけど、そのくらい感情移入したし、没頭して読めた。感想書いてる今、やっと、泣けた。

    最後に撃たないで!死なないで!!ってホンットに思った。
    直人くんのこと思ったらしんどくて、辛くてヤバかった。あんなの目の前で見たらトラウマものだと思うし、煎餅食べてる時のシーンが1番涙腺にきた。

    作者の他の作品も読ん

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    2026年01月28日
  • ミカエルの鼓動

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    ストーリー的には想像の出来る範囲で何か突飛な事が起きたりする訳ではないのに、この500ページを超える内容にスルスルと引き込まれていく。

    医療のあり方、命の意味、一つの命を救う為の正義とは何か…医師にとっての正義、患者にとっての救いを問う。

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    2026年01月27日
  • 盤上の向日葵(下)

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    悲しい。とにかく悲しい。自分の人生は親から生まれてくるしかないのだけれど、こんな悲しい運命があるんだ。唐沢夫妻と過ごした日々があったことは唯一、よかったことだと思う。
    一つだけ残念なのは、私が将棋のことが何もわからない、ということ。

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    2026年01月26日
  • 逃亡者は北へ向かう

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    東日本大震災の甚大なる被害を思い起こします
    未曾有の大惨事となった3.11の悲劇を描いた作品となっていますので、PTSDに注意してください

    ここまで運に見放された主人公も珍しいのではないでしょうか
    次から次へと悲劇か舞い降りてきます
    何か違えばこんな結果にはならなかったのに、どうしてこうなったのでしょうか
    ボタンの掛け違いという言葉がここまで似合うなんて、本当に可哀想としか言いようがありません
    人並み程度の幸福が欲しかっただけなのにね…

    家族愛に飢えた人間の哀しい妄想が胸を打ちます
    自分だけを頼ってくれて、自分がいなければ生きていけない
    そんな存在が現れたら手放したくないですよね
    その存在

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    2026年01月25日
  • 月下のサクラ

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    ネタバレ

    推理小説をよく読む人は警察に対する不信感が強くなるのではないか?それほど意外な犯人を読者は求め、安直に一番疑われない警察官の犯罪としてストーリーを紡ぎ出している
    あ!この本の話じゃないよぉ、一般論ですからぁ…
    シリーズ2冊目を先に読んでしまったが、作者の筆力が優れていて「大変読みやすく面白い、そして展開も意外性に満ちている」と高評価をしてあげよう⇦何様?
    主人公の設定が秀逸で、一冊目の事件(未読)では警察の事務員であったのを一念発起して、辛い過去を塗り替えるべく警察官として働き始めた・・・壮絶ですね
    主人公を逆境に追い込む手腕を持つ作家が好みみたいw

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    2026年01月22日
  • 慈雨

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    過ちだっかもしれない過去もなかったことにせず、受け止めて立ち向かう主人公がよかった。静かな話だけど最後はあたたかくてよかった。

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    2026年01月21日
  • 慈雨

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    ネタバレ

    面白かった
    最初は犯人がお遍路で会った謎の男?娘の交際相手の刑事?仲の良かった元同僚?とか疑いながら読んでた
    事件の捜査とお遍路を同時進行で進むのだが、お遍路のストーリー要るのかな?って少し思ってしまった。こう言う時、作家が四国旅行を経費で落としたくて入れたのかな?とか勘繰ってしまう…
    お遍路行ってみたい気持ちはあるけど、お金と時間と気力が無いなぁ。
    事件は過去のDNA検査の精密さを今更掘り返せない。っていう警察側の思いが、実際にもあるだろうなぁって思った。
    1番印象に残ってるのはお遍路であったお婆さんの天気の話かな。良いこと言ってた。心に沁みた。

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    2026年01月21日