柚月裕子のレビュー一覧

  • 逃亡者は北へ向かう

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    人気の本だったので、読んでみた。

    東日本大震災前後に、罪を犯して逃亡した犯人のこれまでの人生や、捜査する警察官の人生などが語られていく。

    かなり分厚くて、そこそこ読むのに時間がかかったが、同じ話を立場を変えて語っていたりして、それほどの内容はないかと思った。
    犯人は恵まれない境遇とは言え、そんなに急に犯罪者になるものか?と思った。
    震災後の混乱の様子はリアリティがあったし、急に家族を亡くした遺族の苦しさは身に迫るものがあった。

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    2026年02月26日
  • あしたの君へ

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    望月大地が家庭裁判所調査官補として担当した案件を題材にした短編集。
    世間的大事件ではなく個人的な感じの話だけど、あることは知ってても内容を知らないことに触れられてよかった。もっと大きな事件に対して、他人にとってはささいなともいえる事が重要となってくることがわかってよい。家庭裁判所が扱う案件に対する知識もなかったが、ここで扱われるような悩みや問題が題材として面白かった。

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    2026年02月26日
  • 逃亡者は北へ向かう

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    ネタバレ

    何をやっても上手くいかない。自分ではどうしようもないことで、犯罪者になって逃げる。自分は生まれて良かったのか。自分を捨てた父に会うために、震災直後の状況で逃亡しながら探す。

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    2026年02月25日
  • 逃亡者は北へ向かう

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    作者は岩手のご出身で震災被害の当事者とのこと。覚悟の作品である。
    北へ向かう真柴亮。彼を追う刑事陣内。陣内は自らが被災し娘を亡くしており、そのために家族との関係が崩れかけている。
    亮は愛情を受けることなく、幸せの記憶のないまま、生きる以上のことを望まない人生を生きてきた。彼の選択は、ことごとく彼の望まない方へ繋がり、彼を二度と戻れない道へと導く。追い詰められた彼が、その道を選んだのは自分だと思い至り、罪悪感を抱くのが辛い。両親の思いを知ることができたのはよかったけれど、その意味を考える時間が必要だったはずなのに。
    津波の被害で失われた人と生活、被災時の人々の状況、一方で家族を失わなかった人にも

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    2026年02月24日
  • 教誨

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    読み終わった後、なんとも言えない気持ちになります…。
    柚月裕子作品としては珍しいジャンルだなと思いました。

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    2026年02月22日
  • ミカエルの鼓動

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    医療のあり方、命の意味、そして医師の正義をめぐる重厚な物語。
    2人の医師の正義が激突する心臓病の子供の手術の場面は圧巻。
    題名のミカエルとは悪魔と戦う天使の意味があり、物語に出てくる最先端の医療用ロボットの名前がミカエル。最先端医療は人を救う天使か?考えさせられる。

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    2026年02月20日
  • 検事の本懐

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    人間という人を見ている素晴らしい視点を持つ検事、佐方がとても魅力的に描かれており、どのストーリーも面白かった。佐方の父の話はなんとなくこうだろうなぁと想像できるものではあったけれど…

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    2026年02月20日
  • 暴虎の牙 上

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    「孤狼の血」シリーズ完結

    ガミさんが帰ってきた!
    「孤狼の血」前日譚といったところでしょうか。


    ガミさんがまだ30代半ば、この頃から既に血気盛んで
    安定の単独行動、やり口も無茶苦茶な暴対(笑)

    妻子を亡くした経緯、五十子会との因縁関係も分かってきた。
    堅気には手を出さない、外道は極道だろうが、チンピラだろうが容赦しない信念のもと現れた獣「沖虎彦」
    ガミさんとの対決はどうなる?!


    ガミさんのトレードマークでもあるパナマ帽のエピソードから、胸熱。


    ページ数少なめなのもあるけれど、1日で読んじゃった。
    ただ上巻では日岡が出てこんかった、残念。

    さて
    ここで恒例の(いつそうなった?w

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    2026年02月19日
  • 盤上の向日葵(下)

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    上条佳介と刑事コンビのストーリーが上巻で交互に展開されたのち、下巻では徐々にそのストーリーが時系列的にも捜査の進捗的にも近づいていく緊張感は読みごたえがありました。将棋の試合展開は素通りでも将棋の厳しさは理解することが出来ました。作者の取材力もすごいなと感じました。

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    2026年02月19日
  • 慈雨

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    久しぶりにおもしろいものを読んだ。ただ警察ものというよりは、ヒューマンドラマ✕ミステリーという感じかな。読みながら、映画のような映像が思い浮かんでいました。

    良かったです。

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    2026年02月19日
  • あしたの君へ

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    ネタバレ

    人生経験や実務経験の少ない主人公の大地が一つ一つの案件に葛藤しながらもクリアしていくストーリー。
    重くなりがちなテーマだが大地というキャラクターのフィルターを通す事によって客観的に見る事が出来る。問題を抱えた家事事案で一番影響を受けるのはどうしても子ども達。
    この子達の未来が少しでも明るく希望を見出せるようにと願わずにはいられない。
    最終話の悠真は結局最後の調停前に大地とはお別れだっのかな?!(そうだったとしたらお役所仕事、融通効かんなぁ…。)

    タゴールの人生航路の詩の引用は、ちょっと調子よく解釈し過ぎなような気がするなぁ。
    どちらかがどうと結論づける調停と言う場では、救い上げられるのはどち

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    2026年02月19日
  • 最後の証人

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    途中で犯罪の構図と背景は察することは出来たけど、そこに至る登場人物の心理描写は圧巻。サクサク一気に読み進められた。悲しくもどかしい気持ちもあり、終わり方も切ない。とても面白い一冊でした。

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    2026年02月19日
  • 孤狼の血

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    組織間の構図等の背景、人間関係の描写、刻一刻と変わる展開、期待を大きく上回る面白さ この作者さんの他作品も期待大

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    2026年02月19日
  • ウツボカズラの甘い息

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    巧妙な誘導というか美への誘惑に対する恐怖を感じた。捜査に関しては状況的に飛び付きやすい結論によく飛びつかないで真相究明を続けたのは流石。読み応えがあってとても面白かった。

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    2026年02月18日
  • 盤上の向日葵(下)

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    読み応えのあるミステリーで真剣の迫力が伝わってきてとても面白かった。終盤の諸々の真相も相まってとても楽しめた。

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    2026年02月18日
  • 逃亡者は北へ向かう

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    柚木裕子さん著「逃亡者は北へ向かう」
    芥川賞、直木賞共に受賞無しと物議を醸した第173回直木賞の候補作だった作品。

    物語の背景は2011年の東日本大震災。
    調べてみたら著者は岩手県出身で津波でご両親を失ったとのこと。
    『より当事者寄りのひとりの人間として、真正面から小説に向き合う』という覚悟で描かれた作品とのこと。
    素晴らしい…、だけれどこの作品の執筆は何よりも辛かった事だったろうと思わずにはいられない…

    主人公の真柴亮、かの有名なボクシング漫画「はじめの一歩」、フリッカージャブで有名なあのアウトローの顔が頭から離れない。
    普段小説を読んでいて主人公や登場人物達がどんな顔なのか?とかを想像

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    2026年02月16日
  • 逃亡者は北へ向かう

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    想像した通りの結末で涙涙。

    児童養護施設で育った亮にとって、毎日が同じ単純でささやかな生活に不満はない。
    喧嘩に巻き込まれ捕まり、3.11の震災中釈放されるが、偶発的に2人を殺してしまった。自分を捨てた父親に会うべく逃亡する中、5歳の男の子直人に出会う。何故か亮に懐きついて来る直人を見捨てることはできない。

    震災後、家族を失った人々の悲しみと亮の深い哀しみ。救いはラストの直人と父親と犬か。

    幼い子どもと動物には、優しい人が本能的にわかるのです。

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    2026年02月15日
  • 盤上の向日葵(下)

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    ネタバレ

    被害者が誰なのかも分からないまま、下巻へ。

    事件は起きているが漠然としていて、棋士となった圭介の過去や人生を辿って、過去と現在を行き来していく。
    圭介の頭脳と、母の中に見える狂気。

    父親はろくでもない男だが、最大の罪は、圭介に真実を告げたことだと思う。
    まともな養育もしていなかったのだから、せめて真実は墓場まで持って行くべきだろう。
    真実を知ることがなかったなら、圭介は自分の狂気に気づきながらも、落ちることはなかったのではないだろうか?

    ラストは衝撃

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    2026年02月14日
  • 盤上の向日葵(上)

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    唐沢夫妻と佳介との描写が胸で一杯になりました。なんとなく、刑事が追っている描写と昭和の時代の唐沢さんの描写が下巻のどこかで繋がるんだろうなとワクワクしながら下巻に臨みます。

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    2026年02月14日
  • 盤上の向日葵(上)

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    柚月裕子氏の作品は好きだが、将棋に関する作品のようだったので、避けていた。が、映画化されたと聞き、興味を持って。

    将棋の知識がないので、勝負の描写はよくわからない。でも、プロ棋士になる道のりが、想像していたより遥かに厳しいことを知った。

    対照的な2人の棋士。
    将棋の駒にちなんだ事件を追っていく2人の刑事。
    それぞれのキャラクターが個性的。

    過去と現在を行ったり来たりするため、少々分かりづらい感じがあるが、読み進めていくと、後半で事件の核心に入っていく。
    下巻でどうなるのか?
    引き続き追っていきます!

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    2026年02月13日