柚月裕子のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
人の感情を色として感じ取る「共感覚」を持つ青年・藤木司を担当することになった臨床心理士・佐久間美帆。親しかった少女の死は自殺ではないと訴える司の言葉をきっかけに、美帆はその真相を追い始める。
人の心理を読み取り、理解しようとする心理士と、人の隠された感情まで見えてしまう青年。この二人を組み合わせた設定がまず面白い。
そして事件の核心に触れてからの後半は、緊迫感が凄まじい。主人公が追い詰められていく展開にはハラハラさせられ、ページをめくる手が止まらなかった。そんな中で特に心に残ったのが、理解できないものを無理に理解したふりをせず、それでも相手を信じ、冷静に行動する人物の姿。人と人との信頼が伝 -
Posted by ブクログ
大学時代の同期である久保利典弁護士から佐方弁護士に電話が入り、自らが犯した事件の弁護を依頼される。
久保はクラブホステスのユウカから不同意性交等罪で訴えられ、逮捕されていた。
2人はバーに立ち寄り、そこでユウカがトイレに立った時、飲んでいたカクテルに薬物を混入され意識朦朧の状態となり、ホテルに連れ込まれて犯されたという事件だった。
勾留されている警察で佐方と接見した久保は、彼女と一夜をともにしたのは事実だが、あくまで合意のうえだったと主張する。
香川県の蕃永石は、全国的には然程知名度があるわけではないが、美しさでは類を見ない程で、採石した石を美しく仕上げるためには石職人の高度な腕が要求される -
Posted by ブクログ
医師ではない作家、柚月裕子さんが
魂込めて書き上げた医療小説。
医師が読んでも「完璧」と唸るほど、
見事な医療現場の描写。
どれだけリサーチしたのだろう。
脱帽としか言いようがない。
手術支援ロボット「ミカエル」での心臓手術で院内での地位を確固たるものにした西條。そこへ、ドイツからの刺客、真木がやってくる。ロボット術か旧術か。
ライバル2人の生い立ち、患者への想い。野望。
院内の人間関係。
真木が山で見たものとは?
柚月裕子さんの筆致は、とても淡々としている。
性別を全く感じさせない冷酷さがある。
だからこそ、浮かび上がる登場人物が抱えた苦悩。
ストーリーは勿論のこと、
そのクールな