柚月裕子のレビュー一覧

  • 盤上の向日葵(上)

    Posted by ブクログ

    先が気になります!上条圭介の幼少期が苦しかったです。また現在の警察の捜査がどんどん真相に近づく感じもわくわくします。

    0
    2025年10月31日
  • 合理的にあり得ない2 上水流涼子の究明

    Posted by ブクログ

    『慈雨』という本を読んでから好きになった、柚月裕子さんの本。
    軽い感じのものも読みごたえのある重いものも、読みやすく面白いものが多くて好き。
    『合理的にあり得ない』の2巻。1巻はかなり以前に読んでいて面白く、その後ドラマ化されたものも観た。
    今回もテンポよく、ドラマを観てから登場人物が天海祐希と松下洸平で脳内変換されながら読んだ。
    面白かった。

    0
    2025年10月29日
  • 教誨

    Posted by ブクログ

    虐待とムラ社会。本家、嫁ぐ、小作人、地主。少し縁がない言葉ながら、誰にでも形の違う苦しい立場や関係は誰にもある。

    0
    2025年10月25日
  • 盤上の向日葵(下)

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    ミステリーというよりは、容疑者がなぜその犯行に及んだのか、経緯を心情と共に描いた作品。
    心理描写が非常に丁寧である一方、当人にしかわからないメタファー的な要素もあり、どちらの観点からも楽しめる。

    上巻の唐沢の温かい描写と、下巻の東明の真剣師としての生き様が対比的で、真剣師に深く魅入られていく上条のサガのようなものを感じた。上条が唐沢のことをあまり思い出す描写がなかったのも印象的。

    上条桂介にとって「向日葵」とはなんだったのか。23章の内容と、クライマックスの一文が示唆に富んだものであり、ある種の諦観とともに締め括られる。

    0
    2025年10月25日
  • 慈雨

    Posted by ブクログ

    著者の作品は世界観とテーマが好きなのでよく読みます。
    本作も期待して手に取りましたが期待以上の素晴らしさでした。
    とても良かった...本当に良い作品でした。

    真面目で堅実な1人の刑事が定年退職し、妻と共にお遍路さんとして四国を旅しながら過去の過ちを振り返り罪と向き合う物語です。
    その罪とは決して許されることはない冤罪疑惑事件でした。

    ただの警察小説ではなく、警察の体質や冤罪事件という社会問題もしっかりと描かれた社会派小説でした。
    著者の作品はテーマが明確なので焦点を何処に当てるべきかわかりやすく、物語に没頭しやすいです。
    そして人の心について深く考えさせられます。

    とても切ないお話でした

    0
    2025年10月25日
  • 慈雨

    Posted by ブクログ

    神場刑事、緒方刑事、鷲尾刑事が、それぞれ違う立場で事件に向き合う姿勢に心が動かされた。奥さんと娘さんもいろいろと苦しい時期を過ごしてきたんだと思う。明日から仕事また頑張ろうと思う。

    0
    2025年10月19日
  • 盤上の向日葵(下)

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    下巻
    東大に入り、アルバイトをしながら勉強に励む桂介は、部活に入る余裕もなかったが、あるとき運命に導かれるように入った将棋道場で東明重慶と出逢う。
    この2人の出会いがまた、桂介の運命を大きく変えていく。
    東大を出て、外資系企業に就職し、退職してソフトウェア会社を立ち上げた桂介。年商30億を超え、地位と名声と金を手に入れた桂介だったが、その幸せは長くは続かない。
    有名になり雑誌に載った息子を訪ねて、金をせびりに来る父親。

    かたや真剣師と呼ばれ、旅打ちに出る東明についていく桂介。

    私は将棋には詳しくないが、(駒の進め方くらいしか)将棋の勝負場面のなんとも言えない緊張感は凄いと思った。
    生命を賭

    0
    2025年10月18日
  • 盤上の向日葵(上)

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    久しぶりに物語の世界にのめり込んでしまった。
    ネタバレあります。
    上巻冒頭
    将棋界の最高峰「竜昇戦」七番勝負の第七戦、最終戦
    現竜昇のエリート棋士、壬生6冠に挑むのは、東大出で「炎の棋士」の異名を持つ異端児、上条桂介。
    壬生6冠がタイトルを守り、残る7冠めに王手をかけるか
    奨励会に入ることなくプロ棋士になった異端児、初タイトルに挑む上条が勝つのか

    そこに、天木山山中から見つかった身元不明の白骨体が抱えていたと思われる、初代菊水月作の名駒、錦旗島黄楊根杢盛り上げ駒。
    世界に7組しか存在しない、価値は600万とも言われる銘駒を抱えて眠る、この白骨死体は誰なのか?
    なぜ、高額の名駒を抱えていたのか

    0
    2025年10月18日
  • 合理的にあり得ない 上水流涼子の解明

    Posted by ブクログ

    短編集だけど中身が濃い。さすが柚月裕子さんって感じです。野球賭博、ヤクザの賭け将棋、詐欺師、どの話もとても興味深い話しばかり。読みやすいし、面白かった。

    0
    2025年10月18日
  • 逃亡者は北へ向かう

    Posted by ブクログ

    泣きながら読んだ本は初めて。描写の細かさが、震災後、常磐道を北上していった時、無人の農村を抜けて行く時の悲しさと無力さを思い出した。
    亮が心が穏やかであったと祈りたい。

    0
    2025年10月16日
  • 逃亡者は北へ向かう

    Posted by ブクログ

    運がいいとか、運が悪いとか、
    人はその都度、喜んだり、悔しがったり・・・
    まして、どんな家庭に産まれ育つかは、本人の選びようがない。
    両親が離婚してどちらの親も頼れない子供も現実にいる。
    亡くなってから顔も知らない実の親を知ることも。
    家族も色々な形がある。

    真柴亮の人生を知るほど、胸が痛くなる。
    やること全て裏目に出てしまう、まさに運が悪い。

    東日本大震災で、家族を亡くした人の辛さ、無事だった人の辛さ、津波での、定規を引いたようにくっきりと分かれた被災の区分。
    読んでいて、当時のニュースや映像が浮かんできて、胸が締め付けられる。

    真柴をなぜか慕う直人には、子供の清らかな目で真柴の心のう

    0
    2025年10月14日
  • 最後の証人

    Posted by ブクログ

    検事をやめて弁護士になった佐方貞人シリーズ
    弁護士になっても罪を正しく裁かせる正義は変わらず読んでいて胸が熱くなった。途中で驚きもあり一気に読めた。このシリーズ続いてくれるといいなぁ

    0
    2025年10月11日
  • 検事の死命

    Posted by ブクログ

    女子高生の玲奈が満員電車で痴漢に合う。玲奈は勇気を出し男の腕を掴み、電車から降ろす。
    男は現行犯逮捕され連行される。
    男の名は武元、地元では有名な資産家の婿養子だ。
    玲奈は補導歴があり、資産家の嫁、姑があらゆる手を尽くし凄腕弁護士である井原を雇い、主人公の佐方検事との戦いが始まる。
    先に読んだ本では検事を辞め弁護士となるが未だ、検事だった頃の佐方が正義を貫く。
    面白かった。

    0
    2025年10月10日
  • 最後の証人

    Posted by ブクログ

    検事を辞して弁護士になった佐方、部下の小坂の元にホテルで起きた殺人事件の弁護の依頼が佐方は自分に興味が惹かれない依頼は受けず、しかし、受けた依頼は必ず減刑や情状酌量と勝利に持ち込む。
    筒井検事部長は勝利に向け信頼を寄せる女性検事真生を担当に。
    事件の背景がある少年の事故死にあり、そこには警察の隠蔽が…
    親子の絆、自分の事しか考えないエゴが交差する展開に固唾を飲み読み続けました。

    0
    2025年10月06日
  • 孤狼の血

    Posted by ブクログ

    良、良、良〜〜〜〜〜!!!!!!映画がとてもすきなのに、なぜか原作は今までずっと後回しにして読んでいなかった。もうばか、ほんとうにばか、もっと早く読めよわたし。映画を観てるから物語は知っていたけれど、それでも圧倒的に面白い。構成もすばらしいというか、ただでさえ面白い物語を最高に面白いものにしている感じがする。あまりにも強烈で激しい、ヤクザあるいは警察小説。柚月裕子大先生、この作品を書いてくれてありがとう…天才…神…。
    読んでいるあいだ、数えきれないくらい映画のシーンを思い出した。原作に対してかなり忠実につくられた映画だったんだなあ、とそのたびに感じて胸が熱くなる。映画もまた観たくなっちゃった。

    0
    2025年10月05日
  • 教誨

    Posted by ブクログ

    一度読み始めたものの、作品にのれず積読してた作品。ホラー作品3作読み終えて、気分転換兼ねて読んだら止まらず一気読み。なんでこんないい本を読まずに寝かせておいたのか後悔するくらいの作品。
    作品自体も良かったし、解説もよかった。
    「子供のときから心を支配されて、自分をなくしちゃったんだ」っていうママの言葉に「そうだよね」と思う部分もあるし、「そもそも自分があったことがないんだよ」と思ったりもした。
    小さなムラの生きづらさとか、その中で軽視される尊厳とか、愛された経験がない故の判断の誤りとか…
    響子と愛理があの世で出会えて、安らかに眠れますよう願わずにはいられない。

    0
    2025年10月04日
  • 朽ちないサクラ

    Posted by ブクログ

    Aサイド Bサイド
    正義感をどう捉えるか?
    話しの流れはモヤモヤしつつ解決に?
    (途中星4つペースが)
    と思っていたが、

    やっぱり柚月ワールドにしてやられた
    月下のサクラ積読して良かった

    0
    2025年10月02日
  • 教誨

    Posted by ブクログ

    すごく苦しくて 途中でやめたくなる本でした 
    過疎地 古い慣習 イジメ…

    でも結果を…約束をみつけないと辛すぎるので読めました

    読んでよかったです 

    0
    2025年10月02日
  • 盤上の向日葵(下)

    Posted by ブクログ

     下巻最高に面白かったですね。
    下巻は将棋を知らない方には厳しいかもですが私は凄く楽しめましたし。最後のほうの展開がムネアツすぎました。
    終わり方が素敵ですね。どうしても桂介に感情移入してしまう所を守りつつしっかり終わっていく感じが私は好きでした。

    0
    2025年09月29日
  • 教誨

    Posted by ブクログ

    教誨
    久しぶりに心の底から悲しい気持ちになった。
    終盤からは響子の人生があまりにも不憫で、本を読み進める事さえ辛くなる。
    主人公の香澄の行動や考え方に共感出来ない部分があり、大人達とのやりとりにおいては人間の本質的な醜さを知らない青臭さ、まだまだ”子供な”一面を見せる。一方で対比となる響子の人生は、彼女の両親、一族から不幸であり、学校でも家庭でも、そして社会でも居場所がないそんな人生だった。彼女の死刑執行の際に残した言葉、「約束を守ったよ、ほめて」の理由がわかってからは年甲斐もなく泣きじゃくりながらページを捲った。
    今回、響子を取り巻く環境は異質に見えるが、田舎の閉鎖感を見事に表現している。私

    0
    2025年09月23日