柚月裕子のレビュー一覧

  • ミカエルの鼓動

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    医療ロボットが軸の重厚な本だった。技術的描写や生と死、倫理観や家庭環境など多くのエッセンスと様々なものに対して葛藤する内面描写は圧巻だった。

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    2026年02月18日
  • 検事の死命

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    第2話が切なかったです。第3話4話は引き込まれました。ドラマや映画では想像できない、検事の執念、弁護士の強かさのせめぎ合いを感じました。

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    2026年02月18日
  • 逃亡者は北へ向かう

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    中盤からハラハラしながら一気に読み終わった
    最後は泣きながら祈る、誰も死なないでほしい
    どうしてと思う不条理もやりきれない事も言い訳にはならない
    それでも救いを求めるのが人間であり、救われる瞬間は必ずあると思えた
    最後にこれを読んだすべの人が直人くんの未来に幸せを祈らずにはいられない
    また時間が経って読み返したい本だった

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    2026年02月16日
  • 風に立つ

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    ネタバレ

    犯罪を犯した子どものために「補導委託」なる制度があるとは知りませんでした。

    盛岡の南部鉄器工房を舞台にした16歳の万引き少年を預かります。

    構図としては弁護士の父親が子どもの将来を考えて、勉強を強い、子どものことを見ていなかったことが原因というちょっと底浅な設定に、鉄器工房内の人たちは人のいい人ばかりで、居そうだけど、ホントにいる?という人たちばかり。

    現代版人情噺というカテゴリーなんだろうけど、非行少年の救済が、工房内の親子関係の救済にもなるという二重構造になっています。

    柚月さんの文章はどこまでもなめらかで、感情の流れに不自然なところがない。軽口を叩き合う会話が洒落ています。

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    2026年02月16日
  • 検事の信義

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    最後の短編の被告人の最後の言葉は何回読んでも泣いてしまう。
    日岡が出てくるのがうれしかった。孤狼の血ファンもぜひ!

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    2026年02月15日
  • 検事の死命

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    どれも佐方のキャラクターがとても良い。シリーズ最初からぜひ読んでほしい。終わりの描写がとても好き。読み終わってすぐに次巻を買いに本屋に走った。

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    2026年02月13日
  • 逃亡者は北へ向かう

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    真柴亮、直人、その父圭祐、刑事陣内康介。トラブルに巻き込まれ犯罪を犯す男。何も語らない子供。妻亡くした男。娘を亡くした男。それぞれが震災で家族を亡くしたり、住むところを亡くし、全ての登場人物が行き場の無い気持ちを抱える。切な過ぎる!

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    2026年02月12日
  • 最後の証人

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    柚月裕子作品はこれまでそこまでハマらなかったんですがこれはめちゃくちゃおもしろかった。脳汁出る。
    静かなのに騒がしいみたいな作品。
    わざわざ佐方シリーズの一作目にしたので次も読みます。

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    2026年02月12日
  • ミカエルの鼓動

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    難病の少年の治療に対する二人の名医の対立。大病院の中の派閥対立。医療器具メーカーとの癒着、そして二人の名医の生い立ちが絡み…緊迫の医療サスペンス

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    2026年02月11日
  • パレートの誤算

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    生活保護と貧困ビジネスという社会問題を正面から捉えた本作。
    同時に2:8の8は切り捨ててもいい存在なのかという問いを突きつけられた。
    ストーリーも起承転結があり、一気読みしました。

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    2026年02月11日
  • 盤上の向日葵(下)

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    下巻になってやっとこの本のタイトルの意味が腑に落ちた。ここで佳介と、東明とゴッホの生き様が重なる。3人とも周囲の誰からも理解されないし、本人も救われない。どれだけ頭が良くても、東大卒で起業家になって成功しても、絵画や将棋で天才であっても、一般の常識内では生きている感じがしない。燃え続ける情熱と闘いの人生の中で、自分が向きたい方角を向かないと生きていけない。一般の人が理解できない才能を持つ人の人生は孤独で切ない。

    最後はオープンエンドだけど、余白に希望がある終わり方でとてもよかった。佳介のプロ棋士としての人生はまだ続く、次の一手がある、って感じがする。この先どうなるのか読書による想像次第だけど

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    2026年02月11日
  • 凶犬の眼

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    ネタバレ

    「孤狼の血」の続編
    前作でガミさんを失い、郡部の駐在所に
    左遷された日岡秀一(脳内:松坂桃李)の物語

    山々に囲まれた田舎の駐在さんとなった日岡に、
    こんな怒涛の面白い展開が待っているとは!!
    正直「孤狼の血」より好きでした。

    前作からの登場人物に、
    一ノ瀬や晶子の存在にホッとし
    味方(と言っていいのか?)のはずの
    瀧井の不穏な動きに目をみはり
    監察官 嵯峨の左遷に「ざまぁw」と嘲笑する。
    脳内で映画でのキャストが縦横無尽に動き回り
    小説を読んでいるのに映画を観ているような
    変な感覚で、ページをめくる手は止まらない。

    すっかり「孤狼の血level2」が映画完全オリジナルだと失念していたので

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    2026年02月15日
  • 慈雨

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    裕月裕子さん著「慈雨」
    自分にとって約一年振りに読む著者の作品。積読本だらけの本棚の中から長年眠っていた本作にようやく手を伸ばした。

    物語は刑事物のミステリーであるのだが、それ以上にヒューマンドラマの要素が重厚な物語だった。
    主人公神場の愚直な刑事らしさと人間臭さとが混在して描かれている。
    特に妻の香代子、娘の幸知との神場の家族愛の物語展開がお見事。素晴らしかった。

    神場が退職してお遍路巡礼していく最中という背景も素晴らしかった。
    16年前に起きた事件に対しての後悔からきている物なのは最初から解っていたが、結願に向けて妻に対しても娘に対しても神場の本心が読み取れていく。
    事件と共に本心を妻

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    2026年02月10日
  • 慈雨

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    オーディブル視聴。
    刑事を引退した主人公が長年連れ添ってきた妻と共に過去を思い出しながらお遍路の旅をする様と、同時進行でとある事件が解決していく様も描かれる。
    淡々とした語り口なのだけれど、だんだんとどうなるのか気になって仕方がなくなってきて止まらなくなってしまった! 最終的にそれぞれがどうなったかの詳細は描かれなかったけれど、優しい笑顔が似合うラストだった。

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    2026年02月09日
  • 逃亡者は北へ向かう

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    切ないお話でした。
    犯人の真柴亮が不憫でした。本当のことを知っていたら違う人生だったような気がします。
    震災の描写も辛かった。
    生き延びることができた人たちには幸せになって欲しい。

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    2026年02月08日
  • 孤狼の血

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    ネタバレ

    大好きな映画の原作を読みたい読みたいと
    思いながら今日に至る。やっと読めた。
    組織名や組員がとにかく沢山出てくるので
    頭こんがらがるけど、映画を観ていたおかげで
    比較的スーッと読み解ける。
    いやぁこれは実写化大成功作品ですね。

    日岡の日誌にガミさんが走り書きしていた
    あの名シーンが原作にはなくてとても残念だったけど
    そう考えると映画の脚本最高だったんだなぁとも思える。いやぁ、すぐ続編「凶犬の眼」行ってきます(*`・ω・)ゞ

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    2026年02月08日
  • 盤上の向日葵(上)

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    上巻では、白骨死体の遺留品捜査を担当する刑事の視点と、幼くして高い棋力を示す佳介、そしてあるきっかけで佳介と出会い、世話役を担うことになった唐沢夫妻と佳介が過ごす時間とが交互に描かれる。時代は昭和で、聞き込み捜査はアナログそのもの。なかなか進展しない捜査の過程が、かえって味わい深い。

    唐沢夫妻と佳介が過ごす時間の描写は、読みながら涙が止まらなかった。子に恵まれなかったが子ども思いの老夫婦と、自分の子どもの面倒も見ない実の親。最低な親であっても、唯一の親からの愛を求めてしまう幼い子どもの姿が胸に迫る。

    また、かつて奨励会に入会しながらもプロ棋士になれず、退会後に警部となった佐野が、遺留品の駒

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    2026年02月08日
  • 逃亡者は北へ向かう

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    幼少期に不幸な生い立ちを過ごした青年が不運にも人を殺めてしまった後、自分自身の出自である父を探して逃亡という名の旅をする。
    社会が幸せな子供を守ることが、犯罪を減らすのだと思う。厳罰化ではなく、その子、人の癒しを大切にしたいと思った。

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    2026年02月07日
  • 逃亡者は北へ向かう

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    すべて東北被災地の現実がリアルに描かれているのは、作家さんが岩手県の出身地であり、山形県在住だからなんでしょうか。

    遺体が多すぎて二十四時間稼働している火葬場。
    遺体安置所で身元確認により感情的になった人がいても、野次馬で人垣ができないくらいみんなも同じ状況。
    毎日悪夢を繰り返す後遺症など。

    それだけでもドキドキしながら読む中で、サスペンス的要素がフックで入り、だんだんと迫ってくる中、最後の落とし込み。参りました。

    刑事、陣内の家族に対する愛。
    その妻、理代子の家族愛。
    殺人犯、真柴の足りない愛。
    その父、日沼が息子に伝えたい愛。
    津波によって失われた圭佑の家族愛。
    その子ども直人の別な

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    2026年02月06日
  • 慈雨

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    刑事を退職後、妻香代子と巡礼に参加した主人公

    旅先で幼女殺害事件をニュースで耳にし、15年末まえの純子ちゃん事件を冤罪にした記憶に縛られる主人公

    同じ犯人ではないか、また第3の被害者を出してという責めに苦しむ

    部下であり、娘の恋人である新米刑事、もと同僚と密かに組んで、白いバンをトラックにのせて移動と推理し捜査していく。

    後半になり犯人像への迫り方
    刑事としての強い責任感とプライド、人間像と重なりながら引き込まれていった

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    2026年02月06日