柚月裕子のレビュー一覧

  • ミカエルの鼓動

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    同じ医師でも、医療に対する考え方は少しずつ違う。そこにあるのは立場の違いだけではなく、それぞれが抱える正義感の違いなのだと思った。そのズレが軋轢を生みもするけれど、一方で医療の発展はそうしたぶつかり合いの中から進んできたのかもしれない。

    中心人物の西條も、ただまっすぐな正義だけで動く人物ではなく、どこか利己的な面も持っている。その複雑さがかえって人間らしくて、物語に深みを与えていた。

    生きること、死ぬこと、そして医療とは何か。重いテーマを扱いながらも、物語としてしっかり面白く、文章もとても読みやすい。一気に読んでしまった。

    また一人、好きな作家が増えた。

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    2026年03月12日
  • 教誨

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    謎の言葉の意味がわかった時、なんもと言えない悲しい気持ちになりました。

    今ももしかしたらある、地方の習慣。

    自分の人生がいかに豊かでありがたいか実感しました。

    良きにつけ悪きにつけ、日本の古い習慣です。
    SNSが発達して、もっと他の世界を知る事ができて
    こういう悲しい事が起きないこと、願います。

    中島みゆきさんの「ファイト」がリンクしました。

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    2026年03月10日
  • 逃亡者は北へ向かう

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    あれから15年経ってしまって、記憶の風化も懸念されている今、東日本大震災の惨事を実際に内側から描かれた内容に心を痛めた。しかも、ひとりの不幸な青年の引き返すことのできない道を思い辛くなってしまう。
    一気読み。

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    2026年03月10日
  • 暴虎の牙 下

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    孤狼の血シリーズ 完。
    ガミさんの過去編から、日岡の未来像まで描かれており、そして孤狼の血というストーリーが全て繋がった。圧巻のストーリーであった。

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    2026年03月07日
  • 臨床真理

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    めちゃくちゃにヘビーな内容でド深夜に読んだのを後悔している今日この頃(笑)。

    もしも自分の大切な人がこの作品の彩のようになっていたら、自分のことを信じてもらえないどころか精神異常者と思われたら。
    考えるだけでゾッとするし悲しくなる。

    何度も言うがヘビーな内容なので一概に「あー面白かった!」とスッキリできないが(イヤミスではない、、、はず)、衝撃や心に残る重さなどは群を抜いていると思う。

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    2026年03月05日
  • 暴虎の牙 上

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    前々作、前作に引き続き本作も面白い。ガミさんをはじめとする、ガミさんの関係者の人物像が色濃く描写されている。
    早く次作を読みたい。

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    2026年03月03日
  • 逃亡者は北へ向かう

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    久しぶりにボロ泣きしながら読んだ。
    東日本大震災の最中、連続殺人事件が起きてしまう。被害者、加害者、警察、家族…いろんな視点の思いに馳せ、そして胸が詰まる。
    全部の真実を知ってるのが読者だけだからこそ、やるせない気持ちになる。刑事さんの人情の深さにも涙あふれたなぁ。これが、直木賞候補…受賞でよくない?

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    2026年03月03日
  • 孤狼の血

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    映画化もされているが、大上、日岡、一ノ瀬のそれぞれの距離感や終盤の話の筋が違い、別の話に感じる。小説は2回、映画は3回見たが、やはり小説の方がいい。「暴虎の牙」まで読み終えた今、改めてもう一度じっくり読みたい。

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    2026年02月27日
  • もの書く人のかたわらには、いつも猫がいた NHK ネコメンタリー 猫も、杓子も。

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    とても癒されました。
    毎日の暮らしの中に共存している
    猫という生き物が、たくさんの
    作家の方々の憩いであり
    生きがいであり、無くては
    ならない存在でした。
    家の猫も保護してから3年
    猫を飼った事もない家族の中で
    その存在感の大きな事、
    角田光代さんの文章の中に
    (以前は、自分は自分はという
    感じで暮らしで辛かったところに
    猫がきて自分以外の事に心を
    持っていけるようになった事で
    楽になった)とありました。
    まさにそれです。疲れたけど
    とりあえず猫に餌をあげようと
    声をかける事で気持ちが良い
    方向に切り替えていける。
    猫って不思議な生き物です。

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    2026年02月26日
  • 凶犬の眼

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    前作の続編。
    日岡がガミさんのように成長する姿に感無量。

    日岡が言った、暴力団は所詮社会の糞、しかし同じ糞でと社会の汚物でしかない糞と堆肥になる糞もある。
    この言葉はとても印象的で、まさに暴力団を象徴する言葉だなと思った。

    次回作も早く読みたい。

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    2026年02月25日
  • パレートの誤算

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    凄く読みやすかった。
    内容は重いが役所や刑事の人らが優しい世界の人達だったので面白く読めた。

    柚木裕子作初めて読んだ作品

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    2026年02月23日
  • 盤上の向日葵(下)

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    2019年のドラマ見たので千葉雄大と竹中直人の印象が強い笑でもドラマを見てたから時系列で混乱しなかった。
    映像だと幻想的な場面が多かった気がしてたけど、文字だと将棋の場面の緊張感がすごく伝わってきた!上下巻あっという間に読めた~!
    映画化もされたけど、どうかな?

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    2026年02月21日
  • 合理的にあり得ない 上水流涼子の解明

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    痛快!読んでて気分が良い!

    とりあえずスカッとしたい時に読むのが良い作品

    勧善懲悪で、主人公がどんな方法で敵をやっつけるか。敵がどんなやられ方を見せてくれるのか。それが楽しめる人はこの小説ハマると思う。

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    2026年02月18日
  • 慈雨

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    お遍路と捜査の同時進行で過去を遡って決着させる展開はとても読み応えがあった。終盤の結末はとても感動させられたし表題の意図するところも感じられた。

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    2026年02月18日
  • ミカエルの鼓動

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    医療ロボットが軸の重厚な本だった。技術的描写や生と死、倫理観や家庭環境など多くのエッセンスと様々なものに対して葛藤する内面描写は圧巻だった。

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    2026年02月18日
  • 検事の死命

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    第2話が切なかったです。第3話4話は引き込まれました。ドラマや映画では想像できない、検事の執念、弁護士の強かさのせめぎ合いを感じました。

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    2026年02月18日
  • 逃亡者は北へ向かう

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    中盤からハラハラしながら一気に読み終わった
    最後は泣きながら祈る、誰も死なないでほしい
    どうしてと思う不条理もやりきれない事も言い訳にはならない
    それでも救いを求めるのが人間であり、救われる瞬間は必ずあると思えた
    最後にこれを読んだすべの人が直人くんの未来に幸せを祈らずにはいられない
    また時間が経って読み返したい本だった

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    2026年02月16日
  • 風に立つ

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    ネタバレ

    犯罪を犯した子どものために「補導委託」なる制度があるとは知りませんでした。

    盛岡の南部鉄器工房を舞台にした16歳の万引き少年を預かります。

    構図としては弁護士の父親が子どもの将来を考えて、勉強を強い、子どものことを見ていなかったことが原因というちょっと底浅な設定に、鉄器工房内の人たちは人のいい人ばかりで、居そうだけど、ホントにいる?という人たちばかり。

    現代版人情噺というカテゴリーなんだろうけど、非行少年の救済が、工房内の親子関係の救済にもなるという二重構造になっています。

    柚月さんの文章はどこまでもなめらかで、感情の流れに不自然なところがない。軽口を叩き合う会話が洒落ています。

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    2026年02月16日
  • 検事の信義

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    最後の短編の被告人の最後の言葉は何回読んでも泣いてしまう。
    日岡が出てくるのがうれしかった。孤狼の血ファンもぜひ!

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    2026年02月15日
  • 検事の死命

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    どれも佐方のキャラクターがとても良い。シリーズ最初からぜひ読んでほしい。終わりの描写がとても好き。読み終わってすぐに次巻を買いに本屋に走った。

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    2026年02月13日