柚月裕子のレビュー一覧

  • 逃亡者は北へ向かう

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    震災の只中で警官の殺害事件が発生。拳銃を奪って逃げた青年はある人に会う為逃亡を続ける。誰からも愛されなかった青年が最後に知る真実とは…。フィクションの中で震災を扱うのは難しいが、実際に身内を震災で亡くされた作者の覚悟が伝わる読み応え充分の力作!

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    2026年04月20日
  • 教誨

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    自分の子供と他人様の子供2人を殺めて死刑になった女性の遠縁にあたり死刑執行後の遺骨を引き取ることになった女性が女性死刑囚の心の裡に迫る長編の犯罪小説。
    死刑執行までの描写がリアルで同時に犯罪に至るまでの過去の凄惨な暮らしぶりや狭い田舎町での
    数々の虐めや虐待が描かれていて切ない気持ちと怖さをもって読みました。
    言葉で言い表せない複雑な読後感が残りました。

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    2026年04月19日
  • 誓いの証言

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    旧友・久保の依頼を受けた弁護士の佐方。女性から不同意性交等罪で訴えられたが、無実だという。だが女性が彼を嵌める動機が見当たらない。2人の接点を探るうち、過去の死亡事故が浮上し…。

    佐方貞人シリーズの新作は7年ぶりらしい。序盤は2つのストーリーがどこで交わるのかと思っていたけれど中盤で納得。動機という点ではそこまで納得できないし、結末も甘くないかと思うのに、読後の充実感は十分。ところで柚月裕子はいつ直木賞をとるのだろう?
    (B)

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    2026年04月17日
  • 誓いの証言

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    大好きな佐方貞人シリーズ。文庫本派のわたしも待ち切れるわけなくハードで読み終えました。
    読み始めたら本当に止まらない。ページをめくる手が止まらずあっという間に読み終えました。
    小坂のキャラクターが好き。次回も登場してほしい。佐方を支えて欲しい。

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    2026年04月16日
  • 誓いの証言

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    コレコレ、こういうのが読みたかったのよ。16年振りの佐方シリーズに歓喜。。やはり柚月氏の真骨頂で、これ以上ないほどの面白さ。プロットも過不足なく、展開と収斂の上手さ、佐方・小坂コンビの会話と性格描写の妙、魅力あふれる被告人・晶のキャラ設定、どれをとっても抜群。やはり佐方シリーズはワンアンドオンリーであることを再認識。

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    2026年04月14日
  • もの書く人のかたわらには、いつも猫がいた NHK ネコメンタリー 猫も、杓子も。

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    猫飼い作家さんのエッセイとショートストーリー。
    可愛い猫ちゃんの写真もたくさんで、読んで眺めて癒される。好きな作家さんのエッセイが読めて猫ちゃんも可愛い。

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    2026年04月10日
  • ウツボカズラの甘い息

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    後半の警察の場面で見え方が変わり夢中で読んだ。読み直したけどやっぱりわからない。解説は読み終えてから読んでほしい。

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    2026年04月10日
  • 教誨

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    教誨師という仕事を初めて知った。
    中盤までは主人公と一緒に「真相を知りたい」という気持ちでどんどん読み進められて、最後の方はただとにかく哀しい。
    どんな犯罪も何かが違えば当事者は自分だったかもしれなくて、今穏やかに一般的に言う「普通」の暮らしが出来ているのは色んな幸運を積み重ねてきたから。当たり前じゃないよなぁと思う。
    全ての悪い事は環境が生み出すもので、人そのものはいつでもどっちにでも傾く。
    じゃあ、運悪く良くない環境にしか行けなかった人は一体どうしたらよかったんだろう…

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    2026年04月08日
  • ミカエルの鼓動

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    登場人物は全て善人でも悪人でもない。
    それぞれの考えと信念を持って生きている。
    そこに感情移入が出来る。
    作品を通して善性のある人物の信念を、功名心、プライド等が邪魔をする。
    しかし、最後には善性が勝つ。
    この魅せ方が上手い。
    良い本を読んだ。

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    2026年04月06日
  • 慈雨

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    「あの事件は、本当に冤罪ではなかったのか」——。退職後もお遍路の旅でさえ消えない神場の苦悩が、新たな事件の発生によって再び加速します。
    物語の軸となるのは、巡礼の地から指示を出す神場と、現場を走る若き刑事・緒方の師弟関係です。娘の恋人でもある緒方にとって、神場の言葉は一人の男としての「品格」に満ちており、その背中を追う姿には深い人間ドラマが宿っています。
    真実が明らかになれば警察の闇を暴くことになりかねないという極限状態。その中で、神場、緒方、鷲尾の三人が見せる信頼関係、そして彼らを支える家族の描写が、このミステリーをより気高いものに昇華させています。
    神場の父としての言葉に激しく感情移入し、

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    2026年04月04日
  • 教誨

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    些細な行き違いが不幸を生むことがある

    辛く悲しい地方田舎の
    女性3世代の話

    あまりに辛い

    地方の閉塞感、男尊女卑、格差、いじめ

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    2026年03月28日
  • 盤上の向日葵(下)

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    ラストで2本のストーリーが交わり、見事に昇華させました。
    まさに盤上に向日葵が咲いたエンディングでした。

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    2026年03月28日
  • 逃亡者は北へ向かう

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    苦しい小説。

    その時々の、諦めたりどうしようもなかったりした状況での選択の結果、追い詰められる。抗いようのない状況下での負のスパイラル

    最後、お父さんからの手紙が読めて、選択の責任を自身で引き受けるまでに成長した、しかし。

    苦しい
    主人公の彼だけでなく、震災で娘さんを亡くした刑事さんとその奥さんも、ほかの人々も

    何とか助かって、何とか心の平安を、と祈りながら読む

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    2026年03月28日
  • あしたの君へ

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    やはり結局、どれを読んでも柚月裕子作品が好き。

    登場人物がいつも魅力的。
    大地もそう。前半から溢れている、強く出る自信もなく、空気も読もうとする感じ。上手く笑おうとしても笑えてない。よくある普通の感じなのが良い。

    主人公だからと秀でてるわけじゃないのがいい。その大地が真っ直ぐ前を向いて歩もうとするのが刺さる。

    物語としても短編集になっているので、とても読みやすい。しかもみんなの悩みが、遠くない現実でイメージしやすく、それも寄り添いやすい。
    殺人事件ばかり読んでいたけど、こういうのもいい。

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    2026年03月24日
  • 教誨

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    読むのにとても時間がかかった本でした。

    毒親、いじめ、虐待、地域環境、諸々が最悪な形で組み合わさっていく。
    考えも及ばない感情が押し寄せてくる。

    数十年前にあった事件を題材に描かれている作品で、
    もちろんこの小説はフィクションだし、
    真実は当事者にしか分からないことだし、真実を知ったからといって自分には何も出来ないのだけれど
    テレビやマスコミが真実を言っている訳では無いのにそれらに踊らされているのは、私たちも加害者になり得るのではないかとそんな事を思いました。

    重かったけど読んで良かった本でした。

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    2026年03月21日
  • 最後の証人

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    ネタバレ

    まさに犯行が起きようとする場面の描写から始まり、3日間の裁判の様子を中心に、過去の回想を交えてストーリーが進んでいく。被告人が無実を訴えているという情報と、光治・美津子夫妻が入念に犯行計画を立てるシーンから、大それたトリックでも思いついたのだろうとページを進めると、まさか被告人と被害者がすり替わっていることには気づかなかった。(確かに、ホテル従業員の証言でホテルに入った順番のところで被告人と被害者の順番が明らかになっており、違和感はあったがそのまま読み進めていた。)叙述トリック的な要素が目立つが、タイトルにも証人ある通り、裁判での口頭のやりとりが多くを占め、特に最終弁論は検察、弁護人それぞれの

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    2026年03月21日
  • 孤狼の血

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    ネタバレ

    捜査二課の暴力団係に配属された日岡は、班長の大上の下につき、金融会社社員失踪事件を追う。ヤクザの懐に入り込み時には違法捜査も辞さない大上に、警察官として葛藤しながらも信頼感が芽生えていく過程を、暴力団捜査という一般常識の通用しない世界ながら、そのしきたりや特別な用語に至るまで読者に違和感を抱かせず描ききり、圧巻だった。各章の冒頭に日誌が登場し、その後何が起きるかが分かってしまうので、少しもったいない気がしていたが、所々黒塗りされたその日誌が、クライマックスの急展開、そしてプロローグの場面に綺麗に繋がり、ミステリとしても申し分ない読み応えだったように思う。大上のキャラクターは一冊で亡くしてしまう

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    2026年03月20日
  • 蟻の菜園 ‐アントガーデン‐

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    やっぱり柚月裕子作品は素晴らしい。
    現在、過去、と行き来しながらさまざまな人の視点で話が進められる。でも混乱しない。展開のスピード感が早く、もっと知りたい!とページをめくる手が止まらない。
    細い細い糸を手繰って真実を一番知っているのが自分な状態で、いろんなことを主人公由美と一緒に考えされられた。
    主人公が刑事ではなく、ライターというのも良かった。刑事が事件を解決するという視点ではなく、ライターが冬香の人生を掘り下げていくというのが新鮮だった。
    伏線回収が好きなミステリー好きにおすすめしたいです。

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    2026年03月18日
  • 盤上の向日葵(上)

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    ネタバレ

    将棋の駒の行方を探す警察パート。
    序章で容疑者だとほのめかされた上条の生い立ちを追う過去パート。
    それぞれが交互に進んでいき、読んでいて飽きない。

    上巻最後で上条の出身地である諏訪市に住む人物に駒が渡ったことが分かる。
    ここからなぜ上条が容疑者候補になっていったのかが非常に気になる。

    今後どう展開されるのかが楽しみである。

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    2026年03月16日
  • 逃亡者は北へ向かう

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    あの未曾有の大災害から15年。柚月さん御自身もご両親を失ったと聞いたけど、こんな小説を描いてしまうなんて。
    ある日突然、平穏な日々が覆される。そこで別れる、生き残った人とそうでない人。
    家族と引き離される痛み、誰しも簡単に受け容れられるものではない。
    それでも自分の命ある限り、大切な人を探し求め続けるしかない。それは人として当たり前かもしれないけど、警察官や消防士などそんな当たり前のことすら自由にできずに公務に尽くしてくれた方々がいる。

    そして、みんな助け合わない中で起きてしまう悲しい事件。事件も起きなければ家族と寄り添う時間もできたかもしれない。

    どこまでもついていない人、世の中には確か

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    2026年03月15日