柚月裕子のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
昭和最後の広島の空気がとにかく濃くて、読み始めから作品世界に包まれるようでした。
広島弁の勢いに引っ張られ、しばらく語尾が「じゃのう」になりそうなほど没入。
これまでにもヤクザを扱った作品は読んできましたが、本作はその濃度が桁違いで、組の名前が次々登場するたびに相関図へ戻って確認する読書体験も含めて面白かったです。
大上の強烈なキャラクターには最初は距離を感じていたものの、日岡に対して妙に高い評価を口にする場面が続き、どこかで「この人は初めから日岡の本質を見抜いていたのでは」と思わされました。
その評価も、自分の側へ引き寄せるための駆け引きのように見える一方で、読み進めるほどに大上自身の中で -
Posted by ブクログ
読書備忘録999号。オーメンの逆。笑
★★★★★。
やっと回ってきました。
長かったぁ。1年弱掛かったぁ。
そして、さすが柚月さん!
昔懐かしい火曜サスペンス劇場を観ているようにのめり込みましたわ。
ただ、舞台が2011.3.11の東北。
読むのが辛い方が多いのでは思いました。
(だから回ってくるのが遅くても我慢した!)
さてさて早速面白味のない備忘録を!
プロローグ。
岩手県宮前市のとある小学校の体育館。
男性と警官の2人を殺害し、大人15人と5歳男児を人質にとり立て籠もっている重要指名手配犯、真柴亮22歳。
それを狙うSATのスナイパー。
この距離では絶対に外さない。
そして動きがあ -
Posted by ブクログ
埼玉県の山中で白骨の遺体が名駒・初代 菊水月作 錦旗島黄楊根杢盛上げ駒(しょだいきくすいげつさくきんきしまつげねもくもりあげごま)とともに見つかった。埼玉県警の2人の刑事が名駒の来歴を追う。なぜ遺体は名駒を抱いていたのか?
文庫本では上下巻になっており、上巻では2人の刑事が名駒の来歴を追うのがメインのストーリーライン。もう一つのストーリーラインではタイトル戦が行われており、そのタイトルに挑戦している異色の経歴の棋士 上条桂介にもスポットが当たる。
この上条桂介の子供時代からの話が展開されるがひたすら不憫で可哀想でした。一方で刑事たちが駒の来歴を追う旅はなんとも面白い。辛いと面白いが交互に来 -
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教誨の意味やどういう本かが、よくわからないまま手に取り、読み終えた。
あの、秋田で約二十年前に起きた我が子を含めて殺人を犯した母親をモチーフにした作品。
殺人事件が起こると、表面的な犯行の原因や簡単な構図を追い、それが自分には当てはまらないことを確認して、あとは週刊誌ネタを少し眺めて、興味関心が薄れて忘れてしまう…という繰り返しのように思う。
そして、自分には関係ない事件と考える。
もちろん、自分には関係はないのだが、でも、読後には、人の心理や行動ってそんなに簡単なものではないし、自分もそこに生まれたら関係者や加害者被害者になっていたかもしれないという想像力が働く。
また、一つの事件が