柚月裕子のレビュー一覧

  • 暴虎の牙 下

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    上巻は大上と沖、それに対して下巻は20年後の日岡と沖の話。極端な話、沖という怒りに囚われた哀れな男の人生譚が主題で、日岡はその目撃者でしかなかったのかな。一気読み。後、本の帯に「シリーズ完結!」って書いてあるけどむしろこれで終わったら不自然じゃないのかな?というわけで新シリーズお願い申し上げます。

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    2025年07月18日
  • 暴虎の牙 上

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    ネタバレ

    シリーズ3作目。上下巻の上。前作から時は遡り、再び大上が主人公。日岡が登場する前に出会ったとある凶暴な若者、沖との邂逅を描いた話。読んだ感じ、大上と沖という二人の人生を紹介するような、下巻に向けた助走のような内容。その割に面白くてほぼ一気読み。立て続けに下巻を読まないと。

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    2025年07月16日
  • 月下のサクラ

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    朽ちないサクラを読み終えて月下のサクラを続けて読んだ。親友の死から警察官を目指し刑事になった泉。誉田哲也さんや乃南アサさんが描く女性刑事とは違う熱血漢!上司を信じ抜く姿勢に心を打たれます。続編や番外編が出版されることを切に願います。

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    2025年07月13日
  • 朽ちないサクラ

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    同級生が薦めていたのを思い出し、手に取ってみた。映画「孤狼の血」を観てこの血なまぐさいストーリーを書いた柚月裕子さんに惹かれ盤上の向日葵を読んでうまく表現できませんがこの作家は凄いと感じました。そして朽ちないサクラをよんでやはりこの作家は凄いと確信しました。月下のサクラを明日買いに行こうと思います。

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    2025年07月10日
  • 盤上の向日葵(下)

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    下巻は下巻で登場人物に肩入れしてしまい、幸せになってほしい、うまくいって欲しいと吸い込まれるように読んでいました。
    終わり方も納得、すべてに納得。
    でも、もっともっとこの人たちのことを知りたい。まだ知らないことがあるという、名残惜しい気持ち。
    上中下巻でもよかったかもしれない!

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    2025年07月08日
  • 風に立つ

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    補導委託という設定が、勉強になって面白いし、人物像それぞれの厚みがすごい。
    構造としては、結構シンプル
    無関心↔︎自分の思うままに子供を
    な感じなのに、それぞれの深みがすごくて、読後の満足感、余韻がえぐい。

    よきでした

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    2025年07月08日
  • 盤上の向日葵(上)

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    今回も柚月作品は面白い!!捜査班と先生の交互の視点でお話が進むのですが、ずっとどちらか視点の物語だったら感じられない奥行きを感じました。
    点と点がつながっていく爽快感!
    下巻も楽しみです。

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    2025年07月03日
  • 臨床真理

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     二00八年、第7回『このミステリーがすごい!』大賞受賞作。

     柚月裕子ファンなら、既読ではないかと思う反面、『孤狼の血』シリーズや検事「佐方貞人シリーズ」だけ読まれた方も多いはず、そういう僕も今頃になってデビュー作品を読んで良かったと思っています。未読作品は多数ありますが、この著書名から事件物ではないと思っていた。

    「女横山秀夫」の異名を持つ彼女なら当然かもしれませんが、『検事の本懐』の著書の帯に横山秀夫氏の推薦文を書いてもらえたことに感動したという。

     著作は臨床心理士の主人公・佐久間美帆が、知的障害者更生施設に入所していた藤木司を担当することになった。彼は、人の感情が色でわかる「共

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    2025年06月29日
  • 検事の本懐

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    最後の証人が面白かったので、日を空けずにこちらも読み終えました。

    佐方弁護士の検事時代の物語。
    短編集で、佐方の周囲の人物視点での物語展開。
    佐方の正義や信念を貫くところ、カッコよくて惚れます。

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    2025年06月28日
  • ミカエルの鼓動

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    結論、とても面白い小説でした。ミカエルの鼓動というタイトルも本当に秀逸です。
    終始ドラマを見ているような感覚で、後半に展開を密集させるような構成だったと思います。
    この分量でドラマの構成だと最初は退屈に感じてしまいました。ただ後半からはとても面白く、面白いだけでなく航くんや西條、真木の行動に衝撃を受け一気に読んでしまいました。

    個人的には後書きでこの本の理解度がかなり上がりまして、作家の今までの人生や性格があってこの作品が産まれたのだと思うと、冗長に思っていた部分も見方が変わってきて評価を改めました。

    本当に面白かったです。

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    2025年06月22日
  • 検事の死命

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    ネタバレ

    佐方貞人シリーズ、検事編第2弾

    ・心を掬う

    郵便物の紛失事故から、局員の現金着服を疑う佐方。
    確かに手紙と共に送られる現金には心がこもっている。
    (本当は現金書留を使わないといけないけど)

    ・業をおろす

    佐方の父の容疑が晴れ、小田嶋建設の社員や遺族にも本当のことが伝わり、誤解が解けていく様子は圧巻だった。

    ・死命を賭ける/死命を決する

    ドラマ化された痴漢事件の話。
    どうやって決着するんだったかな、と思っていたけど、ドラマ版とはちょっと結末が違うような気がする。

    間違って先に次の巻を読み始めてしまったんだけど、次の巻の1話目にしれっと井原弁護士出てた。

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    2025年06月20日
  • 検事の死命

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    間違えて先に「検事の信義」を読んでしまいましたが、この作品で、佐方の父陽世の無実が周囲の人の知るところとなっていました。
    親友でもあった住職の言葉。
    日本人で、しかもガイドの資格も持ってはいても、仏教についての理解はほとんどない私ですが、仏教を信じてみようかな、と思えました。

    そして佐方が刑事部から公判部に異動になったので、上の圧力に屈せず起訴するかっこよさも、公判でのやり取りのかっこよさも両方楽しめるお得感(?)があります。

    上司である筒井の言葉
    「秋霜烈日の白バッジを与えられている俺たちが、権力に屈したらどうなる。世の中は、いったい何を信じればいい」

    佐方シリーズ、永遠に続いてほしい

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    2025年06月19日
  • 風に立つ

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    突然、少年保護委託を引き受けた南部鉄器職人の父に戸惑う息子の悟は今回の事をきっかけに父の過去を知り、存在の大きさを思い知ることになる。工場で働く八重樫や健司のキャラが重要で妹もいい。心にずっしりと沁みる良書でした。

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    2025年06月18日
  • 検事の死命

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     佐方貞人シリーズ三作品目は、検事時代に受けた権力の圧力について…。

     佐方の信条は、『罪はまっとうに裁かれなければならない』。シリーズの中で度々この信条が書かれています。
    佐方のデスクには未決の事件調書が山積になっているが、一件ずつ慎重かつ疑問に思うことは、時間の許す限り解決していきます。
     検事事務官も気付かない疑問点があれば、佐方は頭をくしゃくしゃと掻きながら…。第一話は「心を掬う」、事務官の増田が疑問に思う場面もある。第二話は「業をおろす」、物語の舞台は佐方の故郷広島で、父佐方陽世の十三回忌の法要が菩提寺でいとなまれる。「弁護士の職業倫理と正義が相容れなかったらどうする―」。
     その

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    2025年06月17日
  • 風に立つ

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    子を想う親の愛
    「応援することと味方をすることは違う」
    自分の心の内を伝えようとしなければすれ違う
    言わなくてもわかるだろうというのは傲慢だ
    コミュニケーションは本当に大事だと思う

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    2025年06月15日
  • 検事の死命

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    佐方貞人シリーズ最高でした。
    正しくあろうとする人は強く美しいです。
    今回も感動の涙をぽろぽろ流しながら電車で読みました。自信を持っておすすめする作品でした。

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    2025年06月14日
  • 孤狼の血

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    どんでん返しのびっくりだけじゃない、色んな感情にさせられた一冊。
    こんなジャンルも読めるんだって思わせてくれた。

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    2025年06月13日
  • 最後の証人

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    塾帰りの子供を事故で失う…
    犯人は何ら変わらない日常を過ごしているなんて許せない。
    感情が揺さぶられて、一気に読み進めた。
    最後は登場人物それぞれの想いを上手くまとめて、余韻を残しつつ、すっきりした。
    柚月裕子さんの作品は読みやすく、物語の世界に引き込まれていく面白さがあると思う。
    他の作品も読みたいと思った。

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    2025年06月11日
  • 風に立つ

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    406ページ
    1800円
    2025年5月27日〜6月8日

    補導委託を突然始めると言い出した孝雄。父が何を考えているのかわからず、戸惑う悟。南部鉄器の職人たちと触れ合う中で、少しずつ心を開いていく春斗。孝雄の真意が気になりつつ、悟の心情の変化が好ましく、春斗の行動にハラハラさせられるという、飽きさせない展開でサクサク読めた。タイトルに込められた思いは、私が考えていることで合っているのだろうか。どうしてこんなタイトルを思いつくのか、感心してしまう。

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    2025年06月08日
  • 朽ちないサクラ

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    残りのページが少ないのに関わらず
    最後の最後まで 気が抜けない
    スリリングな作品だった

    何が正義なのか?!
    そして人とは 組織とは
    やはり自分たちの利益に向かってるんだな
    と…
    やっぱり そうだよね…と思う気持ちと
    さみしい気持ちが

    続刊の月下のサクラで どう変化するのか
    楽しみだ
    初読みの作家さん。大当たりでした

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    2025年06月05日