柚月裕子のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレヤメ検弁護士だった佐方貞人が、検事だった頃の話。
新任検事時代から始まり、話者は佐方ではなく、彼の周りの人物の視点で、彼の人間像を炙り出していく……という形式。
ところどころ時代背景を感じるが、はっきりとは時代性を示す表現がないので気にせず読める。
5話が収録された短編集だけど、それぞれの話がまるで長編のように密度が濃い。
5冊読んだ気分になった。
・樹を見る
連続放火犯を追う刑事、南場の視点。
18件の連続放火事件のうち、1件だけ犯人像が異なる……という疑問から、放火事件で唯一死人を出した1件だけは別の犯人がいると突き止めた佐方の手腕。
・罪を押す
スリの常習犯が、出所してすぐにスリで捕 -
購入済み
検事を主人公とした中編5編。優秀で硬骨で人情深い検事が活躍するお話。
それぞれ工夫を凝らして、単純な謎解きや勧善懲悪に堕さないストーリーテリングはお見事だった。
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購入済み
交通事故で息子を失った夫婦が復讐する。正しく罪を裁くとは‥後半の佐方弁護士の最終弁論は素晴らしい。
被告も被害者も弁護人を睨みつけるという面白い展開でした。 -
Posted by ブクログ
佐方貞人シリーズ第4作目。検事時代の3作目。
相変わらず面白い。大好きなシリーズの一つだ。
本作は正に佐方の「信義」が強烈に表現されている。ベテラン検事の「検事の責務は罪を犯した者を糾弾することだ」という発言に対して、佐方は「そうは思わない。なぜ事件が起きたのかを突き止め、罪をまっとうに裁かせる。それが私の信義だ」と言い切っている。この言葉こそがシリーズ全体で一貫している佐方の信念であり信義だ。その信義を貫いたために検事を辞めることになったのだろうが、そこがまた佐方らしい。
もうこれでシリーズも終わりかと非常に残念に思っていたが、今度は弁護士編の新作「誓いの証言」を連載中だという嬉しい情報があ