柚月裕子のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
佐方貞人シリーズ第4作目。検事時代の3作目。
相変わらず面白い。大好きなシリーズの一つだ。
本作は正に佐方の「信義」が強烈に表現されている。ベテラン検事の「検事の責務は罪を犯した者を糾弾することだ」という発言に対して、佐方は「そうは思わない。なぜ事件が起きたのかを突き止め、罪をまっとうに裁かせる。それが私の信義だ」と言い切っている。この言葉こそがシリーズ全体で一貫している佐方の信念であり信義だ。その信義を貫いたために検事を辞めることになったのだろうが、そこがまた佐方らしい。
もうこれでシリーズも終わりかと非常に残念に思っていたが、今度は弁護士編の新作「誓いの証言」を連載中だという嬉しい情報があ -
Posted by ブクログ
柚木裕子の小説はどの小説も好きだ。とても好きだ。
特に、小説のコアになる場面での表現がなんともカッコよすぎて大好きだ。
例えば、この小説で僕が一番気に入ったところを引用する。
駒田は顔から笑みを消し、じっと西條の目を見つめた。やがて、諦めたように息を吐き、答えた。
「ふたりが似ているからですよ」
「真木先生と、私がー」
駒田は頷く。
「私は西條先生のことを、心臓外科の名医であることしか知りません。出自や生い立ちなど、なにも知らない。
でも、感じるんですよ。真木さんと同じ寂しさを。そして医療に対する誠実さをも」 P444
全くキャラクターが違う2人の対立する医師、その2人、西條と真木が似て