柚月裕子のレビュー一覧

  • ウツボカズラの甘い息

    Posted by ブクログ

    精神疾患の症状に悩む女、美容ビジネスに誘う女、殺人事件を追う警察とそれぞれの視点から描かれる作品は読み始めたら最後、結末まで息を潜めて読むしかない傑作である。
    よくある詐欺事件と警察の駆け引きかと思いきや後半から物語は全く別の様相を呈してくる。単なる犯罪小説かと思っていると寝首をざっくりと斬られている。
    ある種の夢に取り憑かれた者たちの夢の話、と言わればそうとも言えるのだが本作が見せてくるのは目を背けたくなる現代の悪夢である。

    0
    2025年05月25日
  • ミカエルの鼓動

    Posted by ブクログ

    ミカエルという機械を使って心臓の手術をする、第一人者になっている西條。

    そこに、機械を使わずに手術ができる医師、真木が入って来ることになり、西條は院長に対して不信感が少しずつ顔を出してくることになり……。

    テーマは、命の期限を自分たちで決めることはできない。なのかなあと思いました。

    どんなに手を尽くしても、亡くなってしまう時は亡くなってしまうし、どんなに死にたくても、行かされる時もある。

    西條が、ミカエル(天使)という機械を扱う神のような感じになっていき、読んでいるこっちが、大丈夫なの?と心配になりつつページが進みました。

    0
    2025年05月20日
  • 検事の本懐

    Posted by ブクログ

    前作、最後の証人に続く佐方シリーズの第2弾

    物語は昔にさかのぼって、若い頃の短編集なのですが…主人公の佐方さんは誰よりも喋らない。それぞれの短編で関わる周囲の人間の視点から事件が語られ解決されていきます。

    一つ一つの事件も面白いし、何より佐方さんがカッコよすぎます。
    続きも絶対読みます。

    0
    2025年05月19日
  • 検事の本懐

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    ヤメ検弁護士だった佐方貞人が、検事だった頃の話。
    新任検事時代から始まり、話者は佐方ではなく、彼の周りの人物の視点で、彼の人間像を炙り出していく……という形式。
    ところどころ時代背景を感じるが、はっきりとは時代性を示す表現がないので気にせず読める。
    5話が収録された短編集だけど、それぞれの話がまるで長編のように密度が濃い。
    5冊読んだ気分になった。

    ・樹を見る
    連続放火犯を追う刑事、南場の視点。
    18件の連続放火事件のうち、1件だけ犯人像が異なる……という疑問から、放火事件で唯一死人を出した1件だけは別の犯人がいると突き止めた佐方の手腕。

    ・罪を押す
    スリの常習犯が、出所してすぐにスリで捕まった。
    がしかし、この事件は彼の犯行ではないのでは?と疑問を持つ佐方。

    ・恩を返す
    佐方が高校時代の同級生から恐喝にあっているという相談を受ける話。
    同級生の過ごしてきた境遇が悲惨すぎる……。
    なんとなく、80年代か90年代の設定かなと思ってたけど、当時はこんな感じだったんだろうな、という。

    ・拳を握る
    贈収賄事件の特捜に応援に呼ばれた佐方。
    別の地検から応援に呼ばれた事務官が、ひょんなことから佐方と組むことになる。
    佐方は、取り調べをしていた重要参考人が無関係という調書を提出して干されてしまうが、一方で解決の糸口を提示していた。
    結果、そこから上司が手柄を横取りしたような形で事件を解決してしまうというのが何ともスッキリしない。

    ・本懐を知る
    一応表題作?なのか。
    佐方の父親が、弁護士の立場を利用して顧問先企業の会長の金を横領していた、という事件の真相。
    佐方父、佐方、事件関係者すべてが真相に口をつぐみ、墓場まで持っていくという“本懐”が描かれている。

    過去に放送されたドラマを見ていたので、「あ、これ見たな」というところがいくつか。
    他のキャラはとんと記憶がないが、佐方は一貫して上川隆也で脳内再生された。
    もう、役者の年齢がだいぶ登場人物と乖離してしまったけど、もっとドラマ版も続きが見たかった。

    シリーズはしばらく、検事時代の話が続く。

    0
    2025年05月15日
  • 検事の信義

    QM

    購入済み

    相変わらず自分の信念を貫く生き方に感服。
    このシリーズは読んでて楽しくいつも一気読みしてしまう。
    「罪をまっとうに裁かせることだ」心に響いた言葉だ。

    0
    2025年05月09日
  • 検事の死命

    QM

    購入済み

    面白かったです。
    最後はスカッとする内容で、読んでて飽きさない展開です。
    最後は思わずガッツポーズしてしまった。

    0
    2025年05月09日
  • 検事の本懐

    QM

    購入済み

    検事を主人公とした中編5編。優秀で硬骨で人情深い検事が活躍するお話。
    それぞれ工夫を凝らして、単純な謎解きや勧善懲悪に堕さないストーリーテリングはお見事だった。

    0
    2025年05月09日
  • 最後の証人

    QM

    購入済み

    交通事故で息子を失った夫婦が復讐する。正しく罪を裁くとは‥後半の佐方弁護士の最終弁論は素晴らしい。
    被告も被害者も弁護人を睨みつけるという面白い展開でした。

    0
    2025年05月09日
  • 暴虎の牙 上

    Posted by ブクログ

    久しぶりのガミさん
    昭和57年の話でガミさんの過去編
    やっぱりガミさんがいいわ!

    尾谷組の一之瀬守孝
    呉虎会の沖虎彦
    二人共もいいキャラ
    下巻でどうなる?急げε=ε=┌(; ̄◇ ̄)┘



    0
    2025年04月21日
  • 孤狼の血 LEVEL2 1

    無料版購入済み

    かなり手強そうな相手

    今回日岡が相対する上林はとにかく手強くて強そうな様子。頭のキレはもちろんだが、何をするか読めないところにも恐怖を感じる

    #ダーク #怖い

    0
    2025年04月19日
  • 暴虎の牙 下

    Posted by ブクログ

    昭和は大上が、平成に入ったら日岡が、暴れん坊の虎と対峙する。対峙というのか?
    あくまで虎の敵は外道だから大上も日岡も対決にはならない。
    やることは無茶苦茶な虎だが、なぜか憎めない。
    だからこの結末は意外でなんとも切なかった。

    0
    2025年03月26日
  • 暴虎の牙 上

    Posted by ブクログ

    沖虎彦。とんだ暴れ虎。イキのいい暴れん坊で愚連隊の頭。
    ヤクザにならず、素人に迷惑をかけないが信条のチンピラ。
    今だと半グレというのかな。やることなすことぶっ飛んでいてとんでもない。親父の勝三はクズい。
    この虎に対する大上がなんとも胡散臭くて老獪でいい。

    0
    2025年03月26日
  • 検事の信義

    Posted by ブクログ

    佐方貞人シリーズ第4作目。検事時代の3作目。
    相変わらず面白い。大好きなシリーズの一つだ。
    本作は正に佐方の「信義」が強烈に表現されている。ベテラン検事の「検事の責務は罪を犯した者を糾弾することだ」という発言に対して、佐方は「そうは思わない。なぜ事件が起きたのかを突き止め、罪をまっとうに裁かせる。それが私の信義だ」と言い切っている。この言葉こそがシリーズ全体で一貫している佐方の信念であり信義だ。その信義を貫いたために検事を辞めることになったのだろうが、そこがまた佐方らしい。
    もうこれでシリーズも終わりかと非常に残念に思っていたが、今度は弁護士編の新作「誓いの証言」を連載中だという嬉しい情報があり、今から新作を心待ちにしている。

    0
    2025年03月12日
  • 盤上の向日葵 1

    Posted by ブクログ

    柚月 裕子さん原作のコミック版。
    ほぼ忠実に原作通り書かれています。

    将棋界に彗星の如く現れた上条 佳介。
    まさに今、タイトルに手をかけようとしていた。

    一方、埼玉県の山中で謎の遺体と共に、高名な将棋駒が発見され、新米警官の佐野は、奨励会に所属していたと言う理由で、捜査に加わることになった。

    0
    2025年02月02日
  • 孤狼の血【分冊版】 3

    購入済み

    暴力団と警察

    昭和後期が舞台ということもあり、今とは異なる部分も多いと思うが、警察と暴力団の関わり方についての描写がある、

    #カッコいい #ドロドロ

    0
    2025年02月01日
  • 孤狼の血【分冊版】 2

    購入済み

    トラブルか?

    大上の下に配属された日岡だが、さっそくチンピラと一悶着ありそう。日岡を焚きつけた大上の考えも気になるところ

    #アツい #アガる #ドキドキハラハラ

    0
    2025年02月01日
  • 孤狼の血【分冊版】 1

    購入済み

    時代を経ても

    舞台となるのは昭和後期から平成初期だと思うが、時代を経ても色あせない作品だと思う。冒頭の正義とはという問いは深い

    #ドロドロ #ドキドキハラハラ #カッコいい

    0
    2025年02月01日
  • 蟻の菜園 ‐アントガーデン‐

    Posted by ブクログ

    面白かった。サスペンス。
    車の中で生活する父と、娘2人。10歳と6歳の設定だったから凌辱はないかな?とおもったけど。成長するにつれてあるよね、やっぱり。
    養護施設はもっと積極的に動いてほしいよ。そういうことされた子供って言い出せないんだし。
    女性ライターが駆け回って真相を明らかにする姿勢がいい。
    最後には多重人格、で終わったわ。

    0
    2024年12月29日
  • 検事の信義

    Posted by ブクログ

    面白い。
    罪はまっとうに裁かれなくてはならない。
    この信念の元に、何にも屈することはない佐方貞人。
    カッコ良すぎる。

    0
    2024年11月21日
  • 検事の信義

    Posted by ブクログ

    佐方貞人シリーズ第4弾

    今回も検事時代の話で短編集。

    相変わらず、あっという間に物語に引き込まれ、とても面白かった!

    特に「事実は真実ではありません」という佐方さんのセリフが大好きです。
    まだまだ佐方貞人シリーズ読みたいです。

    0
    2024年11月08日