柚月裕子のレビュー一覧

  • 最後の証人

    面白かった

    先生の作品は本当にいつも涙してしまう。でも切ないながらに力強いなにかがいつもあるので少し救われた気持ちになる。これから続きも読むがとても楽しみだ。一気に読めるし満足感がすごい。本当に面白い作品だった。もう一度最初からよみたい
  • 蟻の菜園 ‐アントガーデン‐
    とっても面白かった!
    時間が許されるなら一気に読みたいほどでした。

    常日頃から思っている事。それは、その人の本当はその人にしか分からない、という事。
    この本はフィクションだけど、内容そのものは現実に存在する出来事であることに間違いなくて、犯罪は本当にいけないことではあるけど、加害者のそこに至るまで...続きを読む
  • 朽ちないサクラ

    さすが柚月裕子

    いやぁー、面白かった!最後の主人公の決断に拍手喝采!
  • 蟻の菜園 ‐アントガーデン‐
    本分より引用。「南米に蟻の菜園と呼ばれる、蟻と植物の共依存によって成り立っている事象がる。蟻は地上ではなく樹木の上に巣を作り、その巣に種種類の着生植物が生える。蟻たちは着生した植物の果実を食料にし、植物は蟻の廃棄物を栄養源にして生きている。どちらか欠けても生きてはいけない。」この表題の意味するところ...続きを読む
  • 蟻の菜園 ‐アントガーデン‐
    柚月裕子さんの小説は社会の裏側をテ―マにした内容が多いけど、この小説も児童虐待を深く掘り下げた内容で、スピード感も切り込む角度も登場人物の感情の表現や冬の北陸の海の描写も見事でした。
    作者の感性の豊かさに感銘を受けた一冊でした。
  • 検事の信義
     『佐方貞人』シリーズ4作目。4編からなる連作短編集。米崎地検検事時代の佐方を描く。

         * * * * *

     前半2話で描かれるのは、「起訴」と「真実の解明」が一筋縄ではいかないという現実を、佐方が身を以て知ることになる話でした。
     人間は神ではなく、善良な市民のための落としどころを見い...続きを読む
  • 検事の本懐
     『佐方貞人』シリーズ2作目。5編からなる連作短編集。大藪春彦賞受賞作品。

         * * * * *

     本作での佐方は検事として米崎地検に配属されて1年という設定。

     高校時代の佐方を描く「恩を返す」、横領の罪に問われ獄中死した佐方の父・陽世の謎に迫る「本懐を知る」以外の3編は、佐方の検事...続きを読む
  • 小説 孤狼の血 LEVEL2
    本作は小説であるが、小説のシリーズ第1作を原案にした映画の“続篇”として企画制作された映画の脚本を下敷きにしながら起こした小説となっている。「映画の尺」という分量の物語を小説化しているので、読み易い分量の小説に纏まっている。
    『孤狼の血』のシリーズについては、映画を愉しく観たという経過が在り、小説の...続きを読む
  • 臨床真理
    犯人はわかりやすいが、事件の背景はよくできていた。障害者福祉の闇がフィクションでありながらよくかけていたと思う。現実的にあってはならないことであるのは間違いない
  • 凶犬の眼

    正義から仁義へ

    主人公、日岡の前作での揺らぐ正義感が今作では正義から仁義へと揺るぎない心情がテンポ良く描かれ新登場のキャラクターも魅力的でした
    完結となる次作が非常に楽しみです。
  • もの書く人のかたわらには、いつも猫がいた NHK ネコメンタリー 猫も、杓子も。
    NHKのネコメンタリー、チェックして見てました。
    でも保坂さんの回は見逃してました。
    その時を思い出してとても読みやすかったです。
    写真も多めで癒されました。
    作家さんも素敵な表情ばかりでした。
  • 猫が見ていた
    ジャケットの猫の目にやられた猫アンソロジー。
    短編が7作並んでいるけど、気に入ったのは柚月裕子さんの「泣く猫」だな。猫が脇でいい仕事をする。
    あと、「100万回生きたねこ」が感動の書なのか、絶望の書なのかは深いテーマだ。
    最後の猫小説傑作選も、また読まなきゃいけない本を増やしてくれる。
  • 盤上の向日葵

    おもしろい

    とてもおもしろい本。一押しです。
  • 最後の証人

    読後感すっきり

    かってな思い込みをうまく利用されてしまったが、すっきり面白く読めた。
  • 凶犬の眼

    日岡の成長

    続編として更に日岡の警官としての苦悩と覚醒が見ものです。
    漫然とした駐在所での日々が一転し、呉原時代、旧知の人間との絡み、新たな極道との出会い、息をつく暇もなく読みきりました。プロローグでのシーンは「なるほど、ここに繋がるのか!」というものです。国光には生きていてほしいという意見は多いのではないか...続きを読む
  • 孤狼の血

    若き日に見た 絵が浮かぶ

    呉 在住
    呉弁も 完璧
    内容も 違和感なく 感動ました。
  • 慈雨

    心を揺さぶられました

    50台男性読者です。声を上げて泣くほど感動する小説に久しぶりに出会いました。ありがとうございました。
  • 孤狼の血
  • 盤上の向日葵(上)
    山中で死体と一緒に発見された、名品中の名品である将棋駒。どうやら事件にプロ棋士も関与していそうな前振りだけど、後半にどのように発展していくのだろうか。
    緊張感のある展開で下巻が楽しみです。
  • 風に立つ
    少年だろうが犯罪は犯罪だろ。と思っていますが、やはり若いが故、満たされないが故に犯してしまった犯罪を同列に語る事は出来ないのは事実。真っ当な環境で過ごすことで本来の自分を取り戻すことで、新たなスタートに立てるならばとても素晴らしい事です。
    珍しく柚月さんが完全なヒューマンドラマを書きました。どこかで...続きを読む