柚月裕子のレビュー一覧

  • 蟻の菜園 ‐アントガーデン‐

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    インパクトがあり過ぎた。
    読後、すぐに現実に戻れなかった。
    読んでから1年近く経つが、忘れられない一冊。

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    2023年09月29日
  • 凶犬の眼

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    構成の巧さに痺れる

    状況説明 背景説明に週刊誌の記事を引用したり、田舎の女子高校生がはからずも事件の引き金を引いていたり、ストーリー構成の巧さに痺れてしまう。このストーリー構成の作り込みがあまり度が過ぎると、昔の伝奇小説のようにわざとらしくなりすぎるが、この作品は適度に抑えられていてとても読ませる。

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    2023年09月01日
  • 暴虎の牙 下

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    大上から日岡へ。
    シリーズ完結編です。
    上は大上の過去を含め沖という男との関わり。
    下は大上の死後、出所した沖と日岡の関わり。
    暴力に生きる沖たちの描写が凄まじく、怒りの行き場をただ探すだけ人生を日岡はいかにして止めることができるのか。
    人生とは、あっけなく虚しいです。

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    2023年08月19日
  • ミカエルの鼓動

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    作中にある「医者は神」という言葉、病気の不安を一度感じれば意味がよくわかってしまう。医者に全てすがってしまうことが確実にある。
    本当の意味での信仰とは言えないのだろうけど、そのまま自分で選ばず、人に任したまま生を終える人は山のようにいる。この本は医療を入口にした、生き方とか意思の話かもしれないなと思った。
    正義は一つではなく、それぞれの正義が存在するという現実が書かれているにもかかわらず、神秘的ないい終わり方だった。

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    2023年08月19日
  • 暴虎の牙 上

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    シリーズ完結編ということで、大上、ガミさんがまだ健在のころから話しが始まってます。
    ガミさんと家族過去、そして沖という青年の過去が絡み話は進んでいきます。
    お互いヤクザには恨みがある。
    下巻が楽しみです。

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    2023年08月17日
  • 暴虎の牙 上

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    ネタバレ

    「極道がなんぼのもんじゃ!」博徒たちの間に戦後の闇が残る昭和57年の広島呉原――。愚連隊「呉寅会」を束ねる沖虎彦は、ヤクザも恐れぬ圧倒的な暴力とカリスマ性で勢力を拡大していた。広島北署二課暴力団係の刑事・大上章吾は、その情報網から、呉寅会と呉原最大の暴力団・五十子会との抗争の臭いを嗅ぎ取る。賭場荒らし、シャブ強奪……酷薄な父からの幼少期のトラウマに苦しみ暴走を続ける沖を、大上は止められるのか?

    上巻は大上の過去編。沖との出会いが描かれる。まだ、大きな抗争の前段の段階。下巻になるとスピードアップするのかな?

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    2023年06月17日
  • 合理的にあり得ない 上水流涼子の解明

    購入済み

    テレビドラマが楽しみ

    本日、天海祐希の主演でテレビドラマが始まる。小説とどう違うのか非常に楽しみ。小説では思わず引き込まれてしまい、途中で止められなくなった。天海祐希が上水流涼子をどう演じるのかワクワクする。

    #タメになる #ダーク

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    2023年04月17日
  • 暴虎の牙 上

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    ガミさんだぁ、めくった瞬間声が出てしまいました。いいキャラクターです、味がある。
    孤狼の血がものすごく読み応えのある作品だったのでそれ以降、この作者さんの作品は読んでます、久々に時間を忘れて上下巻読みました。
    おもしろかったです。

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    2023年03月26日
  • 暴虎の牙 上

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    孤狼の血シリーズ第3弾!
    時系列的には第1弾の前になります。ネタバレを防ぐためにあえて名前は伏せますが、カリスマ不良刑事の過去編になります。
    相変わらず焼け付くような緊張感が漂い、この先どうなるのか全く予想がつかないまま上巻が終わりました。
    このシリーズはもちろん、この作者様の作品はどれもヒリヒリした緊張感が描かれていて読むのが飽きない!
    個人的に、情緒的で文学的な作品よりも、手に汗握りドキドキしながら読む作品の方が好きなので、この作者様の本は全部好みです。
    下巻を読むのも楽しみ!どんなラストが待ち受けているのか期待しています。

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    2023年03月15日
  • 蟻の菜園 ‐アントガーデン‐

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    一見単純な殺人事件の謎を追うような感じの話しかなぁ、と思っていたのですが、ふゆかという名の女性を追うことから過去の事件を紐解いていくという、先の読めない展開にイッキ読みでした。
    面白かったです。

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    2023年02月19日
  • 猫が見ていた

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    「ハッチは念入りに顔を洗ったあと、今度は熱心に右手を舐め始めた。だからきっと、明日は雨のち晴だ」
    うちの猫はひとりはこの部屋の隅で丸まって寝ている。もうひとりは玄関の半開きにした網戸の外で寝転んで周りを見ている。今は。
    一日中猫をさがしているような気がする。よく外に出る猫なので、顔を見ると安心する。もちろんツンデレなのでベタッとくることは滅多にない。
    この本を読んで、まあ実に作家というものはいろんな話を創り上げられる人種だと感心する。
    中でも加納朋子の作品が気に入った。はじめて知った作家だが何か読んでみよう。

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    2022年09月12日
  • ウツボカズラの甘い息

    購入済み

    冒頭の文絵の章から引き込まれる。予想外な出来事が次々と起きるので、どういうこと?とどんどん続きが読みたくなる。孤狼ほど重苦しくなく読みやすい作品です。

    #ドキドキハラハラ

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    2022年08月27日
  • 小説 孤狼の血 LEVEL2

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    映画を見てから、読んだ
    しかも孤狼の血シリーズ読んでないのに
    いきなりLevel2を読んでしまった

    映画のまんますぎて
    (というか映画が小説のまんまなんか)
    あっという間に読み終えた

    鈴木亮平の耳の尖った感じとか
    もうそのまんまやない?

    村上虹郎もチンタのまんまやし。

    西野七瀬が残念すぎるけど。
    ↑この人のせいで格が下がってる気する

    すみません
    映画の感想しか書けません
    あれ?みんなの感想読んで気づいた
    これノベライズなんね…(笑)

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    2022年05月04日
  • 検事の信義

    ネタバレ 購入済み

    面白い

    とにかくいろんな人に読んでもらいたい。面白いだけでなく希望がもてる作品。このシリーズは大好きなのでまだまだ続きが読みたくなる。これで終わりかと思うとかなり切なくなる。次もあると期待してしまう。本当にシンプルに面白すぎた。

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    2022年04月29日
  • 検事の死命

    ネタバレ 購入済み

    面白かった

    シリーズの中で一番好きかなと…本当に面白かったしスッキリとした。もう一冊残っているが読んでしまうのが名残惜しい。まだまだいろいろな話が読みたいなと思った。法廷ミステリーはたくさんあるけれど本当にオススメしたい作品だ。

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    2022年04月23日
  • 検事の本懐

    ネタバレ 購入済み

    面白かった

    少し先が読めてしまったが本当に面白かった。いつも本当にこのシリーズは人に対して希望が持てるものだなと思う。世の中汚い人間ばかりではないと救われる。素敵な作品に出会えて本当に嬉しい。また続きも読みたいと思う。

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    2022年04月20日
  • 最後の証人

    ネタバレ 購入済み

    面白かった

    先生の作品は本当にいつも涙してしまう。でも切ないながらに力強いなにかがいつもあるので少し救われた気持ちになる。これから続きも読むがとても楽しみだ。一気に読めるし満足感がすごい。本当に面白い作品だった。もう一度最初からよみたい

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    2022年04月13日
  • 朽ちないサクラ

    購入済み

    さすが柚月裕子

    いやぁー、面白かった!最後の主人公の決断に拍手喝采!

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    2022年03月18日
  • 検事の信義

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     『佐方貞人』シリーズ4作目。4編からなる連作短編集。米崎地検検事時代の佐方を描く。

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     前半の2話で描かれるのは、「『起訴』と『真実の解明』が一筋縄ではいかない」という現実を、佐方が身を以て知ることになる話でした。
     人間は神ではなく、善良な市民のための落としどころを見いださなければならないときもあるのでしょう。そこは理解できます。

     後半の2話で描かれるのは「検察内部のメンツ」が絡む話でした。
     真実を解明し、事実に照らして起訴・求刑をすることが検察の務めのはずです。佐方はその信念のもと真っ当な裁きを貫きますが、先輩検事は佐方を非難します。
     まったくく

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    2021年12月21日
  • 検事の本懐

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     『佐方貞人』シリーズ2作目。5編からなる連作短編集。大藪春彦賞受賞作品。

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     本作での佐方は検事として米崎地検に配属されて1年という設定。

     高校時代の佐方を描く「恩を返す」、横領の罪に問われ獄中死した佐方の父・陽世の謎に迫る「本懐を知る」以外の3編は、佐方の検事としての佇まいを異なる側面から描いています。

     それも佐方に心の内を語らせることなく、各話の登場人物の目を通した佐方という人間の描写にすることで、却って主人公としての存在感を確固としたものにしていました。実にうまい手法だと思います。

     巻末が近づくと言いようもなく淋しくなります。そして、早く続編

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    2021年11月19日