柚月裕子のレビュー一覧

  • 風に立つ

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    舞台が岩手と宮城、南部鉄器職人、宮沢賢治の作品がキーポイントになっていたりと好きな物が沢山出てくるストーリーでした。補導委託の引き受けという重いテーマですが、真剣に取り組むことで周りの人間関係も良い方に向いていくなんて怪我の巧妙でした。相手の立場に立って考えてあげることの難しさを知りました。

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    2026年07月26日
  • 誓いの証言

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    ネタバレ

    柚月さん作品のファンですが、佐方シリーズは別格。今回も痺れました。ストーリー展開は勿論のこと、最後、ちょっと締めで無理出るかなぁ、と思ってた点も、文子さんの事故で急展開。最後に何故久保だけ、他に許せないヤツいただろうと思ったところに勝也の真実。最後はまるで詰将棋でしたね。佐方シリーズは「贖罪」が根底のテーマにある気がします。小坂女史がいい味出してる。次の作品も多いに期待してます。

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    2026年07月26日
  • 逃亡者は北へ向かう

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    真柴の生まれが不幸だったのだろうか。その境遇に追い込まれたのは真柴の責任なのだろうか。生まれてから死ぬまで幸せいっぱいの人生を送る人はいるだろうし、どう頑張っても一般的に不幸な人生を送る者もいる。真柴は後者の方だ。真柴の力が及ばないところで転げ落ちていく。あちこちの不幸を不幸で転がしていくような、そんな救いのない物語だった。そんな無慈悲な世界を読んで、自分はそこそこ幸せなのかと感じるか、一寸先は不幸の波に飲み込まれるのか、読者ごとの読後感がありそうだ。

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    2026年07月21日
  • 最後の証人

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    あの一文を読むまで、見事にミスリードされた。どこか文章を飛ばしてしまったんじゃないか、登場人物を誤認してしまったんじゃないかと、前のページを遡ったりもした。

    物語としてはそこまで長くなく、全体的にコンパクトだが読み応えは十分。

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    2026年07月15日
  • 最後の証人

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    私ってホントに理想的な読者よなーって自分で思う。ミステリーやサスペンス、面白いように騙されるもん毎回。漫然と読んでて特に謎解きとかに力入れないってのもあるけど、えーーっ⁈って毎度著者の意図通りに騙されて楽しい。それで中盤までは被害者と被告人とだけ法廷で…男性作家が書いてるようなピシッとしたところと女性作家的なウェットな部分とのバランス感も好き。あとがきで今野敏が言うように、男っぽい中年男性を描くのが上手い女流作家。あんなシブくてしつこくて熱さと冷静さを兼ね備えた、頭の回る仕事のできる男に若造のねーちゃんがかなうわけない。顔洗って出直してこい!って感じだけど、彼女の家庭の事情もいろいろあり思い詰

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    2026年07月14日
  • 孤狼の血

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    あれよあれよと読み進める手が止まらなくなった。一部に消化不良を感じる部分もないではないが、単なる勧善懲悪の小説ではないところを鑑みればそれもまた可なり、である。

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    2026年07月11日
  • パレートの誤算

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    最初から最後までだれることなくずっと面白かった。パレートの誤算というタイトル命名が秀逸すぎる。最後の最後で伏線回収。そこそこ厚い本だが読書に馴染みがない方でもサラッと読めてしまいそうな疾走感を感じるストーリーだった。

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    2026年07月04日
  • 孤狼の血

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    昭和最後の広島の空気がとにかく濃くて、読み始めから作品世界に包まれるようでした。
    広島弁の勢いに引っ張られ、しばらく語尾が「じゃのう」になりそうなほど没入。
    これまでにもヤクザを扱った作品は読んできましたが、本作はその濃度が桁違いで、組の名前が次々登場するたびに相関図へ戻って確認する読書体験も含めて面白かったです。

    大上の強烈なキャラクターには最初は距離を感じていたものの、日岡に対して妙に高い評価を口にする場面が続き、どこかで「この人は初めから日岡の本質を見抜いていたのでは」と思わされました。
    その評価も、自分の側へ引き寄せるための駆け引きのように見える一方で、読み進めるほどに大上自身の中で

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    2026年06月30日
  • あしたの君へ

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    描写が細かく丁寧で、でもくどくなくて読みやすい
    そこまでドラマティックではないが、リアリティのあるそこら辺に転がっているようなネタ
    それだけに、内容に引き込まれた
    個人的には、モラハラの話が印象的だった

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    2026年06月26日
  • 誓いの証言

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    佐方貞人シリーズ第5弾にして、第一作以来の弁護士編。
    被告は人が変わってしまったのか?原告の行動の意図は?・・・何となく釈然としないままに読み進めたが、明らかにされる真相と結末に、単なる法廷劇ではない、静かなハッピーエンドだなと満足して読み終えた。
    佐方自身の語られていないストーリーも続編に期待する。
    26-12

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    2026年06月25日
  • 検事の死命

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    痴漢事件を否認し続ける被疑者は果たして冤罪か偽証か。連続短編集

    佐方シリーズ3巻。熱い!佐方父の過去が明かされる巻。さらに微罪のはずの痴漢事件は検察組織を分断する死命をかけた戦いへ。手に汗握る!信じてくれてありがとうが沁みるよ。佐方は最高に格好いい

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    2026年06月20日
  • 孤狼の血

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    ネタバレ

    ヤクザの名前や独特の言い回しがわからないことが多く、少し流しながら読んでいたけど、終わりは良かった。
    大上のことは無念だけど、しっかりと“血”が受け継がれていることがわかる最後だった。

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    2026年06月19日
  • ミカエルの鼓動

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    壮大な医療ストーリー。医者がここまで葛藤しながら生きているのか、本当のことはわからないけれど、この本に出てくる2人の意医師は本当に素晴らしい。中盤から後半の、心が震えるような、泣きたくなるのを我慢するような、西條の心の機微は見応えがあった。
    これを描ける柚月裕子が最高すぎる!

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    2026年06月19日
  • 逃亡者は北へ向かう

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    読書備忘録999号。オーメンの逆。笑
    ★★★★★。

    やっと回ってきました。
    長かったぁ。1年弱掛かったぁ。
    そして、さすが柚月さん!
    昔懐かしい火曜サスペンス劇場を観ているようにのめり込みましたわ。
    ただ、舞台が2011.3.11の東北。
    読むのが辛い方が多いのでは思いました。
    (だから回ってくるのが遅くても我慢した!)

    さてさて早速面白味のない備忘録を!

    プロローグ。
    岩手県宮前市のとある小学校の体育館。
    男性と警官の2人を殺害し、大人15人と5歳男児を人質にとり立て籠もっている重要指名手配犯、真柴亮22歳。
    それを狙うSATのスナイパー。
    この距離では絶対に外さない。
    そして動きがあ

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    2026年06月14日
  • 最後の証人

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    2026.06.13

    自分の予想が外れて見事に騙された。
    ああ、そっちだったのか、と膝を打った。

    作者が誘導したストーリーにまんまと乗せられた。

    誰かに勧めたくなる一作。

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    2026年06月13日
  • 誓いの証言

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    ネタバレ

    佐方さんはいい人だなぁ
    被害者 加害者という見方でわなく
    どっち側の見方もきちんとした考え方をできる人
    最後の 「申し訳ありません」は この人もいろんなこと抱えていたのかぁと 苦しくなった

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    2026年06月13日
  • 盤上の向日葵(下)

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    上巻を読み終わった時に死者と遺棄者の予想は付いたが内容は凄い。巻末の羽生元名人の解説も味わい深かった。

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    2026年06月11日
  • 教誨

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    ネタバレ

    いつものことながら、感情移入しすぎて、余韻がつらい。
    主人公が幼い我が子、またもう1人の幼い子をなぜ殺してしまったのか。最後の言葉、約束は守ったよ。その約束とはなんなのか。知りたくて、読み続けた。もしかして、約束を守らなくて、全てを話していたら、違う刑だってあったかもしれない。
    でも約束守りたかったんだよね。
    母に褒めてほしくて。今までいじめられつづけた人生だったから。自分が死刑になろうとも約束を守った。その気持ちがかなしすぎる。
    しばらく頭から離れなかった。

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    2026年06月14日
  • 逃亡者は北へ向かう

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    ネタバレ

    些細な自分の決断が悪い方へ悪い方へと転がっていく真柴亮。津波被害に見舞われた直後の東北で連続殺人を犯しまだ見たことのない父からの手紙を受けてた亮は父に会うため、北へ北へ逃亡劇の途中、津波によって行方不明中の男児直人と出会う。一人で行動したい亮だったが直人が離れようとしないため一緒に行動するようになる。最後、避難所になっていた体育館に立て籠り24時間の交渉の末SATにより亮が射殺され事件が終わった。立て籠り時、父の最後の手紙を警察から受け取り、何度も読み返した亮は自分の将来について考える力になっていく場面は感動もの。

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    2026年06月09日
  • 盤上の向日葵(上)

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    埼玉県の山中で白骨の遺体が名駒・初代 菊水月作 錦旗島黄楊根杢盛上げ駒(しょだいきくすいげつさくきんきしまつげねもくもりあげごま)とともに見つかった。埼玉県警の2人の刑事が名駒の来歴を追う。なぜ遺体は名駒を抱いていたのか?

    文庫本では上下巻になっており、上巻では2人の刑事が名駒の来歴を追うのがメインのストーリーライン。もう一つのストーリーラインではタイトル戦が行われており、そのタイトルに挑戦している異色の経歴の棋士 上条桂介にもスポットが当たる。

    この上条桂介の子供時代からの話が展開されるがひたすら不憫で可哀想でした。一方で刑事たちが駒の来歴を追う旅はなんとも面白い。辛いと面白いが交互に来

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    2026年06月07日