柚月裕子のレビュー一覧
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上下巻合わせての、感想!
将棋のことは駒の動かし方くらいしか知らないけど、めちゃくちゃ楽しめた。気になって一気読みしちゃう系!
作中の石破警部補くらい将棋の知識がないけど、大丈夫だった(笑) もしかして将棋が分かる人が読めば、もっと対局のシーンが熱いのかもしれない……。
ミステリーっていうよりも、人間模様に重きが置かれているのかな。ハウダニットやフーダニットよりも圧倒的にホワイダニットが重視されていると感じた。主要な登場人物の人生が、かなり詳細に描かれていて、人間ドラマとして良かった。
時代背景が少し古いので、昭和〜平成の空気感に浸りたい人にもオススメできる。これぞ昭和の男!といえる価 -
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大学病院で手術支援ロボット「ミカエル」を推進する心臓外科医・西條。その前に、圧倒的な技術を持つ天才外科医・真木が現れる。難病の少年の治療をめぐり、異なる信念を持つ二人の医師が対峙する。
前半は院内の出世争いが色濃く、正直、西條にもあまり魅力を感じなかった。しかし読み進めるほど、その印象は変わっていく。人間の限界を越え、より多くの患者を救う――西條がミカエルに託した理念は決して間違っていない。そして彼は、大勢を救うために目の前の一人を切り捨てるような医師でもなかった。
ミカエルをめぐる謎を追う個性的なフリーライターもいい仕事をしている。病院の外から真相に迫ることで、医療ドラマにサスペンスとし -
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「最後の証人」「検事の本懐」「検事の死命」「検事の信義」に続く「誓いの証言」は、佐方貞人シリーズ第5弾です。
私が柚月裕子さんの作品をよく読むようになったきっかけは、今思えばこの佐方貞人シリーズのおかげだったかもしれません。
検事から弁護士へ転身した佐方貞人は、「罪はまっとうに裁かれるべき」を信条とする、一本筋の通った人物です。
佐方は、事実と真実は異なるものだと考えています。目に見える事実だけではなく、事件の背景や動機までを含めた真実を追い求めなければ、本当の意味で事件は解決したことにならない、そんな信念に基づいて行動します。
そして、その真実が明らかになることで、加害者にも被害者 -
Posted by ブクログ
静かに熱い物語。
本作を一言で表すとこれに尽きると思う。
検察官佐方の造形がなんとも素晴らしい。男たるもの「かくありたいもの」だと憧れる。ここに描かれている五篇の短編はどれも素晴らしいが「罪を押す」と「本懐を知る」の二つが特に心に残った。両編とも陳腐な言い方ではあるが、ヒューマニティーあふれる物語にしあがっている。
本作は検察官佐方シリーズの第二巻らしい。本作では主人公佐方の成長過程や出生にまつわるエピソードも描かれていて、佐方という人間を理解することができる造りになっている、本作を読むことでシリーズ全体をより深く理解できる役割が与えられているのかもしれない。
第一作も読みたいし、続編も -
Posted by ブクログ
私ってホントに理想的な読者よなーって自分で思う。ミステリーやサスペンス、面白いように騙されるもん毎回。漫然と読んでて特に謎解きとかに力入れないってのもあるけど、えーーっ⁈って毎度著者の意図通りに騙されて楽しい。それで中盤までは被害者と被告人とだけ法廷で…男性作家が書いてるようなピシッとしたところと女性作家的なウェットな部分とのバランス感も好き。あとがきで今野敏が言うように、男っぽい中年男性を描くのが上手い女流作家。あんなシブくてしつこくて熱さと冷静さを兼ね備えた、頭の回る仕事のできる男に若造のねーちゃんがかなうわけない。顔洗って出直してこい!って感じだけど、彼女の家庭の事情もいろいろあり思い詰