柚月裕子のレビュー一覧

  • 暴虎の牙 上
    シリーズ完結編ということで、大上、ガミさんがまだ健在のころから話しが始まってます。
    ガミさんと家族過去、そして沖という青年の過去が絡み話は進んでいきます。
    お互いヤクザには恨みがある。
    下巻が楽しみです。
  • 検事の本懐
    ガレージや車が燃やされるなど17件続いた放火事件。険悪ムードが漂う捜査本部は、16件目の現場から走り去った人物に似た男を強引に別件逮捕する。取調を担当することになった新人検事の佐方貞人は「まだ事件は解決していない」と唯一被害者が出た13件目の放火の手口に不審を抱く(「樹を見る」)。権力と策略が交錯す...続きを読む
  • 最後の証人
    検事を辞して弁護士に転身した佐方貞人のもとに殺人事件の弁護依頼が舞い込む。ホテルの密室で男女の痴情のもつれが引き起こした刺殺事件。現場の状況証拠などから被告人は有罪が濃厚とされていた。それにもかかわらず、佐方は弁護を引き受けた。「面白くなりそう」だから。佐方は法廷で若手敏腕検事・真生と対峙しながら事...続きを読む
  • 盤上の向日葵(下)
    将棋は全然分からないが、続きが気になってどんどん読み進めてしまった

    ラストは悲しいけれど、心が温まるような複雑な気持ちになった

    人物も個性的でおもしろかった!
  • 合理的にあり得ない2 上水流涼子の究明
    涼子と貴山のコンビ、痛快で楽しい。
    貴山の意外な弱点(?)も楽しい。背表紙にその子がいるのはそういうわけだったのね♪
    その子のためにはなんでもする、という勢いの貴山がより好きになった。
    今回の依頼の仲では、女子大生の件がとてもよかった。
    あの短時間でやりとげたのは涼子ならでは。本当にかっこいい。
    ...続きを読む
  • 検事の本懐
    読みやすく、心に響くものがありました。
    佐方シリーズ、さすがです。
    最後の大沢在昌さんの解説もすごく良かったです。
    本編が良くても、解説が微妙(本編あらすじを申し訳程度に解説するだけで、あとは自分がその作者や他作品をどれだけ知ってるかアピールに紙面を割いている…)な本が多く、読む気が失せることが多か...続きを読む
  • あしたの君へ
    久しぶりの柚月作品。「背負う者は」読んだことある~、アンソロジーに収載れていたんだ。家庭裁判所調査官補(カンポちゃん)の新入り・望月の苦悩とやりがい。厳しい相談ばかりだが、その相談相手に対峙していく。ネットカフェで母・妹と暮し差ざるを得ない少女、母の過度の期待を背負った男子高校生、夫のモラハラにより...続きを読む
  • あしたの君へ
    主人公は家庭裁判所調査官の見習いで調査官補なので、カンポちゃんと呼ばれる青年。
    仕事は、少年事件や離婚問題の背景を調査し、解決に導くこと。
    少年少女との面接、事件の調査、離婚調停の立ち会いと、実際に案件を担当するが、思い通りにいかずに自信を失うことばかり。
    青年の一途で一生懸命な姿が心を温かくしてく...続きを読む
  • 最後の証人
    読みやすかったしここ最近読んだリーガルサスペンスで1番良かった。
    犯人の動機や心情を重視していたし最後のどんでん返しも気持ちよかった。
    派手などんでん返しを意識しすぎて展開が雑だと感じる小説も世の中には多いけど、この小説は最後まで読者を飽きさせない展開で良かったと思います。
  • 検事の死命
    やっぱり柚月作品は面白い。特にこの佐方検事シリーズは良い。
    タイトルと同じ、検事の使命を賭けた戦いは、最後の弁護川の証人を追い詰めるシーンではやられたーと思いながらも、スッキリ爽快な気分になった。
    次の信義も楽しみ。
  • 盤上の向日葵(下)
    下巻は一気読みでした。

    異端の棋士、上条圭介。
    彼の運命を祈るように辿りました。
    読後の今、やり場のない気持ちで動けないです。

    向日葵と将棋。運命に翻弄された彼の人生。
    その物語に圧倒されました。

    しばらく気持ちが切り替わらなさそうです。
  • 盤上の向日葵(上)
    初読み作家さんです。

    序盤立ち上がりが重かったけど、読み進めたら止まらなくなってきました。

    将棋の世界、厳しい。

    悲しい境遇ながら将棋を支えに真っ直ぐ生きる少年。その運命が気になる。

    いざ下巻!
  • 合理的にあり得ない 上水流涼子の解明
    ドラマを見て面白かったので、原作はあえて買わずにおこうと思ったのだけれど…誘惑に負けた。

    ドラマはドラマの、原作は原作の良さがあり、面白かった!テンポも良く、読後感も良いので癖になる。続編も早く文庫化して欲しい。
  • 検事の死命
    4話あるが、実質は2篇の短編と1篇の中編からなる小説である。
    シリーズ物の「最後の証人」「検事の本懐」を読んでからのほうがよい。本作品でネタバレになってしまう。

    内容については、面白い!の一言。
  • ミカエルの鼓動
    最先端医療の普及を目指す医師の患者と技術に対する向き合い方、同僚との葛藤と信頼、苦悩が良く描かれている。生命の平等の実現、緊迫した展開、医師の倫理、そもそも生物は生きようとする存在、生命力の前で医師はその従僕なのである
  • 暴虎の牙 下
    広島呉原最大の暴力団・五十子会と、愚連隊「呉寅会」を束ねる沖虎彦との一触即発の危機に、マル暴刑事・大上章吾は間一髪で食い止めることに成功、沖は収監されることに。時は移り平成の世、逮捕直前に裏切った人物に報復を誓い沖はシャバに戻るが、かつて大上の薫陶を受けた呉原東署の刑事・日岡秀一が沖の暴走を止めるべ...続きを読む
  • 暴虎の牙 上
    「極道がなんぼのもんじゃ!」博徒たちの間に戦後の闇が残る昭和57年の広島呉原――。愚連隊「呉寅会」を束ねる沖虎彦は、ヤクザも恐れぬ圧倒的な暴力とカリスマ性で勢力を拡大していた。広島北署二課暴力団係の刑事・大上章吾は、その情報網から、呉寅会と呉原最大の暴力団・五十子会との抗争の臭いを嗅ぎ取る。賭場荒ら...続きを読む
  • あしたの君へ
    この小説で初めて家裁調査官という職業を知りました。
    そもそも家庭裁判所はどういうところかもよく分からないので調べたところ、家事事件と少年事件を専門的に扱う裁判所だそうです。
    裁判所といえば、裁判官や検事、弁護士しかいないのかと思っていました。
    家裁調査官の仕事は、問題を抱えた当事者の背景を調査し、持...続きを読む
  • 凶犬の眼
    広島県呉原東署刑事の大上章吾が奔走した、暴力団抗争から2年。日本最大の暴力団、神戸の明石組のトップが暗殺され、日本全土を巻き込む凄絶な抗争が勃発した。首謀者は対抗組織である心和会の国光寛郎。彼は最後の任侠と恐れられていた。一方、大上の薫陶を受けた日岡秀一巡査は県北の駐在所で無聊を託っていたが、突如目...続きを読む
  • 検事の死命
    これだけ単発で読んでも面白いが、、、
    是非シリーズ1(最後の証人)から読んで欲しいと思う内容でした。
    登場人物の人間関係を踏まえることで、より胸が熱くなる内容として捉えることができました。
    シリーズ4の検事の信義が楽しみです。