柚月裕子のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
上巻では、白骨死体の遺留品捜査を担当する刑事の視点と、幼くして高い棋力を示す佳介、そしてあるきっかけで佳介と出会い、世話役を担うことになった唐沢夫妻と佳介が過ごす時間とが交互に描かれる。時代は昭和で、聞き込み捜査はアナログそのもの。なかなか進展しない捜査の過程が、かえって味わい深い。
唐沢夫妻と佳介が過ごす時間の描写は、読みながら涙が止まらなかった。子に恵まれなかったが子ども思いの老夫婦と、自分の子どもの面倒も見ない実の親。最低な親であっても、唯一の親からの愛を求めてしまう幼い子どもの姿が胸に迫る。
また、かつて奨励会に入会しながらもプロ棋士になれず、退会後に警部となった佐野が、遺留品の駒を手がかりに捜査を進める中で、将棋にまつわる苦い記憶を次々と蘇らせていく描写も印象に残った。 -
Posted by ブクログ
数年前、この本が話題になった時
読んでみたいな・・・とは思いつつ
将棋の話だと知って
将棋って、あまり興味ないなぁ・・・
なんて思った記憶があります
そして、今年、映画化されまして
(坂口健太郎さん、渡辺謙さん、らが出演)
またまた話題になっていたので
今度こそ!と読んでみました
山中で発見された白骨死体
一緒に埋められていた、希少で高級な将棋の駒を手掛かりに
犯人を捜す刑事たち
そして若き棋士の光と闇・・・
過酷な人生と人間ドラマが描かれています
松本清張の「砂の器」を彷彿とさせる物語で
心揺さぶられ、涙し、最後には深いため息がもれました -
Posted by ブクログ
生活保護者を支援する社会福祉課。福祉に関わる仕事でこんなにも大変そうな仕事が市役所にあるとは。
主人公は、生活保護者に対する考えが、事件や関わる人たちによって、次第に考えが変わっていき、仕事に対して責任をもち、かっこいい。
最終的に、事件に関与していた人物が、最後までわからず、ドキドキした話でした。
この話のように、身近で弱者のような人を相手に悪い事が大小でも潜んでいると思うと、誰もが関わりを持ちたくないと思う。正義感がありすぎるのも良くないというのが、何か寂しい。
自分は決して強い立場ではないが、できるだけ寄り添えるような人になりたいと思う。