柚月裕子のレビュー一覧

  • 盤上の向日葵(上)

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    上巻では、白骨死体の遺留品捜査を担当する刑事の視点と、幼くして高い棋力を示す佳介、そしてあるきっかけで佳介と出会い、世話役を担うことになった唐沢夫妻と佳介が過ごす時間とが交互に描かれる。時代は昭和で、聞き込み捜査はアナログそのもの。なかなか進展しない捜査の過程が、かえって味わい深い。

    唐沢夫妻と佳介が過ごす時間の描写は、読みながら涙が止まらなかった。子に恵まれなかったが子ども思いの老夫婦と、自分の子どもの面倒も見ない実の親。最低な親であっても、唯一の親からの愛を求めてしまう幼い子どもの姿が胸に迫る。

    また、かつて奨励会に入会しながらもプロ棋士になれず、退会後に警部となった佐野が、遺留品の駒を手がかりに捜査を進める中で、将棋にまつわる苦い記憶を次々と蘇らせていく描写も印象に残った。

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    2026年02月08日
  • 慈雨

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    刑事を退職後、妻香代子と巡礼に参加した主人公

    旅先で幼女殺害事件をニュースで耳にし、15年末まえの純子ちゃん事件を冤罪にした記憶に縛られる主人公

    同じ犯人ではないか、また第3の被害者を出してという責めに苦しむ

    部下であり、娘の恋人である新米刑事、もと同僚と密かに組んで、白いバンをトラックにのせて移動と推理し捜査していく。

    後半になり犯人像への迫り方
    刑事としての強い責任感とプライド、人間像と重なりながら引き込まれていった

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    2026年02月06日
  • 朽ちないサクラ

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    2024年に映画化された柚月裕子さんの警察小説…あるストーカー殺人事件から警察の不祥事がスクープされて…新聞記者の親友に裏切られたと詰め寄る主人公…真実を知るかもしれない関係者に届きそうになると新たな事件が…終始緊張感がありました!

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    2026年02月05日
  • 盤上の向日葵(上)

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    上巻は警察側の目線が多く、下巻は佳介側の目線が多く、違う小説を読んでる気持ちになった。
    将棋の細かい描写はちっともよくわからなかったけど、ずっとその先はどうなるんだろうという気持ちで読むのをやめられなかった。

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    2026年01月25日
  • 最後の証人

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    途中まで、被告人が誰なのかわからないようになっていて、さまざまに予想をしながら読み進めていきました。途中で挟み込まれる過去のエピソードがどんなふうに裁判に関わってくるのか、読む手が止まりませんでした。佐方の仕事は信念と情熱を持ってきっちりやり遂げる姿もとても魅力的でした。面白かったです。

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    2026年01月24日
  • 盤上の向日葵(上)

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     謎の死体の抱いた将棋の駒の出所を追う警察2人。その2人の雰囲気も良い感じで読ませてくれて、別パートのヒューマンドラマもいちいち感動しながら読める一冊。ミステリーの行方も気になる上巻が終わり、これから下巻に入ります。

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    2026年01月21日
  • 孤狼の血

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    大上がかっこよすぎる!!!大好きな映画だからずっと原作を読んでみたいと思ってたけど、おもしろい!熱い!素晴らしい!!珍しく映画から入った方がいい原作本な気がする。配役もばっちりで、出てくる人物も多いから役者を想像しながら話を進めることができて読みやすかった!とは言えこれはどこの所属だったっけ?と何度か初めの相関図を見ながら、、、
    警察として。人として何が正しいのか。でも大上はかっこいい。大上と日岡のコンビをずっと見ていたかったような気分。
    読み終えてから考えると、虎狼の血ってタイトルが最高にかっこいい。
    すぐ続編も読もう!!!

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    2026年01月19日
  • 蟻の菜園 ‐アントガーデン‐

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    柚月さんの本にははずれがない。
    今回はとくに吸い込まれるように読んだ。
    松本清張の砂の器を思い出させる。
    題名の蟻の菜園は、蟻と植物の共依存によって成り立っている事象。
    小説の中で、あなたと呼びかける人物は誰なのか、最後まで謎だった。

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    2026年01月18日
  • 盤上の向日葵(上)

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    面白い!いつも同じ感想になってますが、続きが気になって読み進めてしまう。現在と過去の行き来がお互いをまったく邪魔せず、どんどん引き込んでいきます。こういう本に当たると、やっぱり本を読むのって面白いなと改めて思います

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    2026年01月11日
  • ミカエルの鼓動

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    「白い巨塔」を彷彿とさせる、二人の医師の対立。
    ただ、この作品の主人公である西條は財前五郎とは違い、出世や名誉を追い求める医師ではなかった。
    白石航の手術を前に何度も葛藤するも、最後は自身の術式を捨て、真木へ託した。
    独断的で強引な面もあるが、生命に真摯に向き合う医師だと思う。
    特に、航を気にかけ病室をのぞいたり、向日葵を見に連れて行ったり、膝を折り、同じ目線で話をする姿がそれを物語っている。
    いつか真木のように医師として再生した姿が見たい。
    航と一緒に向日葵を育てる姿が見たい。

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    2026年01月04日
  • 朽ちないサクラ

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    面白かったー!
    やっぱ。柚月裕子さんのお話は面白い。テンポが良い。
    ちょっともしかしてこの人が犯人?って思ったけど。違ったけど…笑

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    2025年12月31日
  • 検事の本懐

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    ネタバレ

    佐方の出番は少ないけれど、佐方がどんどん好きになる。
    『恩を返す』は高校生時代のエピソード。
    ちょっとキュンとした。
    『本懐を知る』は佐方父がメイン。
    佐方父も真っ直ぐ過ぎる。父との約束を果たすまだ高校生の佐方が読んでて辛い。でもちゃんと真実を知っていたということが救いになった。

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    2025年12月29日
  • 盤上の向日葵(上)

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    めっちゃ面白いし、思っていたより何倍も読みやすい!将棋が絡んできて難しいかなと思ったが、スルスル読めた。下巻も楽しみ。

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    2025年12月26日
  • ミカエルの鼓動

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    医療ミステリーで、500ページを超える作品ですが、一気に読みました。

    柚木裕子さんの小説は時間を忘れて読んでしまいます。

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    2025年12月18日
  • 暴虎の牙 上

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     今作はがみさんと愚連隊のリーダー格が話の中心でした。がみさんのパナマ帽はどのように手に入ったのかなども乗っております。今までの警察主体の話から、がみさんという個人と愚連隊に焦点を当てたような上巻。下巻も楽しみです。

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    2025年12月17日
  • 盤上の向日葵(上)

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    数年前、この本が話題になった時

    読んでみたいな・・・とは思いつつ

    将棋の話だと知って

    将棋って、あまり興味ないなぁ・・・

    なんて思った記憶があります



    そして、今年、映画化されまして

    (坂口健太郎さん、渡辺謙さん、らが出演)



    またまた話題になっていたので

    今度こそ!と読んでみました



    山中で発見された白骨死体

    一緒に埋められていた、希少で高級な将棋の駒を手掛かりに

    犯人を捜す刑事たち



    そして若き棋士の光と闇・・・

    過酷な人生と人間ドラマが描かれています



    松本清張の「砂の器」を彷彿とさせる物語で

    心揺さぶられ、涙し、最後には深いため息がもれました

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    2025年12月15日
  • 凶犬の眼

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     広島弁が素敵。そして、やくざと警察、仁義と正義の第二作目。今作も実に熱く人間性が絡み合う。男たちの暑苦しさや、人情。そして、裏でうごめく様々な思想。三部作なので、次回作もとても気になります。

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    2025年12月13日
  • ミカエルの鼓動

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    エンディング、凄く感動しました。私もサラリーマン人生、残りの時間が見えてきた。子育ても今年で終わる。サラリーマン人生の終焉、踏み出して、頑張るぞ!

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    2025年12月11日
  • パレートの誤算

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    生活保護者を支援する社会福祉課。福祉に関わる仕事でこんなにも大変そうな仕事が市役所にあるとは。
    主人公は、生活保護者に対する考えが、事件や関わる人たちによって、次第に考えが変わっていき、仕事に対して責任をもち、かっこいい。

    最終的に、事件に関与していた人物が、最後までわからず、ドキドキした話でした。

    この話のように、身近で弱者のような人を相手に悪い事が大小でも潜んでいると思うと、誰もが関わりを持ちたくないと思う。正義感がありすぎるのも良くないというのが、何か寂しい。

    自分は決して強い立場ではないが、できるだけ寄り添えるような人になりたいと思う。

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    2025年11月29日
  • 合理的にあり得ない2 上水流涼子の究明

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    探偵と助手のふたりのやりとりが相変わらず面白くて映像化されたらと想像しながら読みました。依頼された厄介ごとを解決する方法は頭脳明晰な助手が考え素早く行動する。元弁護士の探偵の主人公が美人で役になりきって探りを入れて解決へと導いていく。殺人事件が起きないけど依頼された内容が重くて展開が掴めないのも面白い。ホッと出来る解決策に読後感も良かったです。

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    2025年11月20日