柚月裕子のレビュー一覧

  • 合理的にあり得ない 上水流涼子の解明
    かっこいい。
    クールな二人組男女のなんでも屋。
    殺しと傷害以外はやる。
    連作短編といった形。○○的にありえない、が各章のタイトルになっている。
    弁護士資格を失った涼子とIQ140の貴山。
    どうして涼子が資格を失ったか、貴山と組んだのはどんな経緯か、それもこの1冊でわかる。
    続編も出たらしいので読みた...続きを読む
  • 合理的にあり得ない2 上水流涼子の究明
    2編目3編目がとても良い。
    自分を大切にしてもらいたい時は自分も大切にしないといけない。
    残されたものに悲しみも辛さも後悔も感じさせないために命を絶ってはいけない。
    ドラマのイメージが強くなってしまったのは困ったものだ…
  • 凶犬の眼
    柚月さんの作品なのでかなり期待して見てしまうのでハードルは上がってるはずなんですが・・。期待を裏切らない!日岡と国光の盃かわすシーンが痺れます。面白かった~。
  • 孤狼の血
    「血湧き肉躍る男たちの闘い」
    あらすじがこのように紹介されているが、この小説を一言で表すとまさにその通り

    不穏な空気や緊迫感、一触即発の予断を許さない展開にページをめくる手が止まらない

    不良刑事大上のウルトラC級の仕事ぶりに呆然とするがまぁそこは小説としてのご愛嬌
    むしろ読み進めていけば行くほど...続きを読む
  • 孤狼の血
    やくざものは嫌い。
    怖いから…。けれどこの作品は違う。それだけじゃ終わらない。柚月裕子さんの作品は漫画のようにするすると読める。それだけ文体が心地よい。
    やくざものは嫌い…。けれどシリーズ全部読みました。
  • 凶犬の眼
    「孤狼の血」の続編の作品。
    大上の血を受け継いだ日岡がどう躍動していくのか楽しみにしていた作品。

    今作品は日岡の主意と状況が偏ってはいるが絶対ではないという所からのスタート。
    てっきり大上の血を受け継ぎ新たに躍動していくものだと思っていた。

    しかし今作品で描かれた物は濃密で、日岡が国光の人となり...続きを読む
  • 孤狼の血
    広島県警呉原東署のマル暴刑事、大上(おおがみ)の下へ新人刑事の日岡が配属された。

    違法捜査を繰り返し、ヤクザとの癒着も甚だしい大上に、日岡は反発する。
    そんな中、暴力団系列の金融会社の経理社員失踪事件がきっかけとなって、対立する組同士の抗争が起こる…

    本作の解説の中で、書評家の茶木則雄氏が、大上...続きを読む
  • 盤上の向日葵(下)
    最後鳥肌たった。
    主人公はどうやったら幸せになれたんやろうか。
    どうやっても幸せにはなれない気がする。本人のせいじゃないのに。

    売却済み。でももう一回読みたいからいつか買いなおそうかな…。
  • 最後の証人
    上川さん主演でドラマ化されている左方貞人シリーズ1作目。
    非常に重厚なミステリーだが読みやすく、ほぼ1日で一気に読んでしまった。

    ヤメ検の弁護士が、物的証拠では真っ黒の殺人犯の弁護をする。
    犯人は殺害を完全否認。
    弁護士は、無罪判決を勝ち取るが、それはまた犯人の別の罪を暴くことになる。

    主人公の...続きを読む
  • 週刊文春 2023年11月9日号

    伊藤理佐先生

    伊藤理佐先生の【おんなの窓】の単行本が大好きで、何度も読んでます。
    文春にどんな感じで載ってるんだろう?と思って初めて文春を購入!
    伊藤理佐先生はもちろん、ほかの読み物もおもしろかった。
    【おんなの窓】の単行本は2017年から出てないけど、いつ続きが出るのかな〜
  • 慈雨
    死ぬまで刑事という生き様に引き込まれてしまった。心のどこかにある納得できなかった事にあそこまで向き合うことができるのだろうか?
    とても良かった。
  • あしたの君へ
    家庭裁判所調査官補の望月大地がいろいろな問題を抱える相談者達に真摯に向き合い、悩み苦しみながらも先輩や同僚との関わりを通して成長していく物語。家庭裁判所調査官の仕事の大変さ、相談者の心に寄り添うことがいかに大変なことかが描かれている。悩みを抱えている人たちの力になりたいという強い気持ちがなければ、知...続きを読む
  • 孤狼の血
    映画を先に見てたが、ラストを改変しているとのことだったので、原作を読んでみた

    映画もめちゃくちゃ楽しみ大好きな作品だったが、それ以上に読みごたえがあった

    大上の憎めない人間性や晶子とのエピソード
    日岡の心情等、映画よりやっぱ小説だなと感じる作品
  • 合理的にあり得ない 上水流涼子の解明
    2023-4

    ドラマを先に知って(録画しててまだ観られてはいない)、原作小説があるのか!と手に取った今作。

    涼子のアッサリとした物言いとか、黒髪ロングの髪型とか、天海さんにピッタリ!脳内で天海さんの声で再生されました(笑)年齢は天海さんのが上だけども、その辺はまあ置いておいて。

    1話完結型なの...続きを読む
  • 慈雨
    ミステリーとしてはもとより、人の物語として読み応えがあった。
    職業人の矜持、永い年月をともにしてきた夫婦と親子、主人公のこれまでとこれからの生き方が、お遍路の道中に描き出されていて、秀逸。
    重いテーマなのに、読後感が爽やかなのは、真摯に生きる人々への信頼が根底にあるからか。
  • ふたつの時間、ふたりの自分
    柚木さんの言葉には、影響力、創造力、を推進させてくれる。
    難しく、堅苦しい表現ではなく
    過去の話をシンプルで分かり易い表現をしてくれる。
    空や、季節から連想させる「故郷」の思い出
    そこに何度も、楽しかった、不安の無い前向きなあの頃に遡って思い出に浸れる。
  • 孤狼の血
    最高だった!面白かったー
    もっと早く読めばよかった。

    ガミさんの広島弁が癖になって、心地よく。
    平日の寝る前に読んだんだけど、一気読みしたい面白さでした。
    ただ、人がいっぱい出てくるもんで、しょっちゅう相関図を振り返りながら読んだよ。
    後半は衝撃的で、ボヤーとしてしまいました。

    映画を見てないん...続きを読む
  • 慈雨
     覚悟を決めた人の生き様は美しいものだ。そのあり方は、男女や年齢によって様々だが、とにかく「今を生きる」と決めたその一点の思いに、哀しさとともに人の強さを見る。これこそが美しさの本流ではないだろうか。

     困難というのは、進んで逃げることも可能だが、越えていくものでもあるということを思い知らされる。...続きを読む
  • 最後の証人
    読みやすくて、面白かった。
    どんでん返しというフレーズに惹かれて読み始めたけど、ストーリー自体が面白く一気読み。
    光治がまっとうに救われるといいな。
  • 合理的にあり得ない2 上水流涼子の究明
    やっぱり悪をばっさばっさと斬っていく話は面白いな。話の展開も早いし、問題が解決した時の爽快感がいい。

    『物理的にあり得ない』
    依頼人もターゲットの人もクズ人間で、どうしようもなくてイラッとしたけど、上水流涼子と貴山が然るべき措置で解決。貴山の意外な一面が見れて良かった。

    『倫理的にあり得ない』
    ...続きを読む