柚月裕子のレビュー一覧
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ネタバレ下巻
東大に入り、アルバイトをしながら勉強に励む桂介は、部活に入る余裕もなかったが、あるとき運命に導かれるように入った将棋道場で東明重慶と出逢う。
この2人の出会いがまた、桂介の運命を大きく変えていく。
東大を出て、外資系企業に就職し、退職してソフトウェア会社を立ち上げた桂介。年商30億を超え、地位と名声と金を手に入れた桂介だったが、その幸せは長くは続かない。
有名になり雑誌に載った息子を訪ねて、金をせびりに来る父親。
かたや真剣師と呼ばれ、旅打ちに出る東明についていく桂介。
私は将棋には詳しくないが、(駒の進め方くらいしか)将棋の勝負場面のなんとも言えない緊張感は凄いと思った。
生命を賭 -
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ネタバレ久しぶりに物語の世界にのめり込んでしまった。
ネタバレあります。
上巻冒頭
将棋界の最高峰「竜昇戦」七番勝負の第七戦、最終戦
現竜昇のエリート棋士、壬生6冠に挑むのは、東大出で「炎の棋士」の異名を持つ異端児、上条桂介。
壬生6冠がタイトルを守り、残る7冠めに王手をかけるか
奨励会に入ることなくプロ棋士になった異端児、初タイトルに挑む上条が勝つのか
そこに、天木山山中から見つかった身元不明の白骨体が抱えていたと思われる、初代菊水月作の名駒、錦旗島黄楊根杢盛り上げ駒。
世界に7組しか存在しない、価値は600万とも言われる銘駒を抱えて眠る、この白骨死体は誰なのか?
なぜ、高額の名駒を抱えていたのか -
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良、良、良〜〜〜〜〜!!!!!!映画がとてもすきなのに、なぜか原作は今までずっと後回しにして読んでいなかった。もうばか、ほんとうにばか、もっと早く読めよわたし。映画を観てるから物語は知っていたけれど、それでも圧倒的に面白い。構成もすばらしいというか、ただでさえ面白い物語を最高に面白いものにしている感じがする。あまりにも強烈で激しい、ヤクザあるいは警察小説。柚月裕子大先生、この作品を書いてくれてありがとう…天才…神…。
読んでいるあいだ、数えきれないくらい映画のシーンを思い出した。原作に対してかなり忠実につくられた映画だったんだなあ、とそのたびに感じて胸が熱くなる。映画もまた観たくなっちゃった。 -
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一度読み始めたものの、作品にのれず積読してた作品。ホラー作品3作読み終えて、気分転換兼ねて読んだら止まらず一気読み。なんでこんないい本を読まずに寝かせておいたのか後悔するくらいの作品。
作品自体も良かったし、解説もよかった。
「子供のときから心を支配されて、自分をなくしちゃったんだ」っていうママの言葉に「そうだよね」と思う部分もあるし、「そもそも自分があったことがないんだよ」と思ったりもした。
小さなムラの生きづらさとか、その中で軽視される尊厳とか、愛された経験がない故の判断の誤りとか…
響子と愛理があの世で出会えて、安らかに眠れますよう願わずにはいられない。 -
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ネタバレ無国籍児の児童虐待(暴力、ネグレクト、性的虐待)と成人後に犯した罪にまつわる話し。すごく丁寧に事象と心情を描写しています。手を抜かずに書いている丹精作。
登場人物の誰にだって、背景や抱えている気持ちがありました。
児童虐待や児童福祉について考えさせられる物語でした。
今林由美は事件を犯人とされる主人公の生い立ちや事情を丁寧に取材し検証し、事件の終局に、主人公の複雑な背景を考証した記事を書こうと決心しました。しかし新聞社の片芝から「ペンがどれだけの力を持ってるってんだ」と言われてしまいました。これに今林は「どのくらいの力があるかはわからないけれど、無力じゃないことは、片芝さんならよくご存じのは -
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南部鉄器の工房で父と働いている悟。
ある日、父が委託保護を引き受け、問題のあった春斗という男の子を預かることに。
徐々に工房の人達とも慣れてくるも、どうしても見せないというのか、心の奥までは出すことが出来す。
一方で、父親の考えや生き方を理解していなかった悟。
父親のことを知りたいと思うも、なかなかその機会が訪れず。
テーマは、人って話し合いをしても100%相手の事は理解できない。1番近くにいる家族なんでなおさら分からない。じゃないかなぁと思いました。
老眼か?なんて、話の中でいい例えが出てましたが、近すぎて見えないこともあるよね。と、思いました。