あらすじ
シリーズ累計27万部突破!
警察小説の新たなるヒロイン誕生!
念願かない警察広報職員から刑事になった森口泉。記憶力や語学力を買われ、希望していた機動分析係へ配属された。自分の能力を最大限に発揮し、事件を解決に導く――。
だが配属当日、会計課の金庫から約一億円が盗まれていることが発覚。メンバー総出で捜査を開始するが、犯行は内部の者である線が濃厚だった。署が混乱する中、さらに殺人事件も発生。組織の闇に泉の正義が揺れる。
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前作 朽ちないサクラは映画で観た。物語の最後、主人公は警察の広報にいたが刑事になりたいという話で終わる。その続編がこの作品だ。単独でも読めるが前作を読んでなくても、文庫本なら最後の解説に若干のストーリーが載せてある。チラ見してから読むと良いかもしれない。サクラとは公安を意味するようだ。
物語の始まりは思わず引き込まれ刑事もののスリルを感じてワクワクする。そしてすぐに事件が起きる。単純な署内の窃盗かと思いきや次々と新情報が出てきて意外な方向へ展開する。この物語の鍵は主人公の正義感、忠誠心、真面目さ、自己嫌悪に陥りたくないという信念だ。その信念の強さが事件解決へと大きく舵を切る。終盤へ向かう時、この物語が終わってしまうという淋しさとどう落とすのかという期待がまぜこぜになる。警察とサクラの関係も興味深いし面白い。
前作の映画では主人公の森口泉は杉崎花だ。この物語を読む時に頭の中では杉崎花がセリフを言ってる。もし映画化されたら本部長は誰がいいか、上司は誰がいいかとまるで監督にでもなったのように読み進めた。前作では安田顕が実にいい味を出してたからだ。
もういまからこの続編が楽しみになっている。
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朽ちないサクラを読み終えて月下のサクラを続けて読んだ。親友の死から警察官を目指し刑事になった泉。誉田哲也さんや乃南アサさんが描く女性刑事とは違う熱血漢!上司を信じ抜く姿勢に心を打たれます。続編や番外編が出版されることを切に願います。
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前作「朽ちないサクラ」の第2弾。
前作で広報職員だった泉は刑事として登場する。
持ち前の負けん気の強さと努力だろう。
警察署内の会計課から一億近いお金が盗まれる。そこから事件が広がりをみせます。
前作より緊張感があり、のめり込みました。
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警察広報職員から刑事に拾ってもらった森口泉。配属当日に会計課の金庫から現金が紛失する事件が、捜査の途中。容疑者と見られる人物が死亡。その現場にはいち早く公安が、事件の真相や公安の関与。上司の謹慎で更に事件を困難にする。
泉の正義への誇り、真っ直ぐな行動が事件を突き止める糸口に
柚月裕子先生らしからなるハードなラスト(アクション?)も新鮮。
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捜査のスピード感が直に伝わってきて、次々とページをめくり一気に読めました。
警察内での窃盗事件が、特殊詐欺グループへ繋がり、それが警察トップの不祥事を暴くことに。
慎重に捜査を進めていく中で、上司と部下の信頼や同僚との関係性、仕事に対する思いなど読み応えのある作品でした。
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『朽ちないサクラ』の余韻が消えないうちに森口泉に会いにいく!続編は前作よりもさらに面白さが増していた。警察広報課職員だった森口泉は、ある上司の強い引きで刑事になって、捜査支援分析センターに入る。
泉の映像化できる記憶力と物怖じしない性格と強い信念が事件の真相を暴いていく。
かなり危ない橋を渡る泉。泉の蛮勇がチームの絆をさらに強くする。
かなりハラハラドキドキした。主人公だから大丈夫と思っても、かなり心臓が縮んだ。
泉たちが傷みの中でたどり着いた場所は、警察、公安の闇の中で仄かに光る。
サクラシリーズ二編を読んですっかり柚月裕子さんねファンになった。
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夢中になって読んだけど、ちょっと行き過ぎかな。
でも、この柚月裕子さんという作家、女流とは思えないほど、骨太で読み応え抜群。
おそらく、この先追いかけると思う。
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機動分析係へ配属された森口泉。
くせのあるメンバー達が面白くてなんとなく好きです。泉はメンバーとして認められるのか。警察内で起きた事件は解決するのか。
後半の痛い描写が読んでいて辛かったです。
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「朽ちないサクラ」の続編。前作では警察一般職員だった主人公の森口泉が刑事となり機動分析班で活動する。
前作「朽ちないサクラ」のタイトルの「サクラ」は公安警察の隠語や象徴として表現されていたが、今回はストーリー半ば辺りで公安警察が出てくるものの、前作のような刑事vs公安とか、公安警察の暗躍とかそういう話が展開される訳ではない。シリーズとしての連続性を出すために本作のタイトルでも「サクラ」を使っているのは当然として、柚月裕子本人が「サクラという言葉には、いろんな意味を込めている。公安警察だけでなく、人間の生き様や心の機微を象徴するものとして使っている」と語っている。つまり本作の「サクラ」には「表と裏」「秘密と真実」「儚く美しいものの再生と希望」といった思いが込められているようだ。それを踏まえて本作の内容を振り返ると、なるほど、確かにそういう事かと理解できる。
本作から刑事となった森口泉には機動分析班で一癖も二癖もある上司や同僚ができた。ぜひこのメンバーでシリーズ化してほしいし、架空の米崎県が舞台なので佐方貞人シリーズの登場人物が出てくるかもという淡い期待もある。
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「朽ちないサクラ」の続編。ほぼ独立したストーリーのため、7年前に読んだ前作のストーリーを全く覚えていなかったものの楽しく読めた。事件の筋読みやラストでのご都合主義が少し気になったが、やはり柚月裕子作品にはハズレなし。
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後半にかけて登場する人名が多く、整理して読む必要がある。世の不条理、国家権力など大きな何かに立ち向かう作者の世界を、他テーマの小説からも見てみたいと感じた。
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本来なら罪を犯した人間を逮捕する組織である、警察署内で盗難事件が起きた。それも犯人は、内部関係者の可能性が高いということ。
これだけでも、世間からの風当たりは相当なものだが、この事件単なる盗難事件ではなかった・・・。
待望の刑事になったるばかりの森口泉と、彼女の記憶力の能力をかった黒瀬刑事を中心に、誰が嘘をつき、誰が信用できるのか・・・。
面白かった!
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3.7
柚月裕子さんはやっぱり面白い。
主人公である泉が身内(警官)による犯罪に挑む姿がカッコよく、泉の信念の強さに憧れる。
こんなにも情熱的で、実直かつ努力家な姿がとても魅力的だった。
次回作も楽しみ。
ただし、警官がこんなにも汚職まみれかつ、多過ぎないかと思い上記の点数。
自分が知らないだけで不祥事、責任転嫁が多いのか知りたい。
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朽ちないサクラの続編
警察職員から採用試験を受け直し、刑事に登用される。
森口泉は、さらに機動分析係に異動して、曲者揃いの係長達と日々捜査に当たる
会計課で保管されている大金が無くなったことがわかり、捜査するうちにとんでもない警察不祥事が
朽ちないと違って、捜査員としての立場で泉の成長が見られた。
ラストまでハラハラな展開で一気に読めた。
また、映画化を!と期待してしまう^_^
Posted by ブクログ
前作では、警察官でも広報広聴課の事務職員だった主人公がラストの「警察を辞めてもう一度警察を受ける」というセリフ通りに、県警採用試験、警察学校、交番勤務、交通課を経て刑事になり、捜査支援分析センターへ…
国家の安全と秩序を守るためなら個の犠牲はやむを得ないという公安の論理の警察小説という点は今作も同様であるが、理不尽に命を奪われた友のため、「本当の正義」を実現するため執念と努力で、孤軍奮闘、曲者ぞろいの機動分析チームでも記憶力や集中力を武器にして認められていくお仕事小説でもある。猪突猛進・毒舌・優等生・絶滅危惧種のチーム、ネットで「マヌルネコ」の画像を見てニヤリとしてしまった。
Posted by ブクログ
続編とは知らず、こちらを先に読んでしまいました。
清々しいほどの正義と信念を持った若い女性が
主人公です。
魅力的なキャラクターが沢山登場し、読みやすく、先の展開も気になり、終わりも良く、面白かったです。
第一作目もすぐに読もうと思います。
Posted by ブクログ
サクラシリーズ二作目、一作目同様に冒頭の入りが素晴しく一気に読み進むことが出来るシリーズ。ただ、終盤、ラストが急にぎゅっとなって、結末が惜しいというかモヤっとしてしまう。。サクラ(公安)の存在を匂わすことが題材なので、起きた事件の動機やその後談にあえて触れてないのかなと思うが、事件の解決に向かうプロセスが、緊張感が高い記載なので、しまいつけまでしっかり欲しいと思ってしまいました。
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頼りなかった主人公がどんどん成長していき一人前の刑事になる。ひたむきさと信念があれば花は咲く。黒瀬の不器用だがチームメンバーが一致団結して目的に向けそれぞれの役割を果たす姿にリーダーシップを学べた
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朽ちないサクラの続編。警察小説ということであまり好みのジャンルではないんだけど、刑事になった主人公が読めてよかった。読後感は前回と同様、やはり暗いなぁという感じ。たくさん登場人物が出てくるので、ややこしかったかなー。
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警察内での金庫のお金の窃盗は実際にあった事件で、真新しさはないが捜査の仕方は興味深かった。
ラストは、機動捜査係の捜査力を駆使した展開を期待していたが、肩透かしだった。
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事件現場で収集した情報を解析・プロファイリングをし、解決へと導く機動分析係。
森口泉は機動分析係を志望していたものの、実技試験に失敗。しかし、係長・黒瀬の強い推薦により、無事配属されることになった。鍛えて取得した優れた記憶力を買われたものだったが、特別扱い「スペカン」だとメンバーからは揶揄されてしまう。
自分の能力を最大限に発揮し、事件を解決に導く――。
泉は早速当て逃げ事件の捜査を始める。そんな折、会計課の金庫から約一億円が盗まれていることが発覚した。メンバー総出で捜査を開始するが、犯行は内部の者である線が濃厚で、やがて殺人事件へと発展してしまう……。
500ページ弱あるこの作品のなかで、中盤までずっと1億円盗難事件の捜査の話で、額が額だしもちろん大変な事件だけど、ドロドロした殺人や怨恨かと思っていたのでちょっと拍子抜け。読み手としてはいまいちテンションがあがらなかった。盗難かぁ…ってなりますね。
テンポもやや遅め。丁寧な描写がいいんですけどね。やっと後半になって糸口が見つかってきてからは楽しめました。骨太でしっかりした作品です。
Posted by ブクログ
公安やら本部長やら、こんなに悪党が蔓延るかっていうレベルの、現実離れした悪さ…
なので、そこまで感情移入はできなかったですかね。
今後の泉の活躍に期待。
Posted by ブクログ
真相には辿り着くが、正義・正解とは何か?を問い続ける作品。スリリングな展開と主人公の芯のある言動が特徴的だが、第一作と比較すると事件は深いが横幅が無いのが少し物足りない。
Posted by ブクログ
3.8/5.0
念願叶い泉、刑事へ。
正義、信念を武器に闇深い警察組織へとたちむかう。この構図は前作と同等。
機動分析係の中で徐々に泉が認められていって、最後は泉が事件の真相に辿り着き、それを仲間たちが助けにくる、というお決まりの展開が正直先に読めてしまった感もあった。
とはいえ、このボリューム感で最後まで一気に読ませる著者の技量はさすがだな、と感じた。
Posted by ブクログ
前作が面白かったので早速続編を読破。
作品構成がしっかりしていて色んな説明も丁度良い塩梅なので、集中が切れたり物足りなかったりする事なく一気に読めた。
少し硬派な神永作品って感じ。
ラストの結末の付け方は若干あっさりし過ぎてる感もあるが許容の範囲。
他の作品も読む。
Posted by ブクログ
くちないサクラの続編です。
警察の内部の怠惰をあばき、自ら正義に立ち向かう。悪を懲らしめ正義は勝つ!
ただ、すべて勝つわけではなく、その中に不完全さを少し残す。
柚月さんのこの感じが好きなかたにはおすすめです。
最後の章、解決方法が現実離れしていると私は思ったけれど、全体のすじは面白かったと思います。
Posted by ブクログ
前作「朽ちないサクラ」の映画をテレビで見て、原作の小説を読み、続編のこの小説を読みました。
今回も公安警察が事件に絡んでいる。
このシリーズは、主人公vs公安警察という構図になっている。タイトルにサクラ(公安)がついているのだから必然的にそうなる。
前半は読みやすかった。
後半の事件を解決していく部分は、捜査により解決したというよりは、推測を容疑者と思われる人物にぶつけて自白させたかった、という感じ。
主人公の正義感、信念がこの小説の軸になっているが、能力(記憶力)については疑問を感じる。
前作同様、映画化されると面白いと思った。
捜査分析係のメンバーがどのようなキャスティングになるのか、想像すると面白い。
黒瀬さんは、松重豊さんでとうでしょうか?