あらすじ
シリーズ累計27万部突破!
警察小説の新たなるヒロイン誕生!
念願かない警察広報職員から刑事になった森口泉。記憶力や語学力を買われ、希望していた機動分析係へ配属された。自分の能力を最大限に発揮し、事件を解決に導く――。
だが配属当日、会計課の金庫から約一億円が盗まれていることが発覚。メンバー総出で捜査を開始するが、犯行は内部の者である線が濃厚だった。署が混乱する中、さらに殺人事件も発生。組織の闇に泉の正義が揺れる。
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Posted by ブクログ
前作では、警察官でも広報広聴課の事務職員だった主人公がラストの「警察を辞めてもう一度警察を受ける」というセリフ通りに、県警採用試験、警察学校、交番勤務、交通課を経て刑事になり、捜査支援分析センターへ…
国家の安全と秩序を守るためなら個の犠牲はやむを得ないという公安の論理の警察小説という点は今作も同様であるが、理不尽に命を奪われた友のため、「本当の正義」を実現するため執念と努力で、孤軍奮闘、曲者ぞろいの機動分析チームでも記憶力や集中力を武器にして認められていくお仕事小説でもある。猪突猛進・毒舌・優等生・絶滅危惧種のチーム、ネットで「マヌルネコ」の画像を見てニヤリとしてしまった。
Posted by ブクログ
事件現場で収集した情報を解析・プロファイリングをし、解決へと導く機動分析係。
森口泉は機動分析係を志望していたものの、実技試験に失敗。しかし、係長・黒瀬の強い推薦により、無事配属されることになった。鍛えて取得した優れた記憶力を買われたものだったが、特別扱い「スペカン」だとメンバーからは揶揄されてしまう。
自分の能力を最大限に発揮し、事件を解決に導く――。
泉は早速当て逃げ事件の捜査を始める。そんな折、会計課の金庫から約一億円が盗まれていることが発覚した。メンバー総出で捜査を開始するが、犯行は内部の者である線が濃厚で、やがて殺人事件へと発展してしまう……。
500ページ弱あるこの作品のなかで、中盤までずっと1億円盗難事件の捜査の話で、額が額だしもちろん大変な事件だけど、ドロドロした殺人や怨恨かと思っていたのでちょっと拍子抜け。読み手としてはいまいちテンションがあがらなかった。盗難かぁ…ってなりますね。
テンポもやや遅め。丁寧な描写がいいんですけどね。やっと後半になって糸口が見つかってきてからは楽しめました。骨太でしっかりした作品です。