柚月裕子のレビュー一覧

  • 風に立つ

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    やっぱり柚月裕子さんの小説は、一気に読んでしまいます。後半は涙が止まりませんでした。

    岩手の南部鉄器の工房を営む父と息子の物語。
    そこに、補導委託制度でやってきた春斗と関わる中で折り合いが良いとは言えなかった父の知らなかった一面が見えてくるといったお話。
    それぞれの思いを伝え合うことの大切さを感じさせられました。
    補導委託制度というものがあることもはじめて知りました。

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    2025年05月26日
  • 盤上の向日葵(上)

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    久しぶりに、続きが気になって一気に読み終わってしまう作品だった。将棋についての知識はあまりないけれど、ぐいぐいと引き込まれてしまう展開。明かされるラストを想像しながら読み進めていたけれど、良い意味で裏切られた。2025年に映画化が決定しているようなので、観てみたい。

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    2025年05月25日
  • 検事の死命

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    感想
    田舎などでは地元の有力者が強くて、権力に屈することなどが往々にして起こっていそうで怖い。


    あらすじ
    米崎地検の佐方が事件を追う。

    1話目は普通郵便から現金を抜き取っていた局員を証拠を上げて逮捕する。

    2話目は弁護士だった佐方の父親があることを秘密にするために横領の罪をかぶり亡くなったことの真相について

    3話目、痴漢事件。補導歴がある女子高生が痴漢を訴えたが、男は無罪だと否定した。男の家は、地元の名家で、政治家や検事正などあらゆる方法で圧力がかかるが、佐方は起訴まで持っていく。

    その後、公判になり、弁護側は証人を立てるが、その証人が痴漢サイトの仲間であることを佐方が突き止め、有

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    2025年05月24日
  • 孤狼の血

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    2025.05.24

    広島警察 ヤクザ 昭和 失踪事件 抗争 癒着 ライター 監察

    こういうの苦手だなーと読み始めたが、すっかりのめりこんでしまった。大上も日岡もかっこいい

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    2025年05月24日
  • 最後の証人

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    読後感が良い。
    初めて読んだ柚月さんの作品。
    この話に出てくる男性たちがみんな誇り高くかっこいい。
    事件の背景にある動機にも泣けた。
    久しぶりにこういう作品読んだなぁ。

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    2025年05月24日
  • 最後の証人

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    ネタバレ

    ⭐︎4.5
    面白かった。
    読む手が止まらない。
    涙も止まらない。
    子供の、、そうゆう描写は泣きっぱなしになる。
    友達の様子もリアルで、目に浮かんで、、高校生になったその友達との再会も、、また涙。

    そして、母親の強い決意。覚悟。
    「復讐」という、この計画は形は違えど大成功だったと言える。
    重厚な物語だった。

    子供への思いと、妻への愛の傑作「半落ち」も、、少し想起させた。

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    2025年05月22日
  • 猫が見ていた

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    柚月裕子さんが入っているのと、表紙に惹かれて。

    柚月さん、北村さん、井上さん、加納さんの作品が良かったのと、最後の「オールタイム猫小説傑作選」もよく、猫好きの方におすすめ。

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    2025年05月15日
  • 盤上の向日葵(上)

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    死体と共に発見された名駒を辿るミステリーであり、将棋を愛する者同志が心と魂をぶつけ合う物語でもある。上巻は圭介を支える唐沢の愛情に魅せられ、下巻は命を削る真剣勝負を夢中で読んだ。読後、一局指したくなった。

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    2025年05月15日
  • 暴虎の牙 下

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    これは3部作一気に読むのがオススメ。
    構成。展開。想い出。暴対法前後。
    ストーリーも構成もキャラも秀逸。

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    2025年05月13日
  • 最後の証人

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    人間が完璧でない以上法律は完璧ではないって言葉を聞いたことがある。
    その上で戦わないといけない弁護士という仕事は本当に難しい仕事だと思う。
    主観的に見ちゃうし高瀬夫妻が報われることを願っちゃうけどそれも1つの正解になってはいけないのが難しい。

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    2025年05月12日
  • あしたの君へ

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    「家裁調査官」とは、調停委員や裁判官をサポートする職で、問題を抱えた当事者の背景を調査して紛争を解決に導く専門職という。
    その「家裁調査官」職に就く前に、2年間の家庭裁判所での実務研修を終えるまで、家裁調査官補として従事する必要があるとのことだ。
    今回の主人公の望月大地は、2年間の養成過程研修として九州の福森家裁に配属された。
    その大地が悪戦苦闘しながら、家裁調査官補としての真摯な仕事ぶりが5編の短編に綴られている。

    色仕掛けによる窃盗犯の少女、カッターナイフで少女を脅すストーカー少年、男と女の行き違いによる離婚調停など、家庭裁判所には常に世にある問題が日々舞い込んでくる。
    「家裁調査官」を

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    2025年05月12日
  • あしたの君へ

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    一つ一つもっと深く知りたい話でした。こういう仕事をしてないと知ることができないことなので、読んでよかった本です。

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    2025年05月11日
  • 臨床真理

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    佐方シリーズのヒューマンな面白さ、孤狼の血シリーズの暴力団な面白さ、それらが詰まったデビュー作。これ読んじゃうと他の著作が読みたくなります。

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    2025年05月09日
  • ミカエルの鼓動

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    病院内の権力争い、関係機関との癒着といった、病院を舞台にした話にありがちな内容もありますが、それだけでなく登場人物の言葉に考えさせられる場面があるのが柚月作品が好きな理由。

    「航くんがいうふつうってなに?心臓が丈夫な人のこと?心臓が丈夫でも、手が不自由な人はいるよ。身体が健康でも、心が傷ついている人もいる。走るのが苦手でも、泳ぐのが得意だったり、人とうまく話せないけど、文章を書くのは好きだったり、この世の中には、いろいろな人がいる。同じ人はいない。みんな違う。人と違うから普通じゃないなんてことはないの」

    中盤は、寝不足になるとわかっていても読み進めてしまうほどでしたが、読後感は少しもやもや

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    2025年05月09日
  • チョウセンアサガオの咲く夏

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    短編集だが各作品がとても短いので、すきま時間にさくさく読めた。
    ブラックジョークのような星新一のショートショートを思わせるような話と、ほろっとくる話とがある。
    個人的には最後の「ヒーロー」が一番いい作品だと思った。

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    2025年05月06日
  • ウツボカズラの甘い息

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    面白かった!中盤以降なグイグイ引き込まれた。平凡な主婦が煌びやかな世界に引き込まれるが、それが一転殺人容疑へと。中年刑事の秦と若手の菜月コンビが良かった。

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    2025年05月06日
  • 月下のサクラ

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    「朽ちないサクラ」の続編。ほぼ独立したストーリーのため、7年前に読んだ前作のストーリーを全く覚えていなかったものの楽しく読めた。事件の筋読みやラストでのご都合主義が少し気になったが、やはり柚月裕子作品にはハズレなし。

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    2025年05月03日
  • 孤狼の血

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    序盤で日岡の異動理由は予想ついたから終盤の展開に驚きはなかったけど中盤以降の盛り上がりは純粋に面白かった。日岡と同じように読者もどんどん大上の魅力に引き込まれていった。
    続編があるのは嬉しいけど日岡がガミさんを越えられるのか…

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    2025年05月02日
  • ウツボカズラの甘い息

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    中盤からの展開にどんどん引き込まれてしまった。事件を追う刑事が驚きのあまり手帳を落としてしまうのも納得。明かされる真実に思わず声が出てしまうほど驚いた。

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    2025年04月28日
  • 月下のサクラ

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    後半にかけて登場する人名が多く、整理して読む必要がある。世の不条理、国家権力など大きな何かに立ち向かう作者の世界を、他テーマの小説からも見てみたいと感じた。

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    2025年04月27日