柚月裕子のレビュー一覧

  • 朽ちないサクラ

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    事件の真相にはモヤモヤするが、主人公である泉が警察官を目指すというラストは気持ちがいい。続編は泉が刑事になっているので、気になりますね。

    0
    2025年07月27日
  • 最後の証人

    Posted by ブクログ

    弁護士・佐方貞人シリーズの第1作。
    殺人罪に問われた男の弁護を通して、佐方は事件の背後にある、過去に葬られた真実と、権力によってゆがめられた司法の姿にたどり着く。
    かつて検事だった佐方にとって、その真相は自らの過去とも無関係ではなく、強い覚悟と信念をもって法廷に立つ姿が描かれる。

    本作は、1つの殺人事件を軸に、交通事故、飲酒運転、信号無視、公安委員長という社会的立場、余命宣告を受けた人間の選択、そして復讐心など、さまざまな要素が絡み合いながら物語が進む。

    誰が加害者で、誰が本当の被害者なのか。その境界線が揺らぎ、読者自身にも「正義とは何か」を問いかけてくる。想像していたような単純な法廷劇で

    0
    2025年07月27日
  • 盤上の向日葵(下)

    Posted by ブクログ

    初めましての作家さんです。
    そして久しぶりのミステリー作品です。
    今年の秋に映画が公開されるということで、原作を読んでみました。
    とても読みやすくて一気に読み終えてしまいました。
    将棋のことはほとんど分かりませんが、人間模様がとても面白かったです。
    ただ、主人公の上条桂介が色々と不憫でやりきれない気持ちになってしまいました。

    0
    2025年07月26日
  • パレートの誤算

    Posted by ブクログ

    働き蟻の引用があるが、人は意志の力によって確率論を超えることができる存在であると言うメッセージを強く感じた。

    0
    2025年07月26日
  • 盤上の向日葵(上)

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    異色の経歴を持つ天才棋士の過去と、とある理由で彼を追う警察の現在が交互に語られながらある事件のことが紐解かれていく物語。
    事件そのものはもとより、天才棋士・桂介の過去が辛い。幸いにも周りに目をかけてくれる大人がいて、そこに逃げられればいいのに、たとえ酒に溺れていたとしてもあまりに大きい「親」という存在。救いのない親子関係がひたすら辛かった。

    0
    2025年07月25日
  • 風に立つ

    Posted by ブクログ

    ストーリー自体はままありがち。いつもの柚月さんと違い、感情表現とかストーリーの持って行き方が、なんとなく強引というか、ちょっと不自然なところが散見されました。ぎこちないと言うか。柚月ファンとしてはちょっと残念な作品でした。お話自体は良かったのですが。

    0
    2025年07月24日
  • 最後の証人

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    純粋に面白かった。結果的に被告は無罪になったが、これが読者も含めて一番スッキリする展開(島津への復讐)だったのではないかと思う。

    0
    2025年07月19日
  • あしたの君へ

    Posted by ブクログ

    3.9

    柚月裕子さんは良い小説を書くなーとつくづく思い知らされます。

    家裁調査官という仕事自体知らなかったが、市民と裁判官を繋ぐ大切な仕事があるのを知れた。

    主人公が凄くできる設定ではなく、愚直に取り組む姿勢が『それで良いんだよ!!』と応援したくなる。

    続編もあれば読みたいです。

    0
    2025年07月15日
  • ミカエルの鼓動

    Posted by ブクログ

    柚月裕子の作品としては珍しい(初めての)医療ミステリ。
    読み始めた最初の方では「白い巨塔」のような病院内政治の権謀術数が渦巻き、自らの医療ミスを隠し正当化するような話かと思っていた。
    結論から言うと「白い巨塔」とは全く違うものだ。主人公の西条は自らの技量に自信を持ち、周囲からもエースと認められ、病院内での権力争いにも人並みの思いは持っているが、所謂ヒール(悪役)ではない。平等かつ安全な医療の普及を目指し、患者を治すことを最重要視している至極真っ当な医師だ。対する真木とは考え方が異なるだけでどちらも命を預けるに足る優れた医師と言ってよい。
    この作品では地域医療のあり方や医者の倫理観などが問われて

    0
    2025年07月14日
  • 風に立つ

    Posted by ブクログ

    補導委託の少年と預かった家族の話
    柚月さんの作品は、どんな展開になるのかと、ドキドキしました。
    心が温まるお話

    0
    2025年07月14日
  • 月下のサクラ

    Posted by ブクログ

    夢中になって読んだけど、ちょっと行き過ぎかな。

    でも、この柚月裕子さんという作家、女流とは思えないほど、骨太で読み応え抜群。

    おそらく、この先追いかけると思う。

    0
    2025年07月14日
  • ミカエルの鼓動

    Posted by ブクログ

    医療系の物語の最高傑作は白い巨塔だと思っているが、この本にも同じ医者の治すということへの熱量が描かれておりとても面白かった。
    治療法をめぐっての意見のぶつかり合いはこの手の話の醍醐味でもっとドロドロ意見がぶつかることを想定していたがあくまで本筋はそこではなく、
    医療への向き合い方や命を扱うとはどういうことか、考えながら読むことができた。

    0
    2025年07月13日
  • 検事の信義

    Posted by ブクログ

    佐方シリーズ4作目。
    佐方検事の短編集。

    佐方は信念がブレなくてかっこいい。
    立場や圧力に屈することなく己の信義を貫くって、大人になればなるほど難しい。
    だからこそ正義を貫く佐方に惹かれてしまう。

    真実は事実ではない、という言葉が好き。

    0
    2025年07月11日
  • 検事の死命

    Posted by ブクログ

    佐方シリーズ3作目。
    今回もあっという間に読破。

    佐方父の真実が関係者に正しく伝わり良かった。
    佐方の祖父母の優しさに泣いてしまった。

    佐方と増田のコンビ好きだな〜。
    ずっとこのコンビでいてほしいと思うけど
    佐方が弁護士になる未来を知ってるからさみしいな…

    0
    2025年07月08日
  • 孤狼の血

    Posted by ブクログ

    物語が面白くて読めば読むほど引き込まれていった。ずっと同じ人の目線で進んでいくので読みやすい。倒置法で書かれてるところが何ヶ所かありページをめくるのがいつもより早くなっていく気がした。最後数ページ面白かった。

    0
    2025年07月06日
  • 朽ちないサクラ

    Posted by ブクログ

    一通り事件解決かと思いきや、からのどんでん返しが見事でした。
    色んな小説でも度々描かれますが、公安警察の闇って現実にあるんですかね…。

    0
    2025年07月05日
  • 風に立つ

    Posted by ブクログ

    補導委託という言葉を初めて知りました。

    『人なんて、どんなに話し合ったって、百パーセントわかり合えることない。それが近くにいる人だったらなおさらだって』
    そのとおりだなぁとしみじみしてしまいました。
    言葉で伝えることを疎かにしてしまわないよう気をつけて生きていきたいです。

    0
    2025年07月04日
  • 凶犬の眼

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    2025.06.明石組の組長の武田が義誠連合を率いる国光によって殺害された.そんな中,日岡は晶子の店で国光と会い,国光は,「いつか目処がついたら日岡の手で手錠を嵌めてもらう」と言う.日岡が左遷されている田舎の駐在所近くのゴルフ場建設現場に国光たちが隠れていた.しかし,警察に見つかり国光たちは立てこもり人質として日岡を要求する.その後,日岡と国光は盃を交す.明石組と心和会が手打ちとなったのを確認して,国光たちは警察の前に出て,日岡に手錠を嵌められる.国光は旭川刑務所に拘留されるが,その後,国光の親分の北柴が誰かに殺害されたため,国光は日岡に犯人探しを依頼する.日岡は犯人を割り出し,国光たちが処刑

    0
    2025年07月02日
  • ウツボカズラの甘い息

    Posted by ブクログ

    面白かった。
    やっぱり柚月さんは一筋縄ではいかない。中盤からの怒涛の展開は凄まじかった。

    人を騙す側に回った彼女には才能があった。その才能を駆使して金を手に入れ それと引き換えに本当の名前を捨てた。

    とうに捨てた本名で呼ばれる時が逮捕される時というのはどんな気持ちなんだろうか…

    秦と菜月。良い上司、良い部下である前に2人とも良い刑事だった。

    0
    2025年07月01日
  • 風に立つ

    Posted by ブクログ

    「補導委託制度」という非行少年を一定期間預かる制度があることを初めて知りました。
    難しい話かなと思っていたけど、読み始めると一気に読めました。16歳の春斗と少年を預かる南部鉄器工房の親方、72歳の孝雄、その息子の悟、それぞれの心の内面や変化を知りたくて…
    春斗を応援しながら読み進め、最後にはとても温かい気持ちになれました。

    0
    2025年07月01日