柚月裕子のレビュー一覧
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わたしは生活保護についてはあまりよく知らなかったのですが、この本を読んで生活保護という制度の仕組みや、受給者の家をまわるケースワーカーの仕事内容、さらに不正受給の実態についても知る事ができました。
特定の職業を取り上げている作品を読んだあとは、いつもその職業に憧れたりするのですが、残念ながら今回はケースワーカーではなく、警察のほうがカッコいいと思いました(ケースワーカーに憧れている方、すみませんm(_ _)m)。
特に三章での若林警部補。市民を救うために自分の首をかけて無茶振りをする彼の存在が、ラストシーンへと一気に盛り上げてくれました。
サスペンス調の話はとても面白く、気になる展開が続く -
Posted by ブクログ
400ベージの長編だった。
犯罪を犯した少年を更生させる手立てとして、事業所等で少年を預かる補導委託。
この補導委託で万引き等を重ねた春斗という少年を受け入れることになった盛岡の鋳物職人の孝雄。
そんな話は聞いていなかった息子の悟。
春斗という少年を通して孝雄と悟の親子もわだかまりが解けていく。
孝雄も悟も不器用、上手く自分の気持ちが伝えられない。
春斗の両親もまた同じようだ。
親子だからこそ、近すぎてうまくいかない事は多々ある。
みんな色んな事を胸の中に抱えて行きているんだ。
言葉だけでは分かり合えないけど、言葉がなくっちゃもっと分かり合えない、そんな気がした。
八重樫というお金が無くなる -
Posted by ブクログ
ネタバレ上下巻2冊。
『盤上の向日葵』は、2019年にBSでドラマ化され、今年の10月31日より、坂口健太郎、渡辺謙の主演で映画化されるのも楽しみだ。
物語は簡単に言えば、将棋の駒を抱いたままの白骨が見つかり、その殺人事件を刑事が解決していくストーリーではあるが、そこには平行して謎のプロ棋士・上条桂介の半生、『棋士』になるための苦労や、さまざまな将棋界の掟などが描かれている。
もちろん将棋界を知らなくても十分面白いが、知っている人はより一層面白いのかな。
長編ゆえ、主人公のプロ棋士・上条桂介(映画では坂口健太郎)の生い立ちから始まり、酒浸りの父親からの暴力に耐えながら新聞配達をし、生計を立て、将