【感想・ネタバレ】蟻の菜園 ‐アントガーデン‐のレビュー

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Posted by ブクログ 2021年03月24日

面白かった〜一気読み。
冬香の過去が由美によって解き明かせれていく筋と 冬香のリアルタイムの筋とが 無理なく分かりやすく交差して…だけど途中から登場した「あなた」って?
もう読むのを途中で止めるなんて無理です。
こうやって柚月裕子さんの本はいつも私を寝不足にする…。

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Posted by ブクログ 2021年01月30日

重~い。読み終わって心にズシ~ンとくる重たさを感じる。由美が探る2人の姉妹の過去。冬香と早紀の悲しすぎる子供時代。最後はメデタシになると思ったが、どんでん返し。だんだん黒雲が覆い先が見通せなくなる。
そして、少しだけ望みが見えた。
さすが柚月裕子の作品。
今度は、何を読もうか。

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Posted by ブクログ 2021年01月27日

ミステリーを読んでいる身として真相を知りたい、犯人を暴きたいと思う反面で、少しずつ分かっていく過去や犯罪の動機にはやりきれない思いが募る。

ミステリーの中にしっかり人間の感情が描かれているところが柚月さんの凄いところだなあと思います。
臨床真理、パレートの誤算に本作と女性が主人公のものを続けて読ん...続きを読むでいるので今度は男性が主人公のものを読んでみようと思う。
そして、オマージュされてる砂の器も恥ずかしながら読んだことがないので、この機会に読んでみよう。

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Posted by ブクログ 2020年12月14日

単なる結婚詐欺、アリバイ崩しの話ではない、深く悲しいストーリー。犯人とそれを調べるフリーライター、決して交わることはない両者。読み応えがあった。

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Posted by ブクログ 2020年10月30日

完全に読みながら、頭の中は火曜サスペンス劇場が上映されている状態で一気読み。サスペンス3冊分くらいの重力があった。

ここ数年はサスペンスやミステリーは読んでおらず、ほっこり癒され系にシフトしてたはずが、
この本を皮切りに狂ったように、
サスペンスホラーやミステリーばかり読みあさっている今日この頃w

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2020年01月13日

途中の章で出てくる、沢越冬香(妹)を「あなた」と二人称で呼んでいる主体が何であるか、というのは、最後まで行き着く前にだいたいあたりが付きました…そういう意味では「3人」の共犯による殺人事件だったってことで、よく似た構造のサスペンスドラマを昔々に読んだような記憶があります。

周りの人物の創り込み具合...続きを読む、時代を行きつ戻りつする物語の進め方がとても心地よくて、読み始めたらあっという間に読み切ってしまいました。

柚月裕子さんの筆の力に、ただただ圧倒されている今日このごろです。

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Posted by ブクログ 2019年09月19日

柚月裕子さんにハズレ無し!

しかし…救われない話
━どうすれば彼女たちは救われたのだろう。

児童相談所や福祉事務所 児童養護施設は、どんな状況であっても 親と暮らすことが一番いいって 本気で言ってる( -_・)?ですかね。

そして、何を彼女たちは求めていたのでしょうね。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2021年02月28日

3.5
児童虐待や児童福祉がテーマの社会派サスペンス。蟻の菜園と呼ばれる、蟻と植物の共依存によって成立する南米の事象を犯人である姉妹に重ねた。結婚詐欺の容疑で逮捕された介護士の円藤冬香。婚活サイトで彼女と知り合った男性が相次いで死亡していた。フリーライターの今林由美が事件を追うパートと30年前からの...続きを読む過去パートが交互に展開。児童虐待を受けた北陸の姉妹、何とかしようと模索する周囲の人。当時のやるせない状況を考えると児童保護の重要性を改めて感じる。今林のジャーナリストとしての想いもなかなか面白い。

最初に、雑誌記者の由美が古株新聞記者の片芝に迫る場面。「十の事実があっても新聞には一しか載りません。でも、残りの九にこそ、当事者しかわからない真実があると思います。私はその九を記事にしたいんです。」終章では、姉妹の半生から、児童虐待防止法の在り方についての記事にすることに。親権問題、養護施設不足、児童相談所の体制と脆弱さなどの障壁について訴える。

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Posted by ブクログ 2020年11月23日

物語は結婚詐欺と殺人罪の容疑で円藤冬香という美しい女性が逮捕されるところから始まります
ただ、冬香には完璧なアリバイがありました

冬香の美貌と完璧なアリバイ…何かあると不審に思ったフリーライター今林はこの事件を追うことに…
追って行くうちに段々明らかになっていく真相が悲しすぎて悲...続きを読むしすぎて…

今林が真相を突き止めようとする現在と二人の姉妹の過酷すぎる過去が一章ごとに描かれています

二人の姉妹の置かれたあまりにも悲惨な状況に涙し、躓きながらも少しずつ真相に迫っていく今林の姿を手に汗握りながら読みました
徐々に謎が解けていくのがあまりにも面白くて読み終えるのにさほど時間は掛かりませんでした

タイトルの『蟻の菜園』…ラストでなるほど〜そういう意味があったのね…と納得します
読み手側も中々のダメージを食らいますが読み応えのある一冊でした

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Posted by ブクログ 2020年10月28日

一気に読める松本清張み。

母に勧められて、移動の間にぐぐっと引き込まれて読む。本の中に没入できるかって、そのときの自分のテンションが大いに関係してくるけどミステリは割とその波に左右されずトリップできて好きだ。

女性ライターが、ふとニュースで気になった婚活殺人事件を追ううちに、舞台の幕は凍てつく北...続きを読む陸の冬で落とされたことを掴む。
方言、北陸…と松本清張トリビュートな硬さもありつつ、色々な立場の女が描かれる。

彼女たちはみな悲しみを抱えるが、明るみに出された悲しみは格別、魂が引き裂かれる思いだったのだろうと思う。

魂の救いが何によってなされるか…
真実を究明する他者によってか、それともあらゆる真実に背を向けてでも手を伸ばす何者によってか。
そんなことを考えてしまう余韻が良い本。

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Posted by ブクログ 2020年09月29日

あまりにも色々なことがありすぎた。連続不審死事件、結婚詐欺師、無戸籍児、児童虐待(性虐待)、アルコール依存、共依存、戸籍改ざんこれだけでも十分なのに、ギャンブル(パチンコ)依存に人格障害って。頭が疲れた、重い。
次は何?くらいの興味で読んでいないと落ち込む。特に性虐待のとこは辛かった。昔は、そういう...続きを読むことが珍しくなかったという部分も。
四章からは「あなたは・・」と語りかける二人称で描かれている。呼んでいるのは誰?それにつられ(こたえを知りたくて)どんどん読みにはまってゆく。絡みあった糸が解けていくような、パズルがするするはまっていくような、読ませられ感がすごいと思った。
貧困から父親(母親は亡くなった)から虐待を受け、戸籍も無く学校にも行っていない早紀と冬香の姉妹。
役場の与野井は、東尋坊の「命の電話」に助けを求めて電話してきた早紀を救う。戸籍を改ざんして別人に仕立て上げ遠くの施設に送った。が、残された冬香はアルコール依存症の父親と壮絶な日々を過ごすことになる。
老年、与野井は認知症になるのだが、早紀の幸せのためとはいえ、法を犯したことへの、良心の呵責に苦しみ続ける。しかも二人は複数の男に手をかけ殺めてしまった。
いつまでも心に引っかかる、というものは気持ちの悪いもので、正直に生きなくちゃだめだと思った。いまさらだが。
いくら毒親に酷い目に合わされようが、人を殺めてはいけない。どうしたら二人を救えたか、がテーマになっているが、一番親から愛されるべき時期に虐待を受けると、難しい。なんらかのサポートを受けないと。

一見美人姉妹が怖い。冬香は旦那がいる身で婚活サイトに登録し複数男性と付き合ったとは。そのような時間、労力あるんだすごいな(と妙な所に感心する)。

学校に行ってないって子がいるって、どこかでずっと前に聞いた気もするが、そうなんだとしか言えない。

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Posted by ブクログ 2020年08月08日

結婚詐欺容疑で冬香が逮捕され、ライターの由美が事件を追う。

先が気になりすぎて一気に読んでしまった。
視点がちょっと読みにくいところがあって、そこだけ難儀した。

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Posted by ブクログ 2020年07月19日

緻密に過去を解き明かしていく過程が切なく胸が苦しくなる。「今」だけではどうしようもないことがあるんだと感じます。

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Posted by ブクログ 2020年07月07日

犯人の背景に迫ろうと調査をはじめるフリーライター。"なぜ"を突き詰めて行って、根本にある原因を探していく由美。生い立ちや生活環境に形作られてしまう辛い人生がそこにあった。調査への執着、真実を見つけようとする眼、得難い協力者がその道を照らす。
犯人の全てが悪だと言い切れない切なさがそこにあった。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2020年05月05日

社会派ミステリー。無戸籍、児童虐待、解離性同一性障害、アルコール依存、ギャンブル依存、共依存...。同時進行で現在と過去が進みながら犯人が明らかになっていく。心理的に追い込まれていく犯人に同情はするものの、過去に刻まれた深い傷をぬぐうにはどうすればいいか。

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Posted by ブクログ 2020年03月03日

柚月裕子作品、いつもながらワビサビが半端ない。
実父から性的虐待を受けた姉妹早紀と冬香の物語。

読めそうで読めない交換殺人のトリックは記者目線で一気に引き込まれたが、虐待シーンは目を塞ぐほど切ないし、完全なアンハッピーストーリーで辛くなる。
しかも、最終的な転落のきっかけは、パチンコと出会い系、、...続きを読む、身近でリアルだけど、そんなことでここまで転落するかと思うと、一層辛くなる。

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Posted by ブクログ 2020年03月01日

結婚詐欺の事件を追う女性ライターが主人公。容疑者は犯行を否定、さらにアリバイもある。しかも騙し取った金の使途も不明。不可解な事件を女性ライターは容疑者の生い立ちから調べていくことに。なぜこのような事件を起こしてしまったのか。地元紙記者と共同戦線を張り、容疑者の周辺を探るうちに容疑者の出身は千葉なのに...続きを読む福井というキーワードが浮上する。福井で取材を続けるうちに彼女には妹がいることが判明。点と点を結びつけていくとある仮説が浮かび上がったが、それは姉妹の悲しい生い立ちだった。

ライターってここまでやるのかというのが正直な感想。警察の聞き込みと同じようなことをやり、仮説を立てさらにそれに沿って関係者を洗い出しさらに聞き込み。警察はここまでやらないんだろうか。
誰にも助けを求めることができなかった幼い姉妹。姉は自分が犠牲になってま妹を守るという信念を貫き通す。妹は姉に頼り切り。お互いにとってなくてはならない共依存の関係。それが悲劇を生み出すのだが、その根本は幼い頃の境遇にある。こういった不幸の連鎖はどうにか断ち切れないものか。

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Posted by ブクログ 2020年02月16日

舞台は冬の福井。アル中の父親との放浪生活。虐待。一日三度の食事という概念がないカレーの話は虐待生活を際立たせる話でした。過酷な境遇は「砂の器」と重なります。その境遇で支え合ってきた二人が陥る新たな関係が蟻の菜園だった。タイトルはそういう意味なのかと最後に理解できました。重苦しくやりきれない話ですが...続きを読む深いです。

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Posted by ブクログ 2020年01月23日

姉妹の壮絶な過去は読むのが辛かった。婚活殺人の動機が養護するにはちょっと無理があるような気がした。情状酌量からの…。一気に尻すぼみ感がでた。一生懸命生きている姉が不憫に思えた。でも面白く読めた

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2019年12月20日

▼結婚詐欺殺人事件で逮捕された遠藤冬香。その事件は不可解な点が多い。
フリーライターの今林由美は隠された真実を知るため、冬香の育った東北に向かう。
そこでの聞き取りで判明したのは、冬香とその姉の早希、2人の凄惨な過去だった。
姉妹の過去が明かされると共に、事件が少しずつ紐解かれていく。


▼隠され...続きを読むていた真実を突き止めると、由美は事件が起きた原因を執筆する。
それは、「2人が幼少期に劣悪な環境で育ったこと。
また父親の虐待に対して国が助けず見放したことにより、冬香の精神状態に影響し事件を起こすきっかけとなった」と書き上げた。
事件の全容ではなく、事件の背景にある国の対応の不手際を痛烈に批判する記事だ。

この記事は雑誌の連載となり、のちに小説『蟻の菜園』として出版される。


▼登場人物の関係性がいまいち分かりづらかったが、最後まで読むときちんと繋がってくる。
犯人の幼少期を知ると、殺人を犯したことは確かだが同情を覚えてしまう。

何が本当の悪なのか、考えされられる小説だった。



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