柚月裕子のレビュー一覧

  • 風に立つ

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    とても深い話。

    本当のどん底で生きてきた人は、綺麗事ではなく、お金の重要さを身に染みて成長し。
    だからこそ、自分の子供に不自由させないように育てるつもりが、押し付けになり。

    はたからみると、どう考えても毒親だけど、そうなるのもいたしかたないかも…と、思わされた。

    スタートラインが違うっていうCMあるけど、この格差社会、どうにかならんものかね…

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    2025年06月29日
  • あしたの君へ

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    主人公の大地は家庭裁判所調査官補。柚月さんの作品はどれもその職業についてしっかりと調べ把握されていて、なのでリアリティがすごくあるし、心情も伝わってくる。最後の章「迷う者」の少年がくれた手紙。「いつも心配してくれてありがとう」こんなんもらったら、泣いちゃうよね!

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    2025年06月29日
  • 朽ちないサクラ

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    柚月さん作品久々でした。
    続編があるようですが、まさしく数巻ものの第1巻という感じで終了。
    脳裏には『to be continued・・・』と。
    続編に期待

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    2025年06月27日
  • 盤上の向日葵(下)

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    上巻と同じく二つの方向からスポットライトを当ててストーリーが進んでいく。 二つの方向から話が繋がっていくのは面白いし、読んでて気持ち良い。 ゴッホの「向日葵」の暗く悲しみのある部分を登場人物の人生をとうまく重ね合わせ、作品タイトルとして「盤上の向日葵」としてあるのはまさにその通りだなと思う。 それにしても、こんなに優秀なのに悲しい人生をたどる主人公がいていいものか。 家庭環境や血筋だったり避けれない部分、宿命のリアリティも伝わってきた。 最後まで読んでみて納得の結末だったし、話の進み方としても面白かった。
    2021/05/14

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    2025年06月26日
  • 盤上の向日葵(上)

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    二つの方向からスポットライトを当ててストーリーが進んでいく。 読み進めていくうちに少しずつ話しが繋がっていって、話の続きが気になってどんどんページが進んでいった。 気づいたら世界観に引き込まれてました。 出てくる登場人物もそれぞれ特徴があって、読んでて面白い。
    2021/05/12

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    2025年06月26日
  • チョウセンアサガオの咲く夏

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    短編集はそれほど好きではないのですが、佐方シリーズの増田事務官の話が載っているということで読んだところ、他の作品もそれぞれ良さがありました。

    初出が『5分で読める!』や『10分間ミステリー』ということもあるのか、すぐ読めるものながらゾクッとするのもよかった。

    「泣く猫」は『猫が見ていた』で読んでいました。

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    2025年06月24日
  • ウツボカズラの甘い息

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    おもしろかった!途中から何が現実でなにが妄想かわかんなくなってきて、主人公を信じるのが難しくなったり人間不信になりそうになったりしたけど、完全犯罪なんてないんだな…と。
    真犯人にたどり着いた時はホッとした。
    1度じゃない成功体験があると欲深くもなるし、どんどん大胆になるんだなという感じ。
    人間は欲まみれだよなぁ。
    秦刑事と中川のコンビすごくよかった。
    秦さんも色々抱えているけど、いいおじさんだな。上司としてとてもいい。

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    2025年06月24日
  • 盤上の向日葵(上)

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    一気読み。上下巻一緒に買わなかった事後悔するほど続きが気になります。時代があちこち飛ぶのも逆に楽しめました。関わりたくない者、関わって良かった人…どちらにしても出会う事の奇跡にホッとしたり悲しんだり。

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    2025年06月23日
  • 検事の信義

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    ネタバレ

    佐方貞人シリーズ4作目。
    え、まだ任官5年目だけど、このあともう、検事を辞めてしまうのか。
    このあと、『最後の証人』の話があって、その後は今連載中のやつに続くらしい。

    「裁きを望む」
    資産家が亡くなったあと、被相続人の非嫡出子である息子が空き巣に入った、という事件。
    一事不再理!!
    前の巻で出てきた井原弁護士登場。
    あの話を読んだあとで読むと、イメージ変わるな。

    「恨みを刻む」
    覚醒剤所持・使用で捕まった男の裏に、警察内部の派閥争いが隠れている……という話。
    どこの世界も、派閥だな。

    「正義を質す」
    正月に地元に帰ったついでに、同期に誘われて宮島の温泉旅館に来た佐方。
    同期は、婚約破棄に

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    2025年06月21日
  • 凶犬の眼

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    前作「孤狼の血」は1年以上積読しようやく読破。
    今作も1年半の積読後にようやく…。
    読み始めると止まらないくらい面白いのだが任侠の世界観に敬遠してしまうきらいがある。
    でも内容は面白い。

    さぁ、3作目はまだ手元にないがどうするかな。

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    2025年06月20日
  • 風に立つ

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    問題を起こした少年の補導委託を引き受ける事で、少年だけでなく自分たち家族とも向き合う事となる。
    いい話過ぎる気はしたけど、家族や子供に対しての思いや接し方に共感する部分があった。

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    2025年06月18日
  • 朽ちないサクラ

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    ネタバレ

    最後ページ少ないのにそこから黒幕暴かれるからテンポ良いのかサラッとしてるのか何ともって感じやった。
    公安絡みやったら非現実感凄過ぎてあんまりピンとこんかった。
    ストーリーは面白かった。

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    2025年06月16日
  • 最後の証人

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    最後のどんでん返しみたいのが良い。
    半ば予想できていた事実を
    綺麗に逆転していました。
    とても良かった。

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    2025年06月10日
  • 月下のサクラ

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    機動分析係へ配属された森口泉。
    くせのあるメンバー達が面白くてなんとなく好きです。泉はメンバーとして認められるのか。警察内で起きた事件は解決するのか。
    後半の痛い描写が読んでいて辛かったです。

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    2025年06月07日
  • ミカエルの鼓動

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    手術支援ロボット・ミカエルを推進する心臓外科医の西條が勤務する大学病院に天才医師の真木がやってくる。難病の少年の治療を巡り二人は対立。結局、ミカエルで手術を行うことにしたのだが誤作動を起こした。再開された手術は成功したが西條の心の中には絶望が残っている。

    ※人生の意味は自分が納得できるかどうかだ。結果どうあれ自分が決めた道なら後悔はない。

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    2025年06月06日
  • 暴虎の牙 下

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    面白過ぎて一気読み。引き続き昭和57年、愚連隊の呉寅会の無茶苦茶ぶりが続き、ガミさんも事あるごとに沖寅彦に絡んでいく。金的からの目潰し…考えるだけで痛い。そして20年後に舞台が映りようやく日岡が登場。なるほど!勝手に過去の話だけかと思ってましたが、そういう流れだったのねーと1人納得。前作で極道と兄弟の盃を交わした日岡は部下5名を率いる頼もしい刑事になっていた。自分の手柄や面子ばかり気にする上司もやり過ごし、呉寅会に肉薄する。最後の沖と三島の遣り取りにはヒリヒリしたものがありました。まだまだ続編希望します。

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    2025年06月03日
  • 月下のサクラ

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    「朽ちないサクラ」の続編。前作では警察一般職員だった主人公の森口泉が刑事となり機動分析班で活動する。
    前作「朽ちないサクラ」のタイトルの「サクラ」は公安警察の隠語や象徴として表現されていたが、今回はストーリー半ば辺りで公安警察が出てくるものの、前作のような刑事vs公安とか、公安警察の暗躍とかそういう話が展開される訳ではない。シリーズとしての連続性を出すために本作のタイトルでも「サクラ」を使っているのは当然として、柚月裕子本人が「サクラという言葉には、いろんな意味を込めている。公安警察だけでなく、人間の生き様や心の機微を象徴するものとして使っている」と語っている。つまり本作の「サクラ」には「表と

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    2025年06月02日
  • 盤上の向日葵(上)

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    ネタバレ

    殺人事件の鍵になる将棋の駒を巡る現在の警察の軸と、虐待されている子に手を差し伸べ将棋を教える先生の過去の軸で展開されていて、これがどう繋がるかは上巻ではまだ分からないが、後半の過去編で漸く駒に関する話が出てきて繋がりを感じられた。
    全体的に文章が読みやすくサクサク読めた。
    下巻での物語の展開も楽しみ。

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    2025年06月01日
  • 検事の信義

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    シリーズ4作目。第一話「裁きを望む」では沈黙する被告の真意に迫り、第二話「恨みを刻む」では恨みの奥に潜む人間の業を描く。第三話「正義を質す」は法の正義と人の正義のズレを問い、第四話「信義を守る」では家族の悲劇の裏に隠れた信念に向き合う。派手さはないが、心をえぐるような深い問いと、佐方貞人の揺るがぬ信念が全編を貫く。人を裁くとは何か、正義とは何か、静かながら圧倒的な人間ドラマが胸に残る短編集だった。

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    2025年05月31日
  • チョウセンアサガオの咲く夏

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    久しぶりの柚月裕子さん!
    まぜこぜの短編集。

    ちょっと印象に残ったのを…

    「チョウセンアサガオの咲く夏」
    代理ミュンヒハウゼン症候群か…
    分からんでもないけど、キツいな…
    やはり、人には、繋がりが必要やねんな。

    「サクラ・サクラ」
    聞いた事があるような…
    日本贔屓の国では、良くあるような感じ。戦争などで、占領しても、現地の人に感謝されるような…
    自身もそうありたいな。

    「お薬増やしておきますね」
    妄想性パーソナリティ障害もキツいな。
    自身を女医と思ってる…
    診察、先生 vs 先生って感じに、話の内容からは思い浮かべてた。
    でも、実際に診察見たら凄い事に!

    「初孫」
    不妊症だったとは言

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    2025年05月31日