柚月裕子のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ・あらすじ
刑事を定年退職した神馬は妻と共にお遍路の旅に出る。
16年前に起こった殺人事件に関わった神馬はずっと後悔の念を抱き続けてきた。
お遍路を続ける中で己の罪に向き合っていく。
・感想
Audibleで視聴。
昭和が舞台なのかと思った。
それくらい古臭い人物像だったな…。
主人公やその妻は仕方ないとしても娘や後輩刑事とかのキャラ描写に違和感あり。
てっきり作者は70代くらいなのかと思いきや思ったより若くて驚いた。
主人公に好感持てなかったな。
退職してもう部下でもないのに「連絡をよこせ」とか命令口調で何様なんだろう。
こいつ恋人の父親という立場を利用してやがる…という感想しかなかった -
Posted by ブクログ
ネタバレ上下巻2冊。
『盤上の向日葵』は、2019年にBSでドラマ化され、今年の10月31日より、坂口健太郎、渡辺謙の主演で映画化されるのも楽しみだ。
物語は簡単に言えば、将棋の駒を抱いたままの白骨が見つかり、その殺人事件を刑事が解決していくストーリーではあるが、そこには平行して謎のプロ棋士・上条桂介の半生、『棋士』になるための苦労や、さまざまな将棋界の掟などが描かれている。
もちろん将棋界を知らなくても十分面白いが、知っている人はより一層面白いのかな。
長編ゆえ、主人公のプロ棋士・上条桂介(映画では坂口健太郎)の生い立ちから始まり、酒浸りの父親からの暴力に耐えながら新聞配達をし、生計を立て、将 -
Posted by ブクログ
ストーリーは面白かった。
ただ、熱血警官たちが時代錯誤に感じてしまい、少し置いてけぼりというか感情移入が難しかった。
そして、主人公が警官として寡黙で尊敬できる人なのだろうけど、わたしはかなり苦手なタイプ。
妻や娘の立場になると、コミュニケーション苦手というより、昭和の亭主関白頑固ジジイという感じ。
自分の父親が真逆の性格で、仕事も責任感強いが家庭でも優しくて話しやすいので、主人公のような父親じゃなくて良かった。と改めて感じてしまった。
結果、ストーリーよりも奥さんの人柄が1番魅力的だった。
50代以降の人とかには刺さるのかなぁ?
お遍路参りに興味を持った。
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Posted by ブクログ
引退した元刑事が、これまでずっと寄り添ってきてくれた妻と一緒に四国八十八ヶ所の巡礼にまわりながら、過去の遺恨と向き合っていくお話。
妻の香代子の献身さあってこその夫婦観だなと思った。
主人公である神場は、昔ながらの昭和気質な男性というイメージで、不器用だけど、芯の部分にある真っ直ぐさがいいところ。
そんな神場と対照的なような形で描かれている香代子のあたたかさにこそ、「夫婦ってこういうもんだよね」っていうものを感じた。
あと、緒方は若さゆえもあいまって、正義感が強い、体育会系の青年という印象をもったが、「今どきにこんな青年はいるんだろうか?」っていうのが疑問だった。
「警察」という、厳かで、