柚月裕子のレビュー一覧

  • 風に立つ

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    面白かった。殺人やミステリーを扱うイメージの柚月さんですが、本作はさの字もミの字も出ません。いわゆる人間ドラマ作品です。岩手南部鉄器の工房にて、とある非行少年の補導委託を請け負い、その少年と主人公親子、そして工房で働く人物達との関わりの中で生まれる人間ドラマが展開していきます。ご都合主義感は否めませんが、内容や人間関係、キャラクターもわかりすくて好きな作品でした。割と長編ですが、セリフのやりとりも多いため読みやすい作りになっています。セリフのクダリが多い所を踏まえると映画化を狙っているのかはわかりませんが、普通に出来そうな印象ではあります。やるとしたら主人公の孝雄は、また役所広司あたりになりそ

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    2025年11月16日
  • 臨床真理

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    デビュー作より、その後方を読んでいるので、今の作家の片鱗はあるね。
    個人的にこの手の内容はあんまり好きではないが、デビュー作にしては、人物像は書けてると思います。
    何冊かは映画にもなってるぐらいですから。
    25/11/12 50冊目

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    2025年11月12日
  • 教誨

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    ネタバレ

    死刑の執行前に残した「約束は守ったよ、褒めて」という言葉が気になり、読んでみた。

    自分の娘と、もう一人の女の子を殺した死刑囚の死刑執行後、解明されなかった犯行の動機に迫っていく。
    父親からの虐待、いじめ、狭いコミュニティや親戚関係での悪習。
    そうした環境によって人格が歪められ、精神を病み、誰にも頼れなかった
    そんな残酷な人生の果てに彼女は罪を犯した。

    二人の女児を殺害したという許されない罪を負った響子の人生を追うことで見えてきたのは、“二番目の殺人者たち”ともいえる人々。
    手にかけたのは響子だが、虐待やいじめ、閉ざされた社会の中で彼女を追い詰めた人々もまた、無関係ではない。
    殺人を許すこと

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    2025年11月10日
  • 盤上の向日葵(上)

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    映画『盤上の向日葵』に合わせて読み始めましたが、上巻はそれほどあ盛り上がらず、読み終えるのに時間がかかってしまった。
    事件の真相の大方は予想しているのだけれど、さて予想通りとなるのか、それとも予想を覆してくれて溜飲を下げられるのか今後の展開に期待です。

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    2025年11月10日
  • 逃亡者は北へ向かう

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    大地震に襲われた東北。トラブルに巻き込まれて傷害事件で拘留、震災後処分保留で釈放されるが図らずも人を殺めてしまい逃亡する真柴亮。震災で娘が行方不明となるが、事件捜査のために娘の捜索に加勢出来ず親族に非難される陣内刑事。震災で妻と親を亡くし、幼い一人息子の生存を信じて探し続ける漁師・村木圭祐。彼らの運命はいかに…?

    もしも震災の最中で殺人が起こったら?しかも故意ではなく不可抗力による殺人で…という設定。
    フィクションだが東日本大震災を真正面から扱っている。最愛の人の行方を探すことよりも職務を優先せざるを得ない警察官の葛藤や、心身ともに疲弊して感情のコントロールができない被災者の様子がエモーショ

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    2025年11月09日
  • 朽ちないサクラ 公式シナリオブック

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    すいすい読める。
    事件真相がはっきりとしない結末ではあった。
    よって、シリーズの次巻を読まなきゃと思った。

    公安と刑事の違いを勉強したいと思った。

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    2025年11月08日
  • 月下のサクラ

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    前回より若干パワーアップかも
    是非続編を 間違いなくあるだろうなあ
    鶴田天竜の名勝負数歌になればと思う

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    2025年11月07日
  • 最後の証人

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    読みやすく、あっという間に読んでしまった。
    切ない事件だった。ハッピーエンドではないが明らかになった部分もあり、良かったと思うところもあった。

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    2025年11月07日
  • 検事の本懐

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    3.0。思ってたより小粒。ちゃんとシリーズ最初から読むべき短編集だったようだ。話は単独だから読めるのだけど。

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    2025年11月06日
  • 合理的にあり得ない 上水流涼子の解明

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    エンタメ感が強い。
    読書慣れしていない人でもスラスラ読めそう。
    単純に娯楽としての気楽な時間を求めるなら良き。

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    2025年11月04日
  • 合理的にあり得ない2 上水流涼子の究明

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    涼子と貴山の探偵事務所に持ち込まれる依頼を解決していく。面白いが短編のせいか優秀な貴山のせいか展開が早すぎる点が物足りなかった。

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    2025年11月03日
  • 風に立つ

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    ネタバレ

    久しぶりのガッツリ長編小説
    劇的な事件が起こるわけではないけれど、それぞれの登場人物の中にモヤモヤや葛藤があって、生きていくってそういうことだよなぁ〜と思った
    渦中にいると見えないことは多いし、◯◯のためは善意による束縛だったりする
    最後はじんわり泣けて、絡まってもつれた糸が解けるような結末
    一番成長?したのは悟だったかもなぁ〜

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    2025年11月02日
  • 風に立つ

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    ―ヒューマンドラマ小説―

    南部鉄器職人の親父が、補導委託を自ら申し出て引き受ける。
    今まで父親らしい事をしてもらってない息子の戸惑いと葛藤。
    問題を起こし、預かられる事になった少年の心境と、その両親の想い。
    親子の元で働く職人たちの行動。

    悪人はいない。
    けど、それぞれの立場で見方と感じ方が変わるから、自分にとって悪になり得るし、好きにも嫌いにもなる。

    私はそこまで人の為にって考えて行動できないなぁ。と考えながら読んだ。

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    2025年11月02日
  • 暴虎の牙 下

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    前々作、前作を読んでからだいぶ時が経っていたため、あれ?大上さん死んでなかったっけ?と違和感を覚えながら読み進めていくことに。

    「孤狼の血」よりも前の時代設定だったんですね。

    今作の主人公?である沖の逮捕前後で大上・日岡が入れ替わる展開。その時点で大上さんが亡くなり、そこで時代設定を完全に理解するという乏しい私。

    そんなこんなで沖、三島、重田の三人が半グレとしてヤクザを相手に立ち回るが、日岡の見せ場が少ないように感じ、大上の後継者としての役割がかすんでしまった感がある。

    終盤までは話も入り組んでいて面白かったが、サクッと終わってしまったラストに少し拍子抜けしてしまった。

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    2025年10月28日
  • 慈雨

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    YouTubeで知って読みました。
    哀愁漂う定年後の警察官の後悔の人生物語で、緩やかに穏やかに進んでいくので中盤までは思ってたんと違う…と居眠り読書になりかけましたが、後半も後半になるとぐっと動いて良かったです!どんでん返しとかではないのですが、じんわり温かい気持ちになりました。

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    2025年10月28日
  • 最後の証人

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    息子を事故で失った両親による復讐の物語。緻密な戦略、揺れ動く心情、時系列と視点が交差する構成も魅力。

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    2025年10月24日
  • ミカエルの鼓動

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    ネタバレ

    読み応えあった。
    西條や真木をはじめとする医師たちの、医療や患者に対する真摯な姿勢に救われる思いだった。
    ミカエルに全幅の信頼をおき、未来に期待していながらも、ミカエルの瑕疵の可能性に思い至った時に、患者のことを考え、真木に助手に立ってもらうことを選択した西條の心の柔軟性が良かった。
    反発してるようでいて、出会った時から真木の医師としての姿勢をリスペクトしてしまう西條の人間性。
    あと、西條が雨宮と安易に恋仲になったり、体の関係を持ったりすることがなくて安堵。もしそんなチープなことになったら興醒めだなと薄っすら戦々恐々としながら読み進めたけど、さすが柚木裕子、そんなことには一切ならず。よかった。

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    2025年10月22日
  • 警官の道

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    警官をテーマに、七人の作家が競演する書き下ろし警察短編集

    「上級国民」葉真中顕
    葉真中さんらしい、人間の陰をえぐる短編。
    現代社会の問題を踏まえながら、「下級国民」の強かでしなやかな生息を描きます。

    「許されざる者」中山七里
    刑事犬養隼人シリーズのスピンオフ的短編。
    コロナ禍の東京オリンピックを背景に、不祥事の数々を折り込みます。

    「Vに捧げる行進」呉勝浩
    あのコロナ禍当初の、息苦しい近隣・職場・日本、そして世界。
    「死を捨て街に出る」その衝動を描きます。

    「クローゼット」深町秋生
    性的嗜好を隠して生きる“クローゼット”。
    レイプ事件の被害者と加害者、それぞれの告白を前に、刑事は自らの

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    2025年10月21日
  • 朽ちないサクラ

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    ラストの件は良かったし、主人公の新たな決意の想定外で良かった。けど、少しばかり、警察組織の闇というか深みが感じられなかった。勿論、あまりそこを深くすると、新たな決意が嘘っぽくなってしまうので、こんな感じが良いのかも。

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    2025年09月29日
  • ウツボカズラの甘い息

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    ネタバレ

    他の人の感想と同じく後半から引き込まれていきました。前半では文絵と加奈子が殺人を起こしてしまう?と思っていたが、文絵が何も知らない間に、事件が起きていた。というところから、あれ?どうなっていくんだろう?と気になって読み進めました。マルチ商法、宗教、離婚、植物人間、認知症、詐欺、事故、メンタルクリニックなどあやしげなキーワードが散りばめられ、あやしげな人たちのあやしげな世界に淡々と真っ直ぐに真相に迫っていく刑事の様子。真犯人にたどり着いた時にはガッツポーズしたい気持ちになりました。

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    2025年09月28日