光文社文庫の検索結果

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  • 亀裂─老朽化マンション戦記
    3.5
    築20年、50世帯のマンションに建替え計画が持ち上がった。管理組合副理事長のやり手営業マン・山上(やまがみ)は、あるもくろみから推進派の急先鋒。猫と暮らす独身OL・恭子(きょうこ)や、家族の想い出と生きたい独り暮らしの老女・貞子(さだこ)らは反対派。住民同士の攻防戦は、それぞれの家庭の事情を明らかにしていく。現実的な社会問題と、根幹となる人間を活写する意欲作!(『マンション戦争』改題)
  • 現代夜討曽我~墨野隴人シリーズ4~
    3.0
    ある日、村田和子は、親友・春日アヤメから怪事件の相談を受けた。妹・サツキの恋人・曽我十郎に、「曽我兄弟に告ぐ。工藤家の八百年の怨念、いまや、刃は血を求めている」という脅迫状が届いたのだ! しかし、怨念を警告した工藤のほうが殺されるという奇妙な逆転劇が……。
  • 動く密室
    -
    神戸―川崎間を航行(こうこう)する大型のカーフェリーに、それぞれの思惑を抱く3つのグループが乗船していた。その中の一人が航海の途中、船内のトイレで毒殺された。だが、被害者には殺される理由がみつからない。誤殺か? 犯人はフェリー内にいる。しかし、全員に完璧なアリバイがあり、捜査は難航した。洋上に仕掛けられた巧妙な犯罪トリック。本格推理の力作!(『フェリーKT79に何が起きた』改題)
  • 鶴屋南北おんな秘図
    -
    『東海道四谷怪談』を書き、歌舞伎狂言作者として最も著名な鶴屋南北。人一倍好奇心の強い南北は十四歳にして、男と女の妖しいからみ姿を赤裸々に描写することができた。以後、「あそびを養分にしてこそ、芸や作風に艶が出る」を信条に、色どりの魔術師たちに翻弄されながら、数々の傑作を生み出していく。あやかしの世界で客を魅了した男の奇抜な人生を描いた野心作。
  • キッドナップ
    3.0
    国際的巨大ヘッジファンドの元幹部・仁科の息子が誘拐(キッドナップ)された。犯人の要求は「一億円を持ってブリュッセルへ飛べ」。到着した仁科に今度はマラケシュへ行けと指示が。北アフリカの市場(スーク)で、仁科の姿は忽然と消えた! 犯人の真の目的は? マネーゲームの次の標的(ターゲット)とは? 誘拐につぐ誘拐。巨大組織の暗闘を背景に描く国際的スケールのノンストップサスペンス!(『誘拐から誘拐まで』改題)
  • 花束に謎のリボン
    3.3
    私、桜井智花が働く花屋には、時々不思議なお客様がやってきます。渋い色合いの花束にまるでそぐわない派手なリボンを選ぶ男性。アマリリスの歌の歌詞をたずねにきた男の子……。そんな小さな謎を一緒に暮らす小説家の嘉信さんに話すと、彼は意外な推理を語り始めるのです。それが、素直にうなずけない話ばかりで──。ほろ苦くて、でも温かい、連作恋愛ミステリー。
  • 上越新幹線殺人事件
    4.0
    かつて東京を震え上がらせた爆弾魔トキオ。犯人は自爆して死んだはずだったのだが……。5年後、同様の手口の犯行が起こり始める。デパートやスーパーに脅迫状を送りつけ、要求額が支払われないと、容赦なく時限爆弾を炸裂させるのだ。十津川警部は、トキオを追っていた元刑事を訪ねるが、その妻が上越新幹線車内で爆殺されてしまう! 手に汗握る傑作サスペンス。
  • 瀬戸内・鞆の浦殺人航跡
    -
    信州・白馬の八方尾根で白骨死体が見つかった。昨秋、行方不明になった枝川上紀子のものと確認されたが、一緒に登ったはずの同行者の死体は見つからない。一方、死体発見のニュースを見た女性から、同じころ八方尾根で滑落しかけた自分を助けてくれた男性こそ、その同行者ではないかとの通報が入る。消えた男の影を追い、刑事・道原伝吉の執念の捜査行が始まる!
  • 山岳鉄道殺人連鎖
    -
    長野県警安曇野署に、東京から出張してきた男の捜索願が出された。その男の元同僚も一昨年に失踪し遺体で発見されている。二人はともに国交省の天下り先企業で、上高地に鉄道を通すプロジェクト「上高地新輸送システム」に携わっていた。二つの失踪事件に繋がりが? 刑事・道原伝吉、山岳救助隊員・紫門一鬼、旅行作家・茶屋次郎のオールスターが初のそろい踏み!
  • 指定席~赤川次郎ショートショート王国~
    4.0
    「二級天使」「ローン天国」「時間旅行」……。ファンクラブ会員より募集したタイトルから紡がれる魅力的な32編のショートショート。思いもよらない展開のサスペンスやほっこり心温まる人情劇、はたまた愉快なファンタジーまで、バリエーションに富んだ作品群にページをめくる手が止まらない。きらめく技巧とユーモアに満ちた赤川ワールドを堪能できる珠玉の一冊。
  • ハイエナの夜
    -
    滝村薫平――元キックボクサー、現在自他ともに認める体力派カメラマン。離婚して、一人娘とは離れて暮らす。依頼されるのは、かなり“やばい”仕事ばかりだ。結果、ヤクザや暴走族に襲われたり、プロレスラーと闘うはめになったり、ときには、妖艶な美女に誘われたりもするが……。軽快な展開のなかに、男の悲哀を織り込んだ秀作6編。
  • 尾道・鳥取殺人ライン
    -
    美しい砂丘の町で凶悪な殺人事件が発生。鳥取砂丘で発見された被害者は、笹谷美緒の女子大時代の友人だった。遺体そばの砂には「尾道」と推測される言葉を含むダイイング・メッセージが! 捜査陣は被害者の交友関係を洗い出し、二名の容疑者が浮かび上がったが……。ご存じ、壮&美緒コンビも事件解決に乗り出し、犯人の黒い企みと悲劇の真相に迫る!
  • 男女の交点
    -
    愛する男を見つける前に、肉体が成熟してしまう現代女性。友だちの恋人・早川淳に「処女を奪わないまま、最高の境地に到達させてあげる」と誘惑された真野志津子(まのしづこ)も例外ではない。肉体の欲求に抗(あらが)えない彼女は、官能の深みへと溺れていく……。巧みな語り口で織り成される物語──これは、著者から《現代の性》へのメッセージである。大好評「男女シリーズ」完結編!
  • 天魔の乱
    -
    天文三年、尾張織田家に男児が誕生した。幼名を吉法師(信長)。十四歳で初陣の後、うつけを演じながら異能を発揮し、人外の化生としての一端をみせる。父・信秀の死後、織田一族の抗争が激化。信長は弟・信行を謀殺して尾張を統一する。やがて尾張を狙う駿河の大守・今川義元の大軍勢が侵攻してきた……。歴史の闇に閉ざされた信長像に、新解釈で挑む異色時代長編!
  • 柳生秘帖(上)
    -
    神君・徳川家康の遺品、名刀・三池典太が、何者かに盗まれた。能楽宗家の嫡男にして柳生流の使い手・金春七郎は、名刀の行方と不穏な天下の形勢を探る旅に出る。家光の世にして、未だ基礎の固まらぬ徳川幕府。御三家でありながら将軍位に野心を抱く紀州の徳川頼宣。その頼宣の周辺には、天下転覆を謀る由井正雪や、柿色の衣姿の山伏たちが……。
  • 殺人熊~北多摩署純情派シリーズ4~
    -
    北多摩署・相馬刑事には、三年前、再会を誓った少女・坪山千江がいた。だが、約束の前日、千江は何者かに扼殺され、全裸死体で発見される!――ここ一年半も行方不明だった彼女に何があったのか? 相馬が不審な犯罪グループに気づいたころ、第二の殺人が起きていた! 熊が出没する福島・会津田代山で迎える衝撃のラストとは? 山岳を知悉する著者の会心作。
  • ひよりみ法師
    -
    浮気調査を依頼された〈壽屋(ことぶきや)〉の蒼生(あおい)。それを邪魔するように現れた老忍者は、大胆にも素顔と名前を明かして宣戦布告した。彼の真意は何なのか。そして、御城の家臣たちを次々に襲う不気味な突然死。五種類の薫りを操る〈日和見法師〉とは? 三仏の力を持つ明星天子とは何者なのか? 葵十手に迫る危険な罠。艶やかな薫りに彩られて、華麗な技が炸裂する!
  • まろばし牡丹
    -
    仲人(なこうど)かか・蒼生(あおい)が縁を取り持った御家人の妻・百合が、突如失踪した。懸命に行方を探す蒼生と相棒の真琴(まこと)たちは、大川の底に沈められた百合を発見する。遺体を引き揚げようとしたその時、妖しい大蛇が蒼生を急襲した! 事件の陰に蠢(うごめ)くのは〈忍非人(しびと)衆〉の刺客。謎の秘術〈転(まろばし)牡丹〉とは? 大好評、葵十手が悪を討つ!
  • 博多 秘愛の女
    -
    博多に出張した城東建設(じょうとうけんせつ)の企画営業課長・秋津悠一郎。彼は鴻之舞(こうのまい)興産の社長・絹絵から妖艶な裸体を投げ出され、盗まれた千利休の秘伝書『南方録(なんぽうろく)』を探してほしいと頼まれた。犯人は真珠名器の美女という。この依頼に鴻之舞興産との巨大事業提携がかかっている。いざ抱け! 秋津の名器探しが始まった。博多の女性はどんな味? 旅情溢れる書下ろしシリーズ。
  • 王を探せ
    4.0
    だから、どの亀取二郎が犯人なんだ!?――その亀取二郎は、2年前の犯罪をネタに恐喝されていた。耐えきれず、彼は憎き強請(ゆすり)屋・木牟田(きむた)を撲殺する……。警察がつかんだのは、犯人が「亀取二郎」という名前であること。だが、東京都近郊だけで同姓同名が40名。やっと絞りだした数人は、みなアリバイをもつ、亀取二郎ばかり。鬼貫・丹那のコンビが捜査するなか、犯人は次なる兇行に及ぼうとしていた!
  • 死びとの座
    3.0
    一人めの被害者は、芸能人のミッキー中野こと秋葉原好一(よしかず)だった! 彼は東京・中野区の公園に置かれたベンチに座っているところを、拳銃で撃ち抜かれて息絶えていた。──捜査陣は、つぎつぎに出現する容疑者に困惑する。スチュワーデス、フリーのルポライター、ライバルの同業者たち……動機を持つ人物が多すぎるのだ。鬼貫(おにつら)警部は北へ西へと奔走し、彼らのアリバイ工作を崩そうとするが……。
  • 大奥梟秘帖
    -
    徳川十代将軍家治の暗殺事件を惹起した田沼意次。彼が権勢を誇る時代の賄賂と毒殺による、血にまみれた大奥の陰謀。それを察知した尼僧お庭番衆VS田沼一族、さらに大奥老女との暗闘。将軍と大奥女性との房中秘事や、世継ぎ誕生のからくりを記した『大奥梟秘帖』をめぐって、男と女が闘う狂乱の花模様。官能伝奇ロマンの極致を描く、尼僧お庭番シリーズ、遂に完結!
  • 難儀でござる
    4.4
    甲斐勢は、攻め入ってきた駿河勢の退路を断ち、二千の兵を勝山城で孤立させた。甲斐国守護・武田信直は、今川の使者である老僧・宗長に兵の解放の条件として二万貫文を要求する。甘利備前は宗長との交渉役を命じられる。だが、相手はのらりくらりと連歌に精を出すばかり――(「二千人返せ」)。歴史的事件の陰で理不尽な無理難題に振り回される男たちを描いた短編集。
  • 混沌の城(上)
    -
    1~2巻649円 (税込)
    大異変によって、日本は跋扈する妖魔、割拠する戦国時代の坩堝と化した。邪淫の妖蟲に妻と父を犯された伊吉は、豪剣で鳴る武蔵に救いを求める。蟲を操るのは北陸・金沢を支配する美麗の魔神・蛇紅。超絶の闘いの始まりだ。斬! 斬! 刺客を血祭りに上げるうちに明らかになる恐ろしき「螺力」の存在……。読む者を瞬く間に異界に叩き込むノンストップ大河伝奇!!
  • 鬼神舞い~黄門黒衣組(一)~
    -
    ある夜幕府の重鎮・柳沢吉保の賄づけの家臣が黒装束の男たちに誅殺される。男たちを率いるのは新堂兵庫。五代将軍・綱吉の悪政で虐げられている民を守るために、先の副将軍・水戸光圀が組織した「黒衣組」の頭領だ。――江戸の大店の娘たちが続けて神隠しにあっているのを知った黒衣組は、事件解決のために動き始める。そして幕閣へと繋がる陰謀に辿り着く!
  • おぼろ隠密記 歌比丘尼ノ巻~妖し小町五~
    -
    橘華月は、陰陽道(おんみょうどう)の修練により、朧(おぼろ・霊気体)となって悪に立ち向かう幕府の隠密。謎の術師・池原雲伯が放った刺客の切り札は、歌比丘尼(うたびくに)。その歌声は、聞く者を虜にし、性の快楽に溺れさせてしまう。朧は、仲間の暁良(あきら)、拓海と、宿敵・雲伯に最後の闘いを挑むが、比丘尼の歌声に朧は……。死闘の果て、感動の結末。好評シリーズ全五巻、堂々完結。
  • おぼろ隠密記 夢歌舞伎ノ巻~妖し小町四~
    -
    和菓子の老舗・華月堂の一人娘・橘華月は、幕府の隠密。田沼意次の意をくむ術師・池原雲伯は、<忍蠱(しのびむし)>の術を操るお蝶を刺客とし、華月を狙う。お蝶の妖術師としての腕を惜しみ、「仲間」に入るよう誘う華月、その揺れる心を振り払うように術中に嵌めるお蝶。最強の敵との、哀しくも、凄絶な闘いが始まった! 大好評シリーズ第4弾!
  • 十津川警部 千曲川に犯人を追う
    -
    都内で発生した幼女連続殺人。容疑者として捜査線上に上ったのは、プロ棋士・宗方功だった。長野県上山田温泉で名人と対局中、謎の手紙を受け取った彼は、信じられない悪手を指し敗北する。執拗に彼を追い、犯人だと告発する週刊誌記者が握る秘密とは? さらに上山田では、宗方の愛人が行方不明となり、また一人幼女が犠牲に! 十津川警部が驚くべき真相を暴く。
  • ポリス猫DCの事件簿
    3.6
    三十人ほどの人間と百匹以上の猫がのん気に暮らす通称「猫島」。島の臨時派出所の巡査・七瀬晃の相棒は、丸顔で目つきの悪いでっかいドラ猫、DCだ。個性的すぎる島民や困った観光客が引き起こす騒動にてんてこまいの毎日。そんな中には、大きな事件も隠されていて……。お気楽だけど真面目な青年警官とポリス猫が、意外な(?)活躍を見せる傑作コージー・ミステリ。
  • 名探偵は密航中
    3.2
    昭和5年7月、豪華客船・箱根丸(はこねまる)は横濱(よこはま)港を出港、倫敦(ロンドン)へ向かった。出港早々、殺人事件の容疑者が乗船していることがわかり、大騒動に。その後も、男爵令嬢(だんしゃくれいじょう)の逃亡騒ぎ、幽霊船の出現など、奇妙な事件ばかりが起こって……。じゃじゃ馬令嬢から意外な名探偵まで、魅力的な登場人物たちが大活躍。ミステリーの楽しみがギュッと詰まった、傑作オムニバス・ストーリー!
  • ちゃらぽこ 真っ暗町の妖怪長屋
    4.0
    本所業平橋(ほんじょなりひらばし)の外れの外れ。場末の中の場末の町に、一軒のボロ長屋があった。住人たちは一見普通の町人だが、一皮剥(ひとかわむ)けば、くせ者揃いの妖怪ばかり。そんな長屋に、ひょんなことから、旗本の次男坊・荻野新次郎(おぎのしんじろう)が住むことになった。一本気な性格が災いして職を失い、親から勘当された身なのだ。居合の達人・新次郎と気のいい妖怪たちが悪に立ち向かう、痛快時代活劇!
  • 指哭(しこく)~強行犯刑事部屋~
    3.3
    1~2巻649円 (税込)
    西浅草署の刑事・高杉順平(たかすぎじゅんぺい)の自宅に送られてきた身元不明の人差し指。数日後、人差し指の欠けた遺体が発見され、ズボンのポケットには猿の絵が描かれた紙が。その後も続く殺人。そして、「容疑者」は次々に殺されてしまう。真犯人は誰か。そして、「指が語る」もうひとつの事件とはいったい――。当代屈指の人気時代作家の名作警察小説シリーズ第1弾、待望の文庫化!(『指が哭く』改題)
  • ねずみ石
    3.8
    真ん中にひと文字「子」という漢字が入った灰色のすべすべとした楕円形の石。神支村の子どもたちが祭りの夜に探す「ねずみ石」は、願いをひとつだけ叶えてくれる――。中学1年生のサトは4年前の祭りの日、一時行方不明になった。その夜、村で起きた母娘殺人の犯人は未だに判明していない。親友セイとともに、祭りを調べていくうち、サトは事件の真相へと迫っていく。
  • マナは海に向かう
    3.3
    門倉マナは漁師の祖父と2人、葉山に暮らす高校3年生。学業の傍ら、海に繰り出す日々。夏の終りのある日、1人で漁に出た祖父は戻らず、発見された船には、巨大魚との格闘の痕跡が残されていた。祖父の誇りを守るため、マナは青春を賭けた闘いに挑む! 海辺の町に暮らす人々のそれぞれの人生、ダイナミックな洋上の闘い……。いくつもの魅力に溢れた海洋青春小説。
  • 美しき敗者たち
    4.0
    流葉爽太郎の相棒、熊沢が急病で倒れた。代わりにやってきたのは、仕事はできるが、どこか謎めいた面を持つ美女だった。彼女との初仕事は、自動車会社の新車CF。流葉が起用を決めたのは、47歳の現役Jリーガーだった。一度夢をあきらめた男は、娘のため、そして自分自身の誇りをかけ、ピッチに戻ってきたのだ。男たちの夢が、女たちの想いが、いま疾走し始める!
  • 灰色の動機~ベストミステリー短編集~
    4.0
    森三郎という男性が陸橋の下で死体で発見された。しの子は、警察に過失死とされた恋人の死を不審に思い、事件として調べ始めた。しかし、容疑者は――(「灰色の動機」)。表題作をはじめ、珠玉のミステリーはもちろん、最初の小説である「ポロさん」、唯一のSFで文庫初収録の「結婚」など鮎川作品の中で異色テイストの作品を満載した贅沢な一冊。オリジナル短編集第3弾。
  • 積木の塔~鬼面警部事件簿~
    3.0
    東京・目黒の喫茶店で中年セールスマンが毒殺された。前の会社が倒産し、ようやく再就職が決まり、勤め始めた矢先の出来事だった。白昼、しかも入手困難な青酸カリを使った犯罪に、解決も時間の問題と思われた。しかし、毒を仕込んだ犯人と思われた女は、数日後、無惨な死体で発見された。仕組まれた完全犯罪、鉄壁のアリバイ……。鬼貫警部がまたも難事件に挑む。
  • ZOKUDAM
    3.2
    「この赤い方が、ゾクダム・一号機、通称、赤い稲妻だ」黒古葉博士が指さした先には全長12メートルの巨大ロボットが! 遊園地の地下にあるZOKUDAMに配属されたロミ・品川とケン・十河の任務は、このロボットに乗り込み戦士として怪獣と戦うことらしいのだが……。この様子を密かに窺う男女の姿が。対抗組織TAIGONの揖斐純弥と永良野乃の二人だった。
  • 前田太平記(上)雪の章
    -
    織田信長が本能寺で斃れたあと、前田利家は豊臣秀吉を立てて天下統一に向かう。〃義は君臣にして、情は朋友〃の間柄は生涯変わらず、すべての戦役に参加し、大老として政務を執る。秀吉没後も、彼は天下を窺う徳川家康の野心を抑え、幼主・秀頼を守り豊臣家のために肝胆を砕く。風雲急を告げる世に、利家に仕えて奮闘する兵法名人・富田越後守の剣が冴える。
  • 首相官邸を爆破せよ!
    -
    自衛隊のF-15(イーグル)戦闘機が突如、首相官邸に向けてミサイルを発射。官邸は炎上! 辛うじて一命をとりとめたものの動揺する首相。自衛隊のクーデターなのか!? 犯行声明と脅迫状が届き、混迷を深める政府は、ついに対急進派エージェントとして、元自衛官・宇治雅史(うじまさし)を指名した。だが再びテロが……。闇に蠢(うごめ)くグループの真の狙いは何か。衝撃の長編スペクタクル!
  • 女の夜の声
    -
    隣室から夜な夜な聞こえる、女性の悦(よろこ)ぶ声――。陰気に見える隣りの男性が、妻のいない間に女性を連れこみ、絶頂に導いているらしい。有本(ありもと)は妬(ねた)ましさと羨(うらや)ましさに身もだえしつつ、誘惑に負け、毎夜、壁に耳をあてるのだったが……。用意された意外な結末とは?(表題作) 自分の気持ちと裏腹に猛(たけ)る欲望を、冷静に見つめつづけた著者の珠玉集。
  • 三人の秘密
    -
    (この人、男を欲しがっている)謙三の直感に狂いはなかった。夫・工藤が性的に淡泊だというやす子は、毎日のように謙三の若い体を求めてくる。最初の情事から三月(みつき)、うしろめたさも感じていた謙三に、工藤から衝撃的な申し出があった。ある理由から、妻をどんどん抱いてほしいというのだ(表題作)。女と男の心象が描く美しき細密画。
  • 男女の原点
    -
    人は健康なら何歳で性の欲望に燃えても、異常ではないというのが著者の主張。大学生の稔(みのる)は若さの処理を未亡人の伯母に求めた。伯母は世間体を考え、稔を養子にする。だが稔は就職すると、職場のOLに求婚(プロポーズ)。男一人に女二人の奇妙な生活が始まるが、この異常事態がどう解決されるか。著者の見聞した多彩な愛のドラマを活写。
  • 秘めごと
    -
    5軒のレストランを経営する南条遼一が中川夏絵と密会した直後のことだった。雪谷真衣という女性と知り合った南条は、彼女との情事に溺れていく。以来、南条の生活は一変した。真衣につきまとう男、南条を真衣から奪い返そうとする夏絵の狂気、融資先の男たちとのトラブル……やがて、ある人物が死体となって発見された! 官能サスペンスの傑作長編。
  • 雇われ探偵
    4.0
    〃俺〃のモットーは「くだらぬモラルよりも、目の前の現ナマと女」。荒っぽい仕事はお手のものだ。相棒は、女にめっぽう強い高木と美貌の秘書・千津子。今日も愛車の改造ルノーを駆(か)り、モーゼルHscをぶっぱなす! 息もつかせぬ展開に、キレの良いセリフ──無頼の私立探偵・津島(つしま)のダーティー・ヒーローぶりが光る連作11編!
  • 水底(みなそこ)から君を呼ぶ
    3.7
    真夜中のプールに忍び込み戯(たわむ)れる4人の美女。ふと気づくと、1人が忽然と姿を消していた! 水面(みなも)に浮かぶ大輪の白い花……。そして、残りの3人にも何者かの魔手が忍び寄る。2人目はニューカレドニアの海でダイビング中に消えて――。新妻を喪(うしな)った男が知った、女たちが共有する冥(くら)く忌(い)まわしい秘密とは? 人の心の奥底に巣くう深い闇と切ない愛を描く、戦慄(せんりつ)の物語。
  • ソニー・勝利の法則~小説「井深大と盛田昭夫」~
    4.0
    1946年、わずか二十数名でスタートしたソニー。以後、紆余曲折を経て世界を席巻。そして今、日本総不況のなか、まさに敵なしで躍進する。また、映画やゲームにも進出、先駆的な経営改革で他社をリードする。なぜ、〃独り勝ち〃を続けられるのか!? 創業当時の裏話、軌道に乗るまでの道のり、受け継がれる社員精神、時代を生き抜く鍵がここにある。
  • 殺人幻想曲
    3.0
    現代版〈阿部定〉事件発生! 東京・立川市で見つかった会社員の死体は、犯人によって股間のものを切り取られていた。動機は嫉妬か怨恨か? それとも痴女の犯行か? 混乱する捜査陣を尻目に、やがて第二、第三のチョン切り事件が! 昇進よりも犯人検挙に力を注ぐ北多摩署・蟹沢石太郎警部補が、相馬刑事とコンビを組んで、難事件に立ち向かう!
  • 尼僧ながれ旅
    -
    〃宿場の賭場で女だてらに壺振りをする謎の美女・お京〃とは仮の名、じつは朝廷の御用を務める尼僧隠密の八瀬。和宮様のご降嫁の道筋を探索せよとの命を受けての忍び旅。折から巷には、「和宮様は替え玉」という奇怪な噂がながれていた――。幕末の世、尊皇攘夷の志士たちと新撰組との凄惨な死闘の中を生き、濃艶な色香で男たちの心を蕩かす、女隠密道中記!(『尼僧股たび中山道』改題)
  • 犬  笛
    4.0
    殺人現場に遭遇したことから、愛娘が何者かに誘拐された! 行方を探すため、父親は愛犬の鉄を連れて全国を彷徨(さまよ)う。一縷の望みは、娘の首に下がっているゴールトン・ホイッスル、犬笛だ。娘が吹けば、必ず鉄が感応する。娘を想う父親の執念。誘拐の陰で蠢(うごめ)く巨大組織間の抗争……。父娘と愛犬の絆、そして真の男たちを活写した感動の名作!
  • 襤褸(ぼろ)の詩(うた)
    4.5
    掏摸の亀造、元博徒の三四郎、そして元刑事の源吉は、あてのない旅を続けていた。ある日、亀造が中国人の男から財布を掏ったところ、中には諜報戦の鍵を握る機密文書が隠されていた。 各国の諜報部員が入り乱れての機密文書争奪戦が始まった! レイプの嵐吹き荒れる長編ハード・アクション小説の痛快作!
  • 相続人の妻
    4.0
    兜町の名門証券・玉文(たまぶん)グループは、相場師・玉木文吉(たまきぶんきち)が一代で築き上げた。文吉亡きあと、長男の由晴(よしはる)がグループの中心企業・玉文証券を、弟の耕司は系列の玉文産業を継ぐ。……バブル崩壊の不況下、玉文証券が経営危機に陥ると、由晴は責任逃れに終始。耕司が協力する代わりに経営責任を問うと、兄弟は敵対関係に。ここに名家の出、由晴の妻が絡み骨肉の内紛劇が起こった。
  • 派閥渦紋
    -
    日本有数の財閥系生保・結城生命相互。その結城家に唯一の男子として生まれた結城正男は、不義の子ゆえに傍系の昭和製鉄に勤務していた。いつか重役として迎えられるという夢、その可能性が皆無だと思い知った正男は、目標を切り替え昭和製鉄内での出世を目指す。そして熾烈な派閥抗争の渦中に、積極的に身を投じていくのだが……。大勝負に出た一課長の賭けは!?
  • 社内情事
    -
    “浮気でもしたら?”課長職にあって心身ともに疲労する夫を気づかった妻の一言は、まさに悪魔(あくま)の囁(ささや)きだった。部下とベッドをともにする男。ありふれた社内情事に、崩(くず)れはじめるサラリーマンの心理。――男と女の物語を濃密(のうみつ)なエロチシズムで描きながら、企業やサラリーマンの経済活動と、人間社会の本質を鋭く見抜いた傑作企業小説。
  • 三人の賢者
    -
    エアライン・日空ビルの28階取締役室。そこでは名誉会長、会長、社長、3人の老人が、後継社長人事をめぐって暗闘を繰りひろげていた。トップの確執を、社員は息を詰めて見守った。前途に不安を抱き緊張がみなぎっていた……。「その女、スパイかもしれないぞ」上司の邪推に、経営企画室の岡弘文はたじろいだ……。巨大企業の中に息づく人間群像を鮮烈に描く力作。
  • 私刑(リンチ)~七人心中~
    3.0
    一代で財を成した栗山悠輔。彼の何よりの誇りは、医大に通う美貌の娘・千恵だった。ところが、妻ある大学講師・園田逸雄に処女を奪われ妊娠、自殺未遂……。そして、園田のバラバラ死体が発見された! 栗山父娘は絶対的なアリバイに守られている! ベテラン刑事・鳥居執念の追及。捜査陣が真犯人を追い詰めたと思ったとき、意表を衝くドンデン返しが待ちうけていた。
  • 霧の殺意
    -
    一月も終わりに近いよく晴れた朝。夫を送りだした奈美子は、宅配便のためドアを開けた。一人と思っていた配達の男は二人だった。突然、一人の男が奈美子にナイフを突き付け、もう一人の男は、持ち込んだ段ボール箱から撮影機材を取り出した。「奥さん。裸になってもらうよ」……!? 凄まじい凌辱と溢れる官能の渦!
  • 恋 盗 人
    -
    「妻が殺された!」愛人・杉正彦の声が凶々(まがまが)しく響く。不安におののく細川知子は、杉と二人でひそかに死体を埋めた。だが、「犯行と情事は知っている」という脅迫状が! 脅迫者の要求はとめどなく、金策に苦しむ知子。二転三転の運命に翻弄される知子を襲う、衝撃のドンデン返し! 女の性を描く傑作サスペンス・ミステリー。
  • 黒部ルート殺人旅行
    -
    大日本住宅の開発技術部長・西崎良二は、黒部アルペンスキー行で、娘・真貴子の目前で突然姿を消した。数日後、彼は立山連邦の新雪の下で爆殺死体となって発見された。真貴子の依頼を受けた横浜地検・香山検事たちの周辺に出没する黒い影の正体は? 西崎の眠る黒部ルート。そこは、かつて彼が青春の秘密を埋めた場所でもあった! 〃時間差〃トリックの妙!
  • 葬 送 曲
    -
    「親父が殺された。霊柩車に遭ったときに、親指を隠さなかった罰らしい」――なにげない親子の会話が、中学時代に友人からもらった不吉な手紙を思い出させた。それは迷信だと、一笑に付すことができない人の心。(「自信家」)ほかに「会葬者」「副葬品」など、短編の名手が、人の死の前後のさまざまなドラマを、ウィットあふれる筆致で描く、珠玉の連作ミステリー。
  • 感染性求愛症
    -
    野城(のしろ)は、街に、官能をくすぐるような匂いが漂(ただよ)っているのに気付く。そこに、腰をくねらせ、うずくまる女性がいた。野城は声をかけ、思わぬ展開でホテルへ。女もある匂いをかぎ、我慢できなくなってしまったと言う。そして、同じ症状に見舞われる女性が次々と現われ……。これがアメリカで報告された感染症なのか!?
  • 奥義・殺人剣
    -
    秘剣、邪険、妖剣――剣の「道」を究めんとする男たちが編み出す必殺の「技」。一瞬の見切りで肉を斬り、骨を断つ。彼らは生死の境に命を懸ける緊張感、いわば血の陶酔感の虜となる。男女の愛憎や復讐に燃える凄まじい怨念の果てに辿り着く剣とは、奥義とは、何であろう……。 赤穂浪士の討ち入りの背景に隠された人々の苦悩にも焦点をあてて描く、密度の高い傑作集。
  • 魔 豹 人
    3.5
    疾風のような脚(スピード)と研ぎすまされた牙(パワー)をもつ水月豹馬。この妖異な能力(ちから)を秘めた超A級用心棒(バンサー)が、ふとしたことからヤクザの抗争にまきこまれた。その背後には、古代日本の〃伝説の種族〃の超技術を狙う陰謀が? 秘密の鍵を握る美少女を守る豹馬! 怪人物〃御前〃が送り出す人外の魔人たちとの奇怪で壮烈な死闘が始まる! 痛快無比、容赦なく面白い傑作!
  • 魔性迷宮~魔界都市ガイド鬼録(リポート)~
    -
    魔界都市〈新宿〉の居酒屋で、結婚詐欺師がくすねた風呂敷包み。それがとんでもない厄災をもたらし始める。街のあらゆる神社が不審火で燃え、謎の自殺事件が頻発……。風呂敷包みを巡り、美しき不死の殺人鬼・八千草飛鳥、新宿警察・屍刑四郎(かばねけいしろう)刑事らがせめぎ合い、街は混乱の渦に。包みの中味は? そして新宿ナンバーワンガイド・外道棒八(とみちぼうはち)は、街を破滅の淵から救えるのか?
  • 殺人理想郷~北多摩署純情派シリーズ6~
    1.0
    「一本の木に三人の首吊り死体!」。東京・国立市で発見された奇妙な事件現場。そのうち一体には、明らかな殺人の痕跡があった! 駆けつけた北多摩署の刑事・相馬と蟹沢は、被害者の金融業者・飛田(とびた)の身辺を洗ううち、90億円にも上る巨額株券詐取事件に辿り着く──。南房総から淡路島へと事件を追う二人。そして新たな殺人が……。大人気シリーズ第6弾!
  • 人間消失~非法弁護士~
    3.0
    大阪城公園の「密室」から一人の男が消失した。尾行していた鉄平たちの目の前で……!? 詐欺を繰り返した挙げ句、恐喝者に怯(おび)えていた長谷部は、消えたのか、消されたのか?──やがて、謎を追う鉄平たちがつきとめた男・松山には、二つの名前と生活があった! 法を悪用して他人を欺(あざむ)く奴がいる。弁護士資格をもたないウラ弁護士・大淀鉄平が活躍する傑作推理!
  • 黄金の鍵~墨野隴人シリーズ1~
    3.0
    〃愉快な未亡人(メリー・ウィドウ)〃と呼ばれ、気ままな生活を送る村田和子。そんなある日、不思議な魅力をたたえた謎の中年紳士・墨野隴人(すみのろうじん)と知り合う。……時を同じくして、百年以上も前の不動明王の絵と埋蔵金の噂にからむ奇怪な連続殺人事件が発生。現場に残された一枚の小判とは!? 事件に巻き込まれた和子は墨野に助けを求めたが……。
  • 荒鷲デス・アタック
    -
    総理の特別SP、鷲津勇人(わしづはやと)。彼が、金井(かない)総理とともに、政界の黒幕・長渕日出造(ながぶちひでぞう)邸で見たものは、水晶でできた髑髏(どくろ)だった――。世界中に散らばる4つの水晶髑髏。その全(すべ)てを集めたものは、世界の王になれるという。最後の髑髏に魔の手が迫る! 荒鷲の前に現れた謎の美女・ミリアとは? 世界征服を企むゴッドキラーを壊滅せよ!
  • アルプス魔の山殺人事件
    -
    スイスに旅行中の行天燎子警部補が誘拐された!? 仕事も家事も忘れ、観光を楽しんでいた行天燎子と柊春子がなぜ事件に……? 早速、赤かぶ検事こと柊茂はスイスへ出張したが、慣れない海外で捜査は難航。そんななか、重要参考人の他殺死体がフェンデルン氷河で発見された! 赤かぶ検事アルプスに登る!?
  • 不連続線
    -
    吉本紀子の義母がカバン詰めの死体となって発見された! 死の直前の義母・静枝の呟き、福井県秋津村役場からの葉書、静岡県浜松市で診察を受けた眼科医院……一見無関係な義母の言動をたどるうち、紀子は過去の忌まわしい事件と、ある男性の名を探りあてる。だが、彼には鉄壁のアリバイが! 鮎川哲也が「一点の手ぬきのない作品」と評した傑作推理!
  • 寝台特急「ゆうづる」の女
    3.0
    青森駅に到着した「ゆうづる5号」の二人用個室寝台で、女の死体が見つかった。犯人は一緒に乗っていた男なのか。ところが、その男から警視庁宛に手紙が届く。自分が同室したのは、上野駅で声をかけられた見知らぬ女で、死体の女とは違うというのだ。彼は罠にはめられたのか? 真犯人の狙いは何か? 事件に隠された女の哀しい過去が、十津川(とつがわ)警部を翻弄(ほんろう)する。
  • 極道ソクラテス
    -
    大阪・通天閣をのぞむ街を根城にするソクラテスは、ヤクザも恐れる一匹狼の極道。が、近所の中学生・チエには頭が上がらない。チエに頼まれ金が必要になったソクラテスは、印刷屋・松本が金融屋に騙し取られた手形の回収をする羽目に。やがて背後に潜む組織の存在をつかみ、東京へ飛んだソクラテスに、さらなる陰謀と罠が襲いかかった! 長編ハード・ロマン。
  • まぼろし鏡~岡っ引き源捕物控(二)~
    -
    岡っ引き源次の縄張りで心中事件が!? だが、源次は二人の死体から殺しの匂いを嗅(か)ぎ取る。女は半囲いとして3人の男の妾(めかけ)だった。源次は、元同心・神子孫七(かみこまごしち)の助言で見つけた血染めの手拭(てぬぐい)と女の線から、下手人探しに奔(はし)る。そんな折り、またもや女の水死体が……。女は生前、鏡に向かい、呪文のようなものを呟いていた(表題作)。――巧みな物語構成で描く好評シリーズ。
  • 本日も誤診~医者のないしょ話~
    -
    「お婆ちゃんを一人引き取ってくれないかな」六(ろく)さんが困り果てて、やってきた。彼の飼い猫に傷物にされた雌猫の飼い主・鳴鐘(なるがね)きり子がその罰として、母親・春(はる)の世話をするように言ってきたのだ。六さんのために、私は自分の病院に春を引き取ることにしたのだが……(「愛の季節」より)。常に患者の立場に立ち、市井(しせい)の人々の視線を持ち続ける現役医師が描く、心温まる物語!
  • 沸点
    -
    椎名の経営するシンクタンクから幹部の吉永が引き抜かれた。仕掛けたのは椎名の旧友でリゾート会社社長の蓼科。五輪開催に沸く長野に進出した蓼科は、県下の観光事業を牛耳る成都鉄道に、なりふり構わぬ醜聞攻撃を開始。元部下が汚れた裏工作に利用された事実を掴んだ椎名は激怒──。親友との対決に向かう! 男の絆と死闘を描く傑作ハードボイルド!
  • 死闘
    -
    「カリスマは不要だ」そう言い切った経営顧問・椎名に、スーパー最大手「リュウマート」の会長・染谷は激怒した。その後、椎名を起用した担当者が失踪。椎名の周辺にも怪しい影が蠢き始める。それは、椎名たちを恐れた染谷が命じたことであった。やがて、椎名ばかりか、彼の部下・坂崎舞にも敵の毒牙が迫り……。そして舞台はタイへ──。息もつかせぬサスペンスが始まる!
  • 追われる刑事
    3.0
    貿易会社の専務、大西伸吾が自宅で殺された。さらに翌朝、女性の変死体が空地で発見され、身分証明書から、現職刑事・岩崎の一人娘、佳子(よしこ)と身元が判明。二人の死には、一体どんな関係があるというのか。……そして娘を殺された刑事は、犯人を突き止めるため、ひたすら捜査を続ける──。「石橋をたたいて渡らない」慎重居士(こじ)、近松茂道検事の鋭い推理が冴える!
  • おぼろ隠密記~妖(あやか)し小町 二 大奥騒乱ノ巻~
    3.0
    和菓子の老舗・華月堂は代々幕府の隠密。看板娘の橘華月も隠密名〃朧(おぼろ)〃を持つ。藩主が登城して、将軍から菓子を賜る〃嘉祥の祝賀〃の日に、将軍暗殺の企てが! 早速、仲間の宮本暁良、平賀拓海とともに、大奥に忍び込んだ朧に魔の手がのびる。水を自在に操る目鬘の太市、田沼意次の意を汲む謎の陰陽師・池原雲伯の策謀……。好評第2弾、渾身の新感覚時代小説!!
  • 京都駅殺人事件~駅シリーズ~
    -
    東京の浪人生・橋本眞人の部屋で、同級生の撲殺死体が見つかった。部屋に残された痕跡から、逃亡した橋本が時限爆弾を作っていたらしいことが判明する。やがて京都駅長室に届いた駅爆破を予告する脅迫状。京都へと急行する十津川警部だったが、厳戒空しく、駅3番ホームで爆発が! 果たして橋本の仕業なのか? また、脅迫犯の真の目的とは? 緊迫のサスペンス。
  • 西鹿児島駅殺人事件~駅シリーズ~
    4.0
    西鹿児島行の寝台特急「明星51号」の車中で殺された男のポケットには、不思議なラブレターがあった。そして、同じ手紙を謎の女から受け取った田中刑事も刺殺された。接近する台風、降り注ぐ桜島の火山灰、さらに殺人の刑期を終えて復讐を狙う男・小西を迎え、混乱する西鹿児島駅。部下を失った十津川警部の活躍を描く、旅情と、息づまるサスペンスの傑作長編推理!
  • 函館駅殺人事件~駅シリーズ~
    -
    冤罪の罠に落ちたカメラマンの金井は、自分を陥れた後輩を刺殺して、故郷の函館に向かった。金井を慕う美人モデルのマリ子、そして、コルトを使う謎の男・瀬沼――。金井を追って、函館駅に張り込む十津川と亀井の眼前で、射殺事件が発生し、その背後には覚醒剤密売事件の影があった。復讐は正義か。愛にすがる逃亡犯の宿命をサスペンスフルに描いた傑作長編推理!
  • 巻きぞえ
    3.2
    夫、息子と幸せに暮らす宏美(ひろみ)は9年前に恋人を飛び降り自殺の巻きぞえで失っていた。しかし、時を経て浮かんできたのは、その自殺の裏に隠れていた衝撃の真相だった。(表題作「巻きぞえ」) 書下ろし「解剖実習」を含みすべて死体から始まる珠玉の短編ミステリー7編を収録。なにげない日常にこそ潜んでいる恐怖を描く「デイリーサスペンスの女王」渾身(こんしん)の短編集。
  • 旧家の女
    4.0
    農村にある小学校へ新任教諭として赴任してきた都会育ちの糸村菊乃。そこで出会った旧家の当主で40代の三刀谷勇一に見染められスピード結婚。初夜の感動もまだ冷めやらぬうち、夫の浮気が発覚した。家庭内別居をするなかで次第に分かってきた三刀谷家の「異常な性生活」。禁断の関係が奔放な快感を呼び覚ます。これぞ小玉二三しか書けない官能ミステリーの傑作!
  • 刀圭
    4.4
    長患いを負い目にし、自害を試みた一三(いちぞう)を救った若き医者・圭吾(けいご)。日本橋福島町の長屋に居着き、住人から頼りにされていた。だが、懇意にする薬種問屋の若旦那とのいざこざから、薬が手に入らなくなる。亡き父から託された教えを胸に刻みながらも、圭吾は志を失いかけていた。そこに永代橋が落ち、多くの怪我人が出たとの報(しら)せが。小説宝石新人賞作家の長編デビュー作。
  • セシルのもくろみ
    3.5
    平凡な生活を送る専業主婦・宮地奈央(みやじなお)の生活は一変した。友人に誘われ軽い気持ちで応募した女性誌『ヴァニティ』の読者モデル募集で思いがけず採用されたのだ。華やかなファッションの世界に渦巻くモデルたちの様々な思惑に困惑しながらも、奈央は“負けたくない”という自分の中の「女(セシル)」に気付く――。人気女性誌『STORY』の大好評連載、待望の電子化!

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  • 魚舟・獣舟
    3.9
    現代社会崩壊後、陸地の大半が水没した未来世界。そこに存在する魚舟、獣舟と呼ばれる異形の生物と人類との関わりを衝撃的に描き、各界で絶賛を浴びた表題作。寄生茸に体を食い尽くされる奇病が、日本全土を覆おうとしていた。しかも寄生された生物は、ただ死ぬだけではないのだ。戦慄の展開に息を呑む「くさびらの道」。書下ろし中編を含む全6編を収録する。

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  • 豚を盗む
    -
    「生きることの大半は繰り返し」というとき、その「繰り返し」の中に人は生きるための喜び、とまではいかないにしても、慰め、頼り、よすが、何でもいいけどそのようなものを見いだすことができる。(本文より)――変わらないということは、逆に考えれば古びていないということ。書いては眠り、起きては書き、自らの日常を小説家ならではの視点で綴る名随筆。

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  • 浦島太郎の真相~恐ろしい八つの昔話~
    3.3
    母一人子一人で暮らしてきた45歳の娘は75歳の母親をなぜ殺害したのか? 不明だった事件の動機を、美人大学院生・桜川東子(さくらがわはるこ)が昔話・浦島太郎の大胆な新解釈で解き明かす!(表題作) 日本酒バーで益体(やくたい)もない話を繰り広げる常連2人とマスターのヤクドシトリオ。彼らが解けない事件の謎を昔話になぞらえて次々と解決する東子の名推理。鯨ミステリーの妙技が冴える!

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  • ミステリアス学園
    3.5
    ミステリアス学園ミステリ研究会、略して「ミスミス研」。ミステリは松本清張(まつもとせいちょう)の『砂の器』しか読んだことがない、新入部員・湾田乱人(わんだらんど)が巻き込まれる怪事件の数々。なぜか人が死んでいく。「密室」「アリバイ」「嵐の山荘」……。仲間からのミステリ講義で知識を得て、湾田が辿り着く前代未聞の結末とは!? この一冊で本格ミステリがよくわかる――鯨流超絶ミステリ!

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  • ふたりのシンデレラ
    3.3
    「ふたりのシンデレラ」を上演するため、合宿中の劇団を襲う惨劇。主役を巡り、女優や演出家が対立する中、一人は殺され、一人は失踪、一人は重傷を負い記憶を……。シンデレラが仕掛けた罠とは何か? 事件の証人であり、犯人であり、犠牲者で、探偵役で、ワトソン役で、記録者で、容疑者で、そして共犯者でもある――一人八役の「わたし」が語る驚愕の真相とは!?

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  • ライダー定食
    3.0
    誰にも愛されず、孤独に苛まれてきた彰子は、会社を辞め北海道へツーリングの旅に出た。目指すは道東・冊琢内(サッタクナイ)湖畔にある一軒のカフェ。大自然と人々のぬくもりは、彰子の心を救ってくれるのか?(表題作) 納豆かき混ぜ箸という過酷な運命を巡り、翻弄される箸たちの葛藤を描く「納豆箸牧山鉄斎」ほか、諧謔(かいぎゃく)とブラックユーモアに満ちた傑作奇想小説6編を収録。

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  • 密室に向かって撃て!
    3.8
    烏賊川市警(いかがわしけい)の失態で持ち逃げされた拳銃が、次々と事件を引き起こす。ホームレス射殺事件、そして名門・十乗寺(じゅうじょうじ)家の屋敷では、娘・さくらの花婿(はなむこ)候補の一人が銃弾に倒れたのだ。花婿候補3人の調査を行っていた《名探偵》鵜飼(うかい)は、弟子の流平(りゅうへい)とともに、密室殺人の謎に挑む。ふんだんのギャグに織り込まれた周到な伏線。「お笑い本格ミステリー」の最高峰!

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  • 記憶の中の殺人
    4.0
    春分の日の午後、僕は軽井沢のセンセから平塚亭(ひらつかてい)に呼び出された。春のお彼岸に内田家の墓に花を飾る女性がいるので調査してほしいという。ひと月後、内田家の隣の墓の持ち主が殺された。兄・陽一郎(よういちろう)は被害者とは旧知の仲らしい。それは幼少時の僕だけが憶えていない、軽井沢の事件につながっていて……。 浅見光彦(あさみみつひこ)自身の言葉で語る、過去と現在を結ぶ殺人事件!

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  • 朝日殺人事件
    -
    「アサヒのことはよろしく頼みますよ」列車の中でそう話していた男が都内のホテルで殺された。たまたまこの言葉を耳にした母、雪江(ゆきえ)に、浅見光彦(あさみみつひこ)は事件の真相を調べるように命じられる。言葉の真相を探すため、光彦は「アサヒ」を追う旅に出た。調べるほど混迷の度を濃くしていく被害者の周辺。「アサヒ」という言葉につながった真実はどこにあるのか……。

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  • シンメトリー
    3.9
    百人を超える死者を出した列車事故。原因は、踏切内に進入した飲酒運転の車だった。危険運転致死傷罪はまだなく、運転していた男の刑期はたったの五年。目の前で死んでいった顔見知りの女子高生、失った自分の右腕。元駅員は復讐を心に誓うが……(表題作)。ほか、警視庁捜査一課刑事・姫川玲子の魅力が横溢する7編を収録。警察小説No.1ヒットシリーズ第3弾!

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  • 軽井沢殺人事件
    -
    謎の言葉「ホトケのオデコ」を遺(のこ)して、インチキ商法で世間を騒がせた商事会社の幹部社員が事故死した。全国手配で浮かんだのは、政界に隠然(いんぜん)たる力を持つフィクサーの影。一方、軽井沢で、警視庁の公安部員が不審な死を遂げた――。お馴染み名探偵・浅見光彦(あさみみつひこ)と、「信濃(しなの)のコロンボ」こと竹村(たけむら)警部が初共演! 霧の軽井沢を舞台に、上流社会と日本の暗部を暴く!

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  • 野望エアライン
    -
    伊崎富夫(いざきとみお)は、女を抱くためには大事な約束をすっぽかしてしまうほどの女好きである。そこで彼は、一生女あさりができる職業、しかも世界中の女が抱ける仕事を、と考えて外国航空会社のスチュワードになった。“好きこそものの上手なれ”の諺(ことわざ)どおり、性技は天下一品。その技のノウハウから女口説きのイロハまで、あらゆるデータを満載した超成功物語!(『ラブ・エアライン』改題)

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  • 十津川警部、沈黙の壁に挑む
    3.0
    殺人容疑者・秋本つね子は、ろうあ者だった。手話通訳士を介しての尋問にも、同じろうあ者の関口弁護士にも、なぜか心を開かぬつね子。関口は彼女の薄倖(はっこう)の半生を辿り、無実を信じた。──つね子に秘められた意外な過去。さらに、悪徳探偵が殺され、遺(のこ)された写真から事件は意外な展開を……。関口はついに十津川警部と対決した!

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  • 野望候補者
    -
    代議士になることを結婚の条件にされた秘書・村尾達郎は、総選挙に打って出た。培ったノウハウとウグイス嬢との「夜の作戦会議」が効いたのか、見事当選! 胸の金バッジに集まる裏金を武器に出世街道を着々と歩む村尾。その合間に若き愛人、美人秘書、タレント議員を次々に。資金の集め方、配り方など、秘書経験のある著者ならではの政界内幕情報にあふれた快作!

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  • 奥能登 幻の女
    -
    豊科(とよしな)署管内で発見された男の刺殺死体。事件現場で目撃された黒い鍔広帽(つばひろぼう)の女は何者なのか? 被害者に届いた手紙の差出人を追って、刑事・道原伝吉(みちはらでんきち)は能登に飛んだ。廃線となった「のと鉄道」の沿線をたどる必死の捜査。男たちの欲望と、女の性(さが)が交錯したとき、悲劇の連鎖が始まったのか――。事件の真相に迫って、人生の深淵を描く、梓林太郎ミステリー、哀切の傑作!

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