作品一覧

  • 学園街の〈幽霊〉殺人事件
    4.0
    1巻869円 (税込)
    台風の夜、3件の交通事故が連続して起こり、神社の鳥居が壊れた。どちらも祠(ほこら)から盗まれた、7つ首の鬼の祟りなのか? 過去に学園で起こった事件との関連は? 高等部2年のランとハルは、事件の解決に乗りだすが……。そして、事件から15年後。明日で時効という日、名探偵・一尺屋遙(いっしゃくや・はるか)が明らかにした真相とは? そして、犯人は? 名探偵・一尺屋遙。高校時代の華麗な推理!
  • さかさ髑髏は三度唄う
    3.0
    1巻660円 (税込)
    闇からとどく髑髏の声、怪異の果ての悲劇。哀しいさらし首伝説の残る村で続く奇妙な死の真相は? ――憧れの女性教師が余命わずかで、学校も廃校に……。小学校時代の同級生・一尺屋遙(いっしゃくや・はるか)から手紙を受けとった八追純平(やおい。じゅんぺい)は、20年ぶりに母校を訪ね、夜の理科室でか細い声で唄うさかさ髑髏の灯籠を見た。不気味な詩に誘われるように、一人また一人、奇妙な死が訪れる。一尺屋が解き明かす悲劇の真相。新本格推理長編。怪しの声が惨劇の始まり……。
  • からくり人形は五度笑う
    3.0
    1巻660円 (税込)
    人形の村で次々起こる怪事件を巡る本格推理――人形の村・沙華姿。そこで27年前、婚礼の夜に新妻が殺された。雪に囲まれた死体の側には、凶器も足跡もなかった。数ヵ月以内に新郎も殺され、双子の弟も焼死として処理された。同じ頃、この村で行方不明になった父を探して訪れた、作家・依井直之。昔の事件の謎を探るうちに、彼にも魔の手が迫る! 新本格推理。人形村の秘密とは何か? 謎の探偵・一尺屋遙が怪事件に挑む!
  • 湯布院の奇妙な下宿屋
    -
    1巻550円 (税込)
    全部の部屋が別棟で点在し、トイレや風呂場まで三角形でできた奇妙な下宿屋。しかも居住者は芸術家ばかり。持ち主の狭霧(さぎり)吉宗は、姪の結婚相手を下宿人から選ぶことに決めていた。ところが発表の前日、吉宗は心臓発作で急死。その後も怪事件が続発し、姪の木綿(ゆう)は、一尺屋遙(いっしゃくやはるか)に調査を依頼する。――リゾート地・湯布院を舞台に、著者が大仕掛けで挑む驚愕の結末!
  • 悪魔の水槽密室~「金子みすゞ」殺人事件~
    3.0
    1巻550円 (税込)
    〈二十六歳で自ら命を絶った、天才童謡詩人・金子みすゞ〉 素人探偵・一尺屋(いっしゃくや)遙(はるか)の友人で作家の八追(やおい)純平は、金子みすゞの取材で山口県の仙崎を訪れた。だが、彼を待ち受けていたのは、顔を切り刻まれた死体や水槽状態になったホテルの一室に浮かぶ女の死体だった。事件を解く鍵は二十年前に起きた悲惨な事故。満を持して登場した一尺屋が、真相に挑む。長編恐怖ミステリー。
  • 蛇遣い座の殺人
    3.0
    1巻550円 (税込)
    「壁を突き破り、空中を飛揚(ひよう)して落ちた」としか思えぬ不可解な死。――はるばるフランスから移築された、奇怪な大蛇の幻影がまとわりつく“オランジュ城館”では、じつは25年前にも同様な事件が起きていた。館主を巡る過去の複雑な男女関係の因縁から、事件の渦中に巻き込まれた人々を、巧妙に操って行く蛇遣いは、果たして誰か――。本格推理の女流が放つ会心作。(『蛇つかいの悦楽』改題)
  • 屍蝶(しかばねちょう)の沼
    -
    1巻550円 (税込)
    中国地方の山間(やまあい)の町で起きた美少女惨殺事件。死体には犯人の猟奇的な刻印が残されていた。「羽室新報」の稲葉菜月は、かつての恋人でフリーライターの高野舜と事件を追うが、町に残る因習に阻まれる。やがて、新たな惨殺死体の発見を契機に、二十年前に隠蔽された〃謎〃に絡む驚愕の真実が浮上してきた。本格派の著者が、ホラーと社会推理を融合させた意欲作!
  • 首なし人魚伝説殺人事件
    3.0
    1巻660円 (税込)
    瀬戸内に浮かぶ流島で発見された凄惨な首なし死体。首から上には奇怪なマネキンの頭が……。さらに通報を終えた発見者が現場に戻ると、頭が髑髏に変貌していた! ところが被害者の女性は、同時刻に愛媛県松山市の自宅で襲われ、瀕死の重傷を負っていた。なぜ、被害者は二地点で同時に存在できたのか? 本格推理の女流新鋭が、驚愕の大トリックで挑む長編力作!(『首なし人魚殺人事件』改題)
  • 学園街の〈幽霊〉殺人事件

    Posted by ブクログ

    えっとこれ、なにげに凄いのじゃなかろうか…。
     一尺屋シリーズの一編であるのだけれど、それまでの作品にあったミステリらしいミステリとしての枷をはずして、作者自身の方向へ歩き出しているように思われる。
    (ここで、ミステリとはなんぞやとか、ミステリの地位がどうだとか、そんなことに拘るつもりはない)
     それでいて、ミステリとしての出来もとても良い(物理的トリックとしては不満に思う向きもあるだろうが、たぶんそこはもうこの作品の本質ではない)。
     近作の『地獄螢』を読むと、もうミステリからは離れていくのかな、という気もするのだが、ぜひこの作者ならではの「ミステリ」を書き続けてほしいものだ、と願う。

    0
    2012年08月26日
  • からくり人形は五度笑う

    Posted by ブクログ

    ○○年ぶりの再読。好い具合に初読の印象を忘れていて楽しく読んだ横。謎解きの部分に関しては正直消化不良で、もう一度読み直さなければならないが、横溝ばりの道具立て、島荘系のトリックでありながら、いわゆる新本格派にありがちな、肩肘張った、奇をてらったところがなく、心地よく読めた。探偵役の一尺屋遥があざとすぎないのも好もしい。続編を待機させておいて良かった。

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    2012年07月29日
  • 悪魔の水槽密室~「金子みすゞ」殺人事件~

    Posted by ブクログ

    絶対ありえねぇーーー!!という水槽密室。
    【ねぇねぇ、目張りしても水流れるよね? とか、部屋一杯にするには何時間かかるんだ? とか素で思う。風船持ってるのも笑えるし……。】でもまぁ百歩譲って出来る、とするならば視的にこれは綺麗だろうな。インパクトあるし。
    しかし微妙に笑えるんだよなぁ。手であるものを開けちゃうし。まぁ、確かに開くちゃー開くよなぁ。そーゆー地方だからなぁ。実際に見たことあるし。
    今回の一尺屋は食って無かったかな?純ちゃんからかってたけど(笑)
    これは犯人はわかりやすいね。消去法とれるから。
    何はともあれ、薔薇を抱えた一尺屋には一度お会いしたいです。

    0
    2010年04月19日
  • 首なし人魚伝説殺人事件

    Posted by ブクログ

    瀬戸内に浮かぶ流島の海辺で首から上をマネキンに置き換えられた惨殺死体を見つけた男は、その場に女を残し警察へ連絡をしに行く。再び現場に戻った男は、マネキンの首が髑髏に置き換えられている事実に愕然とし、残した女もまた事切れていた事に呆然とする。
    ところがその惨殺死体の被害者は、同時刻、愛媛県松山市の自宅で何ものかに襲われ重傷を負っていた。海を挟んだ20キロも離れている場所に被害者はどうやって移動したのだろうか……?


    45年前の事件とリンクさせていく様にこの作家の持ち味が出てる感じ。
    でもまぁ、同時刻に同一人物が別の場所には存在するはずないので、そこら辺りを考えて読んでゆけば犯人は浮かび上がって

    0
    2010年04月19日
  • 蛇遣い座の殺人

    Posted by ブクログ

    W県紫野村へ死に場所を求めて訪れた私はそこでオランジュ城に住む耀子からある仕事を依頼されたという一尺屋に出会った。
    一尺屋の勧めるまま影平邸(オランジュ城)を訪れた私は25年の不可思議な事件を聞く。そして第一の殺人事件が起こった。

    トリックに無理があります!絶対にあんな場所に刺さるのは無理ぃぃっ!
    暗闇坂に匹敵しますよ(笑)
    でもこの作品は一尺屋シリーズの中では一番好きかも。
    何故か惹かれるのよね。こーゆー色の作品は。やっぱり横溝的だからだろーなぁ。

    0
    2010年04月19日

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