小説・文芸 - 徳間書店作品一覧
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5.0第六十六代一条帝の辞世の句を、内覧並びに左大臣の藤原道長は『御堂関白記』に「露の身の 草の宿りに 君をおきて 塵を出でぬる ことをこそ思へ」と書き留め、帝に親しく仕えた権大納言藤原行成は「露の身の 風の宿りに 君をおきて 塵を出でぬる 事ぞ悲しき」『権記』に記した。道長は歌の中の「君」は中宮彰子を指すのだと解したが、行成は皇后定子を呼んだ言葉だと確信をもって綴った。死ぬ間際に一条帝が呼びかけた「君」とは、誰なのか。関白内大臣藤原道隆の娘・定子と、時の権力者左大臣藤原道長の娘・彰子。ともに一条天皇の后として藤原氏の権力争いに翻弄されたふたりの女性を中心に展開される華麗なる平安絵巻。2024年NHK大河ドラマの世界。
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-こんな娘になら、撃たれてもOK⁉ 日本SF新人賞受賞後、待望の第一作長篇、書き下し 伊佐チエはいわゆる普通の女子高生……だったはずなんだけど……。彼女が卒業した小学校が、この世から忽然と消えてしまうという怪事件をきっかけに、何の因果か、ケッタイな獣たちが蠢く不可思議な世界へ行く羽目に。そこはチエの曾祖父・小五郎のつくった夢の世界、夢羅。同級生のコザケンらを従え、夢羅に潜って、果敢に闘いを挑むチエ。伝説の化け狐・キトネを追え! 操るは、先祖伝来の滅魔の銃!『ルナOrphan’sTrouble』で第4回日本SF新人賞を受賞した奇才が描く、ネオ・ジャパネスク・アクションSF!待望の受賞後第一作長篇。
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3.0悲しくて切ない想いが詰まった恋愛小説である この作品は、 読者にとって思いがけない結末を迎える。 まさかどんでん返しで こんなにも 泣かされるなんて 見合いで結婚した夫には好きな人がいた。 十年も前から、今も続いている。 その事実を知っても、平凡な主婦の華美には、 別れて自力で生きていくことが出来ない。 そんな彼女の癒やしは、絵を描くことだけだった。 ある日、自分のデジカメに撮った覚えのない少年と、彼が書いたと思われる詩が写っているのを見つける。 その少年にひかれ、恋をした時、 運命は、とんでもない方向へ動き始めた……。 (ノンストップ・ラブ・ミステリー) 第一章 桜の乱 第二章 バタフライ・エフェクト 第三章 恍惚 第四章 はらわたに棲む悪霊 第五章 炎に魅せられし者 第六章 失われたノート 第七章 持ち寄りピザ・パーティー 第八章 ストーカー 第九章 残されたメッセージ 第十章 逆流の旅 第十一章 怯える住人 第十二章 愛されない者、愛せない者 第十三章 連続放火魔の正体 第十四章 琵琶湖の家 第十五章 タイムスリップ 第十六章 十年前のアルバム 第十七章 めぐり会い 解説 村上貴史
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5.0
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3.8全ての地下鉄通勤者に捧ぐ。愛と死、そして魂の再生へ-戦後の地下鉄を舞台に感動の冒険ファンタジー。地下鉄が誘う哀愁の世界へ男は旅だった。それは父との和解への道のりだった。-これ程まで人生の過酷な選択を迫るファンタジーはあっただろうか-特別エッセイを収録した愛蔵版。※巻末ページのリンク先にはジャンプ出来ませんのでご了承下さい。
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3.8
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-================ 第1回次世代作家文芸賞受賞作品! ================ 私はまだ成仏したくないんです 幽霊に懇願されたのは―― 未完の恋愛小説の代筆だった! 毎日を無気力に生きていた大学生の僕 元作家の美女(?)幽霊 二人の奇妙な共同作業が始まった ================ 「これから伝えることをパソコンで打ち込んでください」 引っ越したアパートで女性の奇妙な声がした。 切迫感に急き立てられ入力していくと、それは何かの物語らしい。 なんと彼女は……元小説家の幽霊だった! 未完の次回作に未練が残り成仏できない。 パソコンを触れない自分の代筆を引き受けてほしい。 もし出版にこぎつけられたら印税はあなたのもの。 甘い言葉に誘われ〈ゴーストライター〉を引き受けた僕だったが、問題が一つあった。 彼女の記憶が徐々に消えつつあるのだ。 急がなければ! 可愛いけど皮肉屋な元作家の美女(!?)幽霊と、 毎日を無気力に過ごしていた大学生の僕。 AA1二人の奇妙な共同作業が始まった――。
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3.5
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4.0彼女は本当に夫を殺したのか!? 逆転無罪を狙い、息詰まる法廷場面。目撃証言の矛盾を突く、傑作法廷ミステリー! 二つの焦点の交叉・照応。これが深谷ミステリのキーワードだ。場所と時間を隔てた二つの目撃と記憶の物語。それらが深い一貫した深谷式交叉を達成していることに読者は驚くだろう。――野崎六助氏(解説より) 幼い頃、母が父を刺殺する現場を目撃した曽我。成人し、作家になった後もその暗い過去は心の隅に淀んでいた。そんな彼のもとに東京拘置所から一通の手紙が届く。差出人は関山夏美。曽我の母親同様、夫を殺害したとして懲役十年の有罪判決を受け、服役中の受刑者だ。手紙の内容は、無実の罪を着せられた自分を助けてほしいというもの。くしくも夏美の担当弁護士・服部朋子は、曽我の大学時代の友人だった。朋子にも依頼され、曽我は関山夏美の控訴審に関わることに……。傑作法廷ミステリー。
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-選考委員、激賞! 62歳、住所不定、無職の大型新人、第1回大藪春彦新人賞を受賞し、鮮烈デビュー! ●今野敏 選評(抜粋) 内容の濃さで群を抜いていた。この短い作品の中で、登場人物の印象を変えてみせている。これはなかなかの筆力だ。迷いなく受賞作に推した。 ●馳星周 選評(抜粋) 記念すべき第一回の受賞作がこのように完成度の高いものであることは、故大藪春彦氏も喜んでいるのではないだろうか。 ●徳間書店文芸編集部編集長 選評(抜粋) 世に出さなければならないという使命感を抱くほど、作品力は群を抜いていました。 ●受賞の言葉(抜粋) 書き続ければ報われると知った。たとえ将来、路上に帰らざるを得ないほど困窮しても、日銭仕事に執筆の時間を犠牲にするくらいなら、わたしは何の躊躇もなく路上に帰ります。その覚悟を受賞の言葉としたい。 ●あらすじ 二十七歳で人生を諦めた男。彼は原発事故の模様をテレビで見ていた。これから何かが変わる??そう信じて。しかし待っていたのは何も変わらない毎日と、除染作業員、原発避難民たちが街に住み始めたことよる苛立ちだった。 六年後、彼は金を得るために、高校時代の友人・純也の伝手で除染作業員となる。しかし、それは純也のある計画のために利用されているだけだった……。 選考会で満場一致にて受賞にいたった第一回大藪春彦賞受賞作! ※受賞作のほか、選評および受賞の言葉を収録 本作品には続編があります! 「藻屑蟹」で検索してください。
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3.8
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-【ご購入の前に】本電子書籍には、紙版収録のイラストが収録されておりません。 あらかじめご了承ください。 学校なんか、家族なんか、世界なんか、壊れてしまえばいいって思ったこと、あるだろう? ぼくは、壊してしまったんだ、実際に―。 廃墟も同然に崩壊した地区。しかし国道をはさんだ反対側には、もとのままの街が無傷で残る。 頻発する謎の地震―M震でモザイク状に崩壊した東京をさまよい歩く少年、リュウ。 野球帽とサングラスで素顔を隠したリュウはやがて、M震で家族を亡くした少年たちのグループに合流する。 生き残るための戦いと逃亡の日々の中、リュウの奇妙な告白に、グループのリーダー大輔は…。
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3.7少年探偵・狩野俊介が 次々に起こる難事件に立ち向かう! 町に須黒魔術団がやってきた。 開幕前の派手なパフォーマンスを街頭でくりひろげる魔術師たちだったが、 宝石店輝美堂の店長・前田達弥は 「須黒魔術団がやってきた町には必ず宝石強盗が起きる」 という噂を聞きつけ、石神探偵事務所に相談に来る。 魔術団は町に伝わる「百舌姫伝説」に材をとったマジックショーを上演するが、 これが後援会社の地元新聞・真実日報社長の逆鱗にふれ、 公演はとりやめになってしまった。 そんな折り、輝美堂からダイヤの指輪が盗まれてしまう。 魔術団のメンバーに容疑がかかるなか、商工会議所会頭の死体が自宅庭の木に串刺し状態で発見された。 それはまるで、百舌姫伝説の“百舌の早贄”と同じ死に方だった。 町を揺るがす怪事件に、狩野俊介と野上探偵が立ち向かう! 書き下ろし560枚の大作ミステリー! ※本作品は、「百舌姫事件」を加筆修正した新装版です。
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3.8「活版印刷三日月堂」のほしおさなえが描く、 ちょっぴりふしぎで、あたたかい物語。 小学校5年生の七子が両親と一緒に引っ越してきたのは、坂木町にある古い一戸建て。 夜中に、部屋でだれかが話している声が聞こえたり、ふしぎなことが起こったり…。 そんなある日、七子は、クラスメイトの鳥羽が、公園でひとりでしゃべっているのを見かけた。 そばにはだれもいないのに、男の糸の声も聞こえる。 話し相手は、なんとカサ立てのツボ。 この町では、ものに宿った魂=「ものだま」の声が聞こえるらしい…。 七子のまわりで起こるふしぎなできごとを、「ものだま探偵」桜井鳥羽が挑む! 表題作と「駅のふしぎな伝言板」の2話をおさめました。 心がほっこりあたたかくなると評判のほしおさなえによる、少女探偵物語です。
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4.0第6回大藪春彦新人賞を受賞した天羽恵、凄烈なるデビューへ! 御役目は必殺!? 刺客となった少女と人斬れぬ御供の武士。 死への旅路の果てにあったのは……。 仇討ちに謀略。なんと贅沢なエンターテインメントだろう。 ――今野敏 自らの生を賭して足掻くことは、かくも切なく美しい。 ――澤田瞳子 「無念を晴らす為やったら、鬼にでも夜叉にでも、喜んでなったる」 道場剣一筋の真木誠二郎は、裏目付の佐野に見込まれてある御役目を言い渡される。 尊王攘夷派の黒幕を誅殺すべく、江戸から京まで刺客の供をせよというのだ。 鬼のような刺客と聞いて生来の臆病者である誠二郎は怯えるが、現れたのは年端もいかない少女・美津だった――。 時代小説に新風を起こす業火の仇討ち旅が始まる!
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-金メダルさえ とらなければ――。 川で溺れている男の子を助けた 水泳世界大会金メダリストの沢井聡子。 そのお礼にと少年の母親に招かれ 贅沢な夏休みをすごしていた。 姉に早く戻るよう言われるが、 数日後に迫る男の子の誕生会までは居ることに。 一方、友人の焼身自殺の真相を追う 高校生の佐山清美はあるパーティーに 参加することになった。 それは聡子が助けた少年の誕生会だった。 二人が目撃した「夜会」の真実とは? 1 栄光 2 失踪 3 救助 4 硬貨の運 5 変身 6 プラン 7 誘惑 背信 9 赤い液体 10 襲うもの 11 絶望 12 死者の電話 13 交換条件 14 ねじれた時間 15 少年 16 裏切り 17 夜会 エピローグ
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-「ボウ・ボウ」この一週間、エサも水もとらず、檻の中で暴れていたコノハズクが、二声、低いがしかし鮮やかに鳴いた。最期が迫ったのを悟って故山に別れを告げたのか。あわれというほかない野性の執着だ。瀬戸内海の孤島で出合った野鳥たち。まるで綿屑を吹きつけたような雛への愛着、身辺にまといつくカラスとの日常、精悍で毅然としたクマタカヘの憧憬。野鳥を飼育する孤島の生活を描く。
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3.0発光する体。それは人が〈大人〉になる儀式のためのシグナルだった。 抑制遺伝子を移植され、清廉な社会の一員となるという義務― それを拒んだ少年たちは、土竜と呼ばれていた。 日の当たらぬ地下に住み、いつも腹を空かせ、秩序をまもる炎人から逃げまわる日々。 しかし、そんな土竜の一人だったカオルが、閉鎖された研究室で、謎の巨人を見つけた時、 封印されていた真実が解き明かされはじめる。 僕は誰なのか? この世界は正しいのか? 少女マリアと二人で探索の旅に出たカオルが知ったこととは…。 ※本作品は、「夜聖の少年」を加筆修正した新装版です。
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4.0
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4.0不思議な郷に迷い込んだ俺。 ココは変だ、住民は変だ、俺もなんか変だ。 やがて俺は力を得て夜半獣と呼ばれるのだった。 血と暴力と愛の郷 上槇ノ原へようこそ! 気付けば無人の車両に乗っていて、わけもわからず上槇ノ原へとたどり着いた省悟。 癖のあるどこか愛くるしい住民達と共に生活をするうち、省悟は郷にとってなくてはならない存在となった。 ある日、省悟は上槇ノ原と下槇ノ原の抗争に巻き込まれてしまう。 古より続く上下抗争だった。 そんななか省悟は「夜半獣」として圧倒的な力を得ると共に、村民から敬われる存在となり……。 夢か現か、異世界での戦争が始まった。
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3.0昨日までの『きみ』はもう居ない。 恋人、友人、知人に否定された男の奇妙な自分探しの迷宮。 「あんた、どなた?」 妻、友人、そして知人、これまで親しくしていた人が〝きみ〟の存在を否定し、 逆に見も知らぬ人が会社社長〈雨宮毅〉だと決めつける──この不条理で不気味な状況は一体何なんだ! 真の自分を求め大都市・東京を駆けずり回る、孤独な〝自分探し〟の果てには、更に深い絶望が待っていた……。 都筑道夫の推理初長篇となったトリッキーサスペンス。 幻の連載長篇『アダムと七人のイヴ』第一話も特別収録。 イラスト シマ・シンヤ 〈目次〉 やぶにらみの時計 アダムと七人のイヴ 第1話 酸っぱいりんご 解説 法月綸太郎
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4.0
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-フィリピン・ホロ島の反政府イスラム・ゲリラ組織に拉致され、日本政府からも見捨てられた一人の日本人青年を救うため、命を賭け、1年2カ月もの時間を費やした。もとより一銭の得にもならず、売名でもあらず己の本能ともいえる義侠心の命ずるままの行動であったのだが、彼はそんな野暮なことは口にしなかった。では、何のため? 彼はこう答えた。 すべては胸に空いた隙間を埋めるため―― 山口組分裂を機に断腸の思いで渡世から足を洗った男はいまだ胸にたぎる情熱、その燃焼先を求めてフィリピンへと渡った。そこで反政府ゲリラによる「日本人カメラマン人質事件」に直画する。かつて対立してきた組織との間に緊張緩和をもたらした手腕から、現役時代は米国の「外交の達人」にたとえられた男は、その交渉能力を捕らわれた青年救出のために発揮していく。だが、警察当局は放っておかなかった。男は世間を震撼させた「グリコ・森永事件」の首謀者とされて厳しい追及を受けることに。さらに、縁があった大山倍達の遺言の立会証人となったことから、皮肉にも極真空手の分裂に巻き込まれていく――。引退後も波瀾万丈な運命をたどったアウトロー、黒澤明の生涯を丹念に追ったノンフィクションノベル!
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3.8狂っているのは世界か? それとも私か? 患者が不条理な死を迎える夜 黒い翼の死神が舞い降りる 〈幻夢の奇書〉、ついに復刊! きっと、読後あなたは呟く。「狂っているのは世 界か? それとも私か?」と。 明日をもしれない瀕死患者が密室で自殺した── この特異な事件を皮切りに、空を翔ぶ死体、人間発火現象、不可視の部屋…… 黒い妖鳥の伝説を宿す郊外の病院〈聖バード病院〉に次々と不吉な現象が舞い降りる。 謎が嵐のごとく押し寄せる、山田奇想ミステリの極北! 20年ぶりの復刊。 〈トクマの特選!〉第一回配本。 イラスト KENTOO 〈目次〉 誰? 私は誰? 死んだのは誰? 殺したのは誰? 解説 阿津川辰海
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4.3九十九乱蔵(つくもらんぞう)。身長二メートル、体重一四五キロ。中国拳法八卦掌(はっけしょう)の達人。妖魔封じを稼業とする祟られ屋――いわば《現代の陰陽師》である。今回の依頼は、企業グループ総帥の娘・涼子に憑依した謎の生き霊を祓うこと。修験者・玄角と協力して“気”を送った乱蔵の前に現れたのは、憤怒の形相をした、“鬼”だった……。巨体にみなぎる、本物の男の優しさ。これが、乱蔵の憑き物落とし!
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-テレビ局ディレクターの新田直子のもとに国際電話が入る。古い友人を訪ねてブラジルに行った元外交官の父親・剛からだ。 彼はは「死の天使・ヨーゼフ・メンゲレが生きている」と言うのだ。もし本当ならば世界的なスクープだ。 直子は真偽を確かめるためにブラジルへ飛ぶ。その直後、剛はポーランド・ワルシャワ郊外で射殺体となって発見される。 なぜブラジルにいるはずの新田剛がワルシャワで殺されなければならないのか……。 ブラジルに到着した直子は、いきなり父親の死を知らされ、ショックを受けるが、死の真相を突き止めるため行動を起こす。 だが、事件の背後にはナチスドイツの亡霊が不気味にうごめいていた……
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