アガサ・クリスティーのレビュー一覧

  • 運命の裏木戸

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    クリスティー強化ウィーク中♪今回は、トミー&タペンスものの最終巻となる、こちらの作品。

    老年となったトミーとタペンス。余生を田舎でのんびりと過ごすべく、地方の家に引っ越してきます。
    その家で発見された古本に、謎のメッセージを見つけたタペンスは、その真相を探る為、例によってトミーを巻き込み動き出します・・・。
    トミーとタペンスも70歳過ぎになってしまいましたが、二人の軽快なやり取りは「秘密機関」の頃と全然変わっていないですね。しかもタペンスにいたっては、家の物置みたいな所(結局“KK”って何だったんかな)にあった、壊れかけの玩具の木馬に乗って、丘を滑りおりるという、老女とは思えない行動をしてい

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    2021年07月03日
  • 復讐の女神

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    正直、これを読むため『カリブ海』を読んだ。
    単品でも楽しめるし、実はつながりはない。
    でも、あの旅でマープルが感じた
    死生観のようなものが
    この作品にも漂っている気は少しする。

    この時代にイギリスではもう
    国内のパッケージツアーがあったのも驚き。
    亡き富豪の要望で参加したマープルさん。
    どうしても編み物セットは持ってくんですね(笑)
    そして、殺人の動機はおそらく…。
    さまざまな愛の形…クリスティーに垣根なし。

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    2021年06月30日
  • リスタデール卿の謎

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    ネタバレ

    世界には冒険と謎だらけ。

    特に名探偵は出てこない短編集。謎が提示され、もしくは事件に巻き込まれ、登場人物はどうにかするしかない。クリスティーお得意の国際的陰謀もあれば、強盗も出てくるし、ハッピーエンドもバッドエンドもある。

    「リスタデール卿の謎」格安物件に隠された事件とは。オチがまったくファンシーでロマンティック。いい人が報われる話はいい。

    「ナイチンゲール荘」長い付き合いの恋人ではなく、激しく恋に落ちた夫を選んだ。けれど夫が死んで、恋人の胸に飛び込む夢を見る——。疑心暗鬼が事件を生む。

    「事故」あの女性は過去に殺人を犯したけど無罪になった人だ。引退した元警部は、新たな被害者を出さない

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    2021年06月27日
  • 死の猟犬

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    ネタバレ

    そこには理屈なんてない?

    超自然現象と死。いわゆる推理小説とは違って、明らかな謎解きは行われない。これだから怪奇小説は。幻想的な雰囲気とホラーを楽しむ短編集。「検察側の証人」だけは怪奇小説でない。それ以外は、うまく理屈で説明できないものが事件を引き起こしている。それはつまり、名探偵の不在。いつもの推理小説も、名探偵がいなければ怪奇事件なのかな、と思いつつ。

    「検察側の証人」は、映画やドラマをみたことがあるが、こんなにシンプルな短編だと思っていなかった。

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    2021年06月27日
  • ハロウィーン・パーティ

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    クリスティ好きの友人と話していて、そういえば、冒頭の謝辞に、ウッドハウスの名前を挙げたものがあったよなあ、と思い出し、そこからこの本がそれだったことを調べた。
    謝辞は覚えていたものの、肝心のこの本を読んだかは自信がなかった。
    前半は覚えていたものの、ほとんど覚えていなかった。
    おそらく以前は、登場人物が多いので途中で飽きてやめてしまったのだろう。
    今回はようやく最後まで読んだ。

    あまりトリックというものはなく、大した評価はなさそうな話。
    アリアドネがけっこう好きなので、彼女が出ると嬉しい。
    リンゴばっかり食べていた描写もあって楽しい。本書もリンゴ絡み。

    あやしい奴はすぐわかるし、やっぱりな

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    2021年06月25日
  • 検察側の証人

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    ラスト数ページがめっちゃ良かったです
    ただ、戯曲形式なのでやや読みにくいかな…
    戯曲で面白かったの、欲望という名の電車くらいなので戯曲形式で全てを面白くするのはミステリーの女王でもなかなか厳しいものがあるのかもしれません

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    2021年06月24日
  • 愛の旋律

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    ネタバレ

    巡りあい別れゆく運命の人たち。

    お屋敷の少年ヴァーノン・デイアは、音楽が苦手だった。活発な従姉妹ジョー、隣のユダヤ人少年セバスチャン、大人しい美少女ネルと育っていくヴァーノン。彼が音楽に目覚め、オペラ歌手ジェーンと出会い、4人の幼馴染とジェーンをめぐる人間関係は変わっていき——財産、戦争、才能に翻弄される愛の大河小説。

    ラストまで読んだら、必ずプロローグに戻りたくなる。そしてプロローグを読み返してため息をつくだろう。クリスティーはこういう話も書くんだ、というのが第一の感想。ロマンティックが濃厚に詰め込まれ、運命の波に一緒に翻弄された。翻弄され続け、失い続けたヴァーノンが、作り上げた《巨人》

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    2021年06月21日
  • ポアロ登場

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    ポアロ
    短篇集
    それぞれが短い作品なので気楽に読める。自分はストーリーよりもポアロとヘイスティングズの関係性を楽しむ感じだった。
    「チョコレートの箱」という言葉、今までに読んだ長編に出てきた気がするが、どの作品か思い出せず。

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    2021年06月20日
  • 魔術の殺人

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    ネタバレ

    老嬢は欺けない。

    寄宿学校で共に過ごしたルースに頼まれて、ミス・マープルはルースの妹であり同じく旧友のキャリィを訪ねる。彼女は未成年犯罪者の更生教育にその身を捧げる夫と共に少年院を営む彼女の屋敷を訪ねた。そこにはセロコールド夫妻の他に、キャリィの娘ミルドレッド、キャリィの養女の娘ジーナ、その夫ウォルター、キャリィの二番目の夫の息子アレックスとスティーヴン、キャリィの付き添い人ミス・ベルエヴァー、使用人エドガー、精神医学者のマヴェリック博士、そして施設に入っている少年たちがいた。突然訪ねてきたキャリィの最初の夫の息子クリスチャンの用件はなんだったのか。エドガーは頭がおかしいのか。ミス・セロコー

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    2021年06月18日
  • 教会で死んだ男

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    ネタバレ

    クリスティーのオールスター短編集!

    ポアロとヘイスティングスの名コンビだけでなく、隠れた名コンビであるミス・マープルと牧師夫人のバンチの活躍も楽しめる。

    「スズメ蜂の巣」庭にいたジョン・ハリソンのところにポアロが訪ねてくる。他の作品とはちょっと毛色が違う印象的な作品。ポアロが事件を防ぐことに成功する様子を、当事者の側からどうぞ。

    「洋裁店の人形」これだけは怪奇もの。はっきり言って怖い。人形が苦手な人は避けた方がいい。

    「教会で死んだ男」ハーモン夫人ことバンチが、教会の中でぐったりしている男を見つけた。亡くなった男のことを知ってエクルズ夫妻が訪ねてくる。夫妻に何かを感じたバンチは、名付け

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    2021年06月18日
  • 愛の探偵たち

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    ネタバレ

    おなじみの探偵たちにまた会える。

    「三匹の盲目のねずみ」大ヒットした劇「ねずみとり」の原作だそうで。確かに「ねずみとり」の方がこなれた感じがしたかも。

    「奇妙な冗談」若いカップルがミス・マープルにした相談は、マシューおじさんが遺したはずの宝物の場所。自分の知り合いのヘンリーおじさんについて楽しそうに語るミス・マープルが示した、マシューおじさんの遺産とは。思い出話で若い人をうんざりさせるミス・マープルを思い浮かべると思わず微笑んでしまう。ハッピーな結末も素晴らしい。

    「昔ながらの殺人事件」スペンロー夫人が殺された。警察から話を聞かれたミス・マープルは、いつものように思いを巡らし、そしてちょ

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    2021年06月18日
  • 黄色いアイリス

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    ネタバレ

    ポアロにミス・マープル、パーカー・パイン、花束みたいな短編集。

    ポアロものは「バグダッドの大櫃の謎」「あなたの庭はどんな庭?」「黄色いアイリス」「船上の怪事件」「二度目のゴング」の5つ。パーカー・パインが「レガッタ・デーの事件」「ポリェンサ海岸の事件」の2つ。ミス・マープルは「ミス・マープルの思い出話」、そして幻想小説「仄暗い鏡の中に」が収録されている。

    「仄暗い鏡の中に」鏡の中でシルヴィアが婚約者に殺されそうになっていたのを見たので、あの日、私はシルヴィアに彼と別れるように言った。そしてシルヴィアと結婚した私は、彼女の首を——。謎解きなどない幻想小説。なんてことはない話だが、こういうもの

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    2021年06月18日
  • カリブ海の秘密

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    いいねぇ、この不穏な空気のリゾート地!
    定番のクリスティーって感じです。
    私はポアロ派なのですが
    読んだらやっぱりマープルもおもしろい。
    捜査権がない老婦人だから
    より「聞き込み」重視になるわけね。

    被害者の視線の先に殺人者が…って
    それなりに推理して読んだけど
    見事に手のひらで踊らされました。
    どのカップルもそれぞれ怪しいんだもん。

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    2021年06月16日
  • 七つの時計

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    ネタバレ

    冒険もロマンスも盛りだくさん!

    ジェリー・ウェイドが眠ったまま亡くなり、寝坊助のジェリーを驚かせるための悪戯だった時計7つが並べられているところから物語が始まる。同席していたロニーが死に、それを間近に目撃したバンドルことアイリーンは事件に首を突っ込む。ロニーが言い残したセブン・ダイアルズとは。友人ビルやその友人であるジミー、ジェリーの妹ロレーンと組んで作戦を立て、セブン・ダイアルズの秘密に踏み込もうとするバンドルだが、バトル警視も何やら作戦を実行してるようで——

    バンドルと一緒にハラハラドキドキするのがとても楽しい。秘密結社セブン・ダイアルズの集会に潜入するところなど、行動家バンドルの本領

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    2021年06月09日
  • ブラック・コーヒー〔小説版〕

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    ネタバレ

    世紀の発明を狙ったのは誰だ。

    戯曲版を読んでからこの小説版を読む。戯曲版との最大の違いは場面転換があること。舞台の上では読書室ですべてが展開する。しかし小説は、この屋敷に向かうまでのポアロが冒頭で登場する。これで一気に物語はポアロのものとなる。舞台の上の登場人物の誰が怪しいかを自分で追うというより、ポアロの灰色の脳細胞の働きを追うという読み方に変わる。地の文で情景が語られる方が自分にとって読みやすかった。

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    2021年06月06日
  • 第三の女

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    ネタバレ

    私が犯したらしい殺人について。

    若い娘が訪ねてきて、自分が犯したらしい殺人についてポアロに語る。それ以上の情報を得られなかったポアロだが、捜査を進めていく。彼が行き着いた真相は。

    ノーマは正常なのか? 本当に殺人を犯したのか? 探偵作家のオリヴァ夫人とポアロの2人の語りで進められていく物語。容疑をかけるにふさわしい人物は何人も出てくる。老いたポアロの目を通して語られる「最近の若い者は」論も面白い。クリスティーお得意の入れ替わりも健在。入れ替わった人物やノーマが犯人ではないことはなんとなく勘で当てられるが、細かい推理はできず。

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    2021年06月18日
  • 謎のクィン氏

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    ネタバレ

    人生に降りかかる悲劇と祝福と。

    ハーリ・クィン氏は人間なのか? 読み進めるにつれて、「死」とかとにかく人間外の存在ではないかと思い始めた。答えは書いていないけれど。ありえないところに抜群のタイミングで現れるクィン氏。サタースウェイト氏を促し、事件の解明に導くクィン氏。その正体はわからないけど、幻想的な雰囲気に飲み込まれ、なんとなく納得してしまう。自分は脇役、人生の観察者だと自称するサタースウェイト氏だから、クィン氏に会えるのかもしれない。人生に降りかかる悲喜劇のこんがらがった筋に演出をつけるクィン氏に。

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    2021年06月06日
  • 雲をつかむ死〔新訳版〕

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    ポアロ
    なんだろう、つまらないってわけでもないのだが、すごく面白いってこともなかった。殺された人がぞんざいに扱われてる感じで気の毒に思う。飛行機に乗り合わせただけの女性に「びっくりするほど不美人」なんて言われるなんて。
    乗客の持ち物リストにある「書籍『無益な経験』(この国では発禁)」が気になったけど、もちろんストーリーには何も関係なかった。

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    2021年06月04日
  • 三幕の殺人

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    友人の不審死をめぐって三人の男女が調査を行うが…ポアロの捜査方法に慣れていると、どうにも真相に近づいているように思えずもどかしい…。最後のポアロの謎解きはすばらしいが、読者に手がかりが全て開示されているわけではないので、殺人の動機は、確かにパズルのピースはぴたりとはまるが、しっくりこない。

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    2021年05月24日
  • 死の猟犬

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    アガサ・クリスティの幻想怪奇短編集。
    表題作を始めとする不可思議な物語の詰め合わせで、読後も結局あれは何だったんだろう…と呆けてしまう。
    真相が分かるようで分からないといった宙ぶらりんの状態。
    このもやっとした感覚、悪くない。
    それと「検察側の証人」の結末には見事にやられた。

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    2021年05月23日